【感想・ネタバレ】丸の内魔法少女ミラクリーナのレビュー

あらすじ

36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。

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Posted by ブクログ

流石の村田ワールド。

短編集で、本のタイトルにもなっている「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は一本目の話だった。

村田作品にしては珍しく不思議とグロさはなく、なぜか元気になれる話で結構好き。

他の話も面白い。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体的に短編で読みやすいのに常識への揺さぶりが尋常じゃない。寓意小説らしく超現実的でもあるのに、どこか自分たちの生きる現実世界の延長のようにも感じられる。
「丸の内魔法少女ミラクリーナ」
魔法少女というものの持つ属性である、正義や幼さなどを活かして作品としての深みと面白みを確保している。27年目の魔法少女という始まり方から既に変だ。大筋はレイコの彼氏の正志を主人公レナが阻止するというものだが、その過程で魔法少女の在り方が問われる。正志の魔法少女としての正義の目的はレイコとの復縁があった。そして目的は次第に感謝による快感に置き換わった。正志の魔法少女としての在り方は純粋ではなく、本物ではない。本物の魔法少女の正義は、世界を守るという漠然とした幼い希望なのだ。そしてレナはその幼い希望を胸に大人として社会に適応している。二十代にローンで買った黒のセリーヌのバッグの中にポムポムがいるという状況も、大人として生きながらもうちに幼さを持っていることの比喩に思える。
「秘密の花園」
主人公千佳は小学校の頃の初恋の相手である早川くんを自宅に監禁し、自らの初恋と決別をつける。「丸の内魔法少女ミラクリーナ」とは逆に、過去と決別をつけることで社会に適応していく話だった。最終的な早川くんとの接触はキスと口淫で、口というのは体を一本の管と見立てた時の始まりに位置するものであって、その口に関する行為によっての決別は、自らの恋の遍歴の始まりを断つことでもあり、やはり口でなければいけなかったのだと思う。しかし「こんなまずい精液、初めてだな」という発言から、おそらく過去に経験はあり、キスも本当はしていたかもしれない。ただ、幼い頃のものへの執着という点では表題作とかなり似た作品となっている。
「無性教室」
この本の中で一番好きな作品だった。18歳まで性が禁止され、その中での若者の葛藤。性という世界の根幹を揺さぶることを、ここまで読みやすくしっかりと捉えるのは一筋縄にはいかないと思うが、そこは流石村田沙耶さんなので完璧にやってのけている。性別があるから恋があるのか、性別とは何なのか、面白いぐらいに揺さぶられる。性別のない環境では異性恋愛も同性恋愛も無性の人もいる。果たして性別とは何なのか。
途中のユキの語った未来の世界は消滅世界にも繋がるものだったことからも、村田沙耶さんにとって性に関する疑問提起はこの作品だけに収まらないのだと思う。
「変容」
世の中から「怒り」というものが消えていて、「なもむ」という流行語が生まれている。そして若者の性格は流行として作られていたという、今の世界の先にあるものとも捉えられそうな面白い作品だった。いかに人間のアイデンティティや感情というものが、個人のものでないかということを知らされた。「コンビニ人間」でも主人公は自分の周りの人の言動などの、環境を取り込んで今の自分を作り上げていた。結局は人間というのは社会に生かされているものであって、個人というのは儚く脆い。構造主義のような話でもあって、読んでいると自分って何なんだろうと思うような、読みやすさからは考えられないほど深いテーマを内包したものだった。

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2026年07月13日

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セクシュアルな題材に淡々と疑問符をつけて書き表してくれる村田沙耶香さんは本当に凄い人だ。声に出しては言いづらいけど心の内側に秘めている大事な感情や、世間と乖離してしまっている自覚はあるけれど止められないマイノリティな気持ちを真向から否定しないでいてくれる。短編の物語すべてが面白いという私にとってはなかなかレアな大当たりの一冊だった。
「変容」が特にお気に入り。「怒り」を共有しあうシーンでは文章すらも確かな熱を帯びていて最高だった。

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2026年07月12日

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クレイジーな村田沙耶香ワールドが堪らない。魔法少女ごっこのやめ時を見失った36歳の会社員。同級生を合意のもとで監禁する大学生。校則で性別が禁止された高校生。時代の流れで「怒り」の感情が古臭いものになった世界。すべてが面白かった。もう、ほんと、価値観ってなんなんでしょうね。

