ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    舞城王太郎の脳内で行われた思考実験を、特等席で観ることができた。こと創作において、時空飛行はよく観られる設定であるかと思うが、そこにはいくつかの矛盾を孕まざるを得ないものが殆どであるかつ、それをどの様にして処理しているかの説明は省かれている。しかし本書はこれまでにないほど誠実に過去と未来について向き合う。そしたらいつの間にか時空より大きな、世界に向き合う羽目になって、どんだけスケールの大きい話なんだよ、と思うが、世界のルールである時間と空間を相手にしているのだ。それだけの覚悟が無いと向き合うなど到底言えない。
    本当に面白かった。謎が謎を呼ぶ、という作品をいくつか読んできたが、その最高峰にいて、

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    2026年08月26日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 エトランジェの宝箱

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    やっぱり宝石商リチャードシリーズは面白い!
    短編でも各キャラの魅力が沢山詰まっているし、あーこんな事があったのかーと言う事も知れて良い。
    個人的にはジェフ兄ちゃんとヨアキムの話がすんごい好き。
    2人には幸せになって欲しいな〜。

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    2026年08月26日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    誰かのために料理をし、美味しいね、と言葉にしていただく。誰かのご飯は誰かの大切な記憶に繋がっていて、料理を通してしぼんだ気持ちをふっくらと再生する。美味しいって身体も気持ちも整えてくれる。人との縁が繋ぐ愛おしい物語。ラストに感動した。

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    2026年08月26日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画を観たあとに読みました
    歌舞伎を知らない私にとっては、映画を観てからの方が想像しやすくとても面白かった
    続きが気になり読み始めると止まらなくなる
    気付いたら読み終わっていた

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    2026年08月26日
  • 成瀬は信じた道をいく(新潮文庫)

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    1冊目を読み終わってから、成瀬の行方が気になって気になってしょうがなかった。
    本作も、前作同様、成瀬の周りの人たちがそれぞれの章になって成瀬を取り巻く様々な事件()を語っていく。
    それぞれの切り口から見える成瀬は様々な捉え方をされるが、前作から知っている我々からすると一貫した成瀬像で、安心さえ覚える。文中には頼りになると表現があったが、本当に大きく頷いてしまった。

    高3の受験〜大学1年の頃の成瀬について書かれている本作。環境の変化、行動範囲の広がりなどが激しい時期に成瀬はどう過ごしたのだろうか。
    ときに父親目線で、ときに友人目線で、ときに一般人目線で、その成瀬の様子を見守り、毎回微笑ましくな

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    2026年08月26日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    日々報道される殺人事件を目にするたび、「どうすればこの結果に辿り着かずに済んだだろうか」と思うことばかりだ。
    人を殺さずに済むのなら、それが双方の人生にとって一番いいルートに決まっているからだ。

    だけど時折、そのルートが見えなくなることがある。
    生きている環境、認知能力、世間体や倫理観なんかが目を覆って、一番のルートが分からなくなってしまう。
    死んだほうがマシ、殺したほうがマシって思ってしまう。
    私には、そういうことがある。
    だから、不遇な環境に生まれ育った結果、逃げるように罪を犯す者たちを、私は他人事だと思えない。
    自分と、日々報道される加害者たちは、紙一重の存在だという意識が私には強くあ

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    2026年08月26日
  • 太陽の棘

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    読み終えて、この哀しくも温かく美しい物語が実話に基づいていると知り、深く心打たれました。

    物語の舞台は、第二次世界大戦後のアメリカ占領下の沖縄。沖縄米軍基地の精神科医と、生きることに必死な沖縄の芸術家たちの交流が描かれています。
    本土の日本兵とともに地上戦に巻き込まれ、さらに敗戦によってアメリカの支配下に置かれた沖縄の人々。その翻弄され続けた苦しみが伝わり、とても心が痛みました。
    また、沖縄がかつて「アメリカであった」という事実を、改めて突きつけられました。

