小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
向き合わなければいけない、医療現場の現実。
物語は長野県安曇野市にある梓川病院。
研修医の桂と看護師の美琴、そして様々な個性を持つ医師たちの奮闘記。
理想論を述べるなんて考えられない高齢者が大多数の医療現場。
高齢者の命の灯が消えるまで患者の家族と共に見守っていく。
高齢者は特に身体機能が覚束ない状態になっていく様をみて家族・親族は、そんな彼らをどんな視点で見ているのだろうか。
親族のことを病院に任せっきりの人もいれば、最期まで一緒に過ごしたい人。
私たちは「一体病院に何を求めているのだろう」と考える。
生きて欲しいと願うか、早くいなくなって欲しいと願うか。
そんな中で出てくる命の灯が無くなる前の決断に迫る中で巻き起こる様々な感情。
医療現場にいる彼らはそういった『命』の圧力に押され続けている。
私たちも人任せにせずに、患者との『命』と向き合っていかなければいけないのではと思います。
一緒に命を全うするまでサポートすることを。
つい先日、100歳以上の高齢者が10万人を突破したというニュースがあった。
100歳になるまで長く生きるには、今の医療の発展があるからこそであり表向きは良いニュースに聞こえてくる。
だけど実際の現場は理想論を述べるとは程遠く、毎日のように患者の命と向き合っている。
生きる時間、命を守るために。 -
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★4.5〜5
恋愛に発展するのかと思ったら、そうではなかった。
色々な形があってもいい、と思った。
特にこの2人の関係は、とても素敵だった。
最後はハッピーエンドでよかった。
文も、ずっと更紗を求めていたんだね。
途中のDVはちょっとこわかった。
更紗が優しすぎるし、受け入れすぎてて、歯がゆかったかな。
でも自分とは違って、いい性格だなと思った。
日頃からワイドショーとかでコメンテーターが犯罪の背景を知らずに黒は黒!と責め立てて、物事を多角的に考えないのが気になっていたから、余計に感じるものがあった。
法による犯罪に触れた方が黒!と。
そこまでに至るのに色々あったんじゃないの??と思ったりして。
それはこの本とはまたちょっと違う話だけど。
カフェの名前がきっと更紗の名前にちなんだものだろうと途中で思ったのが当たった。
冒頭のファミレスは保護されたあとの更紗と謎の保護者みたいな存在の2人だと思っていたら、なんと最後、保護者側が更紗と文だった。
勝手に脳内キャスティング 文:坂口健太郎 -
Posted by ブクログ
ネタバレうたうおばけと同じくらい好きだった!
ご飯ができたら、できたての熱々を湯気ごとまるごといただくのが礼儀だと、確かに!と思った。
作り置きができないのは共感した。
湯気を食べる、すいかのサラダ、くわず女房、寿司はファストフード、ピザは円グラフ、醤油はいずれなくなる、萩の月、ほや、たらきく、風を飲む、好きな食べ物、が特に好きだった!
好きな言葉
p96
醤油の大きな瓶を買うのは、それを使いきるまで自分が生きていて、暮らしを続けると言じる行為だと思う。
p.100
まごころのかたちとは、クリーム色で、ふかふかのわらまんまるだったのか。わたしも萩の月のような明るいまごころを胸に持って暮らしたい。
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ネタバレ1.時間を超えて
45歳の鶴瀬さん。末期の乳癌で入院中 35年ぶりに離婚したお父さんと再会。お父さんより先に死んで親不孝だと謝る鶴瀬さんに対してお父さん、「みずほは、会えなかったこの三十五年・・・幸せだったか?」。これに鶴瀬さんが「うん。すごく・・・すごく幸せだった」と泣きながら答え、お父さんが「親不孝なもんか。みずほが幸せだったなら、それが一番だ」と返すシーンが涙なくして読めなかった
2.青春をもう一度
45歳の寺元さん。末期の胃がん。高校時代に好きな人の大事な絵の道具を踏みにじった不良を殴った。それが原因で彼女の親から付き合いを猛反対され逃げてしまった寺元さん。今に至るまで彼女の事を忘れたことがない。その彼女と死ぬ前に会うシーン、その後の「もう寂しくない」と咽び泣く寺元さん。すごく良かった
3.抱えたままの秘密
51歳の柳さん 子宮体がんの末期。中学3年の時にいじめられてた柳さんを助けた親友がそのせいで逆にイジメられるように。ターゲットが変わった柳さんはホッとしてしまい、親友からの「一緒に帰ろう」という誘いを無視してしまう。この罪をずっと忘れず自分に罰を与える柳さん。
4.夢を追いかけて
21歳の志木さん 精巣がんの末期。自分の作品が本になるのが夢で賞に応募している。でもその賞の最終選考まで時間があるか分からない。恋人の初見さんは自分で志木さんの本を製本して世界に一つだけの本を志木さんにプレゼントする。
5.この笑顔を守りたい
28歳の入間さん、30歳の富士見さん。姉妹みたいに仲がいい。入間さんが大事にしてたうさぎのぬいぐるみは昔児童養護施設にいた時にお姉さんみたいに仲良くしてくれた子が施設を出る時にくれたもの。入間さんはずっと大事にしている。富士見さんはそのうさぎを見て。
陽葵がお母さんの入院中に卯月に預けられ、必死で我慢してる所とか神宮寺が見た目と違いしっかりしていて成長する姿とか見所が多い巻だった。 -
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原田マハさんの作品は、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『生きるぼくら』『たゆたえども沈まず』に次いで5作目になります。久しぶりに大いに感動し、泣かされました。
私にとって、間違いなく最も相性の良い作家です。
この作品は、2013年に出版された、日本初の女性総理大臣・相馬凛子の夫を主人公とした物語です。原田マハさんが描く理想の女性総理像なのだと思いますが、主人公の日和は右往左往するものの、「助言をしないのが、最大限の助言だと……僕は信じています」と、何もできなくても妻のそばに居続けることで、総理である凛子を安心させる存在となっています。
特に凛子首相の演説は秀逸で、『本日は、お日柄もよく』の久遠久美がスピーチライターとして登場していたことには、二重のうれしさを感じました。
出版から12年後の2025年、現実の日本でも高市早苗氏が日本初の女性総理大臣となりました。小説の凛子首相は大胆な政治改革を進めていきますが、現実の政治は小説とは当然異なります。『総理の夫』を読んだことで、女性が総理大臣として国を率いることについて、改めて考える機会になりました。今後の日本の政治がどのように進んでいくのか、見守っていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ドラマ化されており、そちらを観てから原作を拝読させてもらった。
ドラマのことを思い浮かべながら読み進めた。ドラマのことなしでも絶賛級の面白さだが、ドラマとの対比で読むと「このエピソードはこういう情景だったか。」「原作とドラマはここが少し変更されてるな」など、また違う面白さを味わえた(^^)
登場人物のキャラ立ちは素晴らしく、特にミーハーの広報室長にはモデルとなる実在の人物がいたのかと驚きだ。
自衛隊というと戦闘機とかの装備に目が行きがちだが、そこに働く人しかも本来裏方の「広報室」を小説の素材に取り上げて素敵な作品に仕上げてある。
あとがきまで楽しく読ませていただきました(^^)/
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