ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    キナコは、一度の人生の中で何度も死んだ。
    そしてその度に、
    前を向いて新しい人生を歩き始めてきた。

    それはきっと、アンさんや美晴、
    周りの人たちの支えがあったからこそだと思う。

    キナコは言っていた。
    アンさんの声に気づけなかった。
    そして、離れてからやっと気づいた、と。

    大事なものは、いつもすぐそばにある。
    なのに、それは失いかけて初めて輪郭を持つ。

    だからこそ、その当たり前をちゃんと胸に置いて生きていきたいと思った。
    いつ失ってしまうかわからないから。

    私は幸いにも、虐待を受けたことも、
    身近にそういう環境の人がいたわけでもない。
    けれど、この世界には、
    自分では想像もできないほど

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    2026年05月20日
  • 君は月夜に光り輝く

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    よくある病気系。
    きみすいが好きな人は好きな作品だと思います。
    自分は好きです
    (他作品の名前をあんまり出さない方がいいとは思いつつ…)

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    2026年05月20日
  • The Indifference Engine

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    ネタバレ

    伊藤計劃さんのこの短編集もとても面白かったです。

    この小説の題名にもなっている『The Indifference Engine』を読んでいて、ふとしたサプライズがありました。
    『虐殺器官』を先に見た人には嬉しいサプライズだと思います。
    黒く動く生物のような機械って言葉を見つけてから似てるなって思っていたのだけれど、同じ世界の話だったのには驚きました。


    『Heavenscape』は短編でありながらもとても考えさせられるお話でした。

    頭お花畑でわかった風に平和を歌う奴等ほど薄情な奴等はいない。
    勝手に自分達の理想を押し付けてきて、立場が悪くなるだけで直ぐに逃げ出す。
    私達は何もやっていない

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    2026年05月20日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    どんでん返し系と聞いた上で読みました。

    色々疑いながら読み進めましたが、見事にやられました笑
    素晴らしい叙述トリック、読み終わってすぐ2周目を読んでしまいました

    これは映像化できないため、本で出会えてよかった

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    2026年05月20日
  • 好きな食べ物がみつからない

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    ネタバレ

    めちゃくちゃおもしろかった〜〜!!!ただただ好きな食べ物について考えるだけ(ほんとーーーうにそれだけ)なのに、読み応えがあって笑える瞬間もあってすごい!!

    ⬇️以下、本文引用

    なにかに夢中になる人が輝く時代だ。推しという概念が広がりに広がって、愛による心のときめきを、今や多くの人が可視化して認識している。同時に、夢中になれない宙ぶらりんの状態を拗ねる気分も自分にばれてしまって、いつもなんだか物足りないような気に、どうしてもなりやすい。
    その物足りなさを、今は餅がもちもちむっちり埋めて、ああ、あそこに大福があると私は駆けよって眺める(買う)。楽しい。

    ⬆️ここが特に良すぎる。核心を突くよう

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    2026年05月20日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    襷を繋ぐごとに、それぞれの事情や思いが分かって、10人全員好きになってしまった。同じ目標に向かって一心に取り組んでいるんだけど、感じてること思ってることが違ってたんだ。
    特に、キングの「これが夢であってほしい、ずっとたゆたっていたい」という内容の言葉にはグッときた。"みんなで箱根駅伝を走る"ということに、そこまでの幸せを感じてくれてありがとう、とハイジに変わってお礼を言いたくなった。

    美しい描写が多くて、走ることがとても魅力的なものに感じた。走はハイジと一緒にこれからも走り続けるんだろうね。出会えて良かったね!

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    2026年05月20日
  • 硝子の塔の殺人

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    これをみてミステリーにどっぷりとハマりました!

    なぜ作中ではガラス館の殺人と言ってるのにガラスの塔の殺人なのか、分かった時はトリハダ!

    後半250ページくらい読む手が止まりませんでした

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    2026年05月20日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    ある自動車メーカーの期間工が目撃した製造工程での商品への異物混入の瞬間。その小さな事件がビリヤードのブレイクショットのように、1台の車を巡り様々な登場人物の人生が動いていく…というストーリーと思っていたが、実はプロローグだと思っていたこのエピソードがエピローグだったというオチには驚いた。

    読み始めの1章、2章は登場人物が魅力的で、特に宮苑社長のいう「根拠のない自信は無敵」という持論は、自分を鼓舞するために見習いたい考え方であった。
    3章からは2人の少年の成長がメインとなってくるが、ここで唐突に挟まれるLGBT要素に、必要性を感じられず、安易なキャラ設定と正直辟易してしまった点もあるが、最後ま

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    2026年05月20日
  • 倫敦スコーンの謎

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    短編4話。またこの2人に会えて嬉しい!コージーミステリと甘いスウィーツ、そして後に残るほろ苦さが最高。表題作の謎と羅馬ジェラートの伏線が良い。食べたくなったのはジェラート。『車に気をつけて』にドキッとした。表紙の小佐内さん可愛い!

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    2026年05月20日
  • 春、戻る

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    最初の文章から世界観がすごくて一気読み!