    愚かな戦争は、国や立場の違いだけで憎しみを生みます。
    こんなにも、人と人が出会えば、国や人種を超えて交流し、良き友になれるのに。

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    2026年08月26日
  • 文豪たちの友情(新潮文庫)

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    文豪たちの人生と、そこに絡む友情についてまとめた一冊。文章がすっきりしていて読みやすく、2時間ほどで読み終わりました。文豪たちは自由気ままに仕事や恋愛をする一方で、その才能ゆえに人とぶつかることも多かったようです。精神的に不安定な時期を過ごした文豪も多いですが、それでも後世に残る名作を生み出している。その背景には、確かな友情があったのではないかと思いました。今のように、決められたレールの上を淡々と進む人生ではなく、無職の期間があったり、友人の家に長く滞在したり。そうした自由な時間や人とのつながりの中から、少しずつ人生の幅が広がっていく感じが、なんだかうらやましくもあります。文豪たちそれぞれの人

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    2026年08月26日
  • このロボで、行けるところまで行くしかないのだ。

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    昨日の #ヨンデルホン
    このロボで、行けるところまで行くしかないのだ。 / #スズキナオ(#幻冬舎)
    #このロボで行けるところまで行くしかないのだ
    #ヨミハジメ #ドクリョウ #ヨミオワリ

    中年の赤裸々な憂い。幸いと言うべきか、「寂しさ」を感じたことはないことに気づく。昔のような”こうあるべき”ことが減って自由になった反面、不自由も増えたような気もするし、”自分を探す”必要もあるのか、と。30年近く”会社員”というジョブクラスだし、先々のことを考えていないということもあるのだろうなぁ、とも思う。50の大台に乗ってからは流石に”おっさん”の自覚は芽生えたものの、まだどこか”若い”と思っている節

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    2026年08月26日
  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    気の迷いで我が子と別の子のネームタグを取り替え、4年育てる繭子。もともと自分に自信がないので他人からの言葉を額面以上に受け取ってしまう。帝王切開だから(自然分娩の郁絵に)負けた、そんな理由って。別の事柄が原因で親子関係が無いと郁絵夫婦が騒がなければ繭子はそのまま育てたのだろうか。彼女ならやりそう。そして航太と璃空の性質の違いが読者にわかるようなイヤっぷり、最高かも。引っかかるワード『交換』私だけではないと思う。元の親に戻すことに決まり、そんなタイミングで告白する繭子。裁判!と言い張る繭子の母親も奇妙だし、結局ふたりとも引き取り育てる郁絵夫婦も、それがベストだったのか読み終えてまだ考えている。

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    2026年08月26日
  • ブラッド・コバルト コンゴ人の血がスマートフォンに変わるまで

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    コンゴ内のあらゆる採掘場をめぐりその場での状況を説明する形の本。場所を変えても何処でも同じような状況で辛いことの繰り返し。最後まで読み切るのが難しかったけど、その分エピローグの文章では我が事のように感情が揺れた。
    ところどころ詩的な表現があり良い本だった。

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    2026年08月26日
  • 普天を我が手に 第三部

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    ネタバレ

    三部作、かなりのボリュームではありましたが、読みやすかった。

    読んでいる最中は、特に戦中戦後のことが頭から離れず、その時代を生きた人たちのことを思い、この年までほとんど何も知らずに生きてきたことを後悔しました。

    昭和という時代に起こった出来事を、この4人を活躍させることで、とても分かりやすく描かれおり、日本という国が、どのようにして今の日本や日本人となっていったのか気付きがたくさんありました。

    自分も昭和末期(4人が産まれた元年から50年後)産まれで少しばかり昭和を経験した身としてもしっかり昭和を覚えておきたいものですし、靖国問題や中国との関係など、もっと知らなくてはいけませんね。

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    2026年08月26日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    伏線がいくつか散りばめられており、最後のページでぞっとさせられました。最後のストーリーは途中で結末が予想できたと思ったところ、それを上回る結末になりさらにぞっとした。

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    2026年08月26日
  • 時をかけるゆとり

