【感想・ネタバレ】フィッシュストーリー(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。(解説・佳多山大地)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

伏線の多い作品で面白いです。
『フィッシュストーリー』は、時を超えて話が繋がっていくストーリーは個人的に大好きです。
『ポテチ』早々に想像できたストーリーだが「間違えてもらって、かえってよかったかも」涙の理由がわからなかったけど、読み返して感動。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

短編集かと思ったら、話に繋がりがあり感動しました。またラッシュライフで登場した人物も再登場して、その中で前作で少ししか描かれたかった人物が活躍した話がこれまた最高でした。
笑いあり、感動ありで伊坂幸太郎さん最高!!

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2025年01月23日

Posted by ブクログ

伊坂ワールドでした〜!
短編でキリが良いものばかりではないですが、いろんな解釈が出来る終わり方も良い。
最後のポテチのお話は突き刺さるね。伏線が最高でした。
ポテチってタイトルも納得。


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2025年01月03日

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堪らなく俺の好み。フィッシュストーリーの中で最も好きな話はやはりフィッシュストーリー。あれは泣ける。そしてポテチの流れは定番だが濃いキャラで個性を出すという手法がとても良い。

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2024年10月09日

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ネタバレ

黒澤さん出演作品の短編集。
サクリファイス、ポテチ…。
それ以外もなかなか良かった。
動物園のエンジンも良かった。
やっぱりユーモアがあるね。

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2025年10月10日

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フィッシュストーリーの冒頭の文章『僕の孤独が〜違いない』の部分。誰が書いたどんな小説なんだろう?と調べた人、多そう。もちろん私も調べましたよ笑

ポテチ。車の中で今村が塩味とコンソメ味を間違えて渡してしまったシーン。そして今村が号泣したシーン。思わず唸った。

さすが伊坂さんだなぁ

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2025年09月24日

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「フィッシュストーリー」と「ポテチ」は昔映画で観ていた。映画は「フィッシュストーリー」の方が好きだったけど、原作は「ポテチ」の方が心にくるものがあった。

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2025年09月05日

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ネタバレ

良かった〜〜
伊坂幸太郎は長編ばかり読んでいて、短編は初めて読んだけどエッセンスがギュッと詰まっていて、より印象に残った気がする。
フィッシュストーリーは、不思議な曲が繋ぐ運命の物語。ピタゴラスイッチのような爽快感。時系列がバラバラだったが、これくらいならスッと理解もできて気持ち良い。橘さん、あのあと瀬川さんから両親の出会いと曲のこと聞けたかな?聞いてて欲しいな。
ポテチも良かった。
尾崎のホームランで救われたのかな?お母さんはもちろんその事実は知らないわけで…
でもあれかも。プロ野球選手って生まれつきなるもんじゃなくて、プロ野球選手に育てる親の努力も必要だろうから、あんま深く悩むなよって言ってあげたいな。

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2025年08月29日

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 売れないロックバンドの一曲が未来で世界を救うことになる表題作を含む四編が収録された中編集で、どれも外れ無しの面白さで特に表題作と『ポテチ』は「様々なことが巡りめぐって迎えるラスト」の完成形と言って良いぐらいクオリティが高かった。

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2025年08月10日

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「僕の孤独が魚だとしたら」
表題作のフィッシュストーリーが好みだった
まるでバタフライエフェクトのような、世界を少し変えるような、じんわり心が温まるお話だった

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2025年07月25日

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「ポテチ」が一番印象的だった!

中篇4作ともどれも読みやすくも読み応えもあり面白かった。「ポテチ」の今村がとても愛せるキャラクターで、物語のラストは少し涙ぐんだ

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2025年07月06日

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伊坂さんの安定のストーリー4本でした。特にポテチが良かったかな。途中でオチは想像が付いたけど、それでも最後の情景はとても美しく表現されていて涙を誘った。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

恐らく初めて読んだ伊坂幸太郎さん作品で、繋がっていることがすごくおもしろくて何度も色んな順番で読んだ記憶がある。自分で相関図も書いて楽しんだな

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2025年04月11日

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シリアスからのホッコリで楽しい小説

ここにもあそこにも伏線。どの話も最後に、うわあそこと繋がるのか〜と感心させられた。
そして読み終えた後の満足感たるや、、これを味わえるから伊坂さんの小説はやめられません。中毒です。

