ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ファイア・ドーム 上

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    長い割にすぐに読めた。
    ミステリーでもあり人間ドラマでもある。
    根も葉もない噂がまことしやかに流れてそれがあたかも真実のように言われる。
    誰が言い出したかわからない。
    そんなことは現実にもある。そんなテーマで考えさせられた。

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    2026年10月02日
  • 夏物語

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    凄まじい物語に出会った。
    この本には、私の怒りがあって、希望があって、願いがあった。
    途中で本のページを引っ掻いてしまうくらい、感情を揺さぶられた。

    女であるからには逃れられないことはいくつかあって、そのひとつに「出産」があると思う。

    子どもを産めるのは私たち女だけであり、選択権はこちらにある。それにあたって社会的な構造、世間体、命とは何か、なぜ産むのか、なぜ産まないのかといった、他からの視点が入り込む。 

    生命は尊い。
    だけど、この世に生を受けたがために苦しみ、死にたい思いをする人がいることもまた事実であるということ。

    到底語り尽くすことのできない「生命」について、こんなにも生々しくて、言葉のひとつひとつに結晶化したエネルギーがある小説に、私は初めて出会ったかもしれない。

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    2026年10月02日
  • さよならジャバウォック

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    伊坂幸太郎は初めて読みました。
    量子と斗真の2人の視点から別々の話が描かれて交差していき、段々とその物語が交差してくるのは面白かった。
    自分自身を自分たらしめ、何を持って行動しているのか、それは自分の意思なのか、そんなことを深く考えさせられる。

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    2026年10月02日
  • 木曜日にはココアを

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    人と人の繋がりが複雑に絡み合いつつ、どれもが体温の伝わるストーリー。
    カフェでゆっくりとホットココアを楽しめる時間をつくりたい。

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    2026年10月02日
  • ハウスメイド

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    オーディブル視聴。
    単純なので、主人公のミリーがハウスメイドとして働く家のエキセントリックな婦人に四苦八苦する人怖系物語か……?!とハラハラしながら読んでいたんだけれど、騙された〜!! まさか不倫から始まる復讐譚……?と訝しんだところで暴かれていく真実は想像していたよりさらなる人怖系でした!
    女たちの友情!!も展開していく感じでよかったです。続き楽しみ!

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    2026年10月02日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    かなりの序盤のヒントから、同じ世界だ!時代が違うだけだろ!早く気づけ!外で会える!協力を得て報復だ!なんて思いつつやきもきしながら読んでました。


    でも、そんなこんなで終盤に差し掛かれば、世の中にいくらでもいて個人的にも心当たりがアリアリの、極悪真田伊田のように言葉が意味をなさない世界に住む自己中害獣、そんなあいつらの存在なんてどうでも良くなる、伏線回収大大大爆発!!感動しきりでした!


    最終盤、こころと、神なる姉を持つ男の子の再会で泣かされたところへ、喜多嶋先生のまさかの正体!大感涙です!

    追記:
    マサムネの下の名前が僕の実際の名字の音に読めるのヤメて。

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    2026年10月02日
  • ブラッディダイスの殺人 下

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    CL 2026.9.30-2026.10.2
    不思議なくらいどんどん面白くなってきている。
    チームのメンバーも増えて、事件はもちろん陰惨だし、今回もポーの苦難が酷すぎるけど、それでもなんか軽やかなんだよね。
    今回のこのチームワークは最高。
    でも、次作にはさらに期待が膨む。

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    2026年10月02日
  • 十戒

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    オーディブル視聴。
    ぜったいこの人犯人でしょ……と思わせつつ、アッ違った?と思わせてからのやっぱりじゃーん!というラスト。トリック?はそんなに上手くいくかい?!と感じたけれど人狼ゲーム的?で最後まで面白かった! あと、前作【方舟】は読んでいた方が最後がより一層オッ?!と思えて楽しいと思う!

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    2026年10月02日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    原田マハ作品は芸術系しか読んだことがなかったので、こういうタッチのもあるんだ!と新鮮な気持ち。

    スピーチライターの卵になり幼なじみの国会議員選挙の手伝いをすることになったこと葉の視点を通して様々なスピーチの感動が描かれている。

    言葉が人を動かすことを実感した中で、言葉が出ないときには何も言わずに抱きしめるだけでいいというのはとてもよかった。

    キャラがみんな好感が持てるので、読んでいてとても楽しかった。ラストは思わずにっこり。

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    2026年10月02日
  • 魔性の子 十二国記(新潮文庫)

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    ホラーちっくで怖かったけど、めちゃめちゃおもしくて一気に読んじゃった!
    自分の世界はここじゃない、帰りたい戻りたい。の気持ち私も昔抱いた事があるので、とても感情移入できてしまった。
    本当の世界なんてありはしないのにね。
    十二国記0巻から入ったけど面白かったから、本編入るのすっごく楽しみ!

