ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 火定

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    厚い…重そう….読めるかな…
    が第一印象。
    でも、読み始めたら止まらなくなりました。
    コロナを経験した時代に読むと、すごく、すごく、重く、深く感じることがありますね。

    「人間、死ねばそれまでだ、と思っていた。だからこそ、せめて生きているうちに、自分たちは何か為すべきことを見つけねばならぬのだと考えていた。しかしながら病に侵され、無惨な死に遂げた人々の記憶は、後の世に語り継がれ、やがてまた別の人々の命を救う。ならば死とは、ただの終わりではない。むしろ死があればこそなお、この世の人々は次なる生を得るのではないか。」

    「ようやく分かった。医者とは、病を癒し、ただ死の淵から引き戻すだけの仕事ではな

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    2025年12月24日
  • 力をぬいて

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    中学生の時、仲が良かった友達が夏生さんの本を持ってて、私も読み始めました。
    淡い色のキレイな写真、優しい言葉、ありのままのエッセイ。読むたびに、深呼吸した後みたいな清々しさを感じられて、今でも大好きです。年を重ねていくことが、素敵とすら思わせてくれる。いつまでも側に置いておきたい本です。

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    2025年12月24日
  • 犯罪者 上

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    よかった!一気読み。通り魔事件と、乳幼児の奇妙な病気と、大企業でのことと。少しずつ、つながってきて。最初は、バラバラの小さな物語を読む感じで、登場人物が多くて、頭の中もバラバラなんだけど、一つ一つ丁寧に描かれていて、映像が見える感じ。相棒の脚本家さんでもあったのですね。なるほどという感じでした。上巻読んですぐに下巻も一気読み。楽しかったけど疲れました笑。

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    2025年12月24日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。

    医師から告げられた膵臓がん4b。
    どんなにショックだったか。
    そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。
    私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも忘れられません。
    何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。
    「何で?何で自分達なの?」
    自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の

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    2025年12月24日
  • さよならジャバウォック

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    ネタバレ

    面白かった。
    仕掛けがあるに違いないと思いながら、違和感はなんとなく感じながら、それが回収されるってこんなに気持ちが良いものかと久しぶりにスッキリした気分。
    こんなにすぐに読み返したのは初めてくらいの気分だった。
    ジャバウォックはジャバウォック。

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    2025年12月24日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ネタバレ

    極めて上等なミステリー
    久々に読む長編小説×ミステリーとしてこれ以上ピッタリなものは無いと思った
    これが50年以上も前に書かれたとは思えないほどの完成度
    四作目にも拘らず「金田一耕助ファイル1」とナンバリングするだけの面白さは間違いなくあった

    冒頭の、八つ墓村に伝わる陰惨な謂れの語りからグッと読者を惹きつける
    さらに、主人公も巻き込まれる形で物語が進んでいくうちに起こる連続殺人、あるいは衝撃の発見によって飽きさせずに読み進める
    終いには、冒頭の残酷さとはコントラストを取る形での大団円で満足感をもたらす

    個人的には、春代と典子に怪しさをムンムン感じていたんだけど、しっかり裏切られた
    この子ら

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    2025年12月24日
  • アイウィットネス 時代を目撃したカメラマン

    sun

    購入済み

    戦後日本を振り返りたい人に

    戦後日本の激動をレンズで切り取った写真家たちの回顧録。
    土門拳、奈良原一高、細江英公ら巨匠が自らの代表作や時代との対峙を振り返る。
    モノクロの強烈な一枚一枚に、焼け跡の復興、学生運動、安保闘争、沖縄返還の空気が凝縮されている。
    技術論よりも「なぜ撮ったか」が中心で、カメラマンが時代とどう向き合ったかが痛切に伝わる。
    特に土門の「絶対写真」への執念や、細江の「薔薇十字架」裏話は胸を打つ。歴史を追体験できる貴重な一冊。
    写真愛好家だけでなく、戦後日本を振り返りたい人にも強く薦めたい。

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    2025年12月24日
  • 告白

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    読書の楽しさはこの本で知った。この先に「ハッピー」が待っていないことは確かなのに、何を求めてか読む手が止まらない。虫やら臓器やらが出てくると、手で目を覆って見ないようにするクセしてなんでか指の隙間からちらちらと覗いてしまうアレに近い気がする。あんなにも読むのを急き立てられたのは後にも先にもこの本だけ。夜更かしして読み切ったなあ。

