警官の血(上)(新潮文庫)

警官の血(上)(新潮文庫)

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    警官の血(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1091648
  • 電子版発売日
    :
    2022年02月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB
  • 映画化

    「警官の血」

    2022年10月28日公開
    出演:チョ・ジヌン、チェ・ウシク、パク・ヒスン

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警官の血(新潮文庫) の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 警官の血(上)(新潮文庫)
    880円 (税込)
    昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。
  • 警官の血(下)(新潮文庫)
    825円 (税込)
    安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。心の傷は未だ癒えてはいない。だが清二が愛した町で力を尽くした。ある日、立てこもり事件が発生し、民雄はたったひとりで現場に乗り込んだのだが――。そして、安城和也もまた、祖父、父と同じ道を選んだ。警視庁捜査四課の一員として組織暴力と対峙する彼は、密命を帯びていた。ミステリ史にその名を刻む警察小説、堂々たる完結篇。(解説・吉野仁)

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警官の血(上)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    (上下巻)

    「血」とは三代に亘って、地域警護に勤めた警察官の「血脈」を表す物語である。

    第一部 清二

    戦後の混乱を警戒して、警視庁は警官の大量募集をした。復員して定職のなかった清二は、それに応募して採用された。
    研修中に3人の親友ができ、希望通り谷中の派出所の巡査になる。公園には浮浪者が溢れ、孤児も住んでいた。
    ここで仲間同士の争いがあり、ミドリというホモが殺される。彼はこの事件の捜査を内偵していたが、捜査員でなく、巡査の身分では思うように進まなかった。
    派出所のすぐ裏にある天王寺の五重の塔が不審火で燃える。そのとき、不審な動きをする人物をつけていき、跨線橋から落ちて死ぬ。

    第二部 民雄

    父を尊敬し、自分も地域を守る警官になりたいと思っていた。成績が良かったが進学をあきらめかけたとき、父の同期で友人だった三人が「血のつながらないおじ」だと言って援助をし彼に高等学校の教育を受けさせる。
    無事、警察学校に入り訓練を受けることになったが、成績が優秀だったので、急遽北大に行けと言われる。そこではロシア語をべと命じられたのだが、内実は、北大内部の左翼グループの動きを探る役だった。
    この、学生生活と偵察員の二重生活は民雄を蝕み、精神を病む。
    やがて学生運動は鎮圧され、開放された彼は、父と同じ駐在所の警官になる。
    彼はなぜか殉職扱いされなかった父の死に強い不審を抱いてきた。
    だが、人質を取って立てこもった指名手配犯に向かっていき、射殺される。

    第三部 和也

    和也も大学を出て、地域警官になることを選んでいた。だが卒業間際に捜査官の素行調査を命じられる。
    彼が内偵を命じられた警官は、加賀谷と言った。加賀谷は一匹狼の刑事として数々の実績を上げていた、暴力団相手の刑事だった。和也は彼からさまざまな訓練を受ける。
    一方、祖父の不審死を父が探っていたことを知り、その遺志を継いで行こうとしていた。
    加賀谷は地域暴力団の顔になっている。やはり裏で繋がっているのだろうか。
    聞き込みで、父に援助した「三人のおじ」は亡くなったり引退していたりする。彼は当時のことを調べていく。



    警官三代の物語が、それぞれの時代背景の中でつながっているのが面白い。戦後の荒廃した街で生きている浮浪者や孤児に暖かいまなざしを向ける民雄。

    民雄は裏切りの生活の中で壊れていく。父が殉職扱いにならないという警視庁の判断のために、貧しい暮らしを余儀なくされた。しかし彼は父のような警官になることを目指した、だがあたら優秀な頭脳を認められたために特命を受けて利用される。貧しさ故といえるかもしれない。
    恵まれた頭脳が生かしきれない環境というものもあるだろう。

    和也もやはり組織の中では自由に生きられなかった、上司をスパイするという運命を受け入れなくてはならなかった。

    和也の最終章になって事件は解決するが、長い年月をかけた割にはあっけない。調査方法が進んだこともあるかも知れないが、話としてはいささか簡単すぎるように思った。
    祖父を殺したのは誰か、早くに思い当たる部分もある。

