ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 生命式

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    「ヴォ゙オエッ……き、気持ち悪ぅ…吐き気が…( ゚д゚ )でも…でも…読むのが止まらない…!!ォェェ…」
    という気持ちで読みました。
    この本読み終わった時に本当の多様性ってこういうことなのかなぁと。内容がショッキングというか気持ち悪いので、そこだけで拒絶する人も私の周りにいるのですか。そういう人こそ読んでほしいなぁと感じる本でした。
    人が、人の作った言葉で毎日「普通」と「異常」とされている感覚を伝承しているので、またその逆のことも言葉によって簡単になされるのだなぁという感覚を覚えました。頭を空にして受動態で、全力で本に没頭して読んでいと、何が常識かよくわからなくなります。本を閉じた時に「危なっ

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    2026年08月27日
  • 正欲(新潮文庫)

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    こんなにも惹き込まれる本に出会えて嬉しい。複雑な話ならではで、解説にもあった通り安易に感想や意見を述べることが全て間違いのように思えてしまう。でも本当にフィクションとは思えないリアルさで、考えさせられる本でした。
    朝井リョウさん凄いんだなということで、エッセイ含め色々読んでみようと思います。

    ちなみに映画を観たら幻滅してしまった。

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    2026年08月27日
  • フジモトマサルの仕事

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    フジモトマサルさんの絵に触れたのは村上春樹さん『村上さんのところ』で、その頃(2022年)にユニクロから村上春樹Tシャツが出て、フジモトさんの絵にとても惹かれていた僕は、猫がペンを持っているTシャツとシールを買った。どちらも使う勇気がなくて大切に仕舞っていて、そのまま4年が過ぎていまいました。村上ラヂオを毎月聴きながら。

    こんなことを書きはじめたのは、フジモトさんが白血病のために46歳で亡くなって村上さんをはじめとしていろんな方が本書の中で、フジモトマサルさんとの関わりを述べているからだ。特に、糸井重里さんはたった一言でフジモトさんを言い表してしまう、さすがコピーライターの技をみせていて、う

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    2026年08月27日
  • 一人称単数

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    村上春樹さん、最近長編小説を出さないなあと思っていたところ、とうとう新作が発売になったようです。そこでと書店を覗いたところ、新作は買わずに⁉︎この本を見つけ、買い求めた次第です。
    短編小説が8篇あり、内容はエッセイとも言えるような村上さんの半生のエピソードが詰まっていて、大変興味深い内容でした。大学や高校生の頃の付き合った女性の話は、ノスタルジーな要素や不可思議な要素も相まって心に残ります。神宮球場好きやヤクルト・スワローズ愛と言ったちょっと微笑ましいシーンも含め、「品川猿」のような内容はやっぱり、村上作品だなあと思わせるものでした。

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    2026年08月27日
  • 暁星

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    湊かなえさんの作品を読んだのはこれが初めてで世間のイメージなどは特になく作品と真っ直ぐ向き合えた。
    読んだ後、何度も本を読み返しては涙して。寂しくて愛おしいようなまだ物語に浸っていたくて2人の思い出を探してページを行き来した。
    ノンフィクションの中に温かみを感じたのはそういうことだったのか。
    苦しさと切なさと少しの温かさと。
    まさに暁星だった。

    正直なところ初めは読みにくさを感じるけれど、後半に繋がる大事な前半部分を読めば誰もが納得する読書時間になるのだろうと思った。
    フィクションとノンフィクションの2部構成の新しい形だったが作者の遊び心にまんまと魅了されてしまった。
    本の装丁のなんともおど

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    2026年08月27日
  • 君の火がゆらめいている

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    この作者さん、私と同じ栃木県出身でしかも同い年。ちょっと運命を感じた。

    これはきょうだい児の本。

    きょうだい児の本って最後いい子ちゃんの綺麗事で終わるから好きじゃないんだけど。

    これもたしかに綺麗事で終わるけど、結構リアルだと思う。

    特に恵太の方。

    嘘だー。作り物でしょ?って思う人は多いかもしれないけど、実際あるからね。主人公の方も恵太の方も。

    私は大人になってから(しかも娘たちを産んだ後で)きょうだい会の存在を知って、ボランティアとして参加してたけど、やっぱり子供の頃にこういう場に出会いたかったし、出会っていたらもっと楽に生きられたんじゃないかと思ったりもしなくもない。

    なんか

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    2026年08月27日
  • だから私はメイクする

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    面白い!!人それぞれメイクをする理由は違いあれど、それは深く知る機会はなかったから新しい世界だった!!メイクをどう捉えるか新しい視点が!!

