ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    向き合わなければいけない、医療現場の現実。

    物語は長野県安曇野市にある梓川病院。
    研修医の桂と看護師の美琴、そして様々な個性を持つ医師たちの奮闘記。
    理想論を述べるなんて考えられない高齢者が大多数の医療現場。
    高齢者の命の灯が消えるまで患者の家族と共に見守っていく。

    高齢者は特に身体機能が覚束ない状態になっていく様をみて家族・親族は、そんな彼らをどんな視点で見ているのだろうか。
    親族のことを病院に任せっきりの人もいれば、最期まで一緒に過ごしたい人。
    私たちは「一体病院に何を求めているのだろう」と考える。

    生きて欲しいと願うか、早くいなくなって欲しいと願うか。
    そんな中で出てくる命の灯が無くなる前の決断に迫る中で巻き起こる様々な感情。
    医療現場にいる彼らはそういった『命』の圧力に押され続けている。
    私たちも人任せにせずに、患者との『命』と向き合っていかなければいけないのではと思います。
    一緒に命を全うするまでサポートすることを。

    つい先日、100歳以上の高齢者が10万人を突破したというニュースがあった。
    100歳になるまで長く生きるには、今の医療の発展があるからこそであり表向きは良いニュースに聞こえてくる。
    だけど実際の現場は理想論を述べるとは程遠く、毎日のように患者の命と向き合っている。

    生きる時間、命を守るために。

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    2026年09月17日
  • 流浪の月

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    ★4.5〜5

    恋愛に発展するのかと思ったら、そうではなかった。

    色々な形があってもいい、と思った。
    特にこの2人の関係は、とても素敵だった。

    最後はハッピーエンドでよかった。
    文も、ずっと更紗を求めていたんだね。

    途中のDVはちょっとこわかった。

    更紗が優しすぎるし、受け入れすぎてて、歯がゆかったかな。
    でも自分とは違って、いい性格だなと思った。

    日頃からワイドショーとかでコメンテーターが犯罪の背景を知らずに黒は黒!と責め立てて、物事を多角的に考えないのが気になっていたから、余計に感じるものがあった。
    法による犯罪に触れた方が黒!と。
    そこまでに至るのに色々あったんじゃないの??と思ったりして。
    それはこの本とはまたちょっと違う話だけど。

    カフェの名前がきっと更紗の名前にちなんだものだろうと途中で思ったのが当たった。

    冒頭のファミレスは保護されたあとの更紗と謎の保護者みたいな存在の2人だと思っていたら、なんと最後、保護者側が更紗と文だった。

    勝手に脳内キャスティング 文:坂口健太郎

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    2026年09月17日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    ネタバレ

    地球滅亡という計り知れない恐怖から世界が残酷に変わっていく中で、自分の大切な人と過ごしたい大切な人を守りたいという気持ちで家族や仲間の結束が強まっまていく。心が温かくなった。父と息子の初対面のシーン、親子やったんや!の衝撃も含め最高でした。

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    2026年09月17日
  • 夜をゆく舟が他にもあることを教えるために歌はひかった

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    短歌ってすごいんだ...と感じた方の最新刊。(2026.7)やっぱりすごく好きです。あと毎回本のタイトルがツボです。
    投稿された方達の短歌も素晴らしいし、木下さんの短歌もやっぱりすごい。短い文の中に情景と思い、欲望と営みが見える。そして何故かみんな孤独にも見える。
    短歌を書いてみようかな、それでもって投稿したりしちゃおうかな...と思いました。

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    2026年09月17日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    アフタヌーンティー、大好きだけど、
    実はそこまでスウィーツが得意じゃない…
    だけど、
    何年かに一度の特別感って。

    この小説には、
    盛りだくさんの、いろーんな内容が混ぜ込められていて、
    とても好き❤️でした。

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    2026年09月17日
  • 湯気を食べる

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    ネタバレ

    うたうおばけと同じくらい好きだった!
    ご飯ができたら、できたての熱々を湯気ごとまるごといただくのが礼儀だと、確かに!と思った。
    作り置きができないのは共感した。
    湯気を食べる、すいかのサラダ、くわず女房、寿司はファストフード、ピザは円グラフ、醤油はいずれなくなる、萩の月、ほや、たらきく、風を飲む、好きな食べ物、が特に好きだった!

