小説・文芸の高評価レビュー
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面白かった!
やっぱり小原さんの文体、リズミカルでコミカルで読みやすい。
面白いんだけど、嬉しいとか楽しいとかそういう前向きな「面白い」だけじゃなくて、
寂しいとか悔しいとか悲しいとか後向きな感情もある面白さ。
ところどころに挟まる詩も心地よくて好き。
年齢が近いのに、この方は、
随分ハードな人生を送ってるな…と思いながらサクサク読んだ。
出会いと別れが多いのに、それを当たり前みたいに書いてて、
当たり前みたいに書いてるのにちゃんと切なくなってる印象。
そういうのが個人的に刺さった。
長くて句読点も多くて、何が主語述語か分からず、
読みづらいはずの文章なのに、
それが心地よく感じるのは小 -
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さくらももこのエッセイ。私はちびまる子ちゃんにもさくらももこさんのエッセーにもフラットな感情なのだが、朝井リョウさんが勧めていて久々に読んでみた。たまたま朝井さんが言っていた「ひろしが歌の歌詞を間違いまくる話」が収録されていてよかった。
フラットな読者として分析すると(多分もう百万人が同じ分析をしてると思うが)、さくらさんは子供の頃の話を子供の気持ちのままで分析できる人なのだと思う。不思議と母はこのときこんな気持ちだったに違いないという母への思いは少なく、これを自身も子供を持った身で書けるのはすごい。どうしても親目線で考えてしまうもの。
私は子供の頃はなぜ一家庭の平凡なエピソードが、しかも -
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ネタバレSF時代物ミステリ。
①機巧のイヴ
人そっくひの機巧人形を作りたい。
仁左衛門が頼む。
遊女の羽鳥、そっくりの機巧人形を作る。そのため、身体の隅々まで調べられた。色々な言葉を喋らさせ、爪や髪、陰毛、唾液なども採取。
羽鳥を自由の身に。
伊武。出来上がった機巧人形。
久蔵に騙されていると気づく?
伊武を斬ると生身の人間。
仁左衛門自身が機巧人形。
すでに一度、羽鳥と心中沙汰を起こしている。死んだのは仁左衛門。
②箱の中のヘラクレス
人気絵師。
捔力の天徳。
清十郎、天徳の腕を斬る。「見せしめだから命をはまではとらねえよ。だが、捔力としては今日出終わりだな。湯屋で客の背中 -
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ネタバレ良かったとこ
・シンプルに話の筋が面白すぎる。突飛すぎずありきたりすぎないバランス感の良いストーリーだった。「禁忌の子」というタイトルにいろんな意味が重なっていくのにドキドキした
・人の倫理のギリギリ外側を歩いているような感覚と、法規範では画一しきれない愛情・憎しみ・好奇心・本能などの描写にリアリティがあった。強い感情に囚われたとき、それを実現しうる選択肢が目の前にあったら、人倫を超越せずにはいられないのだろうと思った。自分には感情がないと言い切っていた城崎ですら
・法的・倫理的には間違っていることなのかもしれないけれど、主人公の幸せを祈らされてしまった感覚が気味悪くて、でも感動した
いまい -
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ある23歳の女の子が、なんとなく働いていた会社を辞め田舎の家業を手伝うことにした。
退職祝いにと上司に連れてこられた初めてのカウンターのお寿司屋さんで、本当に美味しいお寿司の世界を知り、衝撃を受ける。
美食を追求するために東京で頑張ることを決めたある女の子の話。
美味しいものを自力で食べたい、その一心で、もっともっとと、転職してバリバリ働く姿は胸が熱くなる。
寿司屋の大将への淡い恋心も、そのほかの恋愛エピソードも、あーあるよな〜って共感できる。
バブルのノリノリな空気も感じることができて、知らない世界に浸れる素敵な作品でした。
柚木さんは、食べ物や食事そのものの描き方が素晴らしく、読ん -
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1. 「過去は変えられる」という発想について
作中の核心的なテーマである「未来が過去を変える」ということへの共感。
人それぞれに様々な過去があるけれど、その「過ぎ去った過去を、今とこれからの未来によって『良いもの』へと変えていくために努力すること」、その営み自体が人生そのものなのではないか、という気づき。
2. 「誰かの人生の脇役」として生きることの不可能性
作中では、牧野を輝かせるために「脇役としての人生」を生きようとした早苗の姿勢が称賛され、一見それが美しく、格好いい生き方であるかのように描かれていた。読んでいる最中はその風潮に流されそうにもなった。
しかし、深く考えてみると、そ -
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今回の仕掛けは「読む順番で結末が変わる」という。
道尾秀介さんは、そんなこと出来る〜?をやってのける斬新さとチャレンジ精神が本当にすごい!!
このギミックが気になり過ぎるんだけど、2つの章それぞれが物語として十分に面白い。
私の好みは希望が感じられる『ペトリコール』だけど、『ゲオスミン』のような心の奥底に潜む難しい心理描写にも引き込まれた。
構想に相当時間かかっただろうなぁ。
見事にピタリと辻褄が合う完成度の高い作品だった。
私は残念ながら「救えない方」を選んでしまった。
けれど読後、逆に読んだら…を想像して異なるラストを味わうのも新たな発見があって面白かった。
内容も構成も、満足度
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