ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • つまらない住宅地のすべての家

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    ネタバレ

    登場人物が多いので、読み始めは新しい名前が出て来るたびに「うぅ~」と思いながら必死に頭に入れ、住宅地の地図を確かめ、の繰り返しで、一通り把握するまでは我慢(?)の読書ですが、津村記久子さんだもん、絶対楽しくなる、と思うと、このうじうじタイムも楽しいもんでして・・・

    それにしても外からは見えない各家庭の抱える不安要素というか、”不幸”とよぶほどではないかもしれないけれど、当人の心には確実に影を落とすであろう様々な事情がうまく描かれていて、本当に津村さんはうまいな~と思わされます。私はやはり、子どもが関わってくると非常に辛くなるので、お母さんに好きな人ができるとネグレクト気味になる矢島家と、息子

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    2026年06月09日
  • 対馬の海に沈む

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    素晴らしい取材力だと思う。JAのLAも内部の事務的な事も、昔仕事で関わり信じられないと感じたのをリアルに思い出した。不正に納得できず退職した人に同情する、多分その地では他の仕事も難しいだろうし。全て土地のせいにするのは乱暴だが閉鎖的ムラ社会、行き場もなく島を出る事もできずみんなが知り合い、みんなが共犯者なんだろう。西山の不正ももっと早く止められたら、と思わずにはいられない。不正に関わった人、西山の妻子など今でも島に暮らしていることにも驚く。

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    2026年06月09日
  • 倫敦スコーンの謎

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    完結したのにまた読めるなんて嬉しい!!
    相変わらずの距離感の2人が愛おしい。相変わらず出てくる食べ物全部食べたくなる。
    少しビターな真相も好き。
    短編ながら最後に繋がってくるところがたまらない。
    全部面白いけど、ジェラートがより好みかも。
    終盤の先生との会話がめっちゃ小鳩って感じで最高でした。

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    2026年06月09日
  • 一人称単数

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    最後の表題作「一人称単数」のパンチがすごかった。やはり村上春樹は「他者」の描き方がすぐれている。まったくの部外者でなく、逆に全くの身内でない他者。心当たりはないのに、邪顕に出来ない。それでいて自分に意味を持つ他者。

    同じことは「クリーム」にもいえる。ピアノの演奏会に招いた女の子。公園でまっすぐに告げるおじいさん。他者。

    「石のまくらに」。なぜ、まくらが漢字ではなく、ひらがななの?短歌の中の言葉だから?五感と語感?

    「品川猿の告白」。この本全体に回想、記憶がテーマ。猿に背中を流してもらい、猿とサシでビールを飲む。昔話のような雰囲気。なにがおきても受け入れられる。我慢できない猿。名前を盗む。

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    2026年06月09日
  • テスカトリポカ

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    素晴らしいメジャー級のノワール小説でした!長年のファンとしては佐藤さんの作品が評価されてきてとても嬉しい。

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    2026年06月09日
  • 死はすぐそばに

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    今回もミステリーとして文句なしの面白さ!
    ホーソーンの過去はもう明かされないものと諦めて読むのがコツかも…。ミステリー部分だけに集中。でもホーソーンのもつ不思議な魅力は常に健在なので、もう少し明かしてほしいなぁ。

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    2026年06月09日
  • 白と黒のソナタ

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    一台のピアノ「ニーマイヤー」を繋ぐ感動の物語。

    若手ピアニスト友澤伸多は、世界の注目を一身に集めていた矢先、ジストニアを患いピアノが弾けなくなる。
    遡り、大正時代に平松伯爵の娘・随子は、才能ある若きピアニスト・グスタフ・アッカーにピアノを教えて貰っていた。
    アッカーの為に随子の父は、グランドピアノを造らせていたが…。

    ロンドンで造られた、この世に二つとない至高のグランドピアノは、誰が弾き継いでいったのか…

    (第三楽章 谷底の牢獄〜悲しく辛い不幸な話だった)
    (第四楽章 桜のお印〜随子の残酷な運命に心が痛い)

    血塗られた物言わぬピアノは、紆余曲折の末に左手のピアニストとして生まれ変わろう

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    2026年06月09日
  • きょうは なにきる?

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    服が好きな女子は絶対ときめく素敵な絵本。
    大人が読んでもワクワクとキュンキュンが…!笑

    主人公の女の子がおめかししようとクローゼットの中を探すと、1番奥に不思議な扉。
    開けてみると動物たちが営む素敵な洋服屋さん!!
    ひつじのワンピースやさんにはくちょうのブラウスやさん、へびのくつしたやさん…どのお店もファンシーで可愛くて特別な商品を取り扱います。
    ぜひ現実でも商品化したい!と思うような逸品も。
    くらはしれいさんの繊細で可愛らしいイラストが映える、うっとりと眺めたい優しい絵本でした。

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    2026年06月09日
  • 有罪、とAIは告げた

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    中国で開発されたAIを東京高裁に入れる。
    学習させて出てきた判決文はほぼ同じようでも、その判断には考えるというプロセスがない。
    AIを使うのは間違いではないかもしれないけれど、AIに使われてはいけないと思わされる1冊。続編も読みたい