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2025年02月08日

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突飛な妄想と思いきや案外本当にそうだった、みたいな流れとか
張り巡らされた伏線を回収して最後にほっこり切ないラストとか
伊坂幸太郎の世界観にどっぷり浸かる感じ。
大好き。

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2025年01月18日

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4つの話からなる短編集。
フィッシュストーリーはあるバンドの曲が時を超えて様々な人に影響を与え、ちょっとずつ話が繋がっているのが面白い。
ポテチはラスト熱くなる。短編なのに登場人物全員のキャラが濃くて読み応えある。

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2024年09月28日

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伊坂ワールド全開の短編集。どの話も面白かったがフィッシュストーリーが特に良かった。ユーモア溢れる会話とキャラクターが素晴らしい。

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2024年09月24日

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ネタバレ

松岡茉優案件。
大好きな俳優の松岡茉優が本好き、読書好きと知り、彼女が読んだであろう本を、僕も読んでみようと思ったことが僕の読書動機。この文庫本に収められている『ポテチ』の映画版に“若かりし”彼女が出演していた。当時の彼女へのインタビュー記事には、伊坂幸太郎の物語は以前から読んでいたという趣旨の話が載っていた。具体的なタイトルの記述がなかったので、僕はこれから入手可能な伊坂幸太郎の物語を読み続けることにした。僕にとって伊坂幸太郎は、まだ2冊目。1冊目は『仙台ぐらし』エッセイ集だった。
 
『動物園のエンジン』
冒頭の一編は、いわばアイドリング状態。手ごたえを掴み損ねてしまったのは残念だけど、それは読者としての僕の至らなさ。申し訳ありません。

『サクリファイス』
黒澤が「こもり様」として取り込まれてしまう物語なのかと思った。安部公房かよ、と、早合点。
エンディングの「だから?」それを言っちゃお終いかも。黒澤の執念というか、彼は確信を得たいと思っていただけ。職業柄かな。

徐々にシフトアップ。

『フィッシュストーリー』
“ほら話”語源は釣果を話すときに“盛って”しまう釣り人の習性から、ってことでしょうね。面白い。
「争いは全部、正義のために起こるんですよ」
正義とは個々の解釈だし、それなら個々の胸の内だけで、やりくりしなければならない。“正義”とは、わがままを正当化する常套句。押しが強いね。
「届けよ。誰かに」切実。僕も届けたい。「誰かに」とは言わない。僕には具体的に、届いてほしいと願う「誰か」がいるから。
おすすめしたい快作。

トップギアまでシフトアップ。
心地良いクルージング。

『ポテチ』
予備知識をまったく持たずに読み始めるのは常のこと。ふたたび黒澤が登場で、お、となった。読み終えて知ったのは黒澤のこと。彼は他の物語にも登場するらしいですね。今後のためにも予備知識はこれくらいにしておく。
映画版は観ていないけれど、主要キャストだけは、どうしても見聞きする機会があり、彼らをイメージしながら読んだ。一際、情景が脳裡に浮かんだ。
終盤の野球観戦の場面で、今村の運命の秘密が明らかになってゆく展開には、不覚にも泣かされてしまうという想定外の事態。渾身の一打を目の当たりにした。

トップギアから気持ちよくシフトダウンが決まった心境。穏やかに減速して日常への回帰。

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2024年03月10日

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ネタバレ

面白かった。
「僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない」という言葉が好き。

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2025年11月27日

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ネタバレ

〜1周目〜
2025.10.27
あまり短編集は読まないから久しぶりの感じだった。
小さい伏線がちらほらあるのと他の小説で出てきた人物が出てくるのが伊坂幸太郎という感じがする。
話としてはポテチが一番好きだった。

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2025年10月27日

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ネタバレ

再読本だったけど、細かいところは覚えてなくて楽しめた!フィッシュストーリーがおもしろかった。
前回あまり刺さらなかった気がするけど、今回はポテチもすごいよかった。母からみた息子として感情移入するからかな?久しぶりの伊坂さんでした!

