占(新潮文庫)

占(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

4.3

翻訳家の桐子(とうこ)は大工の伊助と深い仲。ただ彼は、生き別れた義妹が一番大事という。ならば私は何だと桐子は憤り、偶然行き着いた卜い家(うらないや)で彼の本心を探る(「時追町の卜い家」)。お宅は平穏ねと羨まれる政子。果たしてそうか、近所の家庭を勝手に格付けし、比べ始める。それが噂になってしまい……(「深山町の双六堂」)。“占い”に照らされた己の可能性を信じ、逞(たくま)しく生きる女性たちを描く短編集。(対談・鏡リュウジ)

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占(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    翻訳家の桐子は大工の伊助と深い仲。だが、彼は生き別れた妹が命よりも大事だという。
    ならば、私の存在はいったい何なのか。桐子は憤り、偶然行き着いた卜い屋で彼の本心を訪ねる(『時追町の卜い屋』)。


    占いと女性をテーマに書かれた短編集です。
    ある女性は恋しい相手の心を知るため手当たり次第に占い屋を訪ね

    0
    2024年08月07日

    Posted by ブクログ

    「新潮文庫の100冊」に入れて欲しいと思うくらい良かったです。たまに100冊を超えている年があるので、中の人がコッソリ追加してくれても良いのでは…などと思ってみたり。

    内容は、“占い”にハマってしまった女性たちを描く全7話の短編集。とはいえ、以下にあらすじを書いておきますが、占いだけにあらず。人が

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    連作短編形式の作品であるところが好みだったのと占いの持つ「不思議さ」のようなものを具体化してあるような作品で面白かった。千里眼の杣子さんと鷺行町の朝生屋の話が特に面白かった!

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    『かたばみ』が良かったので、木内さん二作目。このお話も良かった。

     占い師に頼るようになった女性や、自分が占い師になった女性が出てきます。
    少し前の時代のお話だからというのもありますが、話し言葉や表現が丁寧で美しいです。読んでいると、こちらの心も綺麗になりそう。

    色々と思い悩みながらも、何かがふ

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    連続短編集ともいえる、好きなジャンル。
    そして、占いに翻弄される人々の引き摺られていく姿がじわじわと描き出されるのが、自分とも重ね合う時があってぞくりとする。

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    人間の業の深さを突きつけられる1冊。
    執着する気持ちも占いにすがりたくなる気持ちもよくわかる。わかるだけにそんな自分をごく客観的に見えてゾッとする。何かに頼りたくなったら縋りつきたくなった時に読み返したい。きっと冷静になれるはず。

    0
    2023年07月14日

    Posted by ブクログ

    早く読み終えたいというようなねばねばと嫌な気持ちを描写している話があったり、
    なんだかすこし戒めや心の成長のようなはなしもあったり
    面白かったな
    特に喰い師の話が好き

    0
    2024年10月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ☆4.5
    時追町の卜い家(12月1日)
    >>伊助にとっての桐子が桐子にとっての占いだったのだろう。ともすると依存と化す危うい拠り所。
    キッパリ終わるでもなくまた繰り返してしまいそうなオチが生々しくて良い。また、占いとは何かの捉え方が私の辿り着いたところととても似ていて共感を覚えた。

    0
    2025年02月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    占いをテーマに大正時代を舞台にした女性特有の悩みや苦しみ、欲求を描いた7編。

    女性心理の描写がうますぎて読みながら色んな感情が巡りました。たまにそれぞれのお話が繋がったりもしていてとても面白い。どのお話も重暗すぎる悩みのお話では無いところが個人的には良かったです。

    ・時追町のトい家
    自立した女性

    0
    2024年12月24日

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