ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください

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    面白かった!
    やっぱり小原さんの文体、リズミカルでコミカルで読みやすい。
    面白いんだけど、嬉しいとか楽しいとかそういう前向きな「面白い」だけじゃなくて、
    寂しいとか悔しいとか悲しいとか後向きな感情もある面白さ。
    ところどころに挟まる詩も心地よくて好き。

    年齢が近いのに、この方は、
    随分ハードな人生を送ってるな…と思いながらサクサク読んだ。
    出会いと別れが多いのに、それを当たり前みたいに書いてて、
    当たり前みたいに書いてるのにちゃんと切なくなってる印象。
    そういうのが個人的に刺さった。
     
    長くて句読点も多くて、何が主語述語か分からず、
    読みづらいはずの文章なのに、
    それが心地よく感じるのは小

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    2026年06月09日
  • ももこの話

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    さくらももこのエッセイ。私はちびまる子ちゃんにもさくらももこさんのエッセーにもフラットな感情なのだが、朝井リョウさんが勧めていて久々に読んでみた。たまたま朝井さんが言っていた「ひろしが歌の歌詞を間違いまくる話」が収録されていてよかった。

    フラットな読者として分析すると(多分もう百万人が同じ分析をしてると思うが)、さくらさんは子供の頃の話を子供の気持ちのままで分析できる人なのだと思う。不思議と母はこのときこんな気持ちだったに違いないという母への思いは少なく、これを自身も子供を持った身で書けるのはすごい。どうしても親目線で考えてしまうもの。

    私は子供の頃はなぜ一家庭の平凡なエピソードが、しかも

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    2026年06月09日
  • 高宮麻綾の退職願

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    痺れた…最高!
    前作も良かったけれど、超えてきた。
    コレ、本当に2作目?

    池井戸先生、うかうかしてられませんよ(笑)。

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    2026年06月09日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    SF時代物ミステリ。

    ①機巧のイヴ

    人そっくひの機巧人形を作りたい。

    仁左衛門が頼む。

    遊女の羽鳥、そっくりの機巧人形を作る。そのため、身体の隅々まで調べられた。色々な言葉を喋らさせ、爪や髪、陰毛、唾液なども採取。

    羽鳥を自由の身に。

    伊武。出来上がった機巧人形。

    久蔵に騙されていると気づく?

    伊武を斬ると生身の人間。

    仁左衛門自身が機巧人形。
    すでに一度、羽鳥と心中沙汰を起こしている。死んだのは仁左衛門。

    ②箱の中のヘラクレス

    人気絵師。

    捔力の天徳。

    清十郎、天徳の腕を斬る。「見せしめだから命をはまではとらねえよ。だが、捔力としては今日出終わりだな。湯屋で客の背中

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    2026年06月09日
  • 禁忌の子

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    ネタバレ

    良かったとこ
    ・シンプルに話の筋が面白すぎる。突飛すぎずありきたりすぎないバランス感の良いストーリーだった。「禁忌の子」というタイトルにいろんな意味が重なっていくのにドキドキした
    ・人の倫理のギリギリ外側を歩いているような感覚と、法規範では画一しきれない愛情・憎しみ・好奇心・本能などの描写にリアリティがあった。強い感情に囚われたとき、それを実現しうる選択肢が目の前にあったら、人倫を超越せずにはいられないのだろうと思った。自分には感情がないと言い切っていた城崎ですら
    ・法的・倫理的には間違っていることなのかもしれないけれど、主人公の幸せを祈らされてしまった感覚が気味悪くて、でも感動した

    いまい

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    2026年06月09日
  • スローグッドバイ

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    10のお話の短編集。
    夢のキャッチャー
    ローマンホリデイ
    スローグッドバイ
    を読み返す。

    独身でも、既婚でも関係なく、みんな愛した人との思い出を持って生きている。
    悲劇的な別れ話などはなく、私は安心して読むことができました。
    恋愛経験の多い少ないではなく、1つの恋愛にいくつのことを感じているか。

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    2026年06月09日
  • 一汁一菜でよいと至るまで(新潮新書)

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    一汁一菜でよいと至るまで
    のタイトル通り、幼少から現在までの道のりが書かれています。

    突き詰めるほど、ひとつの物事にとらわれてしまい、他の物事を軽視してしまう。
    他の物事に触れる、見るなどして多角的な物事のとらえかたをしなければならない。

    手間をかけることも、かけないことも
    両方経験した土井義晴さんだからこその
    一汁一菜でもよい
    なのだと思いました。

    この本を読んで、
    ベーコン
    ミックスベジタブル
    たまねぎ
    の味噌汁を作ってみました。
    美味しかったです

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    2026年06月09日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    1巻からここまで怒涛だったけど、全てが無駄になっていない、歴史書を読んでるスタンスなのが、めちゃくちゃ好き、失敗して人が死ぬのは当たり前なわけで

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    2026年06月09日
  • どうすればよかったか?