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2026年05月12日

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四篇の短編集。
内容が深い。

無意識にやっている、その行動は、実は決められたものだった、、、自我って何?
デフォルトって、何なのか。

たしかに、常識がいい感じにひっくり返った。

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2026年05月10日

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4つの中編集で構成されているが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ 」は特に楽しく読むことができた。最後のレイコと正志の戦いは声がでそうになるほど面白かった。典型的な話だと思いきややはり着地点がまったく見えないのが村田ワールドのとても良いところ。また、「秘密の花園」も印象的で自分の理想彼を現実にいる同じ彼で破壊するという予想外の展開には驚いたが、私も美化されている人間は沢山いるので実際に会ってその理想を壊したらまた新たな発見があるのかと思いながら読んでいた。村田ワールド作品はいい意味で気持ち悪くなる作品が多いなかで、この作品はライトに読めるので村田作品初心者には是非オススメしたい1冊である。

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2026年05月01日

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ネタバレ

面白かった〜〜〜!
パワフルでコミカルでテンポがいい。
これまで読んできた村田作品の中では一番ライトで、たびたび声出して笑いながら読んだ。

表題作『丸の内魔法少女ミラクリーナ』そして『秘密の花園』『無性教室』『変容』の4篇を収録。

ダントツで面白かったのは表題作。
ストレス社会を"キュートな妄想"でやり過ごしている、自認・ベテラン魔法少女の茅ヶ崎リナ(36)が可笑しくも愛おしいキャラクター。
世間的にはいい大人とされる年齢の人間(たち)が、子供の頃の無垢をそのまま大事に胸に抱いて、真剣に再現し続けているちぐはぐさが絶妙で面白い。
漫才とかコントとかで演ってもきっと真っ直ぐに面白いと思う。そういうコミカルさがある。

『変容』も好き。
ファッションのように「人間の性格」にも時代によって流行りがある、なんていう着眼点がもう面白い。
村田沙耶香の造語は力が強い。
つい最近もポーポー様とかポピ原人とかポハピピンポボピア星とか読んだばかりだけど、今作に至っては、エクスタシー五十川に、なもむに、パブスピホムパに、まみまぬんでら……。
独特さと違和感とダサさと皮肉っぽさが上手〜くマリアージュしてる言語感覚だなあ、とか思って読んでた。

『無性教室』も良かった。
色彩としてはトーンが落ち着いていて、これもまた十代の私に読ませたかった、少年少女の性自認と、身体との向き合い方の話。
「性別が厳格に禁止」されている校則の学校、という発想が斬新。思考実験みたいで面白い。青春の香りもする。

『秘密の花園』は少し冗長だな〜と思いつつ、新しい恋をするために、過去に思い続けてきた初恋の人の"リアル"を直視することで自ら幻滅して次に進む、その方法が強引かつ暴力的で、読ませる引力があった。

村田作品の中では比較的推薦しやすいかも?

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2026年04月23日

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村田沙耶香さんの本を初めて読みました。
評判に違わぬ圧倒的面白さ!
日常にぶっ飛んだ設定を加えているからこそのこの淡々とした文章表現。
旨味の強いものは、沢山食べるより、ちょっとずつを美味しく頂きたい。
そんな満足度の高い短編集でした。

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2026年04月18日

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とにかくコンビニ人間から地球星人を読み、世界99を読み終えた私は自分の中の村田沙耶香不足を補うためにこちらを読破しました。ミラクリーナは久々に声を上げて笑い読みました。その他3編は村田先生らしい不思議な言葉が並ぶ物語でしたがどれも好きでした。
やっぱりこの不思議でありえないけど、どこかこの世界と形がハマる物語が大好きで読み終えると寂しさがあります。

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2026年04月16日

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毎度毎度設定の発想がすごい
ポップとグロテスクを行き来する村田沙耶香先生節が炸裂していたが比較的読みやすかった

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2026年04月13日

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ネタバレ

丸の内魔法少女ミラクリーナ
笑いと、村田沙耶香の「奪われたくない正義」のエッセンスが噛み合っていい一篇だった。

秘密の花園
グロテスクってこういうことを言うんだろうな…と思った。しかし、爽快感。気分のいい読後感が、妙で、楽しい。

無性教室
青春だなあ……。ちょっと切なさもあり。でもハッピーエンドにしちゃうのは、村田沙耶香のいいところ。この人はハッピーエンドしか書かない。

変容
村田沙耶香は本当に、架空の「変容」を描くのがうまい…と書こうとしていたのだけど、それすらパブスピホムパの手のひらの上だったらどうしよう?と今思っている。正直、めちゃくちゃ笑ったし、この作品がこの本の中で一番好きだ。そして「変容」できない五十川さんに美しさすら感じている、今。

全体的に村田節の刺さる、なもむ一冊でした。

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2026年04月03日

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ブックホテルにお籠もり。

2冊目読んで、やっぱり村田さんの作品好きだと確信した!

