小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
展開が気になり、1時間ほどで思わず一気読みしてしまった。
壮絶ないじめの話が赤裸々に語られているので、最初は読むのがしんどかった。
「あのせいやが」という気待ちでいっぱいで、でも彼の過去を知りたい思いもあった。
(でも後に半自伝だったと知る笑)
日記のような文章なので、面白くなるか若干不安があったが、そのシンプルさがいいのかもしれない。
最後の結末には思わず涙が出て、まさしく「人生を変えたコント」だった。
いじめに対して戦略的に立ち向かう姿や、本番に起きた想定外の出来事をチャンスにする強さは高校生と思えず、彼のバイタリティに驚かされた。
逆境に立ち向かう勇気をもらった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「歴史から答えを借りる前に、いま何を問うべきか」
本書を通じて私が受け取ったのは、歴史を学ぶ意味は、過去の成功や失敗を知るだけでなく、自分たちがいま置かれている状況を捉え直し、問いを立てることにある、というメッセージでした。その意義は理解できた一方、実際の判断につなげるところまで、もう一歩踏み込んでほしかったとも感じています。
最初に期待したのは、失敗の原因を掘り下げ、別の行動の可能性まで考える内容でした。『失敗の本質』を念頭に、なぜその作戦がうまくいかなかったのか、どこで判断を変えられたのか、そこから企業やスタートアップは何を学べるのか。そうした具体的な分析がもっとあれば、歴史を学ぶ必要性も実感しやすいと思ったのです。
ただ、考えるうちに、自分が求めていたのは、失敗の仕組みを取り出して現在に応用することで、本書が重視する「何を問うべきかを考えること」とは、少し重心が違うのだと気づきました。もちろん、失敗の分析から問いが生まれることもあります。それでも、過去から答えを探す前に、いま解こうとしている問題そのものを確かめる必要がある、ということなのでしょう。
私なりに言い換えるなら、昔うまくいった事業にも、需要の拡大や競合の少なさなど、その時代の条件があったはずです。現在は条件が違うかもしれない。そこで「成功した方法をどうまねるか」から、「いま自分たちの成長を妨げているものは何か」へ問いを変える。歴史は、その違いに気づく材料になる。そう捉えると、本書の主張が腑に落ちました。
一方で、過去と現在のどの条件を比較し、そこからどう問いを組み立て、判断や行動につなげるのか。その過程を、一つの事例で最後まで見せてほしかったという思いは残ります。事例や独学の方法は語られますが、私が求めていた具体性には届きませんでした。
歴史を通して自分の前提を疑い、問い直す必要性を考える本としては意味がありました。そこから実務へ進むための橋渡しについては、読者に委ねられる部分が大きい一冊だと感じます。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。