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36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。
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Posted by ブクログ
ああだこうだ、気に入らない、もう読まないとグジグジ言い続けながら、新刊書が出る度に村田作品を購入していることに気が付いた。つい先日も、本屋で「世界99」を発見した時も、知らないうちに上下巻を持ってレジに並んでいた。半年前にダ・ヴィンチ4月号で村田特集記事が組まれ、全著作が紹介されていた。おやおや、2...続きを読む015年以降に出た本は殆ど読んでいる。本書ミラクリーナは題名が村田作品と思えないくらいライトだったので一寸見逃していたが、ダ・ヴィンチの特集で気が付いて読む気が徐々に上がっていった。なんだ、結局なんやかんや言って読むんか~いと指摘されそうだ。 村田作品は、いずれの作品でも村田流の独特な言葉の選択、読み手の感情を揺さぶる表現、唐突なエンディング等が出現する。絶対に他の作家では得られないような体験をする。この独特な人と人とのコミュニケーションが自分ではありえないのが魅力、いや憧れなのかもしれない。この種の人間関係が実在するのかは不明だが、もし現実に自分の身に降りかかってきたら完全に拒否できる自信が無い。なぜなら憧れだから、でも皆さんは憧れることを止めましょう(by Shohei Ohtani)。 〇 丸の内魔法少女ミラクリーナ この作品は本当に村田作品なのかと思う題名(最初、「魔法の天使 クリーミーマミ」へのオマージュかと思った)なのでじっくり読ませて戴いた。すると、やはり村田作品だった。長きに亘る心理的固執、洗脳に近い人への追い込み方、人の予想外の心理的変化により自分がそれ以上に変質してしまう、この様なあり得ない実例はよく考えると意外と身近にあったりする、ここまで酷くは無いが。そして、人間性をどんどん引き剥がしていくと、2人の深層には小学校3年生時代が密やかに息づいているのが垣間見える。 〇 秘密の花園 早川君って、こんな奴は本当に実在するのか?一方、主人公の内山さんって歪んだストーカー、間接的なストーカー、一部許容されるストーカー等、一言で表すのは非常に難しいストーカーなのだろう。この内山さんも実在するのだろうか?まあ、小説だから架空のストーカーなのだろうが、本当にフィクションなのかは否定できない面もある。 〇 無性教室 内容も文体も極めて典型的な村田作品。いや、王道を貫く村田作品と言った方が良いのかもしれない。初めてこの作品を読む人はとても驚くかもしれないが、村田作品に耐性のある、村田ワクチンを打った人はサラリと読める。 〇 変容 これは単なる世代間の違いではないようだ。喜怒哀楽の「怒」がいつのまにか消え去るのだが、そのきっかけは今一つ説明されていない(説明されていたらすいません)。カスハラだけではなく、様々なハラスメントの法規制が極限まで強化されたら、だいぶ「怒」は弱くなると思うが、全くなくなってしまうにはどんなプロセスが絡んでいたのかとても興味がある。言葉の世代間格差なんてカワイイもので、言葉の用法さえ覚えればどの様な世代でも簡単に使えてしまう。ただ今のところは、歳相応の言葉を使うべきだろう。変に若者言葉を中年が使ったら、若者はあまり良い気分はしないだろう。行き過ぎれば、バカにしていると思われ、「怒」Maxで殴られるかもしれない。 引き続き「世界99」を読むことには少々躊躇している。頁数が膨大で、作者曰く継ぎ足し継ぎ足しして書いたといっている。一方、最近の作品ではSF的要素を初めから設定しているものが多いらしいが、それでもまだ迷っている。
どうしてこうも魅力的な世界を創り出してくれるのだろう。 「コンパクトで変身する魔法少女(36)」 「”性的行為に対する生理的嫌悪”の排除のため初恋の相手を監禁する」 「”性別”が禁止されている教室」 「若者を中心に”怒り“が無くなった世界」 村田沙耶香さんは、いつも自分が見えていない世界の謎を、見え...続きを読むるようにしてくれる。 そんな感覚がとても好き。
当たり前のこと過ぎて、誰もが見逃してしまう事柄を掘り起こしてきて、光を当て、常識とされるものをひとつずつ裏返していく。人が持つ感情ですら、その対象となっていく。突拍子もない話に見えて、妙に納得してしまう。
知らず知らずのうちに自分の中で凝り固まっている「普通」「常識」がひっくり返され破壊されるのが村田沙耶香を読む醍醐味であり、小説を読む醍醐味だと思う。表題作と「変容」が良かった。
日々変化する社会を何気なく受け入れていくことで、起こった様々な弊害や物事の限界について、考えさせられるお話しでした。
ミラクリーナのお話が可愛らしく、微笑ましさもあって特に面白かったです。 友達っていいなぁと思えるお話でした。
読みやすい短編4つ。 どれも面白いテーマを扱っているが、短編なのでピーク前に終わってしまう。その後を想像させる余韻がいいけど、書き切ってほしかったな。 ラストの変容は世界99にも通じるところがあって好き。流行と集団催眠の違いを考えてしまう。
☆3.5 現代日本の奇想 やはり発想が奇抜だ。 短篇が四作入ってゐるが、どれもこれも人を食った話ばかりで、通俗風の文体のうへにとんでもないことがサラッと書かれる。そのギャップが尋常ぢゃない。 最初の短篇の主人公は、子供のころから魔法少女を続けてゐるテイの社会人女性で、もう良い年なのは自分でも...続きを読む分かってゐる。それなのに奇異な目で見てゐた親友やその彼氏のほうが、だんだん魔法少女ごっこに乗ってきて、最後にきちんとオチがつけられる。 つづいての主人公は、実家で小学校からのあこがれの男の子を、社会人になって家で飼ふ話で、これも先ほどに勝るとも劣らない衝撃度である。フェラのシーンが気色悪く書かれてゐるのがよい。
おっかねえ、と思った。何がおっかねえのか言語化しきれないのも、おっかねえ。 最後の章の主人公のグラデーションが綺麗で、読んでて楽しかった。
コンビニ人間に続けて2作目の村田沙耶香さん作品。 この作家さんの作品の傾向が掴めてきた。 丸の内魔法少女ミラクリーナ ★★★★⭐︎ ただ主人公に共感。頭の中で〇〇劇場みたいなのを繰り広げるのって、自分のテンションを上げるために必要なことだと思う。逃げ恥でみくりちゃんもやってたし、自分もたまにやる笑...続きを読む 秘密の花園 ★★★⭐︎⭐︎ なるほど、そういう初恋の終わらせ方もあるのかーと。主人公がこれでようやく新しい一歩が踏み出せるのならハッピーエンドかな。 無性教室 ★★★★⭐︎ すごく透明感があってガラス細工みたいに繊細で好きな世界観だった。中性的な人が癖に刺さるので、セナは文章だけでも魅力的に感じられた。一人称を無性にすると「僕」になるんだな。 これが刺さった人は、ちょっと条件が違うけど「性別『モナリザ』の君へ。」という漫画も読んでみてほしい。 変容 ★★★★★ その発想はなかった!!という衝撃で一番面白かった。世にも奇妙な物語に出てきそう。世界との繋がりの考え方がコンビニ人間にちょっと通じてたから、これは作家さんのベースにある考え方なのかもしれない。
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