小説・文芸の高評価レビュー
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島津輝さん著「カフェーの帰り道」
第174回直木賞受賞作品
全5話からなる連作短編集になる。
凄く良い作品だった。
大正~昭和初期の時代背景、この激動の時代背景こそがこの作品の醍醐味であろう。
その時代の女給達の物語、当然今よりも男女平等の世の中ではないからこそ、根底に見える深い愛情や真心が読み取れる。
そして登場人物達のその時代の日本人としての慎ましさや精神性が細かに描かれており、それと同時に戦後の物語も描かれていく。
女性達の戦前~戦後の立ち位置の微妙な変化が見事に描かれていた。
流石直木賞作品。
そうしてこの作品は大正生まれの自分の祖母の代にあたるであろう時代。
亡くなった祖母のこ -
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ネタバレ原作も映画も心から愛している、私にとって大切な作品。
小学生の頃、この物語に出会って映画を観た時のワクワクは今でも鮮明に覚えている。作中に登場する手作りのジャムを作ってみたくなり、背伸びをして温かい紅茶を淹れてみたくなる——そんな少女の憧れが詰まった作品。
大人になった今でも、映画を観る時には必ず紅茶とクッキーをお供に用意し、ゆったりとした時間を過ごすのが習慣になっている。
そして、大人になった今だからこそ、観るたびにおばあちゃんに会いたくてたまらなくなる。
特に深く胸を打つのは、物語の終盤です。「人が死んだらどうなるか、おばあちゃんが信じていることを確かめて、魂が離れたことを知ら -
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順番どおり丁寧に読みたい学生アリスシリーズ。
3作目のこの作品は、前作で心に傷を負ったマリアが旅に出て、ある村から帰ってこなくなったところから始まる。
マリアはなぜ戻ってこないのか?心配したマリアの両親から頼まれ、推理研の4人はマリアがいる木更村へ出かける。四国にあるこの村は、芸術家が集う有名な村だった。心配するアリスたちの話と、マリアの独白という二つの視点から物語は進んでいく。
実は私にとって、この作品は学生アリスシリーズに手を出した切っ掛けだ。
もともと作家アリスシリーズを読んでいたのだけど、この双頭の悪魔に出てくる登場人物の一人が探偵役の火村の原型なのだと知ったために俄然、学生アリスシ -
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先日NHKのドラマで「天城越え」を見、原作を読んでみるかと思って手に入れた本作。
めちゃくちゃ面白かったです。
昭和30年代が舞台なので、設定に古さはありましたが、その古さがまた趣を増していました。
「遭難」は、私も多少登山をするので、自分も現場にいるような臨場感を味わいました。
「凶器」はタイトル通り「凶器」の正体に度肝を抜かされました。
「坂道の家」は主人公の男が若い女に手玉に取られ、転落する様子がいたたまれなかったです。
他の収録作品も読みごたえがあり、3日ぐらいであっという間に読み終えてしまいました。
他の短編集も読んでみたいです。
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ネタバレ北原先生とその娘、結、とその母の話。
青埜櫂を支え続けた二人の編集者。
そして、暁海と北原先生のその後。
「春に翔ぶ」
北原先生……。
職を失ってまで愛を選んだのに、その妻は早々に失踪ってどゆこと??って、前作から思ってたけど、まさかの妻とされる人は恋人じゃないし、結は血のつながった娘じゃなかった。
半ば成り行きとはいえ、そこまで自己を犠牲にして他人のために生きられるのか、という。
暁海との結婚も似たようなところから始まっていて、この人それで幸せなんかな……と思ったけど、結の存在は確実に幸せにしてくれたんだろうな、と思った。
しかし、菜々さんの彼氏(結の実の父)、クズやんけ。
「星を編む -
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バラバラの家族を繋ぎ止めていた母が病気になり、家族が動き出す。
私の環境に似通ったところの多い題材であったため、最高評価をつけざるを得ないところがありました。父はガンでなくなり、母も悪性リンパ腫(寛解はしたが苦しい闘病だった)ということがあり、兄と困りあったことを思い出しながら読み進めました。
文章、凝ったことがなく話を読ませることに注力していてとても読みやすいです。最近ゾンビ回収婦とかよくわからないものばかり読んでたこともありそれだけでもまずありがたい。
雨降って地固まるとはこういうことなのかな。小説なだけに、うまいこと話が進み過ぎなところはなくもないですが、前半、逆転の可能性が
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