小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ町田そのこさんの作品は、いつもページを読み進める手が止まらなくなるほど中毒感がある。
今回は宗教が題材となっていることにも惹かれ読んでみました。
きっとやばい面白さがある、楽しめる本だと思いました。
自分たちの私利私欲を満たすためにまわりくどい嘘をついて入会させる幹部たちに、世の中の宗教もこんな感じなのかな...と不気味さを感じた。
町で恐れられている得体の知れないバケモノの正体は、実は孤独で純真な少女だった
その少女もまた幹部たちに利用されていた
目が見えず、においを頼りに、ただ姉を助けたい一心で動いていただけなのに誤解されてしまってたんだな
いくつかこれはどうしてだろうと言った疑問点があ -
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ニューヨークに住む若き探偵ブルーはとある人物の監視を依頼される。監視対象は毎日部屋で物を書いて過ごしている男で、いっこうに正体が判明しないのだが…という探偵小説風な始まり方をする観念的な物語。文章を書くということと書かれた文章を読むということ、あるいはシニフィアンとシニフィエ、書物・文章・作家・作品にまつわる抽象的な思索がそのままドライかつ叙情的な物語になっている。相変わらず腹が立つほど都会的でかっこいい。
ブルーがブラックを監視する様子は淡々としている一方で、合間合間にはさみこまれる思い出や、作家たちのエピソードがやたらと濃い。ホイットマンの脳みそとおまるの話やブルーと父親の思い出などがブ -
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シングルマザーで働き詰めの母に代わり、交通事故で車椅子生活となった弟の面倒をみてきた岡崎成道は、就職を勧める母親の反対を押し切り、看護大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続き。そんな時、ある患者の担当になり…。
現在、日本での男性看護師の割合は8パーセント程度だという。確かに、男性看護師に出会ったことがほとんどない気がする。
シングルになったということで、全てを抱え込んでしまっている成道の母親に最初はかなりひいていたが、最後の最後に成道の味方になってくれたのは良かったと思う。
けど、同じような母親は世の中にはきっと多いのだろうなぁ。
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怪談のイメージを超え、時代を超えて通用するエンタメの基礎が詰まった古典作品である。お岩と伊右衛門それぞれの感情の動き、岩の呪いの矛先の変遷(殺人サスペンスの感じもする)、終盤のドラマのような躍動感が際立つ。高橋氏の指摘するように、鶴屋南北は「見せ方」を熟知している。
岩がすぐに伊右衛門を殺さず、関係者を一人ずつ呪い殺していく点には、彼女の怨みの大きさがよく表れている。単に死に至らせること以上に、周囲を巻き込み苦しませること自体が復讐となる。
確かに伊右衛門は悪人ではあるが、一方的に憎くは思えない。まず彼の境遇として、主君が勝手に死に、藩が取り潰され、生活が苦しい。その中で仇討ちを考えない -
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泣きながら読みました。仕事上人の死に関わること、とりわけICUという特殊な環境上突然倒れ訳もわからず管に繋がれ最後の数日数週間は意識もなくただ死を待つだけ、という人たちの死に関わることが多く、彼らのように死に向けて準備をできる、家族とともにやりたいことをやって穏やかな最期を過ごせることはある意味では「幸せ」だと思った。「人は何に癒され、どんな治療を受けるのか。何を信じて、どう死んでいくのか。唯一絶対の正解などどこにもなかった。」「亡くなりゆく人は、遺される人の人生に影響を与える。彼らは、我々の人生が有限であることを教え、どう生きるべきなのかを考えさせてくれる。死は、遺された者へ幸福に生きるため
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「生まれてきて、すみませんでした」
自分の人生に絶望し、生きる希望を失っていた若き女性が、自分には守るべきものがないからと他人の罪を重ねて被り、冤罪で死刑宣告される話。
いじめや万引き、殺人と通常であれば気分が悪くなるような内容が含まれているのに、静かに死を迎えようとする幸乃の静寂さ、幸乃が心開いた人たちだけが知る、本当は人を必要としていた人間味が読み取れたからか、不思議と嫌な気持ちで読み終えることがなかった。
早見さんの本は比較的青春系やクスッと笑える本が多いのかと思っていましたが、読み始めたら「あれ、東野圭吾さんの本だっけ?」と思わせられるくらい非常に濃い内容の構成でした。東野さんの本
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