小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ今はSNSで個人が発信できる時代。匿名性の影に隠れることで、被っているものが他人から見えなくなった時、人はとことん残虐になれる。
その誹謗中傷で1人の芸人が死んだ。
安全なスナイパーにこれでもかと銃弾を撃ち込まれて。
では、昔は良かったかというとそうでもない。おおらかな時代、週刊誌は部数を稼ぐためなんでもやった。捏造した記事で、1人の歌手が表舞台から姿を消した。
人間なんて、いつの時代も人の噂話や悪口が大好き。
ただ、指一本で直接本人に攻撃できてしまう現代の無法地帯が怖い。
そんな現代の闇を暴くとともに、1人の人間を立体的に組み立てていくのが面白かった。
そうなんだよ、人間は切り取られ -
Posted by ブクログ
独ソ戦下、村と家族を奪われた少女セラフィマは、赤軍の女性狙撃兵として戦場へ向かう。
復讐を胸に銃を取った彼女が、過酷な戦場で「敵」とは何かを突きつけられていく物語。
ずっと読みたかった一冊。
読み始めると止まらず、一気に読んでしまった。
まず驚かされたのは、ソ連軍には実際に女性兵士が存在し、女性狙撃兵として戦場に立った人たちがいたという事実だった。
史実とフィクションの間を行き来する本作は、当時の文献や手紙も相まって、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティがある。
そのリアリティがあるからこそ、物語の中で何度も描かれる受け止めきれない現実が、こちらの心に重く残った。
狙撃描写の細