【感想・ネタバレ】四月になれば彼女はのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月26日

恋とは、愛とは、結婚とは何か、考えさせられる。
愛することは、些細な気持ちを積み重ね、重ね合わせていくこと。
タスクの言葉。一度でも自分から何かしようとしたことはあるのか、悩んだり、苦しんだり、手放したくなくてじたばたしたり、あがいたり。その言葉が彼をカニャークマリへと導いた。
過去に旅行した、イン...続きを読むドの混沌とした日常を思い返しながら、美しい朝日を想像して。
アイルランドの雄大な自然と妖精たちをいつか自分も見れることを夢見て。

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

最近感じる、恋愛って何なんだろうっていう疑問の答えが書いてあった。
大人になると、過去に恋愛で傷付いた経験から、のめり込みすぎず少し距離をとって付き合おうとするけど、そうなると好きっていう感情がよく分からなくなる。
ハルが言ってたように、こちらが愛した時に初めて愛されるなら、距離なんて考えずしっかり...続きを読む向き合って飛び込まないと、恋愛なんてできないのかなと思った。
そうした時に初めて日食のような瞬間が来るのだと思う。
それも一瞬にすぎないんだけど、その経験がないとずっと一緒にはいられないんだろうなと思う。
サボらないで、面倒くさがらないで丁寧に向き合っていれば、形は変わりながらも続いて行くのかなと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月18日

映画化したから、また読んだ。もう100回くらい読んだ。

愛を日食に例えるところとか、恋を風邪に例えるところとか、独特なのに ああそれだ ってなるような表現が好きだし、フジたちか見ている世界のうつくしさが好きだし、ハルの丁寧で繊細な言葉たちが好き。

ハルが長い時間をかけて 彼女の人生の最期に世界中...続きを読むを旅するように、この作品を読んでいる間に私は様々な風景を見ている。その場所の澄んだ空気を感じている。いつだってこの本は新しい世界を見せてくれる。

7年前、この本を読んでからわたしの人生が始まったって思っているくらい好き。ずっと好き。

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Posted by ブクログ 2024年04月03日

彼女が撮る薄色の世界が好きだった。昔の恋人から突然手紙が届く。薄れゆくはずだった記憶が鮮明に蘇る。現在と過去の恋愛が交錯し、その度に切なさが増していく。素敵な言葉を見つけると嬉しくなり、愛とは何かを考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

周囲の人達によって藤代が自分自身を見つめ直すきっかけとなり、正解がない問いの答えへと導かれていくストーリー展開。自分が藤代になりきって読んでみると、面白い。
気になっていた映画も見てみようと思った!

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

主人公の男と、その周りの女性たちとの恋愛を通して、愛とは何かを考えさせる物語。映画化もされていて、見たいなと思ったので先に読みました。社会人になって周りの人もポツポツ結婚し始めていて、自分もそういう歳なのかなと思ってました。ただ、この小説読んで、結婚とか恋愛とかって、難しく考える必要はないけど、難し...続きを読むい所がたくさんあるんだなって思いました。愛を「日食」に喩えていたところが個人的に好きです。

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

軽い気持ちで読み始めたら、ただの恋愛小説ではなかったのです。私も主人公の藤代と同じように、迷い焦り、愛なんて存在しない(一瞬だけ現れるもの)物のような気持ちになりました。
ザワザワして居心地の悪いような
昨日まで信じていたものが見えなくなったような
新しい本に出会えたと思います。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

読んでいて気持ちの良い内容ではありませんでした。
僕は巻末のあさのあつこさんの解説と同意見です。

情景描写も心理描写も細かく、各人物がなぜそのような言動や感情に至ったのか経緯は伝わります。
純愛小説というよりはより現実的な冷めた一面も含む恋愛を体験させられます。

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Posted by ブクログ 2024年04月17日

藤代という精神科医は結婚真近に控えている。
そんな元に大学生の頃の初恋相手から手紙が届く、彼女からの手紙で結婚する相手弥生への感情を再考する───

この歳になると恋愛というものが面倒臭い、若気の至り、という愛への恥じらいを誤魔化すための言葉で隠してしまう。
とは言ったものの私自身恋愛を語れるほどの...続きを読むものはしていない…。
愛といものが何かまだ知らないのにも関わらずそんか御託を並べてはいけないと思った。
愛したい、一緒にいたい、この人ともっと語りたいそう思う時にその人だけを見つめて、幸せを感じるそういうものが私にとっての恋愛
好きな人と愛するということは日食の様なものと表現されている。
川村元気さんの本の中で自然の風景と彼らの心情が重なる表現が美しくて好きだ。
✿この本では沢山の映画が出てきます^^

