ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 本所見廻り同心控 : 1 ぶらり十兵衛

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    この作品は、拾い物である。こう言っては失礼だけど、初めは、あまり期待してなかった。でも、なかなか面白い。全体的には、連続ものなんだけれど、事件は、短編で、すぐに片付くところが、読みやすい。それに、勧善懲悪で、バッサバッサと悪人を成敗する、というのではない、のも良い。続編が読みたい。

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    2025年12月03日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    前作よりも面白く感じた 弟子を作ったり、娘を持つ身としてお父さんに親近感を感じたり、クレーマーに気付きを与えたり、大津観光大使を目覚めさせたり、紅白歌合戦のケン玉大会に出て周囲を心配させたり、とにかく周りを魅了してやまない成瀬あかりの魅力が満載の続編。前作よりもさらに引き込まれ、痛快だった。
    成瀬の生き方、キャラクターは、多くの人に目標や自信を与えるのではないだろうか。
    スケールの大きな主人公を、自分も信奉したい気持ちになった。

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    2025年12月03日
  • 新装版 古代史への旅

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    黒岩重吾さんによる古代史解説。歴史好きは読むべし! 邪馬台国のことから神武東征、出雲の話、実在がほぼ確かな継体以降の天皇や、蘇我氏、藤原氏とのかかわりなど、捏造・創作が多いとされる記紀の記載をおさえつつ、その他の史料を読み込んで独自の解釈を行っている。それがまた素人の自分には極めて信憑性が高いものとして入ってくる。学会などでは否定される説もある様だが、それも本当のところはわからない状況での推論なので、案外黒岩氏が正しいこともあったりするかもしれない。いずれにせよ、学校の歴史教科書の無機質な項目の羅列ではさっぱり理解できなかった歴史の流れが、黒岩氏によって血を吹き込まれて目の前に現れてくると、生

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    2025年12月03日
  • 兎の眼

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    社会弱者の視点に気付かされる 予備知識なしに読み始め、まず児童小説であることを知り、プロレタリア文学に分類されるものであると分かった。社会的弱者について知った風な顔をしている自分たちが、まったく実際を理解していないことに気付かされる。裕福な家の娘であった小谷先生が、純粋な性格から様々な経験を通して子供達に分かり合えるようになっていく過程が描かれている。夫は一般社会ではごく普通とされる人物だが、弱者の視点からいえば何もわかっていない、下らない人間だという見方になり、読者の側も大いに恥じ入ることになる。タイトルの兎の眼は物語のストーリーとは一見直接の関連はないが、写真で善財童子の顔を見ると、そこに

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    2025年12月03日
  • 蛇鏡

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    古代史と日本古来の信仰に翻弄される運命を描いた恋愛ホラーの傑作 天孫降臨からの系統で大和政権を築いた人たちは、天照大御神をはじめとする天津神を信奉していた。日本古来、土着の神である国津神を退散させるために崇神天皇が鏡作職人に作らせた鏡(八咫鏡)が、伊勢神宮と賢所にある。
    その更に複製が鏡作神社のご神体となっているが、盗まれていた。蛇神の妻として生贄となる女性たちが鏡によって惑わされ心に潜む情を表出させられ死を選ぶ。
    多黄子、綾、玲、霧菜と、それぞれ女性たちを取り巻く事情から情念に惑わされ死を選ぶに至る心の動きが、日本古来の信仰と共に進行する様子が描写され、スリリングで引き込まれるストーリーとな

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    2025年12月03日
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君

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    かなり面白い! フィクションではあるが、太平記以外、あまり取り上げられていないこの時代を興味深く知るきっかけになる。かなり面白いストーリー。
    後村上天皇、楠木正成・正行・正儀、細川頼之、足利尊氏・義詮・義満、斯波義将、観阿弥・世阿弥、後醍醐天皇、護良親王、宗良親王、寛成親王=長慶天皇など、この時代の実在の人物が登場するので、歴史を学ぶ際のとっかかりになりそう。

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    2025年12月03日
  • ふりさけ見れば 上

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    遣唐使と日本古代史を繋ぐ傑作 面白い!
    阿倍仲麻呂と吉備真備に関する史実を基に、奈良時代の日本が唐との関りのなかでどう発展してきたのか、ダイナミックなストーリーに仕立て上げている。時代考証も丹念に行っている様で、この本に書かれていることが事実であったとしても納得できてしまう。
    それにしても三千年の歴史を持つ中国という国の大きさ、恐ろしさを改めて感じさせられた。

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    2025年12月03日
  • ふりさけ見れば 下

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    遣唐使と日本古代史を繋ぐ傑作 下巻 面白い!
    阿倍仲麻呂と吉備真備に関する史実を基に、奈良時代の日本が唐との関りのなかでどう発展してきたのか、ダイナミックなストーリーに仕立て上げている。時代考証も丹念に行っている様で、この本に書かれていることが事実であったとしても納得できてしまう。
    それにしても三千年の歴史を持つ中国という国の大きさ、恐ろしさを改めて感じさせられた。

    井上靖の「天平の甍」と同時代を描いており、合せて読むことでさらに深く楽しめる。

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    2025年12月03日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    美味しそうな食べ物ばかりでお腹空いた
    胃を労わろう
    耀子さんを応援したい
    第三話 風と火のスープカレー とくに好きなお話
    比佐子さん 一日でも永く長生きできますように

