ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • カフェーの帰り道

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    戦地に強制的に連行されてたのは、そんなに昔のことじゃあないんだよな、当たり前のことを忘れてたわ。カフェーの帰り道には、人それぞれの人生があるし。大変な時代でもなんとか生き抜いてきた先人たちがいるんだよなあ。菊田さんのキャラがいいよなー、常識にとらわれず粛々と生きてる感じ、幸せな人生なんだろな。

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    2026年07月08日
  • ダクダデイラ

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    ネットに転がる怪文書を集めたモキュメンタリーホラー。不気味で不安になる書き込みが続き、表題の儀式へ話が進むと戦慄する描写が畳み掛けてくる。読むには覚悟が必要だ。だが完成度は高く読ませる力がある。今年1番の問題作かもしれない。

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    2026年07月08日
  • 異常に非ず

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    「オレは精神異常やない。道徳と善悪をわきまえんだけや。」
    実際に起きた昭和54年の三菱銀行人質事件をモチーフとした小説。

    射殺された犯人の生い立ちを取材する新聞記者たち。四国の実母、前の愛人。
    同世代の記者が自分と同じような生い立ち、時代背景からオーバーラップしていく犯人の人生。事件そのものより、犯人の周りの人物の描写がほとんど。

    「あいつは異常やない。事件の芽になるもんを突き止めなかったら、ブンヤの看板が泣くで」
    骨のある取材をする新聞記者がまだ存在した時代への壮大なオマージュ。

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    2026年07月08日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    祖母と孫のロンドン旅行記。
    高級ホテルのホスピタリティすんごい。
    ホテルのおもてなしにほっこりしているとハッとする言葉や、これ人生で大事なことやんとなる言葉がサラッと出てきたりする。

    あと語学が堪能ってやっぱりすごいわ。
    私も英語の勉強再開しようかなぁ、そしていつかロンドンに行ってみたいなぁ

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    2026年07月08日
  • 自分は「底辺の人間」です 京都アニメーション放火殺人事件

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    どこでどうなってしまったのか、読んでいて頭を抱えた。
    自作の小説が思った通りの評価を受けなければ「もっと面白いものを」と思えなかったのか。
    自分が不幸ならば見ず知らずの人間を殺して彼ら全員を不幸にしてもいいのか。
    小説が落選した、作風をパクられた事を動機としているのも、殺人を犯すための「言い訳」にしかなっていない。違うと言われるかもしれないが、そういう風にしか思えない。詮索はいくらでもできるし、疑い始めたらキリがない。事件の元凶と対面し、話をした遺族の方には頭が下がる。

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    2026年07月08日
  • フィールダー

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    たまたま流れてきた読書アカウントの投稿の中にあった一冊。見たことがない本で、妙に気になったので手に取ったところ大当たり!
    主人公である橘の勤務する出版社とオンラインゲーム、「表と裏の顔」「オンとオフ」的に描かれがちな二つの面だが、これがごく当然であるかのようにシームレスに描かれている。自分はここまで本格的にオンラインゲームに取り組んだことはないものの、ごく当たり前にインターネットに生息する身としては非常にすとんと落ちるものがあり、同時にそれを初めて意識した。
    赤裸々というのが正しいかどうか分からないけれど、そこまで言っちゃっていいの?そこに触れちゃっていいの?無意識に蓋をしているそこを叩いてい

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    2026年07月08日
  • イクサガミ 人

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    ページ数多めなので読んでて疲れるのですが、休憩を入れるのが惜しいぐらい先を読みたくなる。私は歴史に詳しくないので明治維新や新選組については最低限の知識しかありませんが、それでも楽しんで読めました。やはり4冊で起承転結各1冊の構成でしょうか。この物語がどういう結末になるのか、どういう結末をつけるのか、4冊目が楽しみ。

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    2026年07月08日
  • BUTTER

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    版権が変わったことを機に、以前のも持ってはいたが購入。大人になって読む本作は、もちろん面白いし名作だと思うけれど、誰一人として共感できないなと思った。

    カジマナの言葉を借りると、里佳はどこまでも男子中学生みたいだし、伶子は情緒不安定すぎる。そして問題のカジマナはネチネチしてるだの正しさに固執してるだの何だの言って女を嫌っているけれど、そんなカジマナ自身が一番女女していてもう本当に気持ち悪い(笑)常に思考が男男男!なところも香ばしい(笑)

