あらすじ
二歳になっても「あんた、いつまで飲む気だね」と言われながらも乳離れしようとせず、ニシキヘビに興奮し家にあったマムシ酒のヘビにうっとり。星が欲しくてしょうがなかった四歳は、その後あの「たまちゃん」と小学一年生の時に運命的に出会う──。人一倍ナイーブで、なぜかいつも悩んでいた幼年期。「まる子」以前のピュアな気持ちを初めて書き綴った、さくらももこの原点となる自伝エッセイ。
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盗んだビーズの一言が好き。
私は咄嗟にもらったと母に答えた。嘘つきは泥棒の始まりというが、私はドロボーから始まっている。派手やオープニングだったといえる。
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今まで読み進めてきたエッセイの中でも群を抜いて不安だったり暗い部分が書かれているエッセイ
個人的に私も不安がりだったり、脳がネガティブでぐるぐるするタイプの子供だったので、こういうマイナス的な内容から得られるプラスな情報みたいなのがとても貴重に思える。
この部分があるからさくらももこさんは明るい話に魅力があるのかなとも思う。
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すごい!こんなに幼いころのことをつぶさにに覚えていられるんだ…!
今7歳と4歳の子どもを育てる立場として、「子どもなりに毎日考えて、懸命に生活している」ということを教えてくれるいいエッセイだった。
日々の忙しさの中で、子どもの衣食住のお世話をしてるとついつい「子どもも一個人である」っていう視点が抜け落ちちゃうから。「うわ!子どもってこんなに思慮深く考えてる可能性あるんだ!」って思うだけで、子どもを「小さな大人」として尊重しやすいと思う。
子どもたちに「なんでこんなことすんの?」って感じた瞬間に、この本のことを思い出したい。
何か理由があるのかもしれない。それは親の私に話せないこと、話したくないことかもしれない。「子どもだから」という理由で単純に物事片付けたりはしたくないな。
読んでいて切なくなるような、苦しくなるような…感想がうまく言語化できない話もたくさんあった。味わい深い…が一番しっくりくる。
こういう【喜怒哀楽に簡単にカテゴライズできない話】って、読むその時々で感じ方が変わるのでまた何年か経ったら読んでみたいな。
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子どもの頃、自分にもこんな気持ちや理屈があったなあと思い出した。同時に、家族や育ちゃんなど、周りの大人の感情も今ならわかる。
ほんとうのことを隠し、ずっと謝れないでいるエピソードがいくつかある。罪悪感は不快なものとしてずっと残ることを経験するからこそ、わるいことはしない、してしまったらすぐに真摯に対処する、という規範を自分のものにできるのだなと思う。
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2歳の時からこんな冷静で達観したような考え方ができるもんかい。と思っていが、幼稚園から小学生あたりの話になると、自分も似たようなところがあって苦しんだことを思い出した。
26になった今は、とにかくハッピーで不安に思うくらいノンストレスな日々を過ごしているが、それは小学校くらいのときに、とにかく繊細で孤独でいろんなことに悩み苦しんでいたからなんだなとこの本を読んであらためて気付いた。
幼い頃の、チクチクと心が痛むような感情を、大人になっても生き生きと思い出せるのも、その時の心情をそのまま描き出せるのもすごい。
あの時代に戻りたいとは思わないけれど、あれくらい悩んでもいいから、もっと新しい感情や物事の原理を発見をしたいなと思う。