    0
    2026年02月04日

    Posted by ブクログ

    あらすじ
    昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。

    0
    2019年11月05日

    Posted by ブクログ

    直球。どストライクの豪速球。
    これぞ大河小説の基本、ってな感じの重厚なお話。

    話自体は地味なんだけど、読ませる、面白い。
    ページを捲る手が止まらない。
    読後「読んだ~」という達成感といい
    程よい疲れも素晴らしすぎる。

    これを読むと、上っ面だけの読み物なんぞ
    足元100kmにも及ばないって実感できます。

    0
    2017年11月11日

    Posted by ブクログ

    およそ60年間、警察官三代の人生を追った壮大な物語。その上巻、清二・民雄編になる。
    北海道警察シリーズなど佐々木さんの作品は読んできたけど、これも含め共通して言えるのはストーリー完成度の抜群の高さ。素晴らしいと思う。
    この作品は東京下町が舞台で、馴染みある地名がたくさん出てきて個人的にはそこも楽しめた点。
    ここまで読んだ限り、物語はどんな展開を迎えるのか全く予想がつかない。下巻へ続く。

    0
    2015年02月11日

    Posted by ブクログ

    佐々木譲、直木賞獲りましたね。今更ながらの感もするけど、まずはご同慶の至りということで。
    さて本書、戦後から現代に至る昭和の時代の中で、親子三代に亘って警察に奉職した家族の物語。
    ウチで例えると清二が父で、民雄が私で、和也の時代は私の二人の息子たちの時代ということになるのか。確かに私たちはこういう時代を生き抜いてきたよなぁ、と嘆息する。
    第一部で語られる、戦後の貧しく荒廃しているけれど復興の槌音と共に皆が一心不乱に生きてきた時代。
    駐在となった安城清二やその妻・多津の慎ましやかで実直で生き様がしみじみと身に沁みて、烈しさの中に長閑さもあった時代の何気ない会話や描写に涙する。
    しかし第二部、高度成長期を迎え知恵熱のように学生運動に浮かされた世の中にあって、父を追って警官になった民雄に課せられる過酷な任務に、同じ時代を生きてきたとの思いが吹っ飛ぶ。
    二つの事件の謎が時を超えて親子を貫き、警官の血はどのように引き継がれていくのか。まだ途中だけど、既にずっしりと重い読後感。

    0
    2015年08月23日

    Posted by ブクログ

    三代に渡る警官の人生を描いていく大河ミステリー。
    上巻は、まず初代の安城清二は終戦後警官となり、希望通り谷中の天王寺駐在所に配属される。清二は地元で起きた二つの殺人事件を追っていたが、地元の五重の塔が火事にあったとき、謎の死を遂げる。
    息子の民雄も、父に惹かれるようにして警察官へ。ただし、民雄は大学生として新左翼運動に潜入し、公安の仕事をするようになる。これは民雄の精神を傷つける事になり、公安の仕事をやめたあとも、悶々とした日々をおくる事になる。

    0
    2025年10月10日

    Posted by ブクログ

    こういうの大好きだった!時代が古すぎててっきり昔の小説かと思ったら3世代に渡る話、徐々に現代(と言っても平成)になるんですね!
    いきなり息子に切り替わった時はびっくりしたけども。
    祖父の時代からの事件の謎が解けてスッキリ。

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    ⚫︎実に読ませる一冊だ!
    ⚫︎親子3代に渡る警察小説なんてそうそう無い。
    ⚫︎実名で当時の事件が出てくるから妙にリアルさがあるな。
    ⚫︎特に過激派潜入のシーンはハラハラする。
    ⚫︎とにかくテンポが素晴らしく、研ぎ澄まされた文章。周りがみんな知り合いである町内から事件の鍵を見つけていくのがいい。
    ⚫︎結局、父の死は何が原因なのか、上巻だと全然わからないから、下巻を一気読みしないといけない。今夜も寝れないね。これは。

    0
    2024年07月07日

    Posted by ブクログ

    安城清二はなぜ死んだのか?
    重要人物は浮かび上がらせている。
    孫まで続く展開でどうはっきりさせるのだろう?

    0
    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    清二が追っていた2件の未解決事件の犯人は?

    清二が死んだ真相は?

    すべてがここにつながっていくのか…

    三代に渡る真相は…

    0
    2022年04月06日

警官の血(上)(新潮文庫) の詳細情報

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    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    警官の血(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1091648
  • 電子版発売日
    :
    2022年02月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB
  • 映画化

    「警官の血」

    2022年10月28日公開
    出演:チョ・ジヌン、チェ・ウシク、パク・ヒスン

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