    この本を勧めてくれたのは親だったが、思春期の息子にこれを勧めてくる親ってどうなんだろうか?おかげでこんなサブカルチャーをこよなく愛する捻くれ拗らせ息子になってしまったのではないだろうか?でもこういう偏屈なところは父親譲りのはずかんだが、この本勧めてきたのは母親だった

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    2025年12月24日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    短編集は好きじゃないのにこれは本当に面白かった。
    ちゃんと入り込めたしグイグイ読めた。

    なんか既視感あると思ったら三面記事だっけ?角田光代さんの。似てて。
    けど私はこちらの方が好みでした。

    視点の違いであまりにも悲しい結末が生まれてしまうこと。あるあるだろうなと思った。
    人って見ている視点や感じてることがあまりにも違うんだと思う。
    人と幸せを共感することは奇跡だ。

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    2025年12月24日
  • 女王様の電話番

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     よくあるコールセンターの求人に応募したことがきっかけで、クイーンズマッサージ『ファムファタル』というSMデリバリーの電話番になった志川。二十人弱の女王様が在籍しているお店には、様々な女王様がいるが、その中でも志川の一推しの女王様は、美織さんだ。ある日、そんな美織さんが無断欠勤をし、それ以降、音信不通になってしまう。オーナーはこの業界では急に何も言わずに辞めることなんてめずらしくない、とたいして気にしたふうもないが、志川はどうしても心配で、ひとりで彼女を捜そうと決める。動機は、ない。性愛的な文脈の好意も、金銭的な貸し借りも、友人としての絆も、ない。ただ、『好きだから』。これって、そんなにおかし

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    2025年12月24日
  • とんび

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    重松清さん著「とんび」
    おそらく著者の作品の中で一番有名な作品だと思う。NHK、TBSでもドラマ化、映画化もされており国民的人気小説の一つなのだろう。

    今回初めて触れたこの「とんび」。
    一人息子アキラの出生からの成長を軸に描かれていく人情物語。本当に良い作品だった。
    父親ヤスの不器用で照れ屋で繊細での感じがとても人間っぽくっていろんなエピソードが凄く胸に響く。

    ヤス… 父親として男としてとても格好よかった。
    不器用さが格好よい
    照れ具合が格好よい
    繊細さが格好よい

    中盤、アキラの就職先でヤスが内緒で読ませてもらったアキラの就活中に会社に提出した作文。「嘘と真実」
    この件は作中で想像できる

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    2025年12月24日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    生も死も、夢も現も飛び越えて、こころを救う物語。

    このワンフレーズで購入を決めました。
    暖かいお話が多いのかなと思っていましたがそんなわけでもなく、しっかり喪失や別離という悲しさを描ききっている素敵な短編が6話収録されています。
    ボロボロ泣きながら、ティッシュボックスを抱えて読みました。私の心に刺さりすぎて、もう目が腫れています。
    彩瀬まる先生の書くお話は優しいけど現実的で、どこか怖くて寂しくて、それでも私達人間はきっとこの得体の知れない不安感を抱えながら生きているんだろうなと思えました。

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    2025年12月24日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    本作を読みながら、主人公のまいに何度も自分自身を重ねた。中学生という不安定な時期に感じる息苦しさや、生きづらさは、当時の私にも覚えがあり、まいの心の揺れに強く共感した。

    物語に描かれる祖母の存在は、私自身の祖母の記憶を鮮やかに蘇らせた。特別に教養があるわけでもなく、何かを教え込まれたこともない。
    強く叱られたこともなければ過保護に扱われたこともない。それでも、祖母と自宅の居間ですごした何気ない時間は、今思えばかけがえのないものだった。そばにいるだけで心が穏やかになり、守られているような安心感があった。

    祖母が存命だった頃、もっと「ありがとう」と「大好き」を伝えればよかったと、読み終えたあと

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    2025年12月24日
  • 月の立つ林で

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    本作は、似ているようでまったく違う一日一日を、私たちがどう過ごし、どう積み重ねていくのかを静かに問いかけてくる物語だと思った。前に進めた日も、立ち止まってしまった日も、成長できていないと感じる時間さえも、この作品は決して否定しない。そのままでいいのだと、そっと背中を撫でてくれるようだった。

