小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
狂った精神状態の人の思考を描くのがうますぎる。今まさに自分が全く同じ狂い方をしているから、怖さと惨めさと滑稽さが痛い。
自分は正しいはずだという視野狭窄、他責思考、被害者意識の暴走。苦しみから、立ち直るためには、どうしたらいいのだろうか。
ルーティンから決してはみ出さない女と、ルーティンなんて辞書にないような女、そしてそこから繋がるクセ強バンドボーカル
なんでこの人たちが一緒にいられる?と不思議ではあるものの、それでもメンタルボロボロ激重思考の私が読んでも最後は何故か笑って軽やかな気持ちになれるからとても救われた。
付き合っていない体で付き合うわけだから、別れることもないし終わることもない。 -
Posted by ブクログ
主人公が目覚めると、深紅色の岩山が連なる異様な光景が広がっていた。
ゲーム機には「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…」とのメッセージが映される。
そこからゼロサムゲームが始まる…というお話。
設定がものすごく作り込まれているし、とっても好みでした!ヨビノリたくみさんがサバイバル本と言っているのも納得でした。植物や動物、罠の掛け方が細かい細かい!(とても褒めています)
ゲーム機に映される指示に従って行動したり、ゲームブックから想像したり、自分たちは今どこにいてなぜこんなことをしているのか考えたり…。
最初から入り込めて最後まで飽きずに読めました!
貴志さんの作品はいつもハラハラして -
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Posted by ブクログ
そうそう、帝劇ってこういう場所だった。こんなふうに世界の全てを含んだ、最高に美しい劇場だった。新しくなるのは寂しいけど、あのころの帝劇がこんなふうに文字のかたちで残されていて嬉しい。この本があれば私たちは帝劇の色や匂いを忘れずにいられる。
【読んだ目的・理由】帝劇を舞台にした小説と聞いて読みたくなったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.6
【一番好きな表現】一枚のチケットを持ってさえいれば、ガラス扉で区切られた境界を踏み越え、今日一日、自分のためだけに用意された椅子に腰掛けることができる。誰もそれを邪魔できない。(本文から引用) -
Posted by ブクログ
ネタバレ『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞受賞作ですが、いわゆる一般的な謎解きミステリーではなく、極限状態のサバイバルを描いた王道の動物パニック小説です。
とにかく描写のリアリティが凄まじく、まるで作者が実際に体験したかのような臨場感があります。舞台は真冬の北海道・天塩の山林。マイナス数十度の厳冬という環境自体が命を脅かす凶器であり、その厳しい気候描写がヒグマの恐怖をさらに引き立てています。
特に、最初の犠牲者であるバーヤネンの捕食シーンは、ヒグマが人間を完全に「餌(肉)」として淡々と解体していくプロセスが容赦なく描かれており、何度読んでも強烈なインパクトと絶望感に襲われます。
しかし、単