あらすじ
徹夜で読み、何度も笑い、泣きました。
宮部みゆき
この作家は今後、幾度も幾度も、飽きることなくここから出発し、再びここに戻ってくるのかもしれない。
小池真理子
人生のすべてが詰まった
直木賞作家の大ブレイク作!
百合江の生涯は波瀾万丈だった――。
道東の開拓村で極貧の家に生まれ育ち、中学卒業と同時に奉公に出されるが、やがては旅芸人一座に飛び込む。
一方、妹の里実は地元に残り、理容師としての堅実な道を選ぶことに。
二人の人生は再び交差し、母や娘たちをも巻き込み、凄絶な数十年を歩んでいく――。
島清恋愛文学賞受賞作!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
真冬の寒い時期に読んでほしい。
1人の女性の人生を描く。
凄い。としか言いようがなく読み応えがあったかな。
他の小説もきっと素晴らしいだろうと思わせる語りだったと思います。
生きることについて考えさせられる。
様々なことがある。
それでも生き抜いた人たちの姿は、どうこうとかじゃなくて、それでも生きることを前向きに捉える事に繋がるんじゃないかな。
他の作品を読むのも楽しみな作家さんです。
Posted by ブクログ
きれいだった
忘れられないキャラクターが何人も居た
時代小説をあまり読んでこなかったから
初めだけ慣れるのにページ数がかかった
時代小説もっとたくさん読みたいと思った
特に忘れ難いのは
宗太郎と数十年ぶりに再会した百合江さんが
演じきってお別れするところ
あまりにも美しくて震えた
ラブレスの意味についてもちもち考える
Posted by ブクログ
開拓小屋で育った百合江の生涯 妹と自分達の娘の人生 父の卯一はいつも酒ばかりを飲み、母は何も言わない人になり、中学を出て牛舎の仕事ばかりさせられる弟たち、家族は貧乏から脱出する事はできなかった。昔は皆こんな時代だったかも。ただ最後まで百合江を思う人がいた。石黒だ。男はその場を過ぎると逃げる。だが、石黒だけは最後までゆりえを大切に思っていた、人は育った環境に大きく左右されるのかこの本を読んでそう感じた。ただ昨日を捨てる事はできないダブレスとは「愛がない 愛情を感じない。愛されない。冷たいと言った意味」百合江はラブレスのような人だったのかな、桜木紫乃の本は本当に飽きが来ない。
Posted by ブクログ
「今いる場所を否定も肯定もしない。どこへ向かうのも、風のなすままだ。からりと明るく次の場所へ向かい、あっさりと昨日を捨てることができる。捨てた昨日を、決して惜しんだりしない」
こういう生き方がいいなって思うのは
手に入れられないかもしれないものを含んだ幻の未来を想定するのを現在とすることが怖いから。
達成や向上への執着という、一見地に足がついているように見える状態が、夢うつつ状態かもしれないというのが怖い
過去から現在、そして未来へと一貫して自分のものであり続けるわけではないものをアイデンティティとして自分の土台にすることに怯えている
だから所有をあっさりと捨てられ、かといって所有しないことに拘る強迫観念的なところもなく、防衛心から過度に感情抑制することもない生き方に憧れる
綿毛のように風が吹けば多少地面との摩擦は感じながらも自然と浮遊し、風がやめば柔らかに腰を下ろす、そんなあり方がいいなって思う
意識的にそうしたらその背後にある恐怖心や自意識が逆に爆発してそうで気味悪いけど
もくもくと生きていくことに焦点が当たっている、という解説がとてもよい
諦観に身を埋めすぎず、生を評価せずに淡々と観察するような書き方がすき。窪美澄のトリニティを読んだ時と同じような気分になった