どのお話も好きだった。
どういう世の中になっても、全員が納得する世界は作れないし、悩みは無くならない。
変容が一番、今の時代に似ているし、今後そうなっていきそうで怖いなと思いました。

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2026年08月20日

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 名前から惹かれて、表紙もすごく可愛かったから購入した。前回の「コンビニ人間」も面白かったが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ」はポップなため、笑いながらも、社会問題を抑えてるなと印象があった。
 「人は見た目ではわからない。でも、本当はみんな鞄の中にそんな秘密を潜ませているのかもしれない。つり革につかまってしゃべっている50歳くらいのおじさん二人はほんとはなんとかレンジャーのレッドとブルーで、・・そうだといいな思ってみてると・」が自分たまに考えちゃうなと笑ってしまった。
 「それが正義だと思ってた。でもさ、大人になるとわかるけど、正義なんて結局は善意の押し付けでしかないじゃん?」ポップな作品なのに、現実的な発言にたまに面を食らう。わかっているけど、正義を振りかざしてしまう自分にたまに嫌気をさすのを思い出した。
 「無性教室」と「変容」は、読みながらこれから社会は同じように動くかもしれないと妙に納得感もありながら、皆が良いと思った世界でも、葛藤する人物は生まれてくるのだなと思った。
 「秘密の花園」は、個人的には好きな作品だった。
 藤野可織さんの解説の、「小説とはつまり私たち自身の取扱説明書なのだということを思う。それは、処世術とはあまり関係がない。自然がつくりあげた私たちの身体や私たちがつくりあげた社会の仕組みについての共通の認識を確認し直し、微かに入り細に入り検証し直すことによって、私たちにとってどのような生が可能なのか。」にすごい共感した。自分にとって小説は面白いから読むものでもあるが、自分の認識と世界のズレがないかを確認する作業でもあるからだ。
 いろんな本を読んで自分とのズレの把握とそれを楽しめる大人になりたいなと感じた。

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2026年08月12日

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ネタバレ

〇丸の内魔法少女ミラクリーナ
36歳のリナが、魔法少女となっていくくだりから既に面白い。ミラクリーナでいる時は、仕事場とかからの評価は高かったが、ミラクリーナでなくなる後半では、冷たくなっていく展開が見どころでした。レイコとの魔法少女ごっこを聞いた正志が、興味を持ち、マジカルレイミーになるくだりも面白かった。優先席のシーンにおいて、正志が妊婦さんに話しかける場面がありましたが、妊婦だと信じませんでした。そこに、初代マジカルレイミーのレイコが現れ、ケンカをするシーンが良かったです。ミントスプラッシュが面白い。

〇秘密の楽園
主人公の内山が、早川君を監禁するという奇妙なお話。初恋の相手を期間限定で、監禁する、お話でしたが、この話も村田沙耶香さんワールド全開でした。最初は、内山は、恋愛というものがよく分からず、早川君を監禁することで、早川君の好きが垣間見えているような気がしますが、最終的に、嫌っていくくだりが面白かったです。監禁といっても、一風変わったところが良かったです。

〇無性教室
性別というものが、なくなった世界においての、とある教室でのお話。主人公のユートは、女性ですが、あの子は、男性と女性どちらなのだろう?と推測していく展開が良かったです。ユキが校則を破り、女性になっていく瞬間は印象的でした。ラストシーンのユナとユートが交錯していくところも、何とも言えない感情になりました。

〇変容
哲学的なお話で、少し自分には難しいお話であったと振り返りますが、良かったです。エクスタシー五十川のくだりが、面白かったです。なもむって、いったい何なのだろうと、考えさせられる読書体験でした。