    物語の軸となるのは、月を題材に語られるポッドキャスト。月の満ち欠けのように揺れ動く感情が丁寧に描かれ、人々の人生が少しずつ交差していく。その中で描かれるのは、大きな決断ではなく、新しい自分へと踏み出そうとする小さな一歩の尊さだった。

    私はいつも、一歩を踏み出す勇気が必要で、誰かにそっと背中を押してほしい

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    2025年12月24日
  • 四畳半神話大系

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    アニメ「四畳半神話体系」から、原作の方を読んだ。
    アニメではわかりづらかった部分も小説で補われ、わかりやすく、また知的かつユーモラスな筆致が魅力的で飽くことなく読み進められた。表紙もかわいい。アニメではこのイラストがそのまま動くので、アニメの方はそこも非常に魅力である。

    内容について
    主人公「私」は、大学生活2年間を棒に振り、無駄に過ごしてきたと自覚する大学3回生であり、その責任すべてを唯一の親友(悪友)小津に転嫁する。「あのときああしていれば…」という過去への後悔を常に抱いていたが、彼は決して脱出することのできない四畳半部屋の連なった無限四畳半地獄で、自身の「あったかもしれない」可能性の部

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    2025年12月24日
  • ねごと、たわごと、えそらごと

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    メインの140字小説はもちろんのこと、掌編の4つ目刺さった。
    センパイの思想は自分もめちゃくちゃ共感できる部分があって、それを完璧に言語化できてびっくりした。著者とは話が合うかもしれないという迷惑な想像を勝手にしてしまった。

    著者な経歴も本書出版の経緯もあまり知らないけど、おわりに、で書いてあった「執念」。見習っていきたい

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    2025年12月24日
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟

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    優しい小説だった。これは時代を超えた魂の邂逅と共鳴、そして赦しの物語だ。
    敦也と浪矢雄治という、ほとんど人柄は違うがおそらく相性はとてもいい二人の、心のこもったすれ違いをメインに、様々な人物が温かく交錯する。

    この作品の特筆すべき点は、誰一人として裁かれないところにあるだろう。ミステリ・サスペンス特有の『断罪されること』に心が耐えられないような、きわめて優しい方々にも、きっと安心して読める作品だ。
    まったく共感できない人物が一人だけ出てくるが、彼さえも裁かれない。裁きは読者の審判に委ねられている。

    さて、僕は主にこの敦也と浪矢雄治に共感しながら読んできた。下記の文章はこの二人を軸にして、進

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    2025年12月24日
  • 小泉八雲とその妻セツ 古き良き「日本の面影」を世界に届けた夫婦の物語

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    新政府に移り変わる事で、武士はどんな扱いを受けてきたのかがここでは理解しやすく紹介されている。また、ハーンの幼少期からの欧米の話は、地続きで今の時代まで想像しやすいのに同時期の日本は、日本人の私から見てもある種異世界感が半端ない。
    それだけの変化が日本にあったということなのだろうか。
    セツのバイタリティは、負けず嫌いと言うより好奇心の強さな気がする。素敵な強さだ。
    折檻の激しさ半端ない。その反動出てる気がする。

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    2025年12月24日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    展開が目まぐるしく、どんどん読んでいる私自身も一緒に応援をし、走り、起こっている出来事の一部になれるような感覚になれる本。


    何度も再読している本。久しぶりに改めて再読。
    やっぱ、なんか、良いですねぇ。(個人的に何度読んでもなんかいいなぁと思う本ってあると心がほくほくする感覚がします。)
    主人公の成長も凄まじいですが、参加する10人それぞれの生きてきた過程、向き合っていく描写。皆、違うのに、でも、『箱根駅伝』という1つのことで繋がる。
    目先だけのことが全てなのか?真に大切なことはなにか?主人公達があまりにも早く走るので、読んでるスピードも勝手に上がっていく感覚があります。でも、そんな中でも考

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    2025年12月24日
  • 竜馬がゆく(三)

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    竜馬の生きる道が見え、人生がついに動き出す。その瞬間に読んでいる自分も興奮した。

    章「海へ」の冒頭の筆者の書き方や感じているもどかしさが可笑しかった。
    いよいよ竜馬が動き出すことへの筆者自身のワクワク感が溢れ出てる感じがして良い。

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    2025年12月24日