占(新潮文庫)

占(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

4.0

翻訳家の桐子(とうこ)は大工の伊助と深い仲。ただ彼は、生き別れた義妹が一番大事という。ならば私は何だと桐子は憤り、偶然行き着いた卜い家(うらないや)で彼の本心を探る(「時追町の卜い家」)。お宅は平穏ねと羨まれる政子。果たしてそうか、近所の家庭を勝手に格付けし、比べ始める。それが噂になってしまい……(「深山町の双六堂」)。“占い”に照らされた己の可能性を信じ、逞(たくま)しく生きる女性たちを描く短編集。(対談・鏡リュウジ)

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占(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    『かたばみ』が良かったので、木内さん二作目。このお話も良かった。

     占い師に頼るようになった女性や、自分が占い師になった女性が出てきます。
    少し前の時代のお話だからというのもありますが、話し言葉や表現が丁寧で美しいです。読んでいると、こちらの心も綺麗になりそう。

    色々と思い悩みながらも、何かがふ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月17日

    連続短編集ともいえる、好きなジャンル。
    そして、占いに翻弄される人々の引き摺られていく姿がじわじわと描き出されるのが、自分とも重ね合う時があってぞくりとする。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月14日

    人間の業の深さを突きつけられる1冊。
    執着する気持ちも占いにすがりたくなる気持ちもよくわかる。わかるだけにそんな自分をごく客観的に見えてゾッとする。何かに頼りたくなったら縋りつきたくなった時に読み返したい。きっと冷静になれるはず。

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月25日

    最近、占いに興味があり、占いを題材にした小説ということで手に取りました。こちらの作家さんの作品は初めて。時代は大正でやや戸惑いましたがすぐ慣れました。

    精神的ホラー小説?の趣きで気楽に読める短編集で気分転換にピッタリ。主人公が全て女性で描写もドロドロしているので男性作家さんではなく、ちょい年代上の...続きを読む

    0

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