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

村田沙耶香さんの短編集。表紙やタイトルから「エンタメ寄りなのでは‥」と警戒してなかなか読まなかったことを後悔したくらい面白かった。

表題作はユーモラスでエンタメ風味ではあるものの、しっかりとした純文学。シュールな展開で笑わせてくれると同時に、偽の正義について考えさせられる。

「秘密の花園」は、初恋の人を家で「飼う」お話。

「無性教室」は、生徒が全員無性別者として生活をする学校が舞台。性別のない世界で、人はどう生きるのか。

「変容」は怒りという感情がなくなった世界に適応できない女性が主人公。感情に善悪はあるのだろうか。

全編を通して色々と考えさせられるのだけど、それにしても村田沙耶香さんは性に対しての興味がとてもあるのだなと思う。性について書きたいというより、彼女の純粋な「興味」が文面に浮き出てくるような。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

怖~~~!というのが読み終わった直後の率直な感想。人間、社会、世界を解体するのが上手い。
生々しい(人間と性は切り離せないので)部分も多々あり気持ちのいい話ではなかったけど、どの物語もそれぞれ強烈に印象に残った。
特に最後の『変容』をおすすめしたい。まみまぬんでら。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ

この作家さんの創造力はスゴイ!
ひとたび 村田ワールドに入り込むと
読むページを止めることが出来ませんでした。

魔法のコンパクトを持ち歩き 魔法ごっこで
残業を乗り切る36才OL この設定に始めは
笑えますが だんだんそんな甘いストーリーではないことがわかり 衝撃的な結末をむかえます。
登場人物がクセが強すぎて コワイです。
表題作を含めた4篇の短編集ですが どれもこれも
村田ワールドでした。 好みは分かれると思いますが 私は面白かったです。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

定期的に味わいたくなる村田沙耶香ワールド♫

本作は4編からなる短編集、

「魔法少女ミラクリーナ」のレナ
「変容」のエクスタシー五十川
は非常に印象深いキャラで、これぞ小説!って感じ

性差や偏愛などといった固定観念、普通、異常という感性がなくなった世界は果たして居心地がいいのだろうか…
いや、居心地が悪ければ居心地がいいように変容する力が人間には備わっているのかもしれない笑

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

表題作が読後1番爽やかで、村田沙耶香さんの作品にしては珍しいなと思いました。
物語は現実世界と比べると特異な風に見えるけど、出てくる人物はめちゃくちゃ人間らしくて、そこが魅力だな〜としみじみ。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

小学3年生の時に始めた魔法少女ごっこを内面化して社会を生き抜く36歳独身女性の話、ほか。タイトルから食わず嫌いしていたけどガチで面白い。やはり冷笑は悪文化。『変容』が好き。作画中村祐介でアニメ化して欲しい。
小学生の頃からの友人レイナはDV男に引っかかっていた。今こそ魔法少女ミラクリーナに変身して彼女を救う時だ、というのは、小学3年生の頃の遊び「魔法少女ごっこ」のやめ時を失った36歳独身女性茅ヶ崎リナが、今も心の中で変身の呪文を唱えているのである。
エクスタシー五十川が好きすぎる。共感できないキャラクターの要素だけ抜き取って視点にするの面白い。『変容』は、川中でなくてエクスタシー五十川が主人公だと思う。終わり方も良かった。
面白かった。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

現代日本の奇想
 村田沙耶香は恐ろしい。短篇が四作入ってゐるが、どれもこれも発想が奇抜で、展開がまったく読めない。通俗風の文体にとんでもないことがサラッと書かれてゐる。そのギャップが尋常ではない。

 最初の短篇「丸の内魔法少女ミラクリーナ」の主人公は、子供のころから魔法少女を続けてゐるテイの社会人女性。もう良い年なのは自分でも分かってゐるのに、だんだん奇異な目で見てゐた親友やその彼氏のほうが魔法少女ごっこに乗ってくる本末顚倒。最後にきちんとオチがつけられる。

 つづいての「秘密の花園」。主人公は、実家で小学校からのあこがれの男の子を社会人になって家で飼ふ。これも先ほどに勝るとも劣らない衝撃度だ。フェラのシーンが気色悪く書かれてゐるのがよい。

「無性教室」。ある時期まで学校で性別を隠蔽して過ごすことになる思春期盛りの主人公。性別を隠すことで起きる思考実験が最終的にいきつく先とは…… エロ注意。

 最後「変容」。これも最後のたたみかけがすごい。怒りパワーMAXのセリフがむちゃくちゃだ。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