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    初めて文章読んで声出して笑った!ってぐらい面白かった。
    改めて朝井リョウは陽キャでリア充なんだなと痛感した。この本の執筆時と同年代のときに読んでるから正直生活が豊かすぎてくらっちゃいそうなときもあるけど、23とかで直木賞取ってる天才なんだからと一線引いて読んだ。(≧∇≦)!!!続編も全部読みたい♩

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    2026年08月26日
  • タイム・アフター・タイム

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    自分の人生と照らし合わせて、昔を思い出しました。
    私も歳を取ったということでしょうか。
    素晴らしい作品です。青春ラブストーリーが根幹にあるのですが、ノスタルジックに浸れる物語です。
    いつも音楽を聞きながら読書しますが、最終章はWhitneyヒューストンのバラードを聴きながら読んだせいもあり、感動の連続でした。
    ボリュームはあるようで、あっさり読めますのみなさんもぜひ!
    読書は年齢によって、見方が変わると言いますが、若い方よりも中年以上がこの本は響くのではと思います。

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    2026年08月26日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台中に行きたい。
    今は日本ではない独立した台湾という国で、しかも多民族な社会で、断片的な日本のアイデンティティが残ってるのが不思議。あとがきまで味わい尽くす。

    楊双子さんのWikipediaを読んだ、ガンで亡くなったお姉さんが安修賢に重なって、自身の無念が安修儀に投影されているのかと思った

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    2026年08月26日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    日曜劇場でドラマにもなった話。乗馬を少ししたことあるだけで競馬についてあまり知らなかった。その裏側を知れて面白い。競馬のレースの裏側にもこんなにも多くの人が絡んでいてそこに夢や欲望、挫折絶望などが織り込まれている。この一瞬に大人達が人生を賭けて挑むのは素直にカッコ良いと思った。人生を狂わせる魔力帯びている。あとは社長の気持ちも共感できた。裏切られたくない癖に不器用だから人を試すようなことをする、心の底から信じれない生きにくい人。それにして人情もある。経営者は不器用な人が多いのかもとも思った。

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    2026年08月26日
  • KINDNESS(カインドネス) 思いやりと優しさで世界を変える

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    ネタバレ

    書店でたまたま出会って購入したが、今年手に取ったなかで1番出会ってよかったと思う本だった。
    ニュージーランドの首相を務めたジャシンダ・アーダーンの回顧録。
    彼女の人柄、あたたかさが伝わってくる内容だった。自分にもまわりのひとにも正直に誠実であること、思いやりをもって自分の目指す理想の実現にむけて歩み続けること、を体現していくさまが描かれている。飾らずに、等身大で、時に弱さも見せる姿は、従来型のリーダーシップのあり方とは大きく異なるかもしれない。しかし、一見欠点に思えるようなところが強みになるという彼女からのメッセージに、とても勇気づけられた。
    これまでの人生で出会った人たち、経験、感じたことに

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    2026年08月26日
  • 肝臓先生

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    ジロリの女って、令和でゆうと、金ない男が、エスカレート昇進する超しごでき女に目をつけて(しかも複数)、でもそんな金なしプライド高杉男になんて微塵も興味ない女たちで、高尚な言葉テクニックで気があるように見せかけておき、最後にどん底へ突き落とす、爽快な物語って感じで、「オレはあ、お前しかいないんだもん、まじで会社の飲み会で男いるなら絶対行かんといて…」って恋人でもない分際で言ってくるやつって感じがして超おもしろかったなあ、個人的には魔の退屈が文体好きだったよん

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    2026年08月26日
  • 滋賀怪談 近江奇譚

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    滋賀にまつわる怪談話
    めっちゃ怖いわけでは無く、あくまで怪談なので不気味な話が多かった!

    滋賀県出身としては読んでおかなくちゃ!と手を取りましたが、知ってる地名がたくさん出てくるので、かなり楽しめます。

    京都怪談や大阪怪談などもあるみたいなので、関西圏集めたい♪

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    2026年08月26日