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    2026年08月27日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

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    ネタバレ

    「足りてない」——これは、この本に何度も出てくる言葉です。

    結婚して子供に恵まれるのが幸せ。もしそれが叶わなければ、「足りてない」という烙印を押されて生きるしかないのか…..。

    「ああ、だから結婚できないのね」
    「ああ、だから子供がいないのね」
    「早く結婚して幸せになってほしい」
    世間から何気なく浴びせられる言葉。
    主人公の場合は、亡き母が死に際に残した「花嫁姿や孫が見られなくて無念だ」という言葉が、更なる足枷となって彼女を苦しめます。

    主人公自身も本当は、誰かの1番になって愛し愛されたいし、子供にも恵まれて幸せになりたいと願っています。だからこそ、そうではない自分を「足りてない人間だ」

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    2026年08月27日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    生きることのままならなさ、自分が思い描く「結婚観」含めた無意識な価値観の押し付け。

    今自分が生きるためにすべき自転と、社会や環境から求められてすべきことである公転。とかく我々は生きるために向きあなわなければならないことが多すぎる。

    「別にそんなに幸せになろうとしなくていい。幸せにならなきゃって思い詰めるとちょっとの不安が許せなくなる。少しくらい不安でいい。思い通りにはならないものよ」

    これは真理。旨に抱えて生きていきたい。

    冒頭ラストの仕掛け含めてとても楽しめて良い本だった。

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    2026年08月27日
  • 15歳のテロリスト

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    15歳のテロリストというタイトルの捉え方が読み終わった後には変わる
    過去と現在の話が同時並行的に進み、テンポよくかつ主人公の思惑や心情が機敏に追える

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    2026年08月27日
  • 誰何

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    謎が謎のままにされることなく全て回収されていくため、それがまた面白い。『100年の時効』が今のところ今年1番読んでよかった作品のため、本作も読んでみた。
    自分の仕事に通じるところもあり、またリアルにそこも描かれるものだから少しドキリとしたりして。
    The警察小説、面白かった

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    2026年08月27日
  • 大論争 この国の守り方 戦後日本の戦争論

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    新書といえども、さすが博覧強記の片山杜秀氏らしいところが遺憾なく発揮された好著に仕上がっています。
    敗戦後日本の論壇を席巻した人物を対比しながらこの国の戦争と平和、安全保障、アメリカという切り口から、どういう議論をしてきたのかが見事に整理されています。
    しかも一方的に断定するのではなく、ふんだんに原文を引用しているところが、わかりやすい論証となっているのです。
    素材は①南原繁-小泉信三、②山本七平-会田雄次、③福田恒存-清水幾太郎、④石原慎太郎-江藤淳、⑤大江健三郎-吉本隆明です。
    特に力が入っているのが四番目で、三島由紀夫まで引きずり込んで、最も紙数を費やしています。

    文章は、片山杜秀氏の

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    2026年08月27日
  • もうじきたべられるぼく

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    絵:○
    内容:◎
    発想:◎
    想起:◎
    楽しさ:×(○/×)
    読み聞かせ:検討(検討/した/見送り)
    再読要望:未読(あり/なし/未読)
    購入判断:検討(検討/購入/なし)

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    2026年08月27日
  • 絶縁病棟

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    シリーズ作というのは知っていましたが、この本を貸してくださった方から最新刊である「絶縁病棟」から読んでも面白いと聞き、読み始めました。
    確かに過去作を読んでいなくても話が続いているわけでは無いので、続き物といった感じもすることなく読みやすく感じました。
    聴診器を使用して今の悩みや問題にフォーカスして処方箋を出していくと言った流れも面白いなと思いました。