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    2026年06月09日
  • 踊りつかれて

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    すごいものを読んだと思った。これを読んで欲しいと思う人はいるけど、その人達はこの本を読まないだろうと思った。

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    2026年06月09日
  • ブレイクショットの軌跡

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    まだ逢坂さん、3作しか出してないのに、「最高傑作」とか帯文に書かれるのは些か早い気もしますが、現時点での最高傑作ではあると思います

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    2026年06月09日
  • 逆転監督 森保一

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    やんちゃな「非エリート」だった男が、いかに代表史上最高の監督になったのか。
    考える力、察知力、そして継続。当たり前だけど、当たり前をこなし続ける難しさ。本人が会見でも言ってた「凡事徹底」という言葉がまさに芯。当たり前だけど難しい。
    やり抜くことと、チーム、選手への信頼。
    楽しみだ。さぁW杯だ。

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    2026年06月09日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    とても心が締め付けられる本だった 特に最初のほうは救いがなかった 子は親を選べない 親ガチャと言う言葉も流行ったが、親子ってなんだろうって思った 文中に出てくる琴美は身勝手なのだろうか
     親は、子育て以外の辛さを抱えた時に、どう乗り越えていったらいいんだろうか?決して許されることのない、そして救いのない世界に、純粋なきなこと52に涙が溢れて止まらなかった とても良い本に出会ったなと思った
    そして、私は誰かのアンさんになりたいと願う

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    2026年06月09日
  • 旅猫リポート

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    ナナだけははじめからわかっていたんだ
    と思うと読み終わった今も涙が出る
    洋書版を読むために先に読んだだけなのに
    こんなに泣くとは思わなかった

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    2026年06月09日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    ふるさとをあなたに。
    仮想現実のような用意された、故郷と母親。たちの悪い冗談にも思えたが、待っていた、母ちよにハマってく当事者たち。
    企画とはいえ他人を親と思えるか?と思うが当人くらいの年齢、環境だとそう思えてしまうのかも知れない。

    カード会社の企画、AIかも知れないオペレーター、それに踊らされいたかも知れないが数回しか会ってないとは言え疑似親子の心の交流は本物だ。
    果たして3人の終の住処は相川橋になるのか。

    そして家族の本当の形とは?突きつけられる。
    少子化、地方の過疎、都会への人口集中。変化していく家族の形。歪になっていってるのか、昔は良かったのか。幸せだったと思えるのはただのノスタル

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    2026年06月09日
  • アリアドネの声

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    ネタバレ

    諦めたらそこが限界!
    帯の内容通り、最後のシーンは驚きました。
    終わり方もとても素晴らしい作品です。
    はじめは少し怖い話かなと思いましたが、途中からどうやったら助かるのかとか、助かってほしい、妹どこいってん!とドキドキして読みました。

    あと我聞さんだいぶ優秀やな。

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    2026年06月09日
  • タイム・アフター・タイム

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    プロローグ

    ハーバーライトが朝日に変わる
    その時一羽のかもめが飛んだ

    かもめが飛んだ かもめが飛んだ♪

    そんなフレーズが聴こえてきそうな物語だ

    今、壮大な青春小説の幕が上がろうとしている
    その物語に重ねるように、
    あの頃の自分に思いを馳せた…



    本章
    『タイム・アフター・タイム』切なさと甘酸っぱさとノスタルジックな情景が同居する渾身の★Super5

    “尾崎颯と久遠愛”

    この二人を中心に過去と現在がランダムに語られていく
    当たり前のことだか、登場人物には様々な過去や現在があり、悲しくも美しい人間模様を浮き彫りにしていく 
    その掘り起こされた様は、現在の自身であり
    過去の集積によっ

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    2026年06月09日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ネタバレ

    翻訳家さんのおかげもあると思いますが、すごくイメージしやすく内容がすっと入ってきます。
    殺人もシンプルでホラーでもなく。ホラーが苦手な方でも大丈夫かと。
    終盤まで、これ犯人わからずに終わるのかと思いましたが、しっかり犯人パートもありました。
    大きな動きはありませんが、ずっと一定の魅力感で読み続けることができます。

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    2026年06月09日
  • 残像に口紅を

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    音が消え、言葉が消え、存在が消える。
    前半は何が消えたのだろう、と前のページに振り戻りながら、消えたものを推察しながら読み進めた。
    後半はもはや消えすぎているので、哲学的というか詩的な文章。それでも、言葉ってこんなにもあるんだと驚き。

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    2026年06月09日
  • ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

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    ネタバレ

    フォロワーさんのポストで気になったので。
    めちゃめちゃ面白かったです〜!
    古書堂ということで、毎回古書に絡んだ事件が起きます。私は結構デジタルな人間なので、「古書」という存在自体にほとんど関わりがないのですが、古書には、本の中身の物語はもちろん、本そのものがどういう持ち主に扱われていたか、その人の保管の仕方や癖なども本に反映されていて、本そのものの物語を味わうことができるようですね。

    最初は、主人公のルーツの話から始まり、そこから、「本が読めないので本の内容を知りたい主人公と、本の話をたくさんしたい栞子さん」という関係に繋がっていきます。あ〜。この何とも言えない二人の距離感がいいですよね。

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    2026年06月09日