    好きな言葉
    p96
    醤油の大きな瓶を買うのは、それを使いきるまで自分が生きていて、暮らしを続けると言じる行為だと思う。
    p.100
    まごころのかたちとは、クリーム色で、ふかふかのわらまんまるだったのか。わたしも萩の月のような明るいまごころを胸に持って暮らしたい。

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    2026年09月17日
  • 最期の贈りもの ナースの卯月に視えるもの

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    ネタバレ

    1.時間を超えて
    45歳の鶴瀬さん。末期の乳癌で入院中 35年ぶりに離婚したお父さんと再会。お父さんより先に死んで親不孝だと謝る鶴瀬さんに対してお父さん、「みずほは、会えなかったこの三十五年・・・幸せだったか?」。これに鶴瀬さんが「うん。すごく・・・すごく幸せだった」と泣きながら答え、お父さんが「親不孝なもんか。みずほが幸せだったなら、それが一番だ」と返すシーンが涙なくして読めなかった

    2.青春をもう一度
    45歳の寺元さん。末期の胃がん。高校時代に好きな人の大事な絵の道具を踏みにじった不良を殴った。それが原因で彼女の親から付き合いを猛反対され逃げてしまった寺元さん。今に至るまで彼女の事を忘れたことがない。その彼女と死ぬ前に会うシーン、その後の「もう寂しくない」と咽び泣く寺元さん。すごく良かった

    3.抱えたままの秘密
    51歳の柳さん 子宮体がんの末期。中学3年の時にいじめられてた柳さんを助けた親友がそのせいで逆にイジメられるように。ターゲットが変わった柳さんはホッとしてしまい、親友からの「一緒に帰ろう」という誘いを無視してしまう。この罪をずっと忘れず自分に罰を与える柳さん。

    4.夢を追いかけて
    21歳の志木さん 精巣がんの末期。自分の作品が本になるのが夢で賞に応募している。でもその賞の最終選考まで時間があるか分からない。恋人の初見さんは自分で志木さんの本を製本して世界に一つだけの本を志木さんにプレゼントする。

    5.この笑顔を守りたい
    28歳の入間さん、30歳の富士見さん。姉妹みたいに仲がいい。入間さんが大事にしてたうさぎのぬいぐるみは昔児童養護施設にいた時にお姉さんみたいに仲良くしてくれた子が施設を出る時にくれたもの。入間さんはずっと大事にしている。富士見さんはそのうさぎを見て。


    陽葵がお母さんの入院中に卯月に預けられ、必死で我慢してる所とか神宮寺が見た目と違いしっかりしていて成長する姿とか見所が多い巻だった。

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    2026年09月17日
  • 家族シアター

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    どれも良かったけど…
    ◎「妹」という祝福
    ◎1992年の秋空
     エンデバー:努力
    ◎孫と誕生会
    ◎タマシイム・マシンの永遠
     「覚えててね」

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    2026年09月17日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    中学に行けなくなった主人公がおばあちゃん家にお世話になるという話。
    タイトル通りではある。

    「魔女修行」ということで、昔大好きだったアニメのことを思い出した。

    次第に成長していく姿に感銘を受け、ゲンジさんの怖さがなんか想像つくなと思った笑
    そして昔大好きだった小説のことも少し思い出した

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    2026年09月17日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    原田マハさんの作品は、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『生きるぼくら』『たゆたえども沈まず』に次いで5作目になります。久しぶりに大いに感動し、泣かされました。
    私にとって、間違いなく最も相性の良い作家です。
    この作品は、2013年に出版された、日本初の女性総理大臣・相馬凛子の夫を主人公とした物語です。原田マハさんが描く理想の女性総理像なのだと思いますが、主人公の日和は右往左往するものの、「助言をしないのが、最大限の助言だと……僕は信じています」と、何もできなくても妻のそばに居続けることで、総理である凛子を安心させる存在となっています。
    特に凛子首相の演説は秀逸で、『本日は、お日柄もよく』の久遠久美がスピーチライターとして登場していたことには、二重のうれしさを感じました。
    出版から12年後の2025年、現実の日本でも高市早苗氏が日本初の女性総理大臣となりました。小説の凛子首相は大胆な政治改革を進めていきますが、現実の政治は小説とは当然異なります。『総理の夫』を読んだことで、女性が総理大臣として国を率いることについて、改めて考える機会になりました。今後の日本の政治がどのように進んでいくのか、見守っていきたいと思います。

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    2026年09月17日
  • 懲役病棟

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    今回も良かった!!香織先生が主役。摩周湖とルミ子も出てくる!!!!!!!!嬉しい!!笑

    わたしがいつも感じてたこと、女性加害者は実は被害者なことが多い?、が文章化物語化されていた。本当にそう。
    どんな環境であれ、みんなが幸せに暮らせますように。

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    2026年09月17日
  • シルバーブレット メディカルドクター・黒崎恭司と弁理士・大鳳未来

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    特許って奥が深い。一つの製品作るのにいくつもの特許がある事を初めて知った。考えればそりゃそうだよなあ。

    まさかの恨みからの話の展開でしたが、何よりハッピーエンドで良かった!!