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2025年10月24日

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フィッシュストーリー&ポテチは映画で先に鑑賞済み。フィッシュストーリーは短いせいか映画の方が良かった。

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2025年08月30日

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伊坂作品にしては少し物足りない。

しかし、どの作品もそれなりに楽しく引き込まれるのも確か。

表題作「フィッシュストーリー」よりも断然「ポテチ」が好きだ。またもやグッときた。

最近涙腺が緩い。すぐグッとくる。

「だから何なのだ」と黒澤に言われそうだ。

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2025年04月06日

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ネタバレ

★3.5
ポテチが面白かった
まさか子供を取り間違えてたとは。
プロ野球選手と泥棒
ポテチを取り間違えたときに今村が泣いてたのは自分の境遇に重ねてしまってたからだっていうのが解説を読んでわかった

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2025年03月29日

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初めて伊坂幸太郎さんの本に触れました。
ポテチも良かったですが、
1番初めの、エンジンのトリックが面白すぎます。
ちゃんと騙されたのが、少し悔しくも楽しかったです。

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2025年03月10日

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それぞれの話が繋がるフィッシュストーリー良かった。
ポテチもよかった。
映画化されてるみたいやし観たい。

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2025年01月01日

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伊坂さんの短編集!
表題作「フィッシュストーリー」は
私がめちゃくちゃ好きなタイプの伊坂さん作品!
全然関係もしない、思いもよらない時と場所の出来事が
何年か後に巡り巡って自分を助けるとか
境地を脱出するとかそんな話が大好きなんですけど
そこにユーモアたっっぷりに上乗せして描かれる
伊坂ワールド〜〜!!!最高!!!
最後のお話「ポテチ」での、コンソメと塩を間違えた話。
最後まで読み切ると何故だか泣けてきてしまう…

そういえば高校の時の演劇の題目案に
フィッシュストーリーが挙がってたけど今思うと渋いな…

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2024年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編4部作
脱走したオオカミの議論を重ねる物語、生贄文化を暴く黒澤の物語も面白かった。
けど、特にラスト2作の伏線がすごい。

フィッシュストーリーは時系列バラバラな描写。
「届けよ、誰かに」「頼むから」
彼らの想いが詰まった"無音"の部分。そのおかげで救われた命が連鎖していく、届いてる。

『ポテチ』そのタイトルがかなり泣ける。
「間違えてもらって、かえってよかったかも」
この一言が知らぬ間に彼を救っていたんだね。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一部キャラがかぶるが、珍しく繋がりの薄い短編集。

◎動物園のエンジン
動物園の元職員の謎について。

◎サクリファイス
ある村の古くからのしきたりの謎について。少し怖さのあるミステリーチックな話。
そういう絆もあるかーと。

◎フィッシュストーリー
二十数年前、現在、三十数年前を起点にある文頭を元にした話。
まぁ面白いけど、繋がりがわかりづらい。

◎ポテチ
出来損ないの泥棒とその周りの人の話。
個人的には1番好きだった。やはり全て幸せでなくてもハッピーエンドが好き。
それぞれのキャラの人柄もよい。

総じて、普通かな。ランキング上位だったので期待しすぎた。
よくある連作短編集かと思いきやあまり繋がりがないのも残念。考察を読んでみる。

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

人気作家伊坂幸太郎の短・中編集。
「動物園のエンジン」
「サクリファイス」
「フィッシュストーリー」
「ポテチ」
の4つの物語が味わえます。

どれも楽しめる作品でしたが、
僕はなかでも「ポテチ」がよかったです。
ヒロインのさばさばしてユーモラスな物言いが
魅力的なキャラクターにしている。
空き巣という犯罪とヒューマンドラマが重ね合わされていて、
伊坂幸太郎ならではのくだけた感じと相まって、
読む楽しみを十分に感じながら、
引き込まれる読書体験になります。
こういうのを読むと、文章を読んでいても、
漫画を読んでいるかのように文字の存在を忘れながら
ストーリーを追う感じになります。
夢中、という状態ですね。

また、
「フィッシュストーリー」で語られる正義についての哲学は、
僕も何度か「善」については考えていて、
自作短編で編み込んだこともありますから、
目新しい考察とは感じ得ませんでしたが、
当時の伊坂幸太郎の年齢でちゃんと考えて答えを出しているなと
思考力の強さを感じました。
彼は確か法学部卒業でしたから、
余計、正義とか悪とか勉強し、考えてきているのでしょう。

と、まあ、さきほども書きましたが、夢中、という状態になること。
そう読者がなるには、言葉の言い回しや文体など、
どうしたらいいのかを今度書くときにも考えてみようかなあと思います。
言葉で語りすぎず、言葉になっていない状態の語るべきことを想像させる。
そりゃ、ストーリーや描写などは読者の想像にまかせるわけにはいかないでしょうけれども、
うまく読者の頭の中にできあがる言葉未満の空白を操作するというか、
そんな技術も書き手は持てるんだろうなあと思いました。

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2025年07月15日

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