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月13日

最終章の展開に何となく違和感を覚えた。一見ハッピーエンドのようだけど、果たしてその後の彼らはハッピーなのだろうか。
フジやハルたちの写真機と共にある学生生活、ハルが綴る世界各地の情景がとても美しかったのが印象的。
そういえば川村元気さんの作品は今回が初めて。次は「世界から猫が消えたなら」あたりを読ん...続きを読むでみたい。

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

映画を観た後に読んだ。そのおかげか、情景が浮かびやすくサクサクと読み進めることができたがいろいろ映画とは異なるところがあった。


言葉にできない雰囲気のようなものが映画からも小説からも受け取ることができた。
そんな「気」や「世界観」のようなものをどうしても掬いたいと願いながら読んでいた。


愛は...続きを読む日食のようなもの。少しの瞬間に重なり合う。わたしが愛した時、はじめてあなたから愛される。


愛しあえるというのは、ほんの少しの刹那なのかもしれない。
どうしても、分かり合えないふたりが同じ感情を共有する。愛していると心から思う。そのとき、なぜか相手も同じきもちだろうということが伝わる。


そんな瞬間、泣きたくなるほど愛をしている。







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Posted by ブクログ 2024年04月08日

4月に入って読み始めた作品。
結局弥生とどうなっていくのか…
僕はそれでもやっぱりハルのことが忘れられないでいると思う。
淡い恋について書かれた作品だと感じました。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

川村元気さんの書く文章は、情景や人の所作が、こと細かく描かれていて、登場人物の声、その場所の音や匂いまでも伝わってきそうなほど美しく、想像しやすいです。

この本を読んで、この世界で、以前付き合っていた人を"元カノ"だったり、"元カレ"、"他人&q...続きを読むuot;という簡単な言葉で表現してしまうのは少し寂しいと感じました。
お互いが友達ではいられないと思ったから気持ちを伝えあって付き合い、愛し合った過去がある。でも、すごくすごく愛していても、別れが来てしまったら、心の内側にいた"彼氏"という存在が、一瞬で"他人"へと変化してしまうのです。
恋には波があり、冷めたとか言うけれど、愛はちゃんとそこに存在しているんです。ただ、深い眠りについてしまっただけだと私は考えます。
だから別れたら簡単な言葉でその人を表現するのは寂しくて、"今でも大切な人"といえるような、そんな世界になって欲しいと願います。


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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月06日

テーマ性の良さ、それを帳消しにする不明瞭さ。
ハルとフジが別れた決定的な理由は?
弥生とはどうなるの?
大人の恋愛観で、それらほとんどを読者に委ねようとしてるのかなと思いました。
映像化されているので、そちらを鑑賞すれば腑に落ちるのか、、。

2024/04/27再読
ハルとフジはお互いに愛し合って...続きを読むいたが、自分をうまく愛せず、迷子になっていた。それが月日が流れても解決しないまま、ハルの手紙によって「愛の形」を掴めたのかなと思う。弥生もきっと迷子で形を掴めていない1人だった。ハルによって導かれた2人はきっとカケラを集めて共に生きていけるのだろうと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月03日

映画観たけどよくわからなかったので本のほうを読んだ。

映画より小説で味わったほうがよい話かも。
読んでから観たら尚よかったのか、でも両方みたからこそ美しい景色が見えたかんじはした。
どっちかだけだとあんまりわからない、、?

