小説・文芸の高評価レビュー
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仕事柄、多様性やダイバーシティ、インクルージョンという言葉をよく使う。
自分は多様性をある程度理解していると思っていたし、多様性を尊重する社会の考え方にも共感していた。
けれども、この本を読んで、私は理解していると思い込んでいるだけだったなと思わされた。
多様性を尊重する、受け入れると言う考え自体が上から目線に思えて、八重子と自分を重ねてしまった。
一方で、私自身もある領域においては少数派で、自分だけが取り残されているように感じている。そのことに関して劣等感を感じたり、周囲からの見られ方を気にしたりする時もある。
この悩みは自分と同じ状況の人にしか分からないと思うし、分かった気になられて -
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取引先の30代の女性が言っていた。「あそこの社長は本当にイケメンなんです。」その話を同僚の女性にしたら「いや本当にカッコいいのよ。ヤバいの」と。
2026年現在、多くの男性はもう取引先の女性のことを美醜で形容しない。
「取引先のあの子めっちゃ可愛い。」これ男性言ったらセクハラだし、気持ち悪い奴扱いなんです。
ゲイの綺麗な男の子だけが集まった恋リアを女性が見ている。
逆の恋リアがあったら?レズの超可愛い女の子が恋をしたりキスしたりするんだ。これをNetflixで俺が夜な夜なチェックして、毎週火曜の配信を楽しみにしてたら?
ちなみに誤解なきよう申し上げるとBOY FRIENDはチラ見した -
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本屋で平積みにされているのを見た時から、直感はしていた。きっとこの作品は自分にとって「よくない」作品だと。既に4冊シリーズが出ていて、印象的な表紙、抑えがたい衝動。危険だと思った。きっと手にとってしまえば虜になってしまうだろう。一度は抗えたものの、まんまと読んでしまった。
的中した。沼だ。続きが気になってしょうがない。嬉しくも、喜ばしくもない何ひとつ楽しいことは起こらない。なのに惹き込まれる。自らが掲げた「後遺症が残るほどの読書体験」の意図にはぴたりとはまっている。だが、この作品が自分の欲していたものだと認めるのには抵抗があり、認めたくない気持ちがある。胃もたれがするような展開に目を背けたく -
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ネタバレ蔡焜霖の半生、白色テロ時代に投獄され、政治犯として十年の刑期をくらい、緑島の収容所に送られてから出獄するまで。
この辺りは映画「返校」でみた時代と同じだけど、この本の方が時代背景がわかりやすく説明されてるので、あの時の映画の話はこのことだったのか、と繋がるところが多かった。いつかみたいと思ってる映画「流麻溝十五号」もまさにこの緑島収容所のはなし。2016年の蔡英文政権後、「移行期正義」つまり独裁体制から民主制度に移行する過程において行われた人権侵害を糾弾し真実を明らかにする試みが進められていて、この「移行期正義」を語る台湾社会の中で、「返校」も「流麻溝十五号」も「台湾の少年」も作られている。 -
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寺地はるなさんは『水を縫う』に続いて2作目。
読みたいリストにずっと入っていたもので、今回やっと読むことができました。
『大人は泣かないと思っていた』本のタイトルと同じ名前の話から始まる短編集。
主人公の時田翼から始まり、その周りの人たちにも焦点が当てられていきます。
時田翼の人間性が素敵だと思いました。
農協の同僚・平野さんが主役のエピソードでは、「別に、やりたかったことを仕事にしなくてもいい。きちんと真剣に仕事ができているならそれでいい。やりたかったことを仕事にしている人と比べる必要はない」と平野さんに伝えていて、
まさにその通りだなと思いました。
私は夫もこの土地も捨てたから、と言 -
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ネタバレ蔡焜霖の人生、緑島から出所後、台北で家族のもとに住みながら仕事探し。前科があるからなかなか仕事に就けなかったが、中日翻訳の能力で出版社に就職。その後、出版社は潰れるが、漫画雑誌を出してる会社に編集として再就職。その後、子供向けの漫画出版社を立ち上げ。広告代理店に転職するが、出版社に戻る。雑誌の仕事は成功していたが、利益は出ておらず、方々に借金を重ね、台湾を襲った台風のために会社も印刷所も打撃を受け、立て直す資金が尽きて無一文になり破産するまでの話。
蔡焜霖がパワフルで、働きながら大学に行き仕事も掛け持ちし、24時間働けますか状態なのがすごい。
そして、台中の学生時代から好きだった相手が台北 -
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正直最初は読むのを諦めようかと思うくらい理解することができませんでした。詩人になりたかったようで文章が詩的ですし、そもそも学園闘争ってなんぞや?と
しかし、高野さんの背景、そして自殺という結末を知りながら読み進めることでこれは彼女の心の叫びであると私の中で理解しました。
アンネの日記と似ているなと思いました。いつナチスの親衛隊に捕まるか分からない。明日命がなくなるかもしれない状況下でアンネは常に前向きに日記を書き続けましたが、そんな中でも隠せない心の不安。
高野さんのノートにも闘争への意気込みや自分が自分であるための高い志が書かれていますが、いざ現実世界に戻ると何もできない自分への絶望。そんな -
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ネタバレいろいろな人の視点、考えや気持ちが伝わってきつつも、すべてつくる視点であり全部が語られてない点、こっちに考える余地があるところが面白かった。
暗く黒い海を渡れるか。差し出されている手に気づけるか。
つくるには見えないクロとシロの関係性。シロがクロに求めていたこと。クロがシロがいてできたことと、できなかったこと。
アオの覚悟・決断とその道。アカの孤独。
(たぶんあの年上の女は既婚者だと思う・・!のは自分だけ?笑)
10代の自分が読んだらどんな解釈を持っただろうか。
30を超えたらまた読みたい。
感想を話し合えたこともいい時間だった。思い出の一冊。 -
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ネタバレ小さい子を育てているので、私たちがもし突然亡くなったら、と太輔にずっと感情移入していた。
子どもらしく無邪気なのに、ちゃんと嘘をつける麻利
虐待をする、子どもの前で男といちゃつくどうしようもないない母なのに、それでも好きで、ママが好きだから嫌いになるのが怖い美保子
ずっといじめられ続けて、ずっとここにいるのも、でも転校するのも怖い淳也
女神のように描かれているけど、実際はただの高校3年生、児童養護施設出身だから現実から逃れられない佐緒里
伯母さんが離婚したから僕と一緒に暮らそうとしてる、と気づいてしまう太輔
暖かい話、幸せな瞬間だけど、彼/彼女のこの先に待ち受けている現実が幸せになれるとは思
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