小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
凄まじい物語に出会った。
この本には、私の怒りがあって、希望があって、願いがあった。
途中で本のページを引っ掻いてしまうくらい、感情を揺さぶられた。
女であるからには逃れられないことはいくつかあって、そのひとつに「出産」があると思う。
子どもを産めるのは私たち女だけであり、選択権はこちらにある。それにあたって社会的な構造、世間体、命とは何か、なぜ産むのか、なぜ産まないのかといった、他からの視点が入り込む。
生命は尊い。
だけど、この世に生を受けたがために苦しみ、死にたい思いをする人がいることもまた事実であるということ。
到底語り尽くすことのできない「生命」について、こんなにも生々しくて、言葉のひとつひとつに結晶化したエネルギーがある小説に、私は初めて出会ったかもしれない。
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Posted by ブクログ
ネタバレかなりの序盤のヒントから、同じ世界だ!時代が違うだけだろ!早く気づけ!外で会える!協力を得て報復だ!なんて思いつつやきもきしながら読んでました。
でも、そんなこんなで終盤に差し掛かれば、世の中にいくらでもいて個人的にも心当たりがアリアリの、極悪真田伊田のように言葉が意味をなさない世界に住む自己中害獣、そんなあいつらの存在なんてどうでも良くなる、伏線回収大大大爆発!!感動しきりでした!
最終盤、こころと、神なる姉を持つ男の子の再会で泣かされたところへ、喜多嶋先生のまさかの正体!大感涙です!
追記:
マサムネの下の名前が僕の実際の名字の音に読めるのヤメて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラストは一度読んだだけではすぐに理解できず、思わず冒頭から読み返してしまった。「二度読みミステリの最高峰」と呼ばれる理由がよく分かる作品だった。
クライマックス、犯人にたどり着きそうになってからは、さまざまな人物の視点から物語が一気に動き出し、ページをめくる手が止まらなかった。そして最後まで読み終えた瞬間、それまで見ていた物語がまるで違う姿に変わってしまう感覚がすごい。
また、樋口とかおるが、それぞれ敏子の死に対する罪悪感や後悔を抱えながらも、何とか乗り越えようと手を組み、少しずつ絆が芽生えていく関係性も好きだった。
ただ、内容はかなりグロテスクで、生理的にも相当ハード。間違いなく面白かったけれど、気軽には人におすすめできない名作だと思う。 -
Posted by ブクログ
容赦ないラストの展開に思わずため息
やはりホリー・ジャクソン、恐るべき!
余命1週間と言われたらどうする?
普通なら愛する家族と共に穏やかに過ごすだろう
しかし27歳のジェットは、残された1週間で自分を襲った犯人を見つけるという大胆な選択をする
幼い頃に姉を亡くしているジェットにとって、死は遠い存在ではなかったのかもしれないが、信じられない行動力で、次々と秘密のベールが剥がされていくスリリングで衝撃的な1週間
そしてそれは親友ビリーとの絆、自分のホームを確信した1週間でもあった
ジェットのかけがえのない濃厚な1週間を堪能し、余韻にひたりました
この作品も数年後、ハロウィンの時期にNetflixで映像化される気がします
観る観ないは、ビリー役の俳優さん次第かなぁ、と勝手に妄想しております(歌声も重要!)
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Posted by ブクログ
前作の『それでも光に手を伸ばす』も大好きでしたが、個人的には今回の『欠けたまま満ちる』のほうが、さらに好きでした。
前作が、苦しい夜の中でそっと手を差し伸べてくれるような本だとしたら、今作は、傷や欠けた部分を無理に治そうとせず、そのまま一緒に生きていく方法を教えてくれるような本でした。
読んでいて何度も、「ああ、このままでもいいのかもしれない」と思えました。強くならなくても、全部を乗り越えなくても、完璧に立ち直らなくてもいい。欠けた部分を抱えたまま、それでも人はちゃんと満ちていける。
Payaoさんの文章は、きれいごとだけではなく、弱さや寂しさまでちゃんと知っている人の言葉だから、すっと心に入ってきます。ページをめくるたびに、自分でも言葉にできなかった気持ちを代わりに見つけてもらったような感覚がありました。
前作が好きだった人にはもちろん読んでほしいですし、今ちょっとだけ生きることに疲れている人にも、そっと渡したくなる一冊です。
前作より、さらに好きでした。
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