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独り暮らしの初老男性が絞殺死体で発見された。捜査線上に浮上したのは家事代行業の地味な女性。女の周辺では、複数の六十代男性の不審死が報じられ、疑惑は濃厚になっていく。女は、男たちから次々に金を引き出していたのか。見え隠れする「中川綾子」という名前の謎とは。逮捕後も一貫して無実を訴える彼女だが、なぜか突如、黙秘に転じた……。判決の先まで目が離せない法廷小説の傑作。(解説・細谷正充)
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Posted by ブクログ
セールスマンが訪ねた家で遺体を発見したことから事件の捜査が始まり、途中で「警視庁VS埼玉県警」というような“張り合い”という要素や、「連続不審死?!」と報じられて騒がれるというような曲折も交えながら事件や捜査が展開する。そういう意味で面白い「事件モノ」、「警察モノ」である。が、本作はそこに留まらない!逮捕された被疑者が起訴され、公判ということになり、逮捕後から登場の弁護士が活躍する「法廷モノ」という展開を見せる。
非常に贅沢な、盛沢山の内容を含む作品で、本当に頁を繰る手が停まらなくなる。週末に一気に、殊に土曜日は昼から夜に敢えて時間を設けて夢中で読んでしまった…広く御薦めしたい!!
Posted by ブクログ
警察小説+法定小説+少し恋愛小説といったところか。
約束した女性が現れず、焦慮に駆られる男の場面は、恋愛小説の如く。
一転、一人暮らしの老人が絞殺死体で発見される場面になり刑事たちが地道な捜査を続ける警察小説。
やがて浮上した容疑者の逮捕、そして起訴。
ここからは法廷小説。法廷での弁護士と検事の丁々発止が続く。容疑者は、約束を違えた女性なのか、そして彼女は犯人なのか。男は悶々としながら、法廷に通う。
公判前整理手続きから詳細に記す冗長ともいえる法廷場面(一部の読者には不評のようだが)は、リアルさを追求する著者ならでは。本領発揮と言っていいだろう。裁判所に行って傍聴せずとも、法廷の雰囲気を味わうことができる。
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