    カジマナにしろモデルになってる木嶋佳苗にしろ、あなたたちが思ってるほど男の人はあなたたちのことが好きではなく、単純に「世話してくれる優しいママみたいな女」

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    2026年07月08日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    「不幸の家」と呼ばれた家に暮らした五つの家族の物語。
    子供が家出していたり、シングルマザーだったり、不妊で悩んでいたり、様々な人物が登場しますが、
    「幸せかどうかは自分が決める」
    これにつきます^ ^

    タイトルからしてホラーだったらどうしようと心配でしたが、心温まる物語でした。

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    2026年07月08日
  • 何者

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    朝井リョウの小説は、読み手の無意識をえぐる。

    『何者』を読んで、そう確信した。

    一人称で語られる言葉は、自分の心の声かのようで、
    作中で投げかけられる言葉は、容赦なく自分にも刺さる。

    何者にもなれないことには薄々勘付いているのに、
    つい何者かになろうとしてしまう。

    そんな自分を滑稽と見るか、人間らしいと見るか。

    小説を読んで、
    ここまで自分自身を見つめることになるとは思わなかった。

    恐るべし、朝井リョウ。

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    2026年07月08日
  • 最後の一色 上

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    新聞連載開始当初は『時代物やん、人物名覚えきれんなぁ』と後ろ向きだった。一色氏当主も『醜男か〜い』といささか魅力は感じなかったのだが…

    違ったのですよ…細川忠興は血の気の多いイケメン、というくらいの予備知識だったけど、対する一色五郎の不思議な魅力にどんどんハマっていく。
    そして気がついたら、怖ろしいほどのイケメンビジュアルに!
    家臣群も良いの。家督を継いだばかりの主様を、始めのうちは懐疑的な態度で舐めてるんだけど、徐々にそのカリスマ性を理解し、固い絆で結ばれていく。信長の派手好き、新しもの好きが頂点に達した、お馬揃えの儀は圧巻。その後の武田討伐、本能寺の変で上巻は終わる。

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    2026年07月08日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    小説すばる新人賞受賞作。平石さなぎさん、初めて読みましたが、本当に素晴らしい作品でした。
    宗教団体で生まれ育った少女が、友情を育み、これまで常識だと思っていたことに疑問を持ち始める。
    2人の少女のやりとりが微笑ましくて、どうか2人の未来に幸あれと祈らずにはいられなかった。
    表紙の絵になっている自転車での疾走シーン、どこまでも走り続けてほしい。
    もっと読み続けたいと思う幸せな読書でした。

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    2026年07月08日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ネタバレ

    これを読んで朝井リョウがなぜ私の心を掴むのかわかった気がした。
    私はぞくぞくする展開が好きなのかもしれない。もしかしたらミステリと相性がいいのかもしれない。という気づきと、朝井リョウの扱う題材が人間の内にあるひそかな感情にスポットを当てたものであるということ。「コミュニケーション促進法がある世界線」や「クレーマーに立ち向かう教師」は私が日頃悩む事象を朝井リョウは扱う。

    『立て!金次郎!』は途中までいい話としてのめり込んだ。孝次郎の頑張る姿に共感し、園児にきちんと花を持たせる展開に歓喜した。もうこれでいいよ。この後展開がなくても十分だよ、と思わされつつも、最後に強烈なホラーを突きつけてきた。『

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    2026年07月08日
  • 宙わたる教室

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    本作は以前からタイトルだけは知っていたが、読んだことはなく。
    ネトフリで、NHKドラマを見かけて、観てみたら、ものすごく面白くて感動した。
    これは、原作も読んでみたい!と、手に取ったのがこの本。

    原作とドラマは、少し違っていたが、やはり感動する小説だった。
    自分は、家庭の事情で合格をしたのに大学に行かれなかった。
    代わりに、働きながら大学の通信教育部で大卒資格をとった。
    昼間の普通の大学生には「通信教育部なんて」と、馬鹿にされながらスクーリングに通ったなー。
    この本を読みながら、そんな昔のことを思い出した。
    通信教育部にも、さまざまな年齢の方がいた。
    この定時制のように。
    学ぶことはいつでも

