あらすじ
四冠を誇る絶対王者、北神仁。底辺から駆け上がった直江大はその牙城に挑む。剛力英明は旧友との新たな関係に踏み出し、トップ女流棋士の江籠紗香は奨励会で苦悩する。そのような中、“孤剣”の異名で知られる直江の師匠、師村柊一郎が棋風を変え、ファンをどよめかせた。師村もまた北神からタイトルを奪おうとしていた。文学賞二冠に輝く前作を凌駕する史上最強の将棋エンターテインメント。(解説・村上貴史)
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Posted by ブクログ
熱く、面白かった。
将棋に少しでも知見があれば、一読をお勧めしたい。
若者の生き方や成長。
若手棋士としての姿。求める場所へ到達するための努力・葛藤。心の揺れ動く様の書き方が上手く、のめり込んで読まされてしまう。
実力者と呼ばれる程になっても更に上を目指す生き方。神に沿うのか抗うのか、どうすれば頂上へ近づけるのか。そこに師匠や弟子はどう作用するのか。
もう、様々な人の様々な状況があるが、とまれも無駄な事なくとても面白い。
将棋に詳しく無くてもいいです、少しでも知ってるならぜひ読んだほうがいい。
ただ、しょを全く知らないのであれば読んでも魅力はなかなかつたわらないかもと思いました。
Posted by ブクログ
群像劇になってきたな。ここから更に進むのかどうか。
それにしても、将棋に関する作品に名作が多いのは、極めて選ばれた者だけの世界を描くからであるし、たくさんのタイトルがあり、そこにドラマが作りやすいからでもあろう。