小説・文芸の高評価レビュー
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「ヴォ゙オエッ……き、気持ち悪ぅ…吐き気が…( ゚д゚ )でも…でも…読むのが止まらない…!!ォェェ…」
という気持ちで読みました。
この本読み終わった時に本当の多様性ってこういうことなのかなぁと。内容がショッキングというか気持ち悪いので、そこだけで拒絶する人も私の周りにいるのですか。そういう人こそ読んでほしいなぁと感じる本でした。
人が、人の作った言葉で毎日「普通」と「異常」とされている感覚を伝承しているので、またその逆のことも言葉によって簡単になされるのだなぁという感覚を覚えました。頭を空にして受動態で、全力で本に没頭して読んでいと、何が常識かよくわからなくなります。本を閉じた時に「危なっ -
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フジモトマサルさんの絵に触れたのは村上春樹さん『村上さんのところ』で、その頃(2022年)にユニクロから村上春樹Tシャツが出て、フジモトさんの絵にとても惹かれていた僕は、猫がペンを持っているTシャツとシールを買った。どちらも使う勇気がなくて大切に仕舞っていて、そのまま4年が過ぎていまいました。村上ラヂオを毎月聴きながら。
こんなことを書きはじめたのは、フジモトさんが白血病のために46歳で亡くなって村上さんをはじめとしていろんな方が本書の中で、フジモトマサルさんとの関わりを述べているからだ。特に、糸井重里さんはたった一言でフジモトさんを言い表してしまう、さすがコピーライターの技をみせていて、う -
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湊かなえさんの作品を読んだのはこれが初めてで世間のイメージなどは特になく作品と真っ直ぐ向き合えた。
読んだ後、何度も本を読み返しては涙して。寂しくて愛おしいようなまだ物語に浸っていたくて2人の思い出を探してページを行き来した。
ノンフィクションの中に温かみを感じたのはそういうことだったのか。
苦しさと切なさと少しの温かさと。
まさに暁星だった。
正直なところ初めは読みにくさを感じるけれど、後半に繋がる大事な前半部分を読めば誰もが納得する読書時間になるのだろうと思った。
フィクションとノンフィクションの2部構成の新しい形だったが作者の遊び心にまんまと魅了されてしまった。
本の装丁のなんともおど -
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この作者さん、私と同じ栃木県出身でしかも同い年。ちょっと運命を感じた。
これはきょうだい児の本。
きょうだい児の本って最後いい子ちゃんの綺麗事で終わるから好きじゃないんだけど。
これもたしかに綺麗事で終わるけど、結構リアルだと思う。
特に恵太の方。
嘘だー。作り物でしょ?って思う人は多いかもしれないけど、実際あるからね。主人公の方も恵太の方も。
私は大人になってから(しかも娘たちを産んだ後で)きょうだい会の存在を知って、ボランティアとして参加してたけど、やっぱり子供の頃にこういう場に出会いたかったし、出会っていたらもっと楽に生きられたんじゃないかと思ったりもしなくもない。
なんか -
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ネタバレ「足りてない」——これは、この本に何度も出てくる言葉です。
結婚して子供に恵まれるのが幸せ。もしそれが叶わなければ、「足りてない」という烙印を押されて生きるしかないのか…..。
「ああ、だから結婚できないのね」
「ああ、だから子供がいないのね」
「早く結婚して幸せになってほしい」
世間から何気なく浴びせられる言葉。
主人公の場合は、亡き母が死に際に残した「花嫁姿や孫が見られなくて無念だ」という言葉が、更なる足枷となって彼女を苦しめます。
主人公自身も本当は、誰かの1番になって愛し愛されたいし、子供にも恵まれて幸せになりたいと願っています。だからこそ、そうではない自分を「足りてない人間だ」 -
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新書といえども、さすが博覧強記の片山杜秀氏らしいところが遺憾なく発揮された好著に仕上がっています。
敗戦後日本の論壇を席巻した人物を対比しながらこの国の戦争と平和、安全保障、アメリカという切り口から、どういう議論をしてきたのかが見事に整理されています。
しかも一方的に断定するのではなく、ふんだんに原文を引用しているところが、わかりやすい論証となっているのです。
素材は①南原繁-小泉信三、②山本七平-会田雄次、③福田恒存-清水幾太郎、④石原慎太郎-江藤淳、⑤大江健三郎-吉本隆明です。
特に力が入っているのが四番目で、三島由紀夫まで引きずり込んで、最も紙数を費やしています。
文章は、片山杜秀氏の -
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伊与原新の『翠雨の人』を読んだ。
時代は戦前。 主人公はマリー・キュリーに憧れる少女、猿橋勝子。
猿橋勝子は、地球化学者として海洋の放射能汚染などの研究に取り組み、その道に一生を捧げた女性だ。
とにかく努力の人だと思った。
『板上に咲く』の棟方志功のように、貧乏ではあっても天才的な才能で道を切り開いていくというのとは少し違う。
勝子は師の教えに従い、ひたすら真面目に研究を続け、努力を重ねて自分の道を切り開いていく。
しかも、今とは比べものにならないほど、女性が研究者として生きていくことが難しかった時代だ。
アメリカの水爆実験によって第五福竜丸が被爆したことは知っていたが、その後、日本の研究者た -
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小説という形をとり『首木の民』たちへ作者からの強いメッセージ。
家庭でも学校でも無論職場でも、なかなか政治の話はされずタブー視されてきた。
そう仕向けてきた側は天空の城に住み、せっせと働く国民の血税を今日も吸い上げて、愚かな国民を見下ろしているのだ。
政治の事は難しいから分からない、興味がない
それはそう仕向けているから
システムを複雑にして難解にし
エンタメやスポーツで目眩まし
考えるのは面倒だし、好きな事だけ考えているほうが楽しいし。。。
でもみんなが目を覚まして気づけば
このマトリックスは崩壊するはず
現実に久和さんのような人が
これ以上命を狙われないよう
目を覚ます人が増えま -
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ワシントン・ポーシリーズの第7作。
今作は英国全土を脅かす、連続狙撃犯を追っていくというお話し。前作で解体された重大犯罪分析課がどうなるの?と思いながら、一年ワクワクして待っていました。今作は、ポーを取り巻く人間関係がより深く描かれた内容です。
『誰のためなら燃えさかる建物の中に飛び込める?』という問いが、この事件解決の糸口になりますが、ポーの出した答えは、今までの関係を積み重ねてきた結果であることが伝わってきます。
そして、この事件から大事な人の命が狙われることの恐怖を感じ、ポーはあることに迷ってしまいますが、ラストのエピローグで待ち受けていた結末に、思わず泣いてしまいました。なんでこんなに