    はじめは、ファンタジーか?と思ったけど、全然そんなことない。


    さくらがお兄さんに心を開いていく描写がたまらなく好き。
    まずは、家に通い詰めるお兄さんに
    「仕事帰りにここまで来てくれているのだ。夕飯くらい食べさせてあげてもいいだろう。いつもより心なしか疲れた男の子を見たせいか、心地よい春のせいか、私は太っ腹な気持ちになっていた」
    不審に思いつつも、はじめから若干心を許していたように思えたのは、お兄さんの日頃の行いや、心遣い!頑張りが伝わっていたからなのかな。

    お兄さんとの記憶を思い出している中、具沢山のきんぴらの味で封印していた過去の記憶を思い出

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    2026年05月20日
  • 塞王の楯 下

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    賽の河原で積み上げた石は、積み上がった途端に崩されていく。それでもなお、また一から、一つひとつを積み上げて、それを延々と繰り返していく。いつ終わるかわからないこの営みを前にして、折れない心が積み重なり、最強の盾となる。

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    2026年05月20日
  • 白と黒のソナタ

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    ネタバレ

    好きな著者だったので。

    ピアノを巡るお話。
    大正時代の駐英大使となった伯爵一家、
    一家の娘たちにピアノを教えるオーストリア人のピアニスト、
    ピアノ工房に送り込まれた一家の使用人、
    戦後の愛媛県で林業を営む一家、
    婿を迎えた長女をはじめとした三姉妹、
    そして現代のピアニスト。

    それらが、「呪いのピアノ」とも呼ばれた珠玉のピアノと
    美しく苦しく絡み合って物語は進んでいく。

    予定調和的というと否定的にとられるかもしれないが、
    淀みなく自然に時が流れていく感じだと思ってほしい。
    美しい一冊だ。

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    2026年05月19日
  • I

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    ネタバレ

    ゲオスミン→ペトリコールの順で読みました。
    書き出しで恋愛っぽいのより不穏な方からのほうが読みやすいかなと思って選びました。

    娘さんが自死された二人の父親の話が悲しすぎてミステリーを読んでると言うのを忘れて泣きながら読んでいました。
    道尾秀介さんは情景描写もすごく丁寧で好きです。
    洞窟の中で雪夫が腕を広げて回数を数えている所、海辺へ酒を持って向かう時の砂を踏むジャリッとした感覚、ハロウィンパーティーの翠の恥ずかしそうな嬉しそうな表情、汚れたテントの中で髪を切っているところ、スマホに伸びるカーテンからの光など、それが映画を観てるような感覚と言うより、私も同じ場所で同じ空気を吸っているかのような

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    2026年05月19日
  • 今日未明

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    身近にありそうなニュースの裏側を描いた5つの短編集。短編の枠を超えた重厚な読み応えがあり、腹立たしさ、辛さ、悲しさなど様々な感情に激しく揺さぶられた。中でも第2話と第4話の展開は衝撃的。読後の余韻がしばらく頭から離れない大満足の作品。

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    2026年05月19日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    自分がしたいことを突き詰める努力とチームで協働して目的を達成する素晴らしさを旅をしながら味わえた。

    世界に出て自分の目で見て自分を広げてみたくなった。

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    2026年05月19日
  • くもをさがす

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    小説の登場人物に要所要所重なる気がする。
    小説はフィクションだけど、作家の人生が滲むからこそ面白いのかもしれない。

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    2026年05月19日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    完全に装丁が素敵で買ったのに、気がついたら物語に吸い込まれて、最後はどんでん返しであっという間に読み終わりました!

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    2026年05月19日
  • らんたん(新潮文庫)

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    素晴らしいです!柚木さん、恵泉の中高で立大出身なのか。ご自身の母校の創始者をこんなに素晴らしい小説で描き切って、道先生も喜んでるだろうなぁ。なんでBUTTERとかいう小説の方が人気あるのかわからん、どう考えてもこっちでしょうー!あの激動の時代を生きたこれだけの歴史上の人物たちをいきいきと交差させて道先生はじめ多くの教育者たちの苦労と功績をよくこんなにも立体的に情感豊かに描いたものだと感服した。実際にそんな会話を交わしていたんじゃないかと思うほど読んでてワクワクした。伊藤野枝の人生が火傷しそうな熱さなら、河合道先生の人生はキラキラしていて颯爽としていて眩しくて目が眩むよう。堂々たる体格で自信と慈

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    2026年05月19日
  • 倫敦スコーンの謎

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    待ってました!の米澤穂信:小市民シリーズの第二作品集!
    高校二年の夏までに小市民シリーズ主人公:小鳩君と小佐内さんが遭遇した四つの謎を描くシリーズ第二作品集です。
    文句なく、超絶楽しくて面白かったです。
    ちと重めのテーマもありましたが・・・・・

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    2026年05月19日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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     日本からブラジルまでトンネルを掘る計画が秘密裏に実行されていて、その広報担当が記録した数十年を軸に描いた物語である。荒唐無稽な設定なのに、人と人との関わりや、会話の流れ、過去から現在まで続く人生の営みなどが妙にリアルで味わい深い。登場人物の造形がよくできており、その人物から出てくる言葉に重みがあるからだろう。今まで読んだ他のどの小説とも違う、全く予測がつかない展開で、ハッとするような人生の断片が描き出されているようで、最後まで惹きつけられた。

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    2026年05月19日