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江戸の人々に雪国の風物や綺談を教えたい。越後塩沢の縮仲買商・鈴木牧之が綴った雪話はほどなく山東京伝の目に留まり、出板に動き始めるも、板元や仲介者の事情に翻弄され続け――のちのベストセラー『北越雪譜』誕生までの長すぎる道のりを、京伝、弟・京山、馬琴の視点からも描き、書くことの本質を問う本格時代長篇。
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Posted by ブクログ
北越雪譜 を書いた越後の鈴木牧之の物語。 多くの江戸時代の書き手、絵師、版元が出てくる。 今話題の蔦重も。 特別な職業の人々に焦点を当てつつ、時代の暮らしぶりや生き様をありありと見せてくれる。それぞれまじめで質素で正直で。 木内氏の作品は実在の人物を描くことが多いが、今の日本を作ってきた人々への敬意...続きを読むが伝わってこちらの胸を打つ。
本当にこの人の本は毎度毎度、心深く揺さぶられる 一生をかけて励んだものが実を結んだことではなく、一生をかけて夢中になれるものがあったこと 雪国の深みに思いを馳せる 地に足をつけながらも、一生をかけて夢に向き合ってきたこと 各々が各々なりの道に実直に向き合う姿 どんな人物であれ、木内昇さんの話...続きを読むに出てくる人たちはとても大切な同胞のように感じられる
昔、どういうきっかけで手に取ったのか「北越雪譜」を読んだことがあって、原野に燃える火の話は覚えていました。新潟は石油(臭水)が出るので、夏に原油が自然発火するのでしょう。猫又がなぜ出るかはわかりませんが⋯w
主人公鈴木牧之と、彼と関わっていく周りの人々の思いを丹念に辿り、胸を打たれた。苦労して悩んでいても、一つのことに夢中になれるのは幸せだと思う。
木内昇さんの作品にはハズレがない。 ある本読み人にいただいたお言葉です。 むろん、今回もおっしゃる通りでした。 巻末の参考文献のきらびやかなこと、 とても足元に及びもつきませんが、 断片的に、そのお名前だけは存じ上げている 方達が、木内さんの深い洞察としなやかな想像力によって、その時代に現れ出でる。...続きを読む しかも、その主要なお一人が鈴木牧之さん、 もうそれだけでも嬉しいことなのに、 その牧之さんが暮らした時代の了見が見事に描き出される、 そんな極上の一冊でありました。
刊行を夢みて執筆を続ける鈴木牧之。夢叶うまで40年。我慢強く、諦めない彼の執念に感心するも、やきもきが続く。江戸で活躍中の山東京伝や十辺舎一九らとの交流は微笑ましいが、粘着質な滝沢馬琴の偏屈極まりない人格に辟易。越後の『雪話』が一冊の本になるまでの過程を丁寧に描く著者の妙味に感服。
江戸時代、越後の鈴木牧之が地元の雪や生活の様子を書いて書物になるまでの長い長いお話。 巻末の装画の記載を目にして鳥肌がたった。ずっと気がつかなかった。牧之さん、本当によかったね。
おもしろかった。 一気読みでした。 木内昇さんの新刊なので 迷いなく手にした一冊。 刊行するまで40年を要した 『北越雪譜』 ー江戸の人々に雪国の風物や綺談を教えたいー 鈴木牧之はその思いを胸に諦めず書き続けた。 『北越雪譜』 勉強不足でどのような物か知らなかった。 それにしても、しつこく書き続...続きを読むけ 刊行に漕ぎつけた鈴木牧之には頭が下がる。 天才肌の戯作者・山東京伝。 反対に努力型の曲亭馬琴。 その対比もおもしろく、当時の出版業界の様子を知ることもできる。 木内さんのおかげでまた世界が広がった。
物語は蔦屋重三郎の死後、山東京伝や曲亭馬琴などの戯作者が活躍している江戸後期時期。京伝は押しも押されぬ人気作家であり、馬琴は『南総里見八犬伝』の執筆を始めようかという時期。 当時の新潟といえば、江戸からしてみれば未知の国。豪雪地帯での暮らしなど想像もつかない。さらに鈴木牧之が物語ではない、現(うつ...続きを読むつ)であると語っている奇譚。送られてくる物語に惹かれた京伝は、出版を試みるが、実績のない書き手であるので、伝手のある出版社は何色を示すばかり。京伝の死後は、馬琴が引き受けたかに見えたが・・・。 内容についてはここで書けないが、いやもう、読んでいて儀三治(鈴木牧之)の胸の内を図ると、如何ともし難い心にさせられる。彼はきちんと商売をしながら、心の赴くままに雪国のことを書き溜め、絵にしていった。その真摯な心とどこまでも生真面目な人柄は、文章の固さにも現れ、文学的要素に乏しかったかもしれないが、その生真面目さが、山東京伝や馬琴の心を動かしたのだと思う。しかしその後、こうも長引くとは。 山東京伝や曲亭馬琴、そして鈴木牧之が交互に語られ、時が進んでいく。牧之の思惑がなかなか江戸に伝わらない様子や、江戸からの文の内容に疑心暗鬼に陥ったり、出版に至るまでの長すぎる道程。『北越雪譜』となるべき原稿の行方についても衝撃的な展開が訪れる。 どの人物の心も細やかに描かれ、山東京伝や曲亭馬琴、そして山東京伝の弟である京山は、こういう人だったに違いないと思わせる、木内昇の筆が冴え渡る。 満足できる一冊だった。 馬琴については過去に下記の2冊を読んだが、木内昇の馬琴が一番辛辣であった。 『曲亭の家』 西条奈加 『秘密の花園』 朝井まかて
越後の庄屋が江戸に渡り、江戸の人々が江戸と上方以外のことを何にも知らないことに驚き、憤慨し、日々の生活を書きつけたものを刊行したいと奮闘する物語。江戸では戯作者として名高い山東京伝と曲亭馬琴の確執、加えて、絵師、版元なども登場する。人生の紆余曲折が描かれているのだが、一生懸命生きて、何かを残し、そし...続きを読むて死んでいくのだなあということが今更ながらに思われる。良き伴侶を得たり、相性が合わなかったり、子どもを失ったり、病気になったり。それでも、一生懸命取り組むものがあることが幸せなんでしょう。
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