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かわいい。幼い頃、とにかく色んな事が怖くて、不安で、、、なんとなく分かるなぁ。私も、この世界で生きていく事が本当にできるのかなって不安だった頃を思い出しました。
今を形成する根源的な思い出を振り返ってみたくなる一冊でした。
懐かしい気持ちに。
さくらさんエッセイシリーズ3作目。こんな小さい時のことよく細かく覚えてるなぁ、そんな幼い頃から自分の頭で色々考えていて、すごいなあと思った。自分が小さかった頃は絶対こんなふうじゃなかった。子供ならではの心配事や、大人になってからも心の奥に残り続けるやってしまったことへの罪悪感、読んでいて「あぁ、分かる、、、」と共感できる部分が多かった。あとがきにも書いていたように、いろいろなことを経験して、その意味を考え、時に悩み苦しみ、それを次へと繋げていける大人になりたい。
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私にとって、初めて読むさくらももこさんの自伝エッセイ。
アニメのイメージしかなかったから、驚いた。それも、こんな繊細な心情、それもどちらかというとマイナスの。歯痒さ悔しさ、自分に対する劣等感や不甲斐なさ。
ほんと、なかなか言葉にできない気持ちを言語化するのがとても上手い。
私の子どもの時に同じようなことがあった。子どもの時にはうまく言葉に言い表せない気持ちを、本にして表現されてるので、子どもの私が救われたような、「あなただけじゃない」と言ってくれてるような、そんな気持ち。
あたたかい気持ちにさせてくれる、というよりは、さくらももこさんの人生の一部分を勝手にのぞき見させてもらっている気分。笑
作者のあとがきにも、他の作品は面白かったりホッコリしたりする話を書いてるそう。
この本を先に読むことができて良かった。
Posted by ブクログ
さくらももこのエッセイは愉快で笑えるものが多いが、本作は面白い話よりも子供の頃の不安や後悔の話がとても多く、他のエッセイ作は少し毛色の違うエピソードが掲載されている。
大分根暗な子供だったことが伺える内容だが、誰しも子供の時に似たような経験をしたような話も載っている。
他のエッセイと比べて、とても面白い方ではないが、読む価値はある作品
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幼少期の頃の記憶なんてあんまりないのでこんなに覚えててすごい。
小さくても考えてることは意外と大人だったり、悩みの多かった幼少期のエッセイ。やさしい子だったんだな〜と感じた。
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あとがきまでしっかり読みました。
幼少期を鮮明に覚えていて、よく驚かれたとさくらさんは話していましたが実は私も幼少期にあったことをよく覚えてる方だと思います。1番古い記憶で言うと家族が一軒家を建てる前にアパートに住んでいた時期だから3歳の頃。4歳からは今の実家に住んで幼稚園も通っているからその頃からも多くの記憶があって、なぜ断片的にそんななんともないワンシーンを記憶しているのかわからないほど言葉で表現できない何か出来事を記憶してることが多い。
共感できる部分が多かったけど、こういうなんてこともない日常の記憶を切り抜いてエッセイにするのは何とも言えず、懐かしさもありよかった
好きなエッセイです
Posted by ブクログ
まるちゃんの小さい頃の話!
共感する部分もあったし、
切ないというかなんか悲しい気持ちにもなった!
ビー玉泥棒して気に病むとか、
今考えると小さいことでもずっと悩んでるとことか
しくしく布団の中で泣くのとか
似たようなことあって共感したり、
小さいことで泣いてるの
自分だけじゃなかったんだって発見あったり、
それでそこまでは悲しくならないから
すごい考えてたんだなと思ったり!
今まで読んだ中で1番
精神的な?部分が見えて1番好きかも!
面白かった!