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    優しく優秀だったお姉さんに、医学生だったある日、突然"統合失調症"の急性症状が出た。その日から、共に医者で研究者だった両親は娘の病気をなかなか認められずに家に留めおき、25年もの間、お姉さんは医療を受けられなかった。

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    2026年06月09日
  • ゴーストハント7 扉を開けて

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    めちゃくちゃこのシリーズ好きだった読んだのだいぶ前だからあれだけどこういうオチかぁ、となりました大好きです切ないし

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    2026年06月09日
  • その手をにぎりたい

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    ある23歳の女の子が、なんとなく働いていた会社を辞め田舎の家業を手伝うことにした。
    退職祝いにと上司に連れてこられた初めてのカウンターのお寿司屋さんで、本当に美味しいお寿司の世界を知り、衝撃を受ける。
    美食を追求するために東京で頑張ることを決めたある女の子の話。

    美味しいものを自力で食べたい、その一心で、もっともっとと、転職してバリバリ働く姿は胸が熱くなる。

    寿司屋の大将への淡い恋心も、そのほかの恋愛エピソードも、あーあるよな〜って共感できる。

    バブルのノリノリな空気も感じることができて、知らない世界に浸れる素敵な作品でした。

    柚木さんは、食べ物や食事そのものの描き方が素晴らしく、読ん

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    2026年06月09日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    1. 「過去は変えられる」という発想について
    作中の核心的なテーマである「未来が過去を変える」ということへの共感。
    人それぞれに様々な過去があるけれど、その「過ぎ去った過去を、今とこれからの未来によって『良いもの』へと変えていくために努力すること」、その営み自体が人生そのものなのではないか、という気づき。

    2. 「誰かの人生の脇役」として生きることの不可能性
    作中では、牧野を輝かせるために「脇役としての人生」を生きようとした早苗の姿勢が称賛され、一見それが美しく、格好いい生き方であるかのように描かれていた。読んでいる最中はその風潮に流されそうにもなった。
    しかし、深く考えてみると、そ

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    2026年06月09日
  • I

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    今回の仕掛けは「読む順番で結末が変わる」という。

    道尾秀介さんは、そんなこと出来る〜?をやってのける斬新さとチャレンジ精神が本当にすごい!!

    このギミックが気になり過ぎるんだけど、2つの章それぞれが物語として十分に面白い。
    私の好みは希望が感じられる『ペトリコール』だけど、『ゲオスミン』のような心の奥底に潜む難しい心理描写にも引き込まれた。

    構想に相当時間かかっただろうなぁ。
    見事にピタリと辻褄が合う完成度の高い作品だった。

    私は残念ながら「救えない方」を選んでしまった。
    けれど読後、逆に読んだら…を想像して異なるラストを味わうのも新たな発見があって面白かった。

    内容も構成も、満足度

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    2026年06月09日
  • 夏と花火と私の死体

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    ネタバレ

    五月ちゃん以外やばい人たち。終わったあとも何かしら薄辛い危険なストーリーが続きそうに感じられるのもいい。(中途半端に終わってるとかではなく)

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    2026年06月09日
  • 傘のさし方がわからない【電子特典付】(文庫版)

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    いくつかの話はおぼろげながら読んだ記憶があった。おそらくnoteで読んだのだろうと思う。

    岸田奈美さんの文章には惹きつけられる。文章はこうあるべきとかこうしたほうがとか色々考えていたことが、岸田奈美さんの文章を読んで「ああ、こういう書き方もありなのか。」と、とても解放されることを感じる。

    ひとつひとつのちょっとしたエピソードにいかに肉付けして面白くみせるかということに関して岸田奈美さんは突出していると思う。

    もっともっと岸田奈美さんの文章を読みたくなった。

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    2026年06月09日
  • 告白

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    傑作。
    最悪で最高。これぞ「イヤミス」。
    タイトルの通り、全編通して語り口調のため、最初はその文字量に圧倒されたが、読み始めるとスルスルと内容が入ってくる。
    だんだんと事件の全貌や関係者の思考が明かされていくが、ずっと胸焼けに似た感覚を覚える。
    そして、ラスト2ページ。胸焼けに似た異物感は腹の底に溜まるかのような重さを帯びて、読後に「うわぁ〜」として言えなくなる。

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    2026年06月09日
  • コンビニ人間

    購入済み

    小説を全く読まない自分が、知り合いにおすすめされて読みました。とても読みやすく三日坊主の自分でも最後まで読み切れましたが、読了後は言葉にできない衝撃や喪失感を感じました。普通とはなんなんですか

    #深い #タメになる

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    2026年06月09日
  • 神様のカルテ3

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    今回も凄い。
    周りを取り巻く人たちがこの上もなく、素晴らしい。その中で仕事をする栗原一止。東西看護師もいい味を出している。小幡先生も進藤先生も誰もが人間味溢れる素晴らしい人たちだ。
    今までこのシリーズを読んでいなかったことを恥じる。
    大好きな作家に出逢って良かった。

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    2026年06月09日
  • 失われた貌

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    良作。
    個人的にミステリーの中で警察小説・刑事小説は苦手な部類。
    探偵小説に比べ、エンタメ要素が少なく、全体的に地味なイメージがある。
    今作も、そのイメージのままではあり、序盤に発見された遺体の状態にインパクトがあるだけで、事件の真相が分かるまでの道のりは地味。
    しかし、この地味さが醍醐味なんだなと気付かされた。
    「正規ルートを一歩ずつ歩いていく」感覚が癖になる。

    肝心の事件の真相は、個人的に結構ビックリしたし、ラストの数ページは読むのが少し辛かった。

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    2026年06月09日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    傑作。
    このラストは正に呆然、唖然、絶句。
    正直、三人の視点で進む構成は、「何かしらの叙述トリックがあるのだろうな〜」と分かったが、そこが分かった上で、今作の真相は理解するのに時間がかかった。
    読後に「蒲生稔パート」と「蒲生雅子パート」をパラパラと読むだけで、これは気づかんわと諦念とともに感動。
    また、今作のもう一つ特筆すべき点である「フルスイングの殺人・解体過程の描写」。
    血、脂、臓物の質感や温度が容赦なく描写されており、久々に文章で疲労感を覚えた。

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    2026年06月09日