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    2026年07月08日
  • 旅猫リポート

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    ネタバレ

    信じられないくらい泣いた。
    後半特にエンドレスで泣いてた。


    300ページちょいとは思えない満足感。
    サトルがいい奴すぎるし、登場人物みんないい人人間あったか〜い。

    ナナとサトルの友情はとても硬く他の人には邪魔できない程でペットを飼ってる人達はみんなこうなんだろうなーと思って飼い主、ペットを失うことの辛さを改めて感じた。

    サトルがナナを大好きなようにナナもサトルが大好きでそれを感じ取れる描写が多くて微笑ましくクスッとするとこもあった。

    よし、読んでない人達に絶対おすすめしよ。

    紙上健吾が勧めてただけある

    言語化できない良さがあった。
    猫飼ってる人読んだら本当にまずいと思う。


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    2026年07月08日
  • 北欧こじらせ日記 フィンランド1年生編

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    ネタバレ

    間違いなく名作。全員が読んだ方がいい。
    外国の地で、ビザがなくなるかもしれないという恐怖がどれほどのものなのか、想像するに震えるほどだ。状況に流されて選択を間違えたらもっと辛い目にあう。そうわかってはいても、正しい選択をするのは難しい。しかも、正しい選択は明らかに正しそうな見た目とは限らないわけで、チカさんの場合は、それは個人事業主のビザという、30%以下しか取得できない難しい道として現れる。経験を活かして働けるシェフのビザの方が安心だという人は多いんじゃないだろうか。
    そういうときに、自分の心の声を聞いて、本当に選ぶべき道を信じることができるか。チカさんがこの時に選択できた理由は、日頃から、

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    2026年07月08日
  • とんこつQ&A

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    読みやすい文章と先の読めない展開で、どの短編も面白かった。
    嘘の道も、良夫婦も、いつバレてしまうかヒヤヒヤして、それが楽しい(笑)
    この中だと、とんこつQ&Aが1番好きだった。
    接客が苦手で、どんな短いフレーズにもカンペが必要な主人公。何を言えばいいかは分かっているけれど、それを口にするのが彼女には難しい。
    場面緘黙症なのかなと、個人的には思った。
    いらっしゃいませ。ありがとうございます。など、大量の紙をポケットにしのばせて日々奮闘する彼女を、優しく見守る大将とぼっちゃんの人柄に心が温まる。
    ところが………そんな日々に突如変化が!

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    2026年07月08日
  • 卒業生には向かない真実

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    ネタバレ

    1301冊目、ピップの強さと弱さが同じ根から生まれ、互いを照らし合うように際立つ物語だった。彼女は強いからこそ真実を追い、弱いからこそ壊れ、壊れながらも愛する者を守るために前へ進む。そのアンビバレンツさが、ただの探偵役ではなく、生身の人間としてのリアリティを与えている。事件が終わっても罪悪感や倫理の揺らぎは消えず、むしろ静かに彼女を締め付ける。その姿が痛々しくも人間的で、読者は彼女を責められず、ただ応援したくなる。勝利でも敗北でもない“重さ”を抱えながら生きるピップの姿が深く心に残った。⑤↑↑

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    2026年07月08日
  • 海を破る者

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    以前、愛媛県立歴史博物館を訪れた折、河野氏の展示が結構あったのだが、村上水軍の親戚程度の認識しかなく、また一遍上人の氏だとは知らなかった。また訪れたらもう一度しっかり展示を見たい。
    物語はすごく良かった。実のところ、海軍であれば水難事故にも敵を救うのは当然ではないかという気がしてしまったのだが、日本軍として戦うことのなかった時代、かなり勇気がいる行為だったのだろうなと思わざるを得ない。最後は泣いてしまった。

    河野六郎は身内の争いに巻き込まれ、争いにお金が飛んでいくので家の維持もままならないほどであったが、海賊の取り締まりや漁業者の諍いの仲介などで財を少しずつ増やした。
    一遍とは従兄弟でたまに

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    2026年07月08日
  • 満月珈琲店の星詠み

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    人の内面を描いている小説ばかり読んでいる私にとって、この本とのであいは衝撃だった。西洋占星術、猫の喫茶店などいろいろなモチーフがある中で、1ページ目を読み始めたときからは想像もつかない結末が待っていて、ぜひとも誰かに勧めたい1冊となった。続きを読みたい!!!

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    2026年07月08日