場所と時代がどんどん移り変わっていく、人の心も移り変わっていく。ラブスト...続きを読むーリーなのに淡々としてるからやっぱり難しい。表面的なかんじというか。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

弥生との結婚を控える精神科医の藤代の元に、かっての恋人だったハルから手紙が届く。
過去が現在と交差する。

純愛は永遠に続くものだと錯覚して、無邪気に人を傷つける。求めようとして更に絶望する。
「全部諦めてしまえば、時間の方が俺に合わせてくれる」
人を好きになることは莫大なエネルギーがいる。それがな...続きを読むくなれば、時間だけがただ、流れていく。

「誰かのことを心から愛してると思えるのは、一瞬だしね」
その一瞬を求めて人は恋をする。
愛する人の死だけが一瞬を永遠にする。
それでも、想いは人に紡いでいく。

大人になるということは、恋に客観的になるということかなと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

映画化すると聞いたけど内容をすっかり忘れたので読み直し。
日食のような瞬間、という表現が好き。
ハルの最後の手紙と、それを咀嚼する藤代が良い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月24日

恋愛と結婚、それについて最近よく考えていた。人は出会って惹かれ合い愛し合う。その様な事象は世の中に数え切れない程ある。何となく始まって、何となく消えて。まるで鍋の中で沸騰するお湯の泡のように。
作中で弥生が発した言葉「愛して別れて、その繰り返しを終わらせるために結婚するのかもしれない。」
とても共感...続きを読むした。相手を一生愛し続ける事に100%自信を持って結婚する人は少ないと思う。相手の事が1番好きなのか分からない、前の彼氏の方が愛していた、2年前からセックスレス。そんな状況でも年相応になってくると結婚したくなる。した方がいいという感情に支配される。結婚はそういう"流れ"で出来ている。今いる相手と何となくこれからも一緒にいる為の縛り。
年齢にしては合理的な行動や思考を好み、物事について考察して諦めてきた方だと自負しているが一つだけ諦めたくないことがある。幼い考えかもしれないが愛が廃れる事を知っていてもなお一生の愛が欲しい。何年経ってもずっと愛し愛されていたい。
愛を終わらせない方法、愛を長持ちさせる方法。愛すことをさぼったり面倒くさがったりしないこと。相手が大切な存在だといつも心に留めておくこと。
大事なことをいくつも再確認させてくれる作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

話題の映画に興味を持った
時代が飛びまくるので、今どこの位置にいるのかわかりにくかった。
私が時間をかけすぎたのが悪いんだけどw
主人公のハルに対する気持ち
弥生に対する気持ちは、その時その時で本物だったと思うから、やっぱり幸せになってほしい。
最後の景色は想像の中で思っても鮮やかに描けた。
表現力...続きを読むがすごい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月24日

手に入れてしまえば消えていく一瞬の感情。でも、その人を愛していた時の自分が好きならそれで良いのかもと思えた。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

恋愛においてもそうでなくても、自分の感情が絶対的に理解できていると思うときと、全然つかめないときがある。でも実は、何れもわかってなんかいないのかもしれない。

気づいていた弥生と、気付いていなかった藤代。
探そうすると、わからなくなる。でも確実にそこにあることだって、ある。

花火の時に弥生が見た藤...続きを読む代の表情は、ハルが撮った笑顔の写真のように、藤代自身が見たこともない顔をしていたのかもしれないな。

詩を読んでいるような、言葉よりも情景が先に浮かんでくるような本でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

4月なのでタイトルに惹かれて読んでみました。
自分にはない色々な恋愛観が登場して、そんな考えもあるのかと新しい発見になりました。
今そばにいる人の想いを、怠けることなく大切にし続けたいなと再確認。
時間軸や場面がコロコロ変わりますが、描写が丁寧なのでスッと入り込めました。情景の描写もとても綺麗です。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

映画を見たのですがあまり腑に落ちなかったので原作を読みました。

愛とは?人を好きになるとは?がテーマなのかなと考えました。

藤代と弥生の関係には愛があるけど、愛は日食のようで、一瞬お互いの愛の大きさが重なって成り立つもの

弥生はそのことに気づき、かつハルからの手紙を読んだことで自分たちが何を忘...続きを読むれていたのか気がついた。

人が人を愛することは一瞬のことで、永遠には続かないもの。だけど人は恋をしてしまう。愛の形は変化するけど、この変化はその2人しかわからない。これが題名に繋がるのかな?

