ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 神様のカルテ3

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    ネタバレ

    今回は東西主任をいっそう好きになり、小幡先生の哲学に刺激を受け、イチとハルを尊くそして誇らしく思う回であった。

    「あの、いつでも端然とかまえてゆるがぬ東西の態度の根底には、十年前の思い出が今も確かに息づいているのである。」
    冷静で強くて、指導力も周りを見る力もあって。軽口も叩けておちゃめな部分もあって。1からずっと私をクスッとさせてくれたそんな東西主任の、軸となる部分をここで知ることができて良かった。私はハルにも憧れるし、東西主任のような女性になりたいなとも思う。

    「私は目を閉じ、束の間、その流れ込んでくる日常の旋律に身をゆだねた。」
    「まるで打ち上げた花火の轟音が、光に一瞬遅れてから届く

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    2026年05月20日
  • 淀川八景

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    最近、他の大阪が舞台の小説を読んだら、大阪という土地や関西人の人と柄に興味が出てきて、本作も手に取ってみました。
    どの短編にも淀川が出てきて、各短編を読み進めるに連れ、同じ河川敷にも色々な人物がその時々でおり、彼ら一人一人に各々の人生があることを、風景の描写から感じさせてくれるような感覚が読みながらにありました。
    特に最後の編『ザリガニ釣りの少年』が、結末も希望が見える終わり方で、好きでした。

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    2026年05月20日
  • 金の角持つ子どもたち

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    序盤から涙腺にきました。
    母親、小6の主人公、塾の先生目線の3遍からでどのひとも人間できてて視野の広い人たちで読んでてストレスなくよかった。

    中学受験塾で働いてたので、本人も保護者も二人三脚で必死なのはわかってるしどの子も合格してほしいという塾の先生の気持ちもわかるので、途中で出てくる小学校の先生が鬱陶しかった。

    Pアカ新宿校一位の女の子が強くてかなりよかった。先生目線めっちゃいい

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    2026年05月20日
  • 銀の猫

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    介護の大変さと大切にしたいことについて、考えさせられました。母娘関係について、離れてもよいと思っていても離れず納得の行く関係に持っていくお咲の生き方が素晴らしいと思いました。

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    2026年05月20日
  • 雲雀坂の魔法使い

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    すごい好きな話だった。
    魔法使いなのにあまり魔法を使わないのは何でなのかなと思っていたが、魔法なんか使わずとも本当は前を向ける力が人間にはあるからなのかなんで思っていたが、最後の章を読んだ時、魔法使いも魔法を使う使わないの自由がもちろんあるんだなと思った。

    特に1章が好きだった。
    すごい不器用な二人で、お互いがお互いのことを考えているのに、避けるしか選択肢がなかったのは、傷つくより傷つける方が怖かったからなんだと思った。

    ファンタジーではあるが人間味があるというか、好きな雰囲気だった。

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    2026年05月20日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ふぅ〜ん、、、世にも奇妙なと謳っている割り普通だなぁ、、、と思いながら1話を読み終わり、2話、3話、、、あれよあれよという間に読んじゃう。
    意外なオチだったり各話で違う趣があって面白いなぁ、、、くらいにしか思っていなかった、の、ですが!

    最後の話にたどり着いた時、やられたー!と思いなが1文字1文字なんだか丁寧に読みました!
    面白い!!最後で一気に今までのお話が映像として頭に流れました!それくらい、私は最後のお話でやられました!

    大変読みやすく、そして面白い、ひとにおすすめ出来る本がまた1冊増えました!

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    2026年05月20日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    誰もが一度は経験する「こんなつもりじゃなかった」という後悔、息苦しさ、冷や汗、焦りを描いたじっとりと嫌な気持ちになる短編集。いずれも分量としては短いのに、人間の生々しさが美しいほど醜くくて、満足感の高い読後感だった。

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    2026年05月20日
  • 楽園のカンヴァス

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    読書でこんな体験ができるのかと驚いたし美術館の楽しみ方を教えてもらった大切な小説。一回しか普段読まないのに珍しく買った。最初に読んだのはいつなんだろう。自分とは程遠い教科書の中のような画家たちと小説の登場人物が時を超えて繋がって今になる。そしてやっとMoMAに行くことができる。念願の夢を見る。そうなれば自分まで繋がる気がして本当に楽しみ。

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    2026年05月20日
  • ナルコトラフィコ

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    「クレイジージャーニー」の名シーンの裏側が余すことなく描かれていて大変面白かった。著者の行動原理のようなものも窺い知れて大満足の一冊。

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    2026年05月20日
  • ヨルダンの本屋に住んでみた

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    若いって素晴らしい!なんだってできるよね!って思うけど、私が今フウさんと同じ年だったとしてもこんな行動力ないわ…
    ヨルダンの本屋さんはまさに私の理想
    行ってみたいし、店長になりたい

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    2026年05月20日
  • 後悔病棟

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    後悔がテーマとは珍しい…なかなか沁みますね。私は日頃、大小問わず後悔のベテラン。
    後悔の雨嵐の生活からどうにかしたいと常に考えているので、本書は読んでよかったなと思います。
    今後ジワジワ後悔と向き合って、良い感じに咀嚼して消化できたらいいな。

