【感想・ネタバレ】麦の海に沈む果実のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ネタバレ注意

最初は理瀬のことが好きだったし、著者の恩田陸さんのことも知らなかったので、正統派のファンタジックな学園ものかなぁと思ったら、殺人事件が次々起こり、ミステリなのか!?と思えば、最後は想像も出来なかった結末で終わった。主人公は好感を持たれたまま終わるのが普通の小説だし寧ろその方が良い小説だと思っていたが、こういう最後に主人公にサイコパス感…というか恐怖感を与えて終わる小説もあるんだなと思った。

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文句なしに面白い!
前作の「三月は深き紅の淵を」から時間をあけずに再読しました。
最初に読んだのは何年も前で記憶は曖昧。でも楽しかったというぼんやりとした印象は残っていました。
そして再読してもしっかり面白かったです。

この作品は「三月は~」の「回転木馬」を読んでいるのといないのでは、特に序盤は全く違う印象になると思います。
「回転木馬」を読んだ後だと、既読感が程よく物語の不思議な雰囲気を盛り上げてくれます。
作品を比べてみるとちょっと表現や書き方が違うのがまた面白いです。

北海道の湿原にある不思議な学園で繰り広げられるミステリー。
理瀨の性格は掴みどころがなく、本人も自分の事をわかっていなさそうだなと思っていたら、記憶をなくしていたんですね・・・。
記憶を取り戻してからは怒涛の展開。
校長から特別視されている理由も、黎二の異母兄弟疑惑も、天使のようなヨハンのマフィアの跡取りという話もどんどん明るみになり、ページをめくる手が止められませんでした。
理瀨は聡明で大人しい美少女という印象からの変貌も衝撃的でした。
2年で去ってしまうには勿体ない。もっとこの不思議な学園での話を読みたいです。
でもその後の理瀨が成長するのかも知りたい!

しばらく余韻に浸れる本でした。

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2023年07月12日

mac

ネタバレ 購入済み

鏡のない宮殿

一部ご紹介します。
・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮殿に入り込むと、姫にいろいろなものをプレゼントした。
暖かい火のドレスを作る靴、涼しい噴水に包まれる扇。そして、最後に袖の中に隠していた鏡を姫に見せてしまう。
魔女は姫に対して、王たちは姫を騙して彼女を不幸にしようとしていると唆し、
姫を外に連れ出して、ろくに外に出たことのない彼女を山の奥に置き去りにしてしまう。
日が暮れて辺りは暗く、寒くなってくる。
姫は魔女がくれた靴を履いて、火のドレスを出そうとする。
すると、靴は荒々しい火を吐き出して、周囲の草に火をつけてしまう。
姫は慌てて噴水の扇を出す。
しかし、今度は強い風と大雨が起きて、姫をびしょぬれにしてしまう。
あちこち逃げまどった彼女は、最後に鏡を出して自分の顔をゆっくり見ようとする。
けれど、その時魔女の笑い声がして、鏡は粉々に割れてしまう。
鏡を割られて山の中で絶望に泣いていた彼女の前に、
一人の漁師の青年が現れた。『なんで泣いているの?』。
『鏡が割れてしまったの』。
『じゃあ、僕が君の鏡になってあげよう』。
二人は一緒になって幸せに暮らす。二人が暮らした森の中の小さな家の柱には、小さな鏡が掛けてあった。
けれど、お姫様は子供たちの世話に夢中だったので、めったにその鏡をのぞいてみようとは思わなかったのだ。

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2022年09月30日

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ネタバレ

理瀬が精神を壊しながら記憶を取り戻していく様が精神世界に引き込まれるようで一種の恐怖をも感じた。
冒頭と全体との関連性の正解が知りたい。
恩田ワールド全開だが読みやすく、続作も読みたい、

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2024年04月12日

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閉じられた学校、在籍している生徒はみな訳あり。怪しい雰囲気の中で何人もの死者が出る。その謎と主人公の記憶を取り戻す物語。跡取り問題とは複雑で残酷なものである。

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2024年05月29日

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ネタバレ

最初の描写が分かりにくくて読む手が止まった。
頑張って読み進めると、とても面白かった。

日本での話なのに、
どこか外国でファンタジーのような世界観だった。
舞台となる学校も、ハリーポッターのような学校で
その学校のシステムに読んでいくとわくわくさせられた。

登場人物が多いのに、
それぞれの性格や行動の描写がとても上手で
混乱しなかった。

最後の方はあっさりまとめたなあという印象。

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2023年10月23日

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リセは何も知らないまま北海道にある全寮制の学校に入ることになった。その学校は3月の国と呼ばれ、3月に入学、卒業がある。
3月以外に入学する生徒は、学園を破滅に導くと言われていたがリセは2月の最終日に入学する。

その学園は、とても閉鎖的でお金持ちの子供たちや訳ありの子供たちが英才教育を受けていた。
校長先生は女男の両方の姿を持っていたり、定期的に開かれるお茶会、突然消える。生徒たち、殺人など様々なことが起きる。

学園ミステリー。とても不気味な感じで、重い感じ。
行方不明になった生徒の謎に迫っていく中で、りせは自分が何者なのか分からなくなっていく。

最後はまさかの記憶喪失パターン。
実は昔この学園に通っていて、腹違いの妹?から突き落とされて記憶喪失に。
記憶を取り戻すために再びこの学園に入れられた。

中盤からりせはかなり不安定だったし、ふわふわしていて自分でも自分が分からない、という感じから納得はした。
校長がパパだったとは思わなかった。
れいじがリセを庇い死んでしまったのも本当に悲しい。推しだった。



恩田理玖さんの初めて読んだ作品。
普通に面白かった

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2023年10月21日

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憂理のこの一言が真理→『男は恋人に裏切られたと思うから恋人を刺すのよ。女は恋人を取られたと思うから新しい女を刺すの。』

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2023年10月09日

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この本は、買ってからずーっとずっと置いてあった本。
何度か手にとって読み始めたけど、どうも導入部分が意味不明なので(序章だから仕方ないのだけど)、すんなり入っていけませんでした。
今回、意を決して読み始めたら、止まらない。
もともと、こういう全寮制の学園のお話って好き。
自分でも一度は体験してみたかったけど、人生は1回だからねぇ…。
魅力的な登場人物のおかげで、ぐいぐいと話に引き込まれていったのですが、ラスト近くの、ハロウィンのところ、真相がわかるところはあれでいいのか………?
なんか、あれ〜、こんな感じで真相がわかっちゃうの?と、ちょっと納得がいきませんでした。
これに出てくる「三月は深き紅の淵を」というのも、恩田さんの作品なのですね。
こっちも読んでみよう。

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2023年09月20日

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