小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
加納さんの文章はなぜかすごく頭に入ってきます。文章を書くということ、文字をそのまま誰かに読ませるということ、の可能性を勝手に感じてしまいます。
映画を撮ること、詩を書くこと、音楽を聴くこと、ドラマを見ること、私がやりたいと思うことは全て文章が起源であることに最近気がつきました。お笑いや音楽をやっている方、わかりやすさと複雑さを兼ね備えた表現を持っている方はどこまでも羨ましい。
そんなことを日々思っていた矢先にこの本を読んだことで、まだまだやれることいっぱいあるじゃんと思えました。まずはわかりやすく伝えること、ポップに伝えること、そのためには自分がまず楽しいと思えること、それを積み重ねてどんな形 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【再読】
ヘンリーとルーシーのアンカテル夫妻のホロー荘に招かれた面々。平凡な妻と平凡な暮らしに倦むジョン、ジョンに従順で生きづらさを抱えたガーダ、芸術家として理想の美を求め続けるヘンリエッタ、ヘンリエッタを想う地味なエドワード、他人を見下すデイヴィッド、掴みどころのない妖精のようなルーシー、遠い昔を懐かしみながら日々の労働に神経を擦り減らせるミッジ。
ジョンは、この度の訪問を通してヘンリエッタへの抑えていた思いに気がつく。そんな中で、ジョンの昔の恋人ヴェロニカが現れるなど、波乱の予感が。そしてついに事件が起こる。ジョンが何者かにプールで射殺されたのだ。現場にはリボルバーを手にした妻ガーダの姿が -
Posted by ブクログ
読んでいるときずっと辛かった。。私もこれ以上男性に悪いイメージを持ちたくなくてあえて考えないようにしていたテーマだったので。ショッキングだけど、読むのが止まらないような本だった。。
私の親も、「女は稼げないから結婚して男に稼いで貰わないと」とか言う。あと、私が趣味で何か料理を作ると、祖母に「これでいつでもお嫁に行けるね」と言われたりもする。これは世代の価値観だからしょうがない、と受け流している。
私はそう言われるたび、「自分で生きていくために稼ぐしお嫁に行くために料理していない」と心で言う。
特に印象的だったのが、女性は結婚、出産で失うものがあるけど、男性はあくまで「手伝い、メインで稼ぐ側 -
Posted by ブクログ
とても良かった
小さい頃は東野圭吾難しくてあんまりビビッときてなかったけど、大人になった今となっては名作揃いだな〜と改めて感動。
最初は犯人全然わからなくて各章のつながりもはっきりとしなくて、二人周りの話のひやっとする話が続くけどこれがなんの伏線、関連なんだろうって思っていて
けど読み進めていくうちに、あーこの背景はこれだなとかこれはこの人だなとか、この発言は伏線だなってくる部分が増えてきてミステリーとして面白かった
あまり普段ミステリーを読んできてなかったから頓珍漢な感想かもしれないけど、ミステリー初心者からするととても面白かった
もちろん人を殺めることは悪なので殺人犯が悪いといえばそれ -
Posted by ブクログ
自分にとって「普通」とは何なのか。そのことを何度も問い直される作品だった。
私たちは他者を見るとき、無意識のうちに自分なりの物差しを使っている。しかし、その物差しや基準も、これまでの人生で経験してきたことや、身につけてきた価値観、そして偏見の積み重ねによって形づくられたものなのだと思う。
だからこそ、自分には理解できないものに出会ったとき、それを「自分にも理解できる何か」に置き換えることで安心しようとしてしまう。
けれど、それは本当に相手を理解したことになるのだろうか。
理解できないものを、こちらが理解できる形に落とし込んだ瞬間、むしろ相手が本来持っていたものを削り落としてしまうことも -
Posted by ブクログ
複雑な家庭環境を描いているにもかかわらず、物語全体に悲壮感がない。そのことがまず印象に残った。
主人公・優子は、名字も親も変わりながら育っていく。しかし、そのたびに誰かから確かな愛情を受け取っている。血のつながりがなくても、家族として大切に思い、育て、支えることはできる。家族の形は一つではないのだと改めて感じた。
登場人物たちの優しさやユーモアも、この作品の魅力だと思う。重くなり得る題材でありながら、日々のやり取りにはあたたかさがあり、優子が周囲の人たちから大切にされてきたことが自然に伝わってくる。
また、後半になるにつれて、それまで何気なく読んでいた言葉や行動の意味が少しずつつながって
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