小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレタイトルがあまりに素敵だったので、一目惚れ。自分たちの力ではどうにもならない、不可抗力によって2度の別れを余儀なくされた2人だが、それでもお互いの存在をお守りにして、想いあって生きてきた半生に、とても心を動かされた。特に、幼少期、たった週に一度、ほんの少しの時間を一緒にすごしただけの結珠の存在を心の支えにして、作中では描写されていないがおそらく血の滲むような努力をして(本人は自覚はなさそうだが)、難関女子校の門をくぐった果遠。それでも大人の都合であっさりと離ればなれになってしまった際、同じ団地に住むチサさんの「捨てるのはいつだって弱い方」という趣旨の言葉に、はっとさせられた。また、その後お互い
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皆さんは馬締さんのように真剣になれることがありますか?私は西岡さんと同じ気持ちです。自分が好きなことに携わることができる。羨ましいです。同じ方向に向いている仲間がいることも。この域まで行くと変態です。でも、そこまで言葉というものに面白さを感じた。正しく言葉を使えるというのは難しいですね。いつも話すたびに意味が分からんと言われます。語彙力もなく、共通言語を話せない。辞書なんて何十年も触っていないですね。最近の学生さんは辞書なんて引くのでしょうか?と疑問さえ出てきます。そう言う意味でもこの本を読んでほしいと思います。
次は 鈍色幻視行 恩田陸さんの作品を読みます。 -
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章が短く、さくさく読める。名作で古典で海外文学でミステリーなので警戒してる人も多いとは思うが、訳が柔らかいので小難しい表現は出てこない。新訳改訳があるのが海外古典文学の強み……!!
読みやすさに加えて、テンポよく話が進み、次々に事件が起きるために、読んでても飽きない。勿論、飽きさせないことを考えてのことなら、私は著者の手のひらの上だが……。
ミステリーとしては、誰なら可能か、を考えていくとちゃんと犯人がわかる。過激でも嫌味でもなく、すっきりした読後感。これだよこれ……これがミステリーだよな……と思ってしまう。
でも動機は最後までわからなかった……! 犯人側の目線が最後に明かされるので、不思議な -
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彫り師の針生榴(はりゅうりゅう)はタトゥーが原因で高校を中退、最終的には母と同じタトゥーイストの道を選ぶ成長物語だと読み始めたがもっと深い話だった。タトゥーって村山由佳作品によく出てくる、それくらいのイメージしかなかった。けど魂の精神的治療にもなりうる、元々は民族的、成人の証などの意味のあるものだった。彫師、入墨が悪いのではなく世間一般のイメージが良くない、故に人より困難にあう確率も高い。それでも入れるなら正しい知識を彫師が伝えるべきだというのは正論だなあ。母に聞いた名前の由来のくだりがいまいちわからず。初読み作家さん、文章が読みやすくいい作品だったので追いかける予定。
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SFの短編集。SFはいつも価値観や視点を揺さぶられるので痛快です。
特にタイトルの「まず牛を球とします」はタイトルからもちょっと面白くてセコい。全然説明されない世界観の含み方も素晴らしくて、近未来的な思想と科学の結実が有り得そうすぎて本当に面白かった。SF長編では得られない、いわゆる「すこしふしぎ」なSFでした。
もう1つのお気に入りは最後。単にめっちゃ勉強になったし、やべえ!合理的だ!気持ちいい!と思う設定(設計?)に感動しました。
いやー、科学って楽しいな…
読むのも楽しいが、誰かとこの作品で描かれている近未来や世界観についてずっと議論したい…!と思いました。相手がいないのでGemi