ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • わたしたちは、海

    Posted by ブクログ

    まるで海のように時に少し高い波が襲ってきたと思ったら、また穏やかな海に戻るそんな小説だった
    皆同じ海が見える街に住んでいて、一つ一つの短編ではあるが、海という共通点で繋がっているのかもしれない
    私も海風や波の音を見に行きたくなった
    小説を読んでいると波音が聞こえて来そうだった

    0
    2025年12月03日
  • 砂の女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    高校生のときに初めて読んで、何度も何度も読んでいるけど、毎回読み終わったあとに考えにふけってしまう。
    ただ、前回読んだときはこう考えたけど、ちょっと変わったな〜っていう自分の変化も感じられて楽しい。

    社会の中で生きるってどういうことなんだろう。何のために働くんだろう。今わたしは穴の中なんじゃないかな…

    これからも定期的に読み返したい一冊です。

    0
    2025年12月03日
  • アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ3―

    Posted by ブクログ

    アンシリーズになると、好きすぎて感想がうまく出てこない!親友が亡くなったり、職場の人に陰口言われてたり、一人暮らしを始めて毎日生活に必死で、とにかく人生散々だーーーって、生きる意味なんて、、みたいなことばかり最近は考えていたけれど、これを読むと人生って素晴らしい!みたいな気持ちになれる。とにかく、小学生の頃からずーーっと、アンは私の人生に寄り添って、彩りを与えてくれて、しあわせに生きようって思わせてくれる。そんな存在です。

    0
    2025年12月03日
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気読み

    美空の特異な能力は、お姉さんがおばあさんと一緒に旅立ってから、ぼんやりとしたものに変わっているよう。
    それでもそこから感じ取る力や漆原との関係性の深まりからか、その力を充分に活かせる美空自身の成長に感動した。

    美空の『いつか』が訪れることを、読者として祈る。

    0
    2025年12月03日
  • 少女には向かない完全犯罪

    Posted by ブクログ

    殺害された自称完全犯罪請負人の幽霊と、両親を殺害された少女がバディを組んで犯人へ復讐しようとするという特殊設定ミステリ。

    特殊設定モノとしてはシンプルな状況ならが、中盤以降の先の読めない展開には圧倒された。途中、様々な解決が提示されるけど、そこにある小さな違和感や矛盾が先の解決ではキチンと解消されていき、最後に全てきれいに収まる結末は爽快。本格ミステリはかくありたいを体現してる作品。

    0
    2025年12月03日
  • 暁星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    激重作品だったが、いつもの湊かなえ作品のようなダークさではなく、かすかな暖かさも感じれる作品でした。
    宗教2世の話で前編が政治家を殺した暁の手記、後半が宗教2世の環境で苦しみながら作家となった星賀の話。
    不遇な家庭環境で孤独を感じていた二人だが、お互いの同じ境遇に共通の想いを抱え、暗い世界の中にある一筋の光に縋って生きていく。
    宗教自体は、人々の心の拠り所としてあって然るべきものではあるが、人の弱みに漬け込んで搾取する団体と化すると、本当に当事者が幸福なのか。
    本当は星賀が、宗教団体からの解放と自分の人生を取り戻すために政治家を殺そうとしていたが、暁は星賀は生きるべき、希望の星という想いを抱え

    0
    2025年12月03日
  • 入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結構怖い状況なのにほんわかしていて不思議な読書体験だった。ゆるい日常のなか、ひとつでも何か間違えたら終わりっていう緊張感がつねにつきまとっていて気が抜けない一冊!グミ食べてるのかわいい!

    0
    2025年12月03日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公・グレースと異星人バディ・ロッキーを好きにならない読者はいないだろう。

    グレースは"良き人"だ。
    自ら進んでヘイル・メアリー号に乗ったわけではない。臆病なところも書かれている。それでも人類(もちろん太陽系以外も含む)の利益のため、将来を担う世代である子供たちのため、という動機が根底にあり、ミッションを投げ出したりはしないという確信をストラットに持たせてくれるような道義心のある人物だ。
    主人公として納得性のある性格で、飾らない、等身大の人格者。
    それは親愛なる隣人・ロッキーも同様であった。
    読み進めれば進めるほど、二人に愛着がわいてくる。
    二人の間で交わされる異文化コ

    0
    2025年12月03日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    想像力にあふれ
    壮大で独創的な世界を
    平易な言葉で丁寧に導いているから
    道に迷うことなく
    時には戦士となり
    また時には国王となり
    物語の登場人物たちとともに
    冒険しているような気分だった。
    ファンタジーでありながら
    人間の本能や欲望をあぶり出し
    さらけ出させ
    なぜ人は戦うのか?
    と何度も問いかけられるようだった。
    最後のページを閉じ
    古の長い旅を終えたとき
    その百億の暦の果てを
    さーっと風が吹き抜けていった。

    0
    2025年12月03日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「西の魔女が死んだ」を読んで改めて感じたのは、しっかり寝て、しっかり食べて、しっかり運動するという、人間が生きるうえで本来とても大切なことを丁寧にやるだけで、私たちは自然の一部としてのサイクルにちゃんと戻っていけるということでした。
    心も身体も、そして脳の中も余計な不純物が少しずつ抜けていくようで、それがとても心地よかったです。