残酷な描写があるわけではないけど、人の愛を現実的に描いていて残酷だなと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

人を愛するってやっぱり難しいんかな。藤代の人物像がなんか自分と少し重なるような気がする。最後弥生と藤代がハルの手紙を介してインドの地で再開するのは不思議だなと。
相互の愛が重なる瞬間は日食のように一瞬でその後は愛は変化していくがそれを共有できるのもその2人だけってハルの手紙に書いてあってなるほどと。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

映画化されたとの事で一読。藤代の価値観と私の価値観が類似していると感じたが、上手く話に入り込めなかった。きっとそれは、キーパーソンである伊予田春のことが詳しく書かれなすぎていたからだろう。悔しい。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

最近恋とか愛とかなんだろうな〜って考えることが多かったから、これを読みながらますます考えた。
小説としては、掴みどころのないストーリー・登場人物たちに感じてしまって微妙に入り込めなかった。「小説」というよりは「エッセイを小説風にしたもの」を読んでいるような感覚というのかな…うまく表現できないけど……...続きを読む

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

最後の春からの手紙の一文「わたしは、わたしに会いたかった。あなたのことが好きだった頃のわたしに。あのまっすぐな気持ちでいられた頃の自分に会いたくて、手紙を書いていたのです。」カニャークマリに行きたかった2人を思いながら切ない気持ちを味わえた。

この一文のためのそれぞれの章の感情移入がいまいちできな...続きを読むかった。

映画でどう描かれるか気になる。

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

ずっと水色からピンクの朝靄がかかったような美しい小説。インドのカーニャクマリやアイスランド、ウユニ塩湖など絶景ポイントが描かれているからかな。

愛を繋いでいくには努力が必要。
愛も命もいつか終わるからこそ、強く感じることができる、か。
日々を後悔のないように生きること。
弥生の妹といい、奈々といい...続きを読む、タスクといい、出会ったことのないタイプの人たちなのか、もしかして人知れずこんな思いを抱えている人は多いのか。
なんだかつかみどころがない物語。

弥生とのこと、記憶になさすぎ。これからやり直せるのかね。

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Posted by ブクログ 2024年04月03日

映画化された今作。
プラハやウユニ塩湖、海の側のホスピス、映像で観たほうが良さそうだなー。
キレイな映像が見られそう。
かつての恋人から届いた手紙で回想するあの頃。
結婚を控えた婚約者がいる今。
その婚約者との今が分かりにくかったのが残念。
配信されたら映画も観てみたいと思う。

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購入済み

大人向け

匿名 2024年03月28日

大人向けの恋愛話で、キラキラハッピーという感じではなく深いテーマです。私には文章が読みづらかったです。時系列がバラバラで日付もないので。刺さる人には刺さると思います。

#深い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月28日

映画の試写会に参加させて頂き、その際川村さんに直接お話を伺えるということで、試写会の前に読みました。
この作品は、大人が読む恋愛小説ってあんまりないなと思って、恋愛に関する自分の疑問をぶつけるような形で書かれたそう。
どの小説でもだいたいモデルになった実在の人物がいるらしく、ハルたちの見た目や人柄は...続きを読む川村さんの中では完璧にイメージができあがっているっぽい。多分そのせいで読者にとっては少し言葉足らずな部分があって、なぜこの人を好きになったのかとか、思い入れの部分が文章からはちょっと分かりにくかったかな…。
映画だと表情を見るだけでも主人公たちの人柄や魅力などがはっきり伝わってくるし、小説で腑に落ちなかった部分がいろいろ納得できて、小説を読んでから映画を見てちょうどよかった。
ただ、設定や展開が小説と映画ではかなり違っていて、作品としては全然別モノになっているかも?
脚本は川村さんが書いたわけではないし、小説を書かれてから時間が経っているので、社会の変化に合った内容に変わったところもあるとのことでした。
小説に出てくる場所は、全部川村さんが実際に旅をされたところみたいで、美しく表現されていたので映画で実際にその景色が見られて感慨深かったです!

川村さんは『百花』の試写会のときも書店員に向けてトークイベントをしてくださって(試写室ってめちゃめちゃ少人数なのに!)気遣いとサービス精神のある優しい方だなと思いました。
作家というのは根がいじわるなんですが、とご自分で仰っていたけど、そうかな〜???
お話からも作品からも、根が純粋にいい人なんだろうなって思ってるけど、これは作家さんとしては言われても嬉しくない言葉かも…

『四月〜』は刊行当時、主演俳優さんが小説を読んで自分が主人公をやりたいと言ってきてくれたけど、年齢的に合わなかったので取り合わなかったのが、映画化が決まったときちょうど合う年齢になっていたので声をかけたらしいです。
『百花』の試写会のときも、主演俳優さんが読んですぐやりたいと電話してきてくれたと言っておられました。

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