小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
大学2年生の時に読んだ
中学卒業以来久しぶりの読書だった
旅(好奇心のままに生きること、全くの他人と一期一会の出逢いを楽しむこと)を学んだ
大学3年生になる春休みに青春18切符による一人旅でそれを実行できたのが良かった
(同じ大学の文学部国文科の人と帰りの電車で隣同士になった、その人も青春18切符で1人旅してた)
旅、ひいては人生に対する考え方の変遷(?)には深みを感じたが、共感もあればそうでない部分も
作者の好奇心の摩耗ゆえかな?
ただ、作者が旅を延長する部分などは確かに心が動いた記憶がある
コラムの井上陽水との会談で、「欠落がありながら社会生活を営めている人は面白い、欠落を補う長所があるからだ」という言葉は目から鱗だった
それを僕は何かを欠落しているかな?そしてそれを補う何かを僕は持ってるのかな? -
Posted by ブクログ
長編シリーズものだし、2週間ぐらいで上下巻読めたら良いかな〜と思っていたのもつかの間、気づけば2日で上下巻を読破していました。
上巻で何度も心折られ、読み進めるのを諦めそうになったのが嘘みたいに、小気味よいテンポで話が進む。
上巻で主人公も私も同じように抱えていた疑問がスルスルと紐解かれていくのがとても心地よく、あっという間に読み終えてしまいました。
上巻では何も分からないまま異世界に放り込まれた陽子と一緒に途方に暮れ、下巻では陽子がこの世界を知っていくのと一緒に、読み手である私も少しずつ十二国の世界を理解していく。上下巻を通して、主人公と一緒にこの世界に馴染んでいくような読書体験だったように思います。
「ネズミが出るまで諦めないで」と書かれた感想を信じて良かった。
他人を信じることができなくなっていた陽子に、ごく当たり前のように善意を差し出してくれる楽俊があまりにも素敵で、彼のセリフに何度も泣かされました。
上巻であんなにウジウジメソメソしていた主人公が、少しずつ自分で考え、自分で選び、どんどん格好よくなっていく姿もとても良かったです。
「聞いたことのない単語を覚えることが困難」「文字情報から情景を思い浮かべることができない」という自分の特性上、ファンタジーはすごく苦手だったのですが、そんなことはどうでもいいと思えるほど、物語が素晴らしかったです。
上巻を読んでいる間は、このシリーズをこの先も読めるのかと不安に思っていたはずなのに、読み終えた頃には、もっとこの世界を知りたいと思っていました。 -
Posted by ブクログ
1作目とは異なり、十二国の桃源郷である蓬山が舞台の中心。よりファンタジー色を強める世界観と、王と麒麟の関係性にさらに引き込まれる。
主人公の泰麒は物語の中でほぼ成長しない。
折伏と転変の場面を除きずっと自分に自信がなく、あるべき自分に悩み、誰かに甘え、最後までほぼそれは変わらない。スタート地点は同じでも物語の中で覚悟を決めていった前作の主人公・陽子とは異なる。
ただ、こちらの泰麒の方がより現実的で共感できる主人公なはず。周りと馴染めない、自分の存在に悩む、そんな不甲斐なさを日常生活で感じることもある。彼の姿に自分を重ね、子供の設定も相まって、頑張れと応援したくなる。
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