【感想・ネタバレ】麦の海に沈む果実のレビュー

あらすじ

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。2月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

“三月以外の転入生は破滅をもたらす”と言われる湿原に囲まれた全寮制の学園が舞台の、なんとも幻想的な学園ミステリ。

第四章で『三月は深き紅の淵を』が登場しそこから物語が一気に動き出す。散りばめられた伏線がもれなく回収されたとき緻密に作り上げられた構成にうなった。

----光の色を忘れそう

こういう表現が情景に深みを出していてとても好き。ページをめくるごとにじわじわと『三月の国』の世界に引きずり込まれる感覚が心地よく、物語の中に身を置いて、実際に体感しているかのような少し重たい湿度をまとって味わい尽くした。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

小学生の時から変わらず人生で1番好きな本
閉鎖的な世界の中でミステリアスな主人公と浮世離れした登場人物たちが素敵
謎がいくつもあり何度読んでものめり込む

0
2025年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理瀬シリーズ、色々読んだけど、やっぱりこの学園ものが一番面白かった。
まず、一人称が名前(「理瀬」)なのに、心情が挟み込まれてるのが新鮮だと思った。なのに、第十章の嵐の告発で、ついに理瀬が登場人物から消えたのには驚いた!今まで理瀬だと思っていた「わたし」はいったい誰だったんだろうと狐につままれたような気分になった。
第十三章でヨハンが亜沙美を殺したと告発した場面で、第五章で「13」人目の訪問者が現れた後、「青の丘」は大火に見舞われたとあり、13…?まさかね…と思ってたら、ほんとに亜沙美を殺していた…怖い。「13」に意味を持たせるのもまた王道ホラーな感じで良い。
振り返って読んでみると、伏線とまではいかない色々な意味深要素が散りばめられており、甘美なるゴシックミステリーに浸れる一冊だった。

0
2025年09月22日

Posted by ブクログ

人生で一番好きな小説。小学生のときに背伸びして読んで、果たして当時理解していたのか定かではないけれど、それでも没入感を初めて体感した小説。美しくて不穏で唯一無二の世界観。

0
2025年09月18日

Posted by ブクログ

理瀬シリーズ3月の国編。
正直、今までに読んだ小説の中で最高傑作であった。
主人公の一人称視点にも関わらず、溢れ出る理瀬の内面と外見の美しさ。
他の登場人物たちの体温が低く儚い設定。
異国情緒溢れるどこか不安げで背筋が凍るような描写。
世界観に引き摺り込まれ抜け出せなくなる。

0
2025年07月31日

Posted by ブクログ

魔法が出てこないハリーポッターと勝手に印象付けています。
ダークファンタジーっぽい側面がありつつ、しっかりゴシックミステリーなので、いろいろとジャンルとジャンルの架け橋になりそうな作品だと思います。
個人的な好みとしては満点レベルで、とにかく読み終わるのが嫌でした。
シリーズ物だと知ったのは読んでる途中だったので、奇跡的に一発目を引き当てる事が出来て良かったです(笑)
とにかく大好きな作品になりました!

0
2025年04月20日

Posted by ブクログ

久しぶりにわくわくする小説に出会いました☺️

ダークでミステリーで学園もの。
理瀬は2月の終わりに、湿原に佇む奇妙な学園に転校することとなる。しかしここは【3月の国】と呼ばれ、3月に転校生がくるもの。2月の終わりにくる転校生は破滅をもたらすと言われている。

この学園では生徒が消えたりと不可解なことが続いていた。そして理瀬が転校してから次々と生徒が殺される。
皆何かを隠している。そしてこの既視感は?
理瀬は友人達と謎を追っていく。

ぞくぞくするけどワクワクもする。とくに降霊術は怖かったし、カードゲームも震えた。理瀬は一体何者なの?これから何が起こるの?引き込まれる展開の数々。

そしてなんと言ってもキャラがステキ。

同室の頼もしい優里、
クールで友達思いの黎二、
天使でファンの多い腹黒ヨハン、
頭の切れる観察者な聖、
男なの?女なの?絶対王者の校長先生、
そしてミステリアスな主人公、理瀬。

