小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ終始、息苦しい作品だった。
夫婦の外側の人間たちの描写に救いがなくてとてもリアルだった。
普通、では息ができなくなってしまったのに壊れた心と身体のまま仕事をし続けていた夫の気持ちを想像すると辛すぎる。
正常な判断ができていないのに、頭からミネラルウォーターかけたり雨水で頭洗ったり。目を背けてしまう、、
そんな時、やっと息ができる場所を見つけることができた。最後の描写も、生死はわからないけれど彼はやっと息ができるようになったんだと思う。そこに辿り着くには死ななければならなかった寂しさ。
母親からの電話に何度も大丈夫という彼。大丈夫ではない人間に大丈夫と言わせる残酷さと、大丈夫か聞く側の想像力の浅さ。でも親ってそうなんだよなぁ。憎みきれないところがある。
私は夫側に感情移入してしまったため、妻側の気持ちがなかなか理解しきれないけれどこういう感じ方があるのかと感心した。
厳しいほどにリアルな小説でした。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ扁桃体が小さいと感情がわからない。
そいう事知らなかった。
恐怖、悲しみ、怒り、苦しみ、喜びがわからない息子を
普通の子のように見えるよう母は特訓するが、想像は
できるようにはなるが、共感はできない。
母が事件で植物状態になり、一人ぽっちになったユンジュに
素行の悪いゴンが現れる。人一倍激しい感情を持つ彼とひょんなことから親しくなる。
女友達ドラの存在がユンジュの心に何か不思議な重い石が
一つずしんと飛び込んできた。
少しずつ何かが変わっていく。
些細な変化をとても自然な流れとして表現してる。
ユンジュは泣くことも笑うこともできようになった。
感動。 -
Posted by ブクログ
毎週ラジオを楽しみにしていて、本になって嬉しくて買った。
ラジオは毎週、取り上げる本はあるものの、とてもサラっとしか触れない。
本当にこの本の1回の文字数くらいだ。
ちょっと物足りなく思うけどでもそれがいいのだろう。
そして聞いていて飽きないのはパーソナリティ2人の血肉の通った本音の体験談等が入るからだと思う。
大学の講義みたいに理論をただ説明しているだけではないから聞いていて雑談に参加している感覚になれる。
山口さんのアメリカでコンサルやってた頃のエピソードとかは面白い。管理職は演技の研修があるとか。
長濱さんもアイドルと俳優の仕事の違いとか。
音楽家の紹介する本や貴重な音源コーナーは自分には興味無い内容のこともあるけど、その後の質問コーナーやエンディングで結構面白い話になることが多いので、前半で聞くのをやめる、というのは難しい。
非常にバランスのいい番組だと思う。
ただ、音楽のコーナーでも久石譲の名前の由来はクインシー・ジョーンズで、その人の曲流してくれて、ちょっとナウシカの音楽は影響受けてるなあとか、油断できない。
そのラジオのいい所を抜粋しているのがこの本なので密度高い。
自分にとっては琴線に触れる学びが多すぎてあっという間に飽和する。
山口さんのバックグラウンドが哲学・思想であり、その上で経済・経営・社会等の本を紹介するので文系出身の自分にも合う。
例えば「スクール(学校)」その語源はギリシャ語の「スコレ」というのは自分でも知っていた。
でも「有意義に暇な時間を過ごすためには教養が必要で、その教養を身につけるのが学校」とか、「ビジネスは「多忙」」と絡めて語るのが自分にとっては面白い。
是非続編も出して欲しい。 -
Posted by ブクログ
ヒポクラテスの困惑
完読
かなり攻めた内容。
個人的には、これまでのシリーズで一番面白かった。
コロナ禍に、偽ワクチンによる殺人が起こる。
もしコロナ禍の真っ只中にこれを読んでいた私はどんな感想を持っただろう。
緊迫した状況の中で、人との関わりも制限され、鬱屈していく人々の心理。
不安が膨らみ、誰かを疑い、何かにすがりたくなる気持ち。
キャシー先生の言葉が心に残った。
「結局フェイクニュースに飛びつく人は不安に抵抗してまで考えるのが苦手なんですよ。陰謀論というのは単純明快で、悩まなくて済みますからね。
不安を仮想敵にぶつければ、その瞬間だけは安心していられます。自分が正義の側に立っているんだと自己陶酔にも浸れますしね。」
コロナ禍を実際に経験したからこそ、ただのフィクションとして読み流せない部分も多かった。
今回も考えさせられた。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。