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    2025年12月03日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    自分自身の手ではなく自殺に近いのではと思いました。あるトリックを使って殺人を犯したけれど実際にできそうでゾクっとしました。

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    2025年12月03日
  • 襲撃者の夜

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    「オフシーズン」の続編。食人族再び。

    前作で全員死んだと思われていた食人族の一人が生き残っていて、新たな一族を率いて、再び襲撃に。前作ほどのインパクトはかけるけれど、それでも十分に恐ろしい。

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    2025年12月03日
  • 変な地図

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    今回は栗原氏の若かりし日の冒険譚らしく、ワクワクしながら読み進むと名探偵コナンでも読んでるんじゃないかと思うくらい推理の連続。設計士じゃなくて探偵目指した方が良いんじゃと何度思ったことか。
    推理を補足する挿絵や時系列を整理してくれたり、とにかく分かりやすく読みやすいのが雨穴さんの特徴です。
    栗原さんが自身の過去と向き合っていく過程も胸熱でした。面白かった!

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    2025年12月03日
  • ほどなく、お別れです

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    読み終わって思ったことは、人が亡くなったとき葬儀は形式にとらわれて進んで行くけれど、それぞれの思いが亡くなった人にも残された人にもあるということ。
    残された人がどのようにして次へ進むのか。

    無理やり送っても意味がない。お互いに納得して成仏できる。

    どんなに素晴らしい式で見送ることができても「あの時、ああしてあげればよかった」という後悔の念は誰しも思うのだろう。
    葬祭ディレクターの漆原さんの言葉に、生きることとこの世から居なくなることについて考えた。
     

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    2025年12月03日
  • イクサガミ 人

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    ネタバレ

    蠱毒の旅も終盤に差し掛かり、残った者は化け物並の強さの者ばかり。
    戦闘シーンはどれも息を呑むほどの迫力で読んでいてこちらも力が入る。
    この蠱毒に参加したそれぞれの経緯や過去も徐々にわかってきて、キャラクター達への思い入れも益々増えて誰も彼もを応援したくなる始末。
    残れるのは9人と決まってるのに残って欲しい人の数がそれを上回ってしまうのが切ない

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    2025年12月03日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    ネタバレ

    どんなに頑張っても公式記録にはならない戦いに挑む学生連合チームと、箱根駅伝を放送するテレビ局の話。
    流石の池井戸潤!面白い!

    バラバラだったチームがドンドンまとまっていくのも読み応えがあったし、実力が分からないからと批判されても動じない監督はとてもかっこよかった。
    それに対して、なんだかんだ言って視聴率が取れそうな感動物に仕上げたくてたまらない、記録に残らない連合チームは眼中にないテレビ局の人たちに腹が立った。

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    2025年12月03日
  • スピノザの診察室

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    読み易く、知識も専門的でキャラクターもそれぞれイメージしやすい。その割に文章の強度が高いので鼻の奥がツンとすること数回。これほどまでに描ける作者の人間としての深みがそのまま反映された傑作。

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    2025年12月03日
  • イクサガミ 神

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    読み終わりました。イクサガミ!
    ドラマ化されたこともあって4巻揃ったところから一気読みされた方も多いみたいですが、最初からジリジリと待たされた組としては、待たされたぶんラストどうなるか、あれやこれや想像してただけに感慨深かったです。

    他の方も書かれてましたが、ラスボスは刀弥でよかったのか?幻刀斎の方がよかったような。。バックグラウンドが薄いキャラだったけど、でも敵役なだけに、余計な感情移入しなくてよいからこれでいいのかな。。

    京八流の個性が今回ネックになるので各秘技の名前と説明が巻頭にちゃんとついてました。さすが今村先生。先生お察しのように禄存とか破軍とか印象に残るのしか覚えてなかったので

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    2025年12月03日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    とりあえず
    梯結子の幼少期から大学生まで

    本人が
    なんとかしなくちゃ
    と感じたことに向き合って行き
    なんとなく なんとかなっていく のが面白い
    結子さんと家族の考え方にはフムフムと
    考える事もあった

    時々唐突に表れる「私」の話も面白い
    「歌子」さんの絡む場面では
    金春屋 ゴメス のイメージが沸き上がり
    別人べつじんと呟きながら読んでいた

    笑えるところも結構あって
    楽しく読めましたよ フフ

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    2025年12月03日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    読み終わった後に、もう一度序盤のページを開いて読み直した。
    p22の雄介のセリフ
    「小さなころからずっとずっと一緒で、二人でいろんなことを助け合ってきたのに、あの瞬間だけ、助けることができなかったんです。二十年間の中で、あの一瞬だけ、俺はどうすることもできなかったんです。そのことがずっとずっと許せなくて…こいつの人生が止まった瞬間に何もできなかったから、せめて、こいつの人生がもう一度始まる瞬間には、絶対に立ち会いたいって、そう思ったんです」
    この言葉の背景を知ってしまった今、もちろん素直には受け止められない。
    自分本位過ぎるほどの裏面を知ってしまった今、
    ここに純粋な友情は見えない。

    オンリ

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    2025年12月03日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル

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    最終巻だ〜。凄い泣かされちゃいました。
    そして最高にWonderfulでした。
    みのるくんの幼さと誠実さと素直さと優しさに、とても救われました。
    正義とリチャードの未来がこれからも明るいことを願い、本を閉じました。

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    2025年12月03日