    「回診中でしたか、すみません」
    「先生、まだなにか」
    小刻みに引用されるセリフも結構ハマりました

    自分の選択を間違いないと言い切れるほど強くないし、気にしないというほど鈍感でもない。
    でも大丈夫、だからあなたはあなたなんですよ。
    毎度解説者の言葉がぐっとくる。

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    2026年05月20日
  • 特殊清掃人グレイス・マクギルと孤独な死者たち

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    ネタバレ

    最高。素晴らしい。
    最初は内向的なのに攻撃的な主人公が好きになれなかった。でも、途中からパタッと見える風景が変わる。よかった。
    猫をフィルに預けてくれたのも嬉しい。そこが不安だったから。

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    2026年05月20日
  • きれぎれ

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    脳内と現実が入り乱れる町田康感溢れる作品。特に曼荼羅の描写はかなり印象に残る、個人的にお気に入り。きれぎれというタイトルについて、飛行機が裂いた青空に対する言葉ではあるが、当時の社会に対するメッセージだったり、実は弱気だった主人公の心情だったり、重ねることができる

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    2026年05月20日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

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    抑え気味のトーンで、リズム感のある、皇族の方ならではの独特な語り口。が心地よい。語られる内容も、特にドラマティックでもなく、ことさらに面白いわけでもないのに、何故か惹き込まれてしまう。きっと、ご本人の教養の深さ、それに加え、皇室の永きにわたる歴史がバックグラウンドにあるから。思ったことを思ったままに、人生を楽しむことを何よりも大切に。公務で多忙な中でも、その確固たる芯は揺らいでいないのであろうと思わせる。不遜ながら、お友達になりたいと感じられた。

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    2026年05月20日
  • 小箱

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    多分小さな子供、胎児ないし大人の生殖能力に感染する病かなにかが流行って残された大人だけが未来が閉ざされた世界で細々と暮らし続ける話、なのかしら。もう子供が育たない産まれないとなれば物理破壊の災害がなくても社会は廃れていくのでしょう。犯罪も大して無さそうで、昔は荒れたこともあったけど今はやったところで...という諦観が乾いた砂のように降り積もる世界。その中で唯一の未来の拠り所がガラスの箱だった。
    しんみりと読んでいたらいきなり(いきなりでもないが)えろいことが始まったので面食らったが、生殖を伴わない睦事とはこういうことか…という気持ちで読んだ。

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    2026年05月20日
  • 天使は見えないから、描かない

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    もし身内や親しい人から、永遠子のような状況であることを打ち明けられたら、自分はいったいどんな反応をするんだろう。
    共感できなくても、理解できなくても、受入れたいと思うことができるだろうか。
    そんな風に思いながら読んでいたから、最後に永遠子がずっと自分を守るために築いてきた殻を破るように、解ってほしいと踏み出す様子にこころが震えた。

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    2026年05月20日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    火星で一人生存しているワトニーの存在を認識したNASAは救出プランを実行。次の有人火星ミッションで救出するために、それまでの食料や消耗品の補給を試みるが、そのロケットは打ち上げ時に爆発。もはやワトニーを救う手立てはないと思われた時、軌道計算スペシャリストから思わぬ提案が。ワトニーを残して地球へ戻りつつある宇宙船を、地球スイングバイで加速して再び火星へ向かわせ、ワトニーを救出させようとする。ただし、火星では周回軌道に乗らず、ただ一度近傍を通過するだけ。その一瞬でワトニーをピックアップするには、ワトニー自信も火星で約3000㎞移動して、火星軌道上昇用ロケットまで移動する必要があった。たった一度のチ

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    2026年05月20日
  • 灰色の鎖 PFAS汚染列島

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    PFAS問題に関心あり、いろいろ読んでいるが決定版と言える。
    行政のやり口がよくわかる良書です。
    灰色です。

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    2026年05月20日
  • 異常に非ず

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    実際に起きた三菱銀行人質事件の犯人梅川昭美を題材にしているので、小説というよりも脚色あるノンフィクションの趣のある小説だった。

    「他人の痛みに無頓着で、いま自分がどう見えるかばかり気にしている」という花川清史を表す言葉が犯人像として印象に強く残る。
    直接的に犯人を描かず、母親と愛人から犯人清史の渇望や焦燥感を浮かび上がらせ、それぞれに息詰まった厳しさに逃げ道を失わせる。

    桜木紫乃作品としてはかなりハードな内容ではあるが、犯罪者の母親と愛人という女性の描き方が秀逸である。
    また、新聞記者の近藤も良かった。

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    2026年05月20日
  • あのころはフリードリヒがいた

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    第一次世界大戦から第二次世界大戦までにおける、ドイツのユダヤ人迫害をドイツの一般国民である少年の視点から描いた作品。
    主人公はユダヤ人である友人フリードリヒと、家族ぐるみで良好な関係を築いていた。ただ時代の流れによって徐々に居場所がなくなっていくフリードリヒのことを、支えたくても周りが許してくれない中で、見ていることしかできない辛さを、主人公の目線を通して読者にも追体験させられているような気分にさせられる。
    大衆心理の恐ろしさも非常に感じられる。ドイツ人の集団が、ユダヤ人の居住に強盗のような形で押しかけ、家を荒らし、金品を奪い去っていく。その最中、恐ろしさで躊躇している主人公が、周りからお前も

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    2026年05月20日