3作目の村田 沙耶香作品。先日読んだ『信仰』よりも個人的には好きな作品でした❗️

4編からなる短編集で、コメディタッチの物やホラーチックな物、SFっぽい物とバラエティに富んだ構成で、電車の中で読んでいて途中乗り過ごしてしまうくらい惹き込まれました❗️

『コンビニ人間』を読んだ時は、それ程村田作品の良さが分かりませんでしたが、『信仰』や本書を読んで、ありそうには思えない世界観だけれども、もしかしたら近い未来そんな世界になるかも知れないと思ってしまう内容が魅力の一つなのかなぁと思っています。

好きな話しは、表題作の『丸の内魔法少女ミラクリーナ』と『無性教室』の2編です❗️

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2026年08月13日

匿名

購入済み

面白かったです!
特に魔法少女は声に出して笑ってしまいました。
どれもユーモア溢れるお話でした。

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

村田節全開。
性別がない世界
怒りがない世界
平等で穏やかに見えるかもしれないが、なんとも綺麗で雑味がない。
近年加速してるようにも思う多様性という呪縛。これからどうなっていくのか、不安を感じる私は歳をとっているということか。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

秘密の花園から後半の物語は性に関する具体的な描写を含むので、年齢制限は必要かなと思いました。
最後の変容の物語を読むまでは、男性性と女性性であったり、今までの経験で感じたことや思ったことを少し飛躍して考えてみた物語というふうに受け取りました。性という、分かりやすく分かれているけれども不確かな境界線とそれを超える友情なのか愛なのか。可愛らしい表紙とタイトルに惹かれましたが、しがらみだらけで読んでいて少し辛かったです。

最後の変容のみ少し性格が違うように思い、流行語大賞を狙っているかのような感じがしました。
今までのネトネトした感じから脱却したいかのように、怒りを忘れた現代や流行になぞり、発散してエンディングを迎えましたが、結局その流行りに飲み込まれるというラストで、私の感想としては、個々人が好きなように生きたらいいと思いました。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

魔法少女ミラクリーナはクスッと笑えるけど痛快なお話でした。どの短編も村田ワールドが炸裂してて面白かったです。再読です。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

この本で一番面白く感じたのは 変容 だった。世界99の原型みたいなものを感じた。
この話の題材でもある怒りという感情を改めて認識した時に、怒りはネガティブな感情というよりは怒りを共有することで人と人との絆をより深めるものでもあると改めて思った。SNSを見ていると怒りで繋がってる人も多いなと。怒りという感情は思っていた以上に大きな存在だと思った。将来怒りの感情が薄まった世界で私は怒り続けるのか、それとも周りの価値観に影響されて変容し怒らなくなるのか。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

村田紗耶香作品は『コンビニ人間』に続いて2作目。やはり独特の文体が印象的で、不気味さと薄気味悪さがじわじわと染み込んでくるような読後感だった。読み終えたあとも、言葉にしづらい感情がじっとりと残る。

表題作「丸の内魔法少女ミラクリーナ」では、魔法少女ごっこという一見無邪気な設定を通して、現実の理不尽さと向き合う姿が描かれている。現実のままでは立ち向かえないものに対して、別人格をまとった“設定”の力を借りることでようやく対峙できる——その感覚には妙なリアリティがあった。

どこか滑稽でありながら切実でもあり、「こうでもしないとやっていけない」という現代的な防衛手段のようにも感じられる。軽やかなはずの“ごっこ”が、次第に現実と地続きになっていく感覚が不穏で、読み進めるほどに居心地の悪さが増していく作品だった。

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

4編の短編から構成された小説で、内容は全体的に可愛らしい表紙とはギャップのある、奇妙で少しおかしな世界観のお話が多い印象でした。
前情報もあまり入れずに読んだので思ったより性的表現が多かったのも驚きでした。
非現実的な設定もあるけど、ほとんどが現代社会でも話題に上がっている問題について触れられているように感じて色々考えさせられる小説でした。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

全体的にいつもの感じの村田作品よりはグロさはなくて読みやすかった。自分を貫くことや人は人から影響されやすいことなど、別次元で書かれているけど実世界でも,起きてることだなっておもう。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

現代の普通になりつつある価値観や、ものの見方を極限まで煮詰めたような話さった。

別世界と思いつつも現実がベースになっているんだと思うと、いろんな方面において、バランス感覚というものを無くさないでいたいと思わせられる話だった。

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2025年12月17日

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