小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ今回の二作で一番残ったのは、ラストを読んだあとに、最初から読み直したくなる作りだった。
『夏と花火と私の死体』は、読んでいる最中は、「見つかるんじゃないか」という具体的な緊張感がずっと続いていて、それだけでもかなり読ませる。そこからラストで一気にひっくり返される。
読み終わってから振り返ると、「あの冷蔵庫って死体を入れてたのか」「連続誘拐犯、お前だったのか」と、それまで何気なく読んでいた場面の意味が変わってくる。だから結末を知った状態でもう一度確認したくなる。
「優子」はまた別のドキドキがあった。こちらは「次に何が出てくるのか分からない」という不穏さが強い。今見えているものをそのまま信用してい -
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シリーズ3作目は2310年が舞台。アンチ・オックス(酸素いらず)たちが主人公。
主人公のアダムスと彼らが乗る船エスレルがめちゃくちゃゴージャスだし、内容はスペースオペラっぽいしとにかくワクワクする一冊。
1.2巻のキャラも出るよー!
途中少し途切れたんだけど、続きを読めばそこからはぐいぐい引き込まれて気がつけば最後の1行だったという恐ろしいまでのリーダビリティの高さよ……そういえば2巻も止まらんかったし、1巻も下巻後半は一気読みだったわ……小川一水氏恐るべし……。
私の好きキャラはセアキ。大好き。潤滑油→
あと、おじさん好きとしては外せないのが癖強めの船大工(?)のウルヴァーノ。こういう -
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ごんぎつね/でんでんむしのかなしみ/花のき村と盗人たち/久助君の話/おじいさんのランプ/和太郎さんと牛/朝は/貝殻/梨/最後の胡弓弾き/手袋を買いに/花を埋める/小さい太郎の悲しみ/狐/春風/疲レタ少年ノ旅/窓
どの作品もシンプルなのに、愛や優しさ、思いやりなどが詰まっていて心に響く名作集だった。日本人の人間らしい温かな心を思い起こしてくれる本。菊池寛に似て、一作ずつ何かしらのメッセージを持っているようだと思った。人生や人間の本質、生きる上で何が大切なのかなど、日々忙しい日常で見逃してしまいがちなもの、忘れてしまうものを思い出させてくれる。
若くして亡くなったのに、なぜこれほど素朴で心に届く -
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ネタバレなるほどねーそう着地したかという感じ。確かに中あたりを読んでいる時はあのエジプトの話はただの幼少期の話でしかなかったのかと思っていたが、こう伏線回収きたか!と。
一つの救いは、はちゃめちゃな姉貴子に救いがあったこと。前半は、育てにくかったかもしれない自分を重ねつつ、親目線で、こういう子育ての辛さ、キツい…と母にも同情していたのだが、苦しみ探し続ければ安寧が訪れるのだということに安堵した。
では平穏な幼少期を過ごした(というかいい子ちゃんを演じざるを得なかった)歩が、後年もがくのも可哀想で、別に苦労がない人生だっていいじゃん…親に翻弄されなければ一生平穏な人だっているのに、と思ってしまうが、 -
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ネタバレ148 いろんな人に、あちこち削られてるの。はいどうぞ、はいどうぞって自分の気持ちをナイフで削って、子供や夫や上司や後輩に、譲ってあげるわけ。そうしてると、わたしの気持ちはちっちゃくなって、どこにもないの。ようやく自分のパンに塗ろうと思っても、バターは残ってないの
211 何も理由がわからないまま人生うまくいかなくなることより、理由があってうまくいかない人生のほうが、マシじゃないですか
自分ひとりで何かに立ち向かうのは怖い。社会と向き合うのは怖い。そんななかで、はっきりと合格・不合格の札を出してくれる存在は救いだ。
222 ここでわたしたちは、誰かに押し付けられた、誰かに与えられた、誰か -
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ネタバレ万城目さんとほぼ同い年、同じ時期に京都で過ごした私。
御所より向こうは別世界で、足を踏み入れたのも、ほんの数年前、倍以上生きてからのことだった。
自分の中で、すぐに壁を作ってしまっていたな、あの頃は。
もしあの頃の気持ちのままだったら、この本を手に取らなかっただろう。
読み終えてすぐは、主人公に対して物足りなさを感じてしまっていたけれど、当時の私だったら、まず野球に参加しただろうか? 動いただろうか?
例えば、野球数試合(期間にして半月ほど)で人生なんて変わるはずない。
でも、ラスト、「次もし会えたら、〇〇してみよう」と思った主人公。
そう思えたことが、何より尊いと思った。
我が子と同じくらい -
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至高のサスペンスだった。
最初こそ勲視点の物語として始まるが、中身は勲の妻である尋恵と、勲&尋恵夫婦の嫁にあたる雪見の2人の心理描写がメイン。
尋恵
寝たきりの義母(勲の母)の介護をしている
献身的に介護と家事をこなすも、当人からも勲からも感謝もされず、むしろ勲の姉(別居)からチクチクといびられる日々
しかし介護は自分の使命だと思っており、責任感も強い。吐き出す場もなく疲労が溜まる。
介護サービスも入浴のみしか使わせてもらえず、心労がたたる過程がめちゃくちゃリアルだし、やるせない気持ちの描写が読んでいて辛いくらい。
雪見
勲&尋恵夫婦の嫁
2歳のまどかを育てている
イヤ
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