ただ、黎二と理瀬の最後が切ない。

0
2025年04月16日

Posted by ブクログ

わからないまま読み進めるのは苦ではないので最初から後半まで楽しく読めた。最後の種明かしが怒涛の勢いで終わってしまってそれまで長く続いた「わからない」に対してあっさりしすぎてちょっと残念。キャラクターがそれぞれ魅力的。死んでしまった人物は仕方ないが、それ以外はシリーズに出てくるのかな?シリーズの他の本も読んでみたいと思う。

0
2025年04月01日

Posted by ブクログ

読み終わるのが惜しい、、と思いながら一気読み。後味は良いとは言えないけど大好きな忘れられない本になりました。世界観が独特で、出てくるキャラクターが全員とっても魅力的。

0
2025年02月09日

Posted by ブクログ

リセシリーズの1巻
高校の時に出会った本である。

世界観に溺れ
三月は深き紅の淵を
黄昏の百合の骨
黒と茶の幻想

と一気読みしたシリーズ

恩田陸の代表作だと個人的に思う

0
2025年02月05日

Posted by ブクログ

三月〜が好きすぎて理瀬シリーズを読み始めた。
話が繋がったところとか鳥肌が立ってしまった。
再読するほど好きな作品です。

0
2025年02月01日

Posted by ブクログ

すっっっごい面白かったー。
恩田陸さんの作品の中で1番好きかもしれないです。

湿原の中に立っている三角形の学園(元修道院)が舞台。
そこからして非現実的なのに登場人物もみんな魅力的だけど現実味がなくて。
夢落ちとかどこからが現実でどこからが幻想なのかわからないみたいな曖昧な終わり方だったら嫌だなーと思いながら読み進めておりましたがそんなことはなかったです。

主要な登場人物はみんな美形で主人公も美少女。
お茶会に舞踏会、ルームメイト、学園祭、閉ざされた学園で起こる殺人事件───ときめき要素満載でちょっとラノベっぽい感じがありました。

気分で男にも女にもなる(男性です)美形の校長先生がすごい好きでした。

「3月は深き紅の淵を」を先に読んでたので本が出てきた時テンション上がりましたね。

この不思議で不気味で美しい学園生活をずっと読んでいたかった……
ラストはなかなか衝撃です。
悪くはないけど記憶が戻るまでの学園生活が好きだったなー。

0
2024年11月14日

Posted by ブクログ

理瀬シリーズです。
前作を読んでから時間がたっておりましたが、色々と繋がっていたのを読みながら思い出しました。まだ、理瀬シリーズを読まれてない方はこちらから読むのも悪くないのではと思います。表紙と挿絵もとても素敵で、想像力を掻き立ててくれました。

0
2024年09月26日

Posted by ブクログ

ファンタジー要素が土台ではあるが、主人公が共感できる感覚や志向を持っていて、それらが散りばめられているおかげで、物語を重みを持ったリアル感じられる。恩田陸さんの思想や社会、人間への印象を、物語を通じて感じられる。

後半にかけて、理瀬が狂っていく表現が堰を切ったように流れ出てきて、こちらも追い詰められるような恐怖感があった。
最後謎が少しずつ明らかにされるというよりかは、急に教えてもらえたような感じだったのが少し拍子抜けだった。

一つの物語として完全すぎて、理瀬の不安定な部分が作る世界観に惹かれたから、記憶を取り戻した理瀬の続編はもはや読みたくないまである。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

基本的に作品の評価というものは、『訴えかける感情の数』×『深さ』の総数で決まると考えてます。例えば、単純に恐怖だけを描いた作品よりは、謎解き要素を加えて探求心を唆られる方が、作品としての奥行きがあり読者層も広がります。結果的に作品として評価されやすい。
ただし、『深さ』は読者の力量に委ねられる部分が大きいため、『訴えかける感情の数』が少なく『深さ』に特化している、いわゆる指向性が強い作品ほど評価はされにくい傾向にある。
本作品は様々な感情が複雑に絡み合っているにも関わらず、指向性が強い作品にも思われる稀有な例な気がします。