Posted by ブクログ
幼少期の記憶をよくこんなに覚えていられるなぁと感心することしばしば!出来事の描写とその時の著者の感じ方がとても細かく書かれています。
観察することや感じ取ることが幼少期から長けていたことが垣間見えて、ほんとうに繊細で感受性が強い方なんだろうな。
どの読み物も「せつなさ」を感じます。そしてもちろんユニークさも!笑
ちびまる子ちゃんの時代ー70年代の家族や生活の空気感ーが好きなので楽しかったです。
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最初は、「こんな事まで書いて発表するのか」と衝撃を受けた。自分なら墓場まで持っていく、とまではいかなくても余程のことが無い限り人には言えない。さくらももこは、発表してあらゆる人に読まれることを選んだんだ…!と驚きました。
幼少期にみた情景や体験を、ちょっとセンチメンタルになりながらさくらももこと再体験できるように感じました。
「盗んだビーズ」と「松永君をぶった」が切ない。後者は特に、自分がやったわけでもないけれど胸がしめつけられる。
Posted by ブクログ
なんと2歳の時の話から小学校一年生の時の話まで。
記憶力が凄すぎてびっくりした。
小学校に入る前のことを、ましてや2歳の時のことを、状況・相手の言ったこと・自分の気持ち全て詳細に覚えているなんて。。幼少期両親等がしてくれたことをよく覚えていて親孝行だなぁと思うけど、してくれなかったこともよく覚えていてそれは可哀想かも。
幼稚園のお遊戯会がバカバカしいと思っていたことや、それを親に説明しても子供のくせにと言われるだろうと思っていたことなど、大人のような思考でまたまたびっくり。
人間としての根源的なこと(物の善悪や心の存在、人や動物の生死など)を気付いた瞬間の気持ちをこんなに覚えているのは、とても貴重なことだと思った。
Posted by ブクログ
同郷なので話しがすっといってきた。
あと、自分自身少し著者ににた思考があるので
言葉に出せない不満であったり、気づきみたいなものに改めて気づいたのと、その感覚をこれからも大切に持っておきたいなと。
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小さい頃に、さくらももこ先生のエッセイシリーズにハマり、よく読んでいたのを思い出し手に取ったエッセイ。テンポが良くスルスルと読め、また描写が細かくすぐそこにこの家庭があるかのように感じられる。これを機に、たくさん読みたいなと思わせてくれました。
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幼少期の記憶は比較的記憶があるけど
こんなにも鮮明ではない。
友達には過去の記憶は鮮明だけど、直近の記憶が不確かな人
ある友達は、過去の記憶などないと言っても過言ではないものもいる。
どっちがいいのかはわからない!
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多感な幼少期を過ごして苦労していたかもしれないけど、さくらももこさんがたまちゃんっていう一生の友達を見つけたり、国民的アニメを作者になったり、幸せなこともあって良かったなって思いました。まるこ姫、可愛いよ!
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幼少期の素直な気持ち。死んだらどうなるんだろうとか、知らない事への迷いや不安。理不尽な大人や世の中。生きづらさとか。よく幼少期の事を覚えているなと思いました。あと、感受性豊かだなぁとも。
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さくらももこの2〜4歳くらいの頃についてのエッセイ。
さくら節が面白かったけど、そんなにちゃんと覚えているものなの?と思わなくはない。
「ヘビの思い出」が共感できて自分が子どもの頃のことを思い出した。
「お嫁に行った育ちゃん」は少し切なくて涙が出た。
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悲しくなったり切なくなったり、悪夢みたいなじんわり嫌〜な気持ちになったり、、
そんなお話が多かった。
ゲラゲラ笑えるさくらももこさんのエッセイをイメージしていた私は、ちょっとギャップを感じてしまった。
そんな雰囲気が苦手なのもあり、星⭐︎⭐︎かな、とも思ってたけど、あとがきが素敵だった
この本の1番はあとがきにあった
大人になるって素敵なことだって思えた。
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3歳から6歳くらいの時の出来事を書いている。
ももこさんは小さい頃の事をよく覚えていると言っている。
しかし詳しすぎるので随分盛ってるか、あとから作り上げた物語を本当のことだと錯覚しているのだろう。
自分自身も子供の頃は同じような感じで毎日を過ごしていたから、懐かしい気持ちが湧いてくる。。
この本は、辛かったり、悲しかったり、後悔したりと、ネガティブな話題が集められている。
ももこが友達の家に遊びに行き、プラスチック製のビーズ玉を5つ盗んだことを酷く後悔する話があった。
自分も子どもの時に初めてドロボーした時のことを久しぶりに思い出した。(みんなドロボーしたことはあるのかな?)