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    2026年09月17日
  • 暗殺依存症

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    ネタバレ

    人殺しには依存要素があり、依存症から脱却するための自助組織があって、皆で助け合って断殺(人)?を継続させる…。アルコール依存症におけるAAのような団体に所属する元凄腕の暗殺者を主人公にした物語。

    ちょっとしたイロモノかと思ったら、破天荒な部分もありながら伏線回収も含めてしっかりとしたストーリーで、アクションシーンも猛烈に面白い。スタイリッシュでカッコいい場面も多く、これは意外な掘り出し物。

    主人公マークには、依存症をすっきりと断ち切って欲しいので、続編は読みたくないような読みたいような…。

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    2026年09月17日
  • スプートニクの恋人

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    夏帆を読んだら、昔女性を描いた作品があったなと思い再読
    そうそうこんな感じで、ぐいぐいきます
    22歳で初めて恋に落ちたすみれ
    そんな恋を見守る僕
    年齢、性別、国籍も関係なく激しく人に惹きつけられてしまう…そんな情熱な恋

    読み終わってしまった

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    2026年09月17日
  • 空飛ぶ広報室

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     ドラマ化されており、そちらを観てから原作を拝読させてもらった。
     ドラマのことを思い浮かべながら読み進めた。ドラマのことなしでも絶賛級の面白さだが、ドラマとの対比で読むと「このエピソードはこういう情景だったか。」「原作とドラマはここが少し変更されてるな」など、また違う面白さを味わえた(^^)
     登場人物のキャラ立ちは素晴らしく、特にミーハーの広報室長にはモデルとなる実在の人物がいたのかと驚きだ。
     自衛隊というと戦闘機とかの装備に目が行きがちだが、そこに働く人しかも本来裏方の「広報室」を小説の素材に取り上げて素敵な作品に仕上げてある。
     あとがきまで楽しく読ませていただきました(^^)/
     

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    2026年09月17日
  • 戦争語彙集

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    自分にとって戦争とは身近ではなく現実的なものでもなかったはずなのに、この一冊を読むことで、これが今起きていることなのかと驚きと悲しみ。日常にあるものがこうも変わってしまうということは、やはり戦争は絶対にあってはいけないものだと実感する。

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    2026年09月17日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    池井戸潤さんは物語の展開が早く、構成が面白いので気がつくと読み終わってしまう。
    久しぶりに読む池井戸作品でしたが、とても良かったです。
    記録に残らないものでも、目標に向かってひとつのゴールに皆で向かっていく事の素晴らしさ。記録として残るものしか認められない人の、少し残念な人間性の描写の面白さ。読む者を引き込んでいく力のある小説でした。毎年観てますが、更に次回の箱根駅伝が楽しみになりました。
    仲間のために、自分のために、今何ができるのかをまだまだ考えないと、と思わせてもらいました。

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    2026年09月17日
  • フランケンシュタイン

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    読書会参加をきっかけに、数十年振りに再読。

    新しい視点を得て読み、改めて「怪物」の悲しみを感じました。
    善悪の判断の起源や、人が成熟していくために必要な経験について、思いを馳せました。

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    2026年09月17日
  • カフネ

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    ネタバレ

    不器用ながらも懸命に今を生きる人々のお話だと感じた。物語の中で語られることは自分の身にも起こりうるリアリティ溢れるもので、それに立ち向かうため上手く取り繕おうとするがだんだん歯車がずれてしまい最終的にはガッチリとはまった歯車がまた動き出す、というような感じだった。
    私は、かわいそうの一言では済まさない主人公の性格が大好きでこうありたいと思えた。
    せつなさんの仮初の強さによって主人公は自分に軸を持つことができて本当の意味で強い人になれた。優しさは巡り巡っていくのだなあ〜
    2人がこれから、幸せでありますように。

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    2026年09月17日
  • 昨夜のカレー、明日のパン

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    有隣堂さんでおすすめされていたので。私好みの日常群像劇系で軽く読めて面白かったです。女性に騙される男性たちの話が笑えました。最後の文庫書き下ろしのお話は、一人旅に行きたくなりました。周囲の誰が亡くなっても日常は続いていく。少しだけ前向きになれそうな本でした。

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    2026年09月17日