えー、とにかく好きな作品です。

0
2025年11月09日

購入済み

不思議の国。

恩田先生のおすすめ本としてよく取り上げられている作品だったので、読んでみました。とても面白かったです!
最初から最後まで、不思議の国に迷い込んでしまったような気分で読めます。こんな学校、本当にあったら入りたくないけど見学はしてみたい。そんな気持ちを満たしてくれます。
理瀬シリーズは最新作以外全て読みましたが、この一作目が一番好きです。ファンタジー度も一番な気がします。早く最新作も読まなければ!

#ドキドキハラハラ #怖い

0
2022年09月29日

mac

ネタバレ 購入済み

鏡のない宮殿

一部ご紹介します。
・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮殿に入り込むと、姫にいろいろなものをプレゼントした。
暖かい火のドレスを作る靴、涼しい噴水に包まれる扇。そして、最後に袖の中に隠していた鏡を姫に見せてしまう。
魔女は姫に対して、王たちは姫を騙して彼女を不幸にしようとしていると唆し、
姫を外に連れ出して、ろくに外に出たことのない彼女を山の奥に置き去りにしてしまう。
日が暮れて辺りは暗く、寒くなってくる。
姫は魔女がくれた靴を履いて、火のドレスを出そうとする。
すると、靴は荒々しい火を吐き出して、周囲の草に火をつけてしまう。
姫は慌てて噴水の扇を出す。
しかし、今度は強い風と大雨が起きて、姫をびしょぬれにしてしまう。
あちこち逃げまどった彼女は、最後に鏡を出して自分の顔をゆっくり見ようとする。
けれど、その時魔女の笑い声がして、鏡は粉々に割れてしまう。
鏡を割られて山の中で絶望に泣いていた彼女の前に、
一人の漁師の青年が現れた。『なんで泣いているの?』。
『鏡が割れてしまったの』。
『じゃあ、僕が君の鏡になってあげよう』。
二人は一緒になって幸せに暮らす。二人が暮らした森の中の小さな家の柱には、小さな鏡が掛けてあった。
けれど、お姫様は子供たちの世話に夢中だったので、めったにその鏡をのぞいてみようとは思わなかったのだ。

0
2022年09月30日

購入済み

とても

良い

0
2020年04月24日

購入済み

恩田陸の小説で一番好きです。かつて女子だった人、学園に憧れた人は、胸キュンの要素がいっぱいだと思います。不思議で空虚な世界観がさすがです。

0
2020年02月14日

Posted by ブクログ

文章は美しかった。けど、描写難しくて情景を想像するのに頭使った。最後のハロウィンの時の展開が早すぎて追いつけなかったし、理瀬のキャラクターが最後まで掴みきれなかった。それを狙って、最後で回収させたいのはわかったけど、急にキャラ変わりすぎて追いつくの難しい

0
2025年09月23日

Posted by ブクログ

恩田陸の理瀬シリーズ第二作目のこちら。
ネットで調べたところ、刊行順ではなく二作目の『麦の海に沈む果実』から入るべし!との声が多かったのでその通りに。

結論、めちゃくちゃ面白かった!!!

閉鎖環境にある全寮制の学校が舞台。望めば何でも好きなことを学べる贅沢で素敵な環境…の裏は、若く麗しい校長が君臨する不気味で美しい狂った王国。ちなみに学校長は男性。

この風変わりな学園は通称『三月の国』と呼ばれ、基本的に三月にしか入学出来ないとされている。そんな中、主人公の理瀬は二月の終わりに入学したことで、破滅をもたらす魔女と噂される。理瀬を訝しむ者、親しげに接する者、様々な人間関係と歪な環境、次々に起こる『事故』が徐々に理瀬の心に影を落とし…

この学園ではたびたび生徒が消え、それは理瀬がやってきた後も続く。途中からはその謎解きがはじまるのだけど、理瀬をはじめ登場人物がみな聡明でストレスがない(笑)
中でも天使のような朗らかさの裏に怜悧な頭脳を持つヨハンがかっこよかった!
理瀬に興味を持つ男子が何人かいるけど、当て馬だと思ってたキャラと結ばれそうな雰囲気になり個人的に嬉しかった!当て馬大好き!