お母さんに「これ、どうしたの?」と聞かれて、嘘をついてごまかしたことも一緒だ。
本当のことを正直に言って、盗んだものを返しに行けば済んだことなのに、ドロボーして嘘をついたから忘れずにずーっと記憶に残っている。
手乗りセキセイインコが飛んできて家で飼うことになったが、エサやりを忘れてある日突然死んでしまった。
近所で増えすぎた十姉妹をもらい、雛を孵して手乗り十姉妹に育てたことが自慢だったが、あまり増やすことができなかった。
1年生になって皆でふざけながら下校していた時に、友達の(ピカピカの)ランドセルに大きな×の傷をつけてしまった。
ネガティブなことだから記憶から消えにくいということはあるかもしれない。
この本に共感できるということは、自分も小さい頃にネガティブな経験をいっぱいしているのだろう。
ちびまる子ちゃんに出てくる「たまちゃん」は、ももこが小学校に入学した時に同じクラスになったお友達でした。
たまちゃんの実際の感じはマンガと違っていて、目がぱっちりしていて外国のお人形みたいなかわいい子でした。
たまちゃんとの出会いの話だけは、うれしかった思い出のようです。
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幼年期のまる子は色々な事に喜び、驚き、また悩んだり傷ついたり。アニメのように単純なお気楽な子どもではなかったようで、これまでの本とはちょっと違う。
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さくらももこさんの幼年期を書いた自伝エッセイ。
あまりにも鮮明な幼年期の記憶にまず驚かされ、幼年期とは思えない程達観した考え方から年相応な悩みまでが描かれていた。
他の作品に比べると愉快な笑い要素はかなり少なめで、全体的にノスタルジーに浸れる作品だった。
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さくらももこさんのエッセイはとにかく面白くて読みやすくて、読んだことがない人には是非おすすめしたいのだが、そればっかり読んでいるとすぐに飽きるなと感じた。(つまり2冊いっぺんに読んで少し飽きた。)
たまの読書や、数ヶ月に1冊くらいのペースで楽しむのがちょうど良さそうだと学んだ。
このエッセイ集は、さくらももこさんの幼少期の体験を集めたもので、幼少期のさくらさんは子供ながらに毎日いろんな不安や悩みを抱えている。これの前に読んだ「もものかんづめ」よりも底なしに笑えるような描写は少ない。
読んでいてカルチャーショックを受けたのが「心の声」というエッセイ。ももこさんは、幼少期に初めて自らの心の声が聞こえた瞬間を記憶している、というのである。
私自身の心の声は、ただ気づいたらそこにあったもので、自分や他人の心の声が聞こえたら…などと夢想することはあっても、初めて自分の心の声が聞こえた瞬間、なんて何時からとか分からないし意識したこともなかった。
その他にも2歳や3歳のときに起こった出来事やその時の感情、周りの人の態度等を覚えている、というのも他にはないももこさんの特徴であり、本を読んで驚いた点である。
また、父ヒロシのももこさんに対する愛情や面倒見の良さ、人柄の良さが色んなところに散りばめられていて、ももこさんは本当に父親っ子だったんだな、と感じてほっこりした。
Posted by ブクログ
10数年ぶりのさくらももこ。読みやすい。今回は笑いというよりは羞恥心とか後悔が多くてほのぼのとした雰囲気ではなかったな。
子供の頃の感覚とかここまで詳細に覚えてないけど倫理観とかこんなものだっただろうな。悩みが多いなまる子。
Posted by ブクログ
さくらももこのエッセイは面白いと聞いていたのでずっと読みたかったが、やっと機会があり読むことができた
4歳と1歳が家にいるので、こんなことを感じてるのかな?と想像を巡らせながら読めて面白かった
雲海?でスローモーションになるっていうのはどういうことなんだろう?
Posted by ブクログ
まる子の2歳から小学一年生までの思い出を振り返ったエッセイ集。
子供の頃の悩みやほしいものに対しての気持ち、行動凄く読んでて懐かしかった。
悩みといえば、家族の中だけのもの、幼稚園、小学校、その時に起こっていることを悩む。
現在をしっかり生きていると思った。
大人になると現在を悩み、考え、楽しく生きている人は少ないんじゃないのか。
おんぶにだっこはいつもとは少しテイストの違う作品。