    おばあちゃんの言葉にはいつも温かい温度があり、心を温かくさせてもらえました。
    まいが魔女修行をする姿を見ながら、私自身も一緒に修行しているような感覚になり、これからの人生でも、私なりの魔女修行を続けていこうと思いました。

    自分で決めて、自分で決めたことをやり遂げる

    0
    2025年12月03日
  • リカバリー・カバヒコ

    Posted by ブクログ

    大切な積読在庫からの一冊!
    青山美智子さん『リカバリー・カバヒコ』。

    ステキな連作短編であることは間違いないであろう、あとはいつ読むか?
    私にも真面目?に普通に生きていても、嫌なトラブルが襲ってくる。斜め45度、死角から飛んできて解決方法が今の所見当たらない。 
    まさに今日のわたしです。

    リカバリー・カバヒコ、まさにそんなワタシに
    ピッタリな内容でした。
    カバの遊具カバヒコに触るとケガや病気が治る!
    ファンタジーかと思いきや、カバヒコはただ、
    公園に佇んでいるだけ。

    5編それぞれの登場人物は、
    毎日いろいろ考えて一生懸命生きている。
    ただ考えすぎて、余計に自分を追い詰めてしまう、これある

    0
    2025年12月03日
  • 満月珈琲店の星詠み

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    登場人物が小学校の登下校班で繋がっていたという伏線回収も見事だった。
    私は明里に似ていると感じたし、真面目すぎるゆえ苦しくなることも多いから、少し肩の力を抜いてもいいかもしれないと思った。
    満月珈琲店にぜひ行ってみたいし、美味しいスイーツを堪能したいなあと思わずにはいられなくなるようなお話しばかりだった。

    0
    2025年12月03日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

    Posted by ブクログ

    前作「犯罪日記」から三年。コロナ禍を体験し、雪菜がハワイの大学を辞めて帰ってきた。ある団地の再生プロジェクトの一環で、桐子と雪菜は管理人を引き受けることになった。掃除、故障部位の修理、落書き消しなどしている間に、なんとなく独居老人の相談所みたいになってくる。健康保険証のない老人が病院に行けるように手配したり、孤独死を発見したりてんやわんやな毎日である。

    0
    2025年12月03日
  • 細かいところが気になりすぎて

    Posted by ブクログ

    Audibleで本人の声で聴くと、漫談を聞いているようで一層楽しめる。
    目に入るいろんなことにつっこんで生活していたら、日常も楽しくなるかな。

    0
    2025年12月03日
  • 破戒(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    叔父が好きだった本だよ、と祖母が私にくれました。
    丑松に人並みに仕事も恋愛も交友も楽しんでほしいと思いました。

    0
    2025年12月03日
  • 杉森くんを殺すには

    Posted by ブクログ

    刺激的なタイトルに惹かれ、手に取る。
    前半はタイトルの謎を解き明かしていき、後半はメインテーマに迫っていった印象。
    主人公が年齢に対してやや幼すぎるように思ったが、高校生はこのくらいなのかもしれない。
    心情を丁寧に描写しており、共感はできなかったが、自然と主人公を応援できた。
    多くの人に読んでほしい作品。

    0
    2025年12月03日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    光を取り込んで成長する生命体アストロファージにより、太陽、そして地球の危機だ。
    だがアストロファージが通ったのに無傷の惑星タウ・セチが見つかる。そこで人類は、違う銀河系にあるタウ・セチへの調査宇宙船を出すプロジェクト・ヘイル・メアリー、つまりやけっぱち作戦を計画する!

    下巻は、地球代表の科学者グレースと、エイド星代表の技術者ロッキーが協力して、それぞれの星の生命体を救うための奮闘記です。自分の星の生命体を救うためにまっしぐら!のグレースとロッキーが気持ちよく読めるし、生命の輝き、人間も異星人も信じられるような爽やかさがあります。ロッキーはかわいいし優秀だし、彼の口調が伝っちゃいそう。「幸せ!

    0
    2025年12月03日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    うちってほんまに言葉知らなすぎる!!!!!!!って実感した1冊でした! 
    辞書、うちも買って読んでみたくなった。 
    言葉ちゃんと勉強します!!

    0
    2025年12月03日
  • プロトコル・オブ・ヒューマニティ

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    こんなのめりこめて読めたのは久しぶりかもしれない。
    襲いかかる不運。それらに対して、主人公は、様々な<手続き>を通して立ち向かっていく。目が離せなかった。
    私にとって、<ヒューマニティー>も<プロトコル>も咀嚼しきれていない語彙である。もう少し、年月が経ってからもう一度読みたい。

    0
    2025年12月03日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近読んだ中で群を抜いて面白かった。
    それぞれの人生を見られ、芝居小屋でしか繋がってないかと思っていた点が急に線になり、板のように厚くなり、菊之助を支えていた。

    0
    2025年12月03日