始終曇天のような薄暗い雰囲気をまとった物語だったけど、不思議で耽美な世界観が素敵だった。全寮制の学園って夢があるー、大人になった後の方がより憧れる!合わない子と同室だと大変そうではあるけど笑

キャラも世界観もストーリーも好みだったから理瀬シリーズは積極的に読んでいこうっと。

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

ミステリー、ホラー、青春、学園。ありとあらゆる要素を詰め込んだ作品でした。
前作の『三月は深き紅の淵を』の最後にサラッとでてきたある学園。そこを舞台にスタートしましたが、なんとも言えぬ不安感。何かわからない恐怖がずっと付きまとい、終始不思議な世界でした。
連続で起こる事件に加えて、読者を混乱させる描写。最終的に明らかになる恐怖の事実。恩田陸ワールドとはこのこと!読後も三月の国から中々抜け出せません!
正直この作品だけでも楽しめますが、理瀬、憂理、ヨハン、麗子、黎二のその後が気になり過ぎる終わり方だったので刊行順に続きを読んでいこうと思います!

0
2025年07月27日

Posted by ブクログ

ずっと不穏な空気。なんだかよく分からないまま読み進めたけど、真相がわかると各人物の行動に納得がいく。再読必須。長いけど飽きずに読める。

青春要素もあってハリーポッターみたいだった。シリーズものということで、ほかのも読んでみたい。

0
2025年07月25日

Posted by ブクログ

ようやく手を出した理瀬シリーズ。
この独特の雰囲気にすっかり魅了され、早くも次が読みたい!
謎が謎をよんですべてが明らかにならない感じも余韻を残してよかった。

0
2025年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。十年以上ぶりぐらいに再読した。陸の孤島にある学校というクローズドな世界が気に入っていた。ずいぶん年を経て読み返すとこれだけの学生が暮らすのにインフラはどうなってんだ、道がこんな状態で物流どうしてるんだろうと気になった。前はヒロインに傾倒して読んだ気がするのに、今回は死んだ人たちのほうが純粋だったと思った。だから大人になれなかったのなら、生き残った者たちは相当タフなのか。続編を前に読んだときはこの作品とのイメージが合わないと勝手に思ってたけど、合うのかもしれない。続編をいつか再読したい。

0
2025年04月26日

Posted by ブクログ

理瀬シリーズを改めて読み直し。

湿原に囲まれた元修道院という閉鎖的な学園
訳アリだらけの生徒たち
得体が知れない校長
そして人が次々死んでいく

先が気になって一気読み!!
グイグイ読んじゃいます。

理瀬については、前半の方が好きだったなー。

0
2025年04月19日

Posted by ブクログ

恩田陸による閉鎖的な学園で起こるミステリー。
3月の世界と呼ばれる特殊な事情を抱えた
子供達を預かる学校。
3月に始まり、3月に終わる学校で、
なぜか2月に入学してきた主人公。

散りばめられたミステリー、
唐突に起こる殺人事件、
2月に入学した者は破滅をもたらす
魔女だとして周りにツラくあたられる
主人公。

かなり長い作品だがサクサク読める。
途中の世界観の作り方は秀逸。
引き込まれる。
ラストは驚愕の事実というわけでは
ないが、
淡々と予想だにしない方向へ
物語を進めてくれるのが心地よい。

ラストは
実は主人公は記憶喪失で、理由があって
この学園に入れられていた。
それは学園で一度殺されかけたという
事実。
しかもその犯人が麗子という
自分が入る前に行方不明になっていた女。
(実際は元々ルームメイトでしかも幼馴染だった)

