小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
千早さんの本はいつも読むと安心をくれる。
満月の夜に爽やかな風に吹かれているような気分になる。
登場人物の羽野に自分を重ねた。人との距離感が冷たく、羽野は植物を愛する。私は、人との関係が煩わしく本を愛する。本はいつも静かにしているが、開けばいつでも同じように口をひらいてくれる。
植物と本。ものは違えど、静かにいつもそこにいてくれる彼らを愛することにそこまで差はないのではないかと思う。
羽野が語った昔の使用人と2人だけの夜が居心地が良かったという話に心から共感した。お互い干渉しすぎず、頼りすぎず、でも空間は共有する。そんな居心地の良い関係を望むのは贅沢なのか?
私は交際をしても、冷たいとか -
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Posted by ブクログ
面白いと評すのは、少し違う気がする。しかしすぐに引き込まれて夢中で読んだ。東京大空襲があったことは知っていたが、ここまでその時のことを描写された文を読んだことはなかった。そうだ、確かに徴兵された人だけじゃなくて、一般市民だって被害者だったのだ。当たり前のようで、意識していなかった。未だ被害者への補償は実現していないらしいが、そもそもそのようなニュースを恥ずかしながら見た記憶がなく、関心が薄いトピックであることに驚く。
一般市民への補償を国に働きかけるというストーリーも興味深いし、敵と味方がわからない政治の世界の魑魅魍魎さ加減もリアルだった。
ずーっとフィクションとして読んでいたが、最後の補 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えて。「村田沙耶香の全部盛り」と聞いてましたがそうだなと納得しました。でもやはり読む人を選ぶ作品。私は大好きです。
上巻を読み終えてずっとピョコルンの事を考えたりしてます。空子のトレースして世界が何世界もあるのは現実の生活の中でもきっとある事だと思います。
でもそれ以上に明人の人生って何だったんだろうとフィクションながら真剣に考えてしまいました。
ラロロリン人とわかり周りに差別を受け壮絶なイジメを体験し、大学へ出て、ラロロリン枠で就職。
長時間労働の上見栄を張る生活。自分の不幸ストーリーを見せ物のように披露し、最後はピョコルンになりたいだなんて。
ピョコルン手術を受けたら幸せになれ
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