あらすじ
まるで神の魔法のような2つの「密室」事件。
アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す、かつての人気作家。
キックボクシングの王者決定戦、勝利の瞬間にリングで死亡したチャンピオン。
かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で、それでも起きた奇妙な「密室」事件。
摩訶不思議な2つの謎に対し、天才医師・天久鷹央がくだした「診断」とは? 書き下ろし掌編「後輩、朝霧明日香」収録。
出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトル通り、密室内で起こった2つの事件。
どちらも結末に驚き!!
小鳥遊先生も成長したなぁ~と感じた作品でした。
時系列で追ってるこちらのシリーズ、最新刊まであと少し!かな?
Posted by ブクログ
密室の病室で泥酔になる患者の謎、勝利の瞬間に死亡した謎。相変わらず面白かった。ただ後半は残った人の気持ちを考えてしまってしんみり。小鳥先生の成長を感じられた一作でした。
Posted by ブクログ
本作は二つの短編から構成されたものだった。
どちらのケースも不可思議で、とても興味深かった。
最初のケースは、作者の知念実希人の創作活動や作品にかける思いが乗り移ったような、熱い話だった。
二つ目のケースは、真実を知った時の哀しさが半端ではなかった。
自分が同じ立場に置かれたら、どんな行動をするだろうと考えてしまった。
Posted by ブクログ
短編が2つ
今回は謎解きミステリーというよりストーリー重視だったかも。
前半は被害者も出ず、頑なにサインを欲しがる鷹央先生の茶目っ気がみれるライトな話に対し
後半は小鳥遊先生がメインで、先生の学生時代に触れつつ短い中にも哀しく重い物語だった。
自殺幇助や安楽死は明確な答えのない難しい問題だが、敢えて短編で多くを語らないことで
鷹央先生が小鳥遊先生に投げたように読者に問いかけているようにも思えた。
Posted by ブクログ
2つの密室の謎
・アルコールが一滴もない閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気作家・・・
・衆人環視の中、キックボクシングの王者の瞬間にリングで死亡・・・
内容から興味がそそられどのように謎を解決するのか楽しみでした。
人体って本当に不思議で知れば知るほど医療の世界にハマりそうです。
まだまだ知らないことが多いと実感させられます。
「神のハンマー」の章は、想像以上に展開で心が苦しかったです。
なんとも辛く泣きそうになりました。
書き下ろしも小鳥遊先生の誤解されていく感じも慣れてくると面白いです。
やはりこのシリーズはハマります。
Posted by ブクログ
医療知識がなければ、なぜそうなったのかが結末を読むまでは分からないから、その謎解きが面白い。
そんな理由で泥酔したのかと思ったり、鷹央が何に感じた違和感と解決を小鳥遊に託すというやり方。それぞれの人間性、個性もまた面白い。
Posted by ブクログ
今回の早坂の死に関する事件は、小鳥遊先生に託されていた。普段は鷹央が解決していた場面を側で見守っていた小鳥遊が、ついに自分の力で事件を解決しなければならない状況に直面するのは初めてであり、新鮮に感じた。亡くなったのが小鳥遊にとって大切な人であったため、自らの手で事件を解決し、律子や轟兄を心理的な苦痛から解放できたことは、非常に意義深かった。最終的に、警察にこの事実を報告せず、彼ら自身の手で今後の人生を切り開くことを委ねた小鳥遊の判断は、彼らしいものであった。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第十一弾。
プリンターのインクにメチルアルコールが使われているとは知らなかったし、
その毒性を中和させるのにエチルアルコールが良いのも知らなかったので面白かったが、
プリンターのインクのようなちょっとの量で酔っ払うの?とは思った。
それでも、
処女作が衝撃作だったゆえに苦悩するミステリー作家に、
最近の作品の方が物語の深みがあって好きだ、と言って悩みを解放する鷹央は素晴らしい。
SNSの批判より面と向かって言われた賞賛の方が心に響くというのは、
体験談だろうか。
小鳥遊の先輩がキックボクシングの試合直後に死んだ事件の方は、
神のハンマーときた時点で電気だとわかったので、
そこにどうつながるかが興味のポイントだった。
小鳥遊が事件の解明を任されたのが良かった。
Posted by ブクログ
推理カルテの6冊目になるのかな。
相変わらずのテンポの良さと軽妙なギャグ。
結末がかなり強引ではあるが、読んでて楽しいから問題なし(笑)。
巻末の書き下ろしの『朝霧明日香』さん、怖いなぁ(笑)。
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面白かったです
今回もショートストーリー2本でした
1本目はなるほど、と思うところが多く、ドクター目線での鷹央先生の名推理、よかったです。
2本目は切ないけど小鳥遊先生の成長に、ちょっと感動。最後の宴会は相変わらずで楽しそう。
最後のオマケのサイドストーリーで出てきた諏訪野くんと朝霧ちゃん、今後こっちの本編での時間軸で登場しないか、楽しみ。
Posted by ブクログ
中編2本。
安定のミステリー感。安心して読める。
病気のことなど知らない身なので、まさかそんな症状が?そんな対処法が!?という驚きがいっぱい。
さすがお医者さまだ。
とはいえネタが割れても(病気がわかっても)、あーそこに伏線があったのか、という驚きをいただけるのでこの作品はとても好き。
2本目の話はけっこう切なくて、しんみりしてしまった。でも悲しいけど、本人はどうなんだろうなと。人生の1番いいときに…。私なら本望だけど、考えてしまった。
Posted by ブクログ
今回は中編2編。凡人には想像もつかない医療ミステリーですが、解決を読むと、なるほどしっかり伏線も張られていて(まあ、それが医学に知識がないと素通りしてしまうわけですが)満足。
Posted by ブクログ
キックボクシングの試合で、勝利した後にチャンピオンが倒れ死亡する。
病死と診断されたが、関係者に状況をヒアリング、CT画像を見ることで真実が解き明かされる。
倒れた後の心臓マッサージで殺される。
とても読みやすい。
Posted by ブクログ
今まで手に取ったシリーズ内で、一番薄い本のため病院の待ち時間の間に読み終えることが出来た。
『バッカスの病室』で持ち出された謎が以前読んだ本で取り上げられたものだったので、『あーあれかー』と、思わず手を叩いたりした。
そろそろ主人公には報われてほしい。でも、しばらくは報われないことは、最新刊の様子で判明しているのだ。
Posted by ブクログ
短編が2話
神話になぞらえてかいてあるのかな?アルコールがない病室で患者が酔っ払うなんておもしろいけど、短いせいか?今までのものと比較するとやや物足りなさを感じる。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回は久々に短編集。
アルコールがない病院内でのアルコール中毒患者。
観客のいる前で勝利後倒れたキックボクシングの勝者。
今回は鷹央が小鳥遊に謎解きを任せた回。