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    2026年08月27日
  • おはなしの時子

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    主人公は、70代の女性、オレオレ詐欺に引っかかったことから、固定電話を解約することになり、その解約前にある計画を思いつく。
    詐欺は、お金を取られるだけでなく、被害者を自己嫌悪に陥らせ、家族との関係までギクシャクしてしまう。
    むしろ、そちらの問題の方がキツイかも、、、。
    時子さんが平凡なのに、とても魅力的で、身近に感じる小説だった。

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    2026年08月27日
  • 翠雨の人

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    伊与原新の『翠雨の人』を読んだ。
    時代は戦前。
主人公はマリー・キュリーに憧れる少女、猿橋勝子。
    猿橋勝子は、地球化学者として海洋の放射能汚染などの研究に取り組み、その道に一生を捧げた女性だ。
    とにかく努力の人だと思った。
    『板上に咲く』の棟方志功のように、貧乏ではあっても天才的な才能で道を切り開いていくというのとは少し違う。
    勝子は師の教えに従い、ひたすら真面目に研究を続け、努力を重ねて自分の道を切り開いていく。
    しかも、今とは比べものにならないほど、女性が研究者として生きていくことが難しかった時代だ。
    アメリカの水爆実験によって第五福竜丸が被爆したことは知っていたが、その後、日本の研究者た

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    2026年08月27日
  • 証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った「在日」はどう生きたか

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    日本から北朝鮮へ渡り、後に脱北を果たした人々の体験を克明に追った重厚な一冊。理想と悲惨な現実とのギャップや独裁下の困窮が、関わった一人ひとりの視点から緻密に描かれている。
    特に印象的だったのは、渡航者全員が一様に極貧だったわけではなく、日本からの送金の有無によって暮らしに激しい格差があった点。社会主義を掲げながら富が偏る現実など、知られざる多角的な実態が浮き彫りになる。新書としてはかなり分厚いが、時間をかけて読む価値のある一冊。

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    2026年08月27日
  • 天使の囀り

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    初のホラー小説。最初から最後まで著者の頭の良さが全面に出ていることが分かる圧倒的知識量と語彙力。

    まるで専門書か何か読んでいるかのようでした。
    真実は割と中盤にはたどり着いてしまうものの、最後の勢いにはページを捲る手が止まらなかった。

    生存戦略のための進化とは見事なものだと再認識させられました。

    虫が苦手な方はやめたほうがいいですね。
    私も虫は苦手なので、リアルに想像しすぎないようにして読んでいました。

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    2026年08月27日
  • 首木の民

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    小説という形をとり『首木の民』たちへ作者からの強いメッセージ。

    家庭でも学校でも無論職場でも、なかなか政治の話はされずタブー視されてきた。
    そう仕向けてきた側は天空の城に住み、せっせと働く国民の血税を今日も吸い上げて、愚かな国民を見下ろしているのだ。

    政治の事は難しいから分からない、興味がない
    それはそう仕向けているから

    システムを複雑にして難解にし
    エンタメやスポーツで目眩まし
    考えるのは面倒だし、好きな事だけ考えているほうが楽しいし。。。

    でもみんなが目を覚まして気づけば
    このマトリックスは崩壊するはず

    現実に久和さんのような人が
    これ以上命を狙われないよう
    目を覚ます人が増えま

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    2026年08月27日
  • ブラッディダイスの殺人 下

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    ワシントン・ポーシリーズの第7作。
    今作は英国全土を脅かす、連続狙撃犯を追っていくというお話し。前作で解体された重大犯罪分析課がどうなるの?と思いながら、一年ワクワクして待っていました。今作は、ポーを取り巻く人間関係がより深く描かれた内容です。
    『誰のためなら燃えさかる建物の中に飛び込める?』という問いが、この事件解決の糸口になりますが、ポーの出した答えは、今までの関係を積み重ねてきた結果であることが伝わってきます。
    そして、この事件から大事な人の命が狙われることの恐怖を感じ、ポーはあることに迷ってしまいますが、ラストのエピローグで待ち受けていた結末に、思わず泣いてしまいました。なんでこんなに

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    2026年08月27日