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Posted by ブクログ
三島由紀夫は産まれたときの記憶があるらしい(ホントかよ)が、さくらももこも負けていない。「二歳半ぐらい」からの記憶をたどった記憶力おばけの真骨頂、といった感じの本。
父ヒロシの事故のこと、友人をぶってしまったり、ランドセルに傷をつけてしまった日のこと。子供特有の逃げ場のないせつなさが、ドライなんだけど鮮やかな筆致で描かれている。
あとがきがまた素晴らしいので、まずはそこから読んでみるのがおすすめ。
「実は自分はすごくシンプルだったんだという事を、たまには思い出した方がいい時もある。
(中略)経験をし、その意味に気づき、理解し、理解の中から生まれた知恵を生かしてゆく事、これが大人になってゆくという事だろうと思ったのだ」
(あとがき)
複雑になりすぎた現代をゆるくやり過ごすための手がかりになるかも、と思うような、不思議な読後感があった。
Posted by ブクログ
すごい!こんなに幼いころのことをつぶさにに覚えていられるんだ…!
今7歳と4歳の子どもを育てる立場として、「子どもなりに毎日考えて、懸命に生活している」ということを教えてくれるいいエッセイだった。
日々の忙しさの中で、子どもの衣食住のお世話をしてるとついつい「子どもも一個人である」っていう視点が抜け落ちちゃうから。「うわ!子どもってこんなに思慮深く考えてる可能性あるんだ!」って思うだけで、子どもを「小さな大人」として尊重しやすいと思う。
子どもたちに「なんでこんなことすんの?」って感じた瞬間に、この本のことを思い出したい。
何か理由があるのかもしれない。それは親の私に話せないこと、話したくないことかもしれない。「子どもだから」という理由で単純に物事片付けたりはしたくないな。
読んでいて切なくなるような、苦しくなるような…感想がうまく言語化できない話もたくさんあった。味わい深い…が一番しっくりくる。
こういう【喜怒哀楽に簡単にカテゴライズできない話】って、読むその時々で感じ方が変わるのでまた何年か経ったら読んでみたいな。
Posted by ブクログ
2歳の時からこんな冷静で達観したような考え方ができるもんかい。と思っていが、幼稚園から小学生あたりの話になると、自分も似たようなところがあって苦しんだことを思い出した。
26になった今は、とにかくハッピーで不安に思うくらいノンストレスな日々を過ごしているが、それは小学校くらいのときに、とにかく繊細で孤独でいろんなことに悩み苦しんでいたからなんだなとこの本を読んであらためて気付いた。
幼い頃の、チクチクと心が痛むような感情を、大人になっても生き生きと思い出せるのも、その時の心情をそのまま描き出せるのもすごい。
あの時代に戻りたいとは思わないけれど、あれくらい悩んでもいいから、もっと新しい感情や物事の原理を発見をしたいなと思う。
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