球道恋々(新潮文庫)

球道恋々(新潮文庫)

1,100円 (税込)

5pt

4.4

弱体化した母校・一高野球部の窮地に、コーチを託された宮本銀平。現役時分は万年補欠、今はしがない文具業界紙の編輯長ながら、宿敵の三高、資金潤沢な早慶らとの対戦を重ね、自身の野球熱も再燃していく。やがて人気作家・押川春浪のティーム「天狗倶楽部」にも引き込まれるが、折しも大新聞による「野球害毒論」の波が押し寄せて……。明治野球の熱狂と人生の喜びを鮮やかに綴る、痛快長編。(解説・北上次郎)

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球道恋々(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    野球の創成期、「野蛮」だの「時間のムダで有害」だのといわれていた時代のお話。主人公は正選手ではなく、現役時代に正選手になれなかったコーチです。

    なにかとモヤモヤ悩んでる主人公、一筋縄ではいかない登場人物たち、家族や職場の人々、派手な展開はないのに読めば読むほどみんな輝いて見えるのです。行間に一人ひ

    0
    2025年08月19日

    Posted by ブクログ

    心震えしびれる野球小説。

    明治の野球創世期のお話。
    野球に魅せられ夢中になる選手たち、熱狂するOBたちは今も変わらず、たくさんの野球あるあるにクスッと笑ったり。
    主人公は高校時代は万年補欠で、その後母校のコーチとなる人。
    ちょうどこの4月から母校の高校野球部学生コーチになることが決まった息子と重な

    0
    2024年02月27日

    Posted by ブクログ

    野球が好きだ!
    好きで好きでたまらない!

    まだプロ野球も夏の甲子園もなかった頃。
    どんなに一生懸命野球をやっていても、将来役に立つわけでも、もちろんお金になるわけでもなかった。
    それでも若い情熱も若くない情熱も野球に込める。
    そんな登場人物たちの物語は、野球が好きすぎるあまりニヤニヤが止まらない。

    0
    2020年06月06日

    Posted by ブクログ

    意外と言っては失礼になるのかもしれませんが、木内さんの既読作品と比べると終始明るめのトーンで物語が進むのが印象的でした。
    前半から中盤にかけては、弱体化した母校の野球部の再建に主人公が試行錯誤する様子が描かれます。チームと共に成長していく姿はよく描けていると思いますが、コーチという役割上一歩引いた視

    0
    2020年06月07日

    Posted by ブクログ

    奇しくも、本作品を読んでいる最中に「Mr.プロ野球」こと長嶋茂雄さんがお亡くなりになったニュースがありました。

    球道恋々からの球道連綿
    各々の野球に対する思いひとつひとつが、絶えることなく連なって今に通じていると思うとなんだか心が安らかになります。

    「なりたい自分」が分からないまま生きている人、

    0
    2025年06月11日

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