そして主人公は学長の娘であり
次期後継者。
記憶を取り戻した主人公は
将来の自分の帝国を夢見て
微笑む。

多少降霊術などの無茶ネタもあったが
記憶喪失で不安定だったとすればまぁ許容範囲。
麗子が学長にとって邪魔な生徒を殺す
殺人マシーンになっていたという
設定のおかげで無駄に見える殺人も正当化される。
そこにサラッとヨハンの犯行も紛れさせている。

0
2025年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独特な世界観と設定がとても良くて、某魔法学校ホ◯ワーツみたいな世間から隔絶された不気味で美しい学園で次々起こる事件にワクワクして、真相が気になってどんどん読み進めたけど。
それだけに、記憶が戻ってから(というか真相全体が?)あまり刺さらず残念。
最後の最も美しい時間に黎二が言ってた「1番正直なのは聖。あとはみんな嘘つき」は本当だったんだな。

でも、「ゆりかご」としてならこの学園での生活を体験してみたいと思うような魅力があった。

「人間、未知のものに対しては不安になる。」
「情報がないことに対する不安と怒りなんだ。」
「知っていれば人は寛大になれるもの。」

0
2025年04月07日

Posted by ブクログ

 感想が思いつかない。
 それくらいに、この物語は物語として完結、独立していて、私はただそれを受け入れるだけだった。

0
2025年01月10日

Posted by ブクログ

閉鎖的な主人公の環境と相対するように変化していく外界のコントラストが終始美しい。
魅力的なキャラクターが絡み合い、複雑な模様を作っていくような感覚だった。
けれども気持ち悪さがないのは、きっと少年少女の清らかさゆえな気がする。
不安、安堵、焦り、平穏の描写に飲み込まれていく文章だった。

0
2024年12月09日

Posted by ブクログ

面白かった。
こちら有名で人気のある女性作家さんで検索して読みたくなった本でした。
普通にハマってもう全シリーズ読みたく楽しみです。
評判では男性がカッコ良く書かれてるとのことだったんですが、本当にカッコ良かったです!笑
いろんな場面をドキドキしながら読んでいました。
理瀬の憂鬱な心情、閉塞感や絶望の描写に惹きつけられました。
ミステリー好きの女性に読んでもらいたいです。
気付けば宝物の一冊を読むみたいに大切に読ませてもらいました。オススメです。

0
2024年10月30日

Posted by ブクログ

理瀬シリーズ2作目、やけど実質1作目感ある。
全寮制の自称三月の国、にやってきた理瀬とそこで起きる不可解な事件の話。
癖のある校長と寮生たち、誰が真実を握っているのか、この学園は何なのか、自然と恩田ワールドに引き込まれる。
この深海みたいな、薄氷を履むような、独特の空気感大好きでずっと浸っていたくなる。
理瀬がこれからどう生きていくのか、他の子達はどうするのか、気になる。

0
2025年08月09日

Posted by ブクログ

「三月は深き紅の淵を」の続編。主人公14歳少女 理瀬の目線で語られるが、最後の肝心のところは伏せていた。まるでポアロの「アクロイド殺し」のようだが、そこまであからさまに隠していない。最後の数ページというところ。この話は不可思議と謎が入って単純に面白い。ただ、終わり方、謎落ちがちょっと好みではないが、全てが納得できる落ち着き方なので、これはこれですごいと思う。私はこれまであまり主人公が美少女という設定の小説を読んだことがなかったせいか、読みながら、もしこの小説を映画化するならどの女優さんを起用するだろう、と度々予想してしまった。笑

0
2025年05月06日

Posted by ブクログ

途中から展開についていけなくなり、残りページ数はどんどん少なくなるのを見て、これよくわかんないまま終わるやつだ…となった。笑
ただ一回目と二回目で印象や受け止め方が変わるというのを同じ作者の「Q&A」で体験しているので、時間を置いて再読してみたい。「三月は深き紅の淵を」を読むと印象が変わるのだろうか…?(巻末の解説未読)

0
2024年12月10日

「小説」ランキング