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    2026年10月02日
  • 大誘拐

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    ネタバレ

    とっても面白かった。登場人物みんな好き。刀自の鮮やかな犯行に、私も騙されてしまった。面白くって、読み始めたら止まらなかった。スピード感がちょうど良かった。

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    2026年10月02日
  • 砂漠

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    大学生あるあるとないないが入り交じった。
    大学生の日常が書かれてるゆるっとした空気だった。
    学生の頃に読みたかったな~。

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    2026年10月02日
  • アルプス席の母

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    高校野球を描いた物語だけれど、主役はグラウンドではなくアルプス席にいる母親だ。息子の夢を支えるために慣れない土地へ移り住み、父母会やお金の問題、将来への不安と向き合う姿がとてもリアルだった。母親だからこその喜びや葛藤が丁寧に描かれていて、何度も胸が熱くなる。
    特に終盤は、息子の成長とそれを見守る母の思いが重なり、思わず涙がこぼれた。野球の結果以上に、親子が積み重ねてきた時間の尊さに心を動かされる。個人的には、親の立場で読むとより刺さる一冊だった。

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    2026年10月02日
  • ぬすびと

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    どんな立場でも、お金があってもなくても、それぞれ悩みがあって、でも自分とは住む世界が違う…と思って遠ざけて…
    我慢するだけでなく、自分の力を信じて少しずつ成長していく彌栄子さんも素敵だし、月のようにいつも見守ってくれている暖も素敵…
    映像化されたら、誰が暖をやるのかな…とか考えてしまう…

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    2026年10月02日
  • ムーンレター

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    ネタバレ

    過去や未来に自分の記憶を代償に手紙を送ることができる不思議な神社が出てくる物語。登場人物が全員他人を想う気持ちに溢れていて読んでいて心の温まる作品だった。「過去に手紙が送れる」と「大切な記憶を失う」の2つの要素が物語に上手くハマっていて読んでいて面白かった。何回も読んでいて鳥肌が立つシーンがあり感動した。

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    2026年10月02日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    ラストは一度読んだだけではすぐに理解できず、思わず冒頭から読み返してしまった。「二度読みミステリの最高峰」と呼ばれる理由がよく分かる作品だった。

    クライマックス、犯人にたどり着きそうになってからは、さまざまな人物の視点から物語が一気に動き出し、ページをめくる手が止まらなかった。そして最後まで読み終えた瞬間、それまで見ていた物語がまるで違う姿に変わってしまう感覚がすごい。

    また、樋口とかおるが、それぞれ敏子の死に対する罪悪感や後悔を抱えながらも、何とか乗り越えようと手を組み、少しずつ絆が芽生えていく関係性も好きだった。

    ただ、内容はかなりグロテスクで、生理的にも相当ハード。間違いなく面白かったけれど、気軽には人におすすめできない名作だと思う。

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    2026年10月02日
  • 成瀬は信じた道をいく(新潮文庫)

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    久しぶりに成瀬に会えた喜びと、私の第二の故郷、びわ湖大津の懐かしい風景に胸が熱くなりました。巻末の大津散歩も楽しく、ピンクのしおり紐も嬉しい。忘れかけていた滋賀の県民愛と連帯感に、改めて感激した。

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    2026年10月02日
  • 余命一週間の探偵として

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    容赦ないラストの展開に思わずため息
    やはりホリー・ジャクソン、恐るべき!
    余命1週間と言われたらどうする?
    普通なら愛する家族と共に穏やかに過ごすだろう
    しかし27歳のジェットは、残された1週間で自分を襲った犯人を見つけるという大胆な選択をする
    幼い頃に姉を亡くしているジェットにとって、死は遠い存在ではなかったのかもしれないが、信じられない行動力で、次々と秘密のベールが剥がされていくスリリングで衝撃的な1週間
    そしてそれは親友ビリーとの絆、自分のホームを確信した1週間でもあった
    ジェットのかけがえのない濃厚な1週間を堪能し、余韻にひたりました
    この作品も数年後、ハロウィンの時期にNetflixで映像化される気がします
    観る観ないは、ビリー役の俳優さん次第かなぁ、と勝手に妄想しております(歌声も重要!)

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    2026年10月02日
  • 欠けたまま満ちる

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    前作の『それでも光に手を伸ばす』も大好きでしたが、個人的には今回の『欠けたまま満ちる』のほうが、さらに好きでした。

    前作が、苦しい夜の中でそっと手を差し伸べてくれるような本だとしたら、今作は、傷や欠けた部分を無理に治そうとせず、そのまま一緒に生きていく方法を教えてくれるような本でした。

    読んでいて何度も、「ああ、このままでもいいのかもしれない」と思えました。強くならなくても、全部を乗り越えなくても、完璧に立ち直らなくてもいい。欠けた部分を抱えたまま、それでも人はちゃんと満ちていける。

    Payaoさんの文章は、きれいごとだけではなく、弱さや寂しさまでちゃんと知っている人の言葉だから、すっと心に入ってきます。ページをめくるたびに、自分でも言葉にできなかった気持ちを代わりに見つけてもらったような感覚がありました。

    前作が好きだった人にはもちろん読んでほしいですし、今ちょっとだけ生きることに疲れている人にも、そっと渡したくなる一冊です。

    前作より、さらに好きでした。

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    2026年10月02日
  • とりあえずお湯わかせ

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    コロナ前の世界とコロナを経た世界
    小説家の目から見るとどう映るか
    ジェンダーや、貧困層、コロナで浮き彫りにされた弱者と世間の乖離を見てみると、不安定で理不尽な世界の上に私たちはいる。

    おうち時間の工夫と
    戦時中の物資が不足しているなかでどう豊かに過ごすか
    が、イコールの関係だということにはっとした。私たちは歴史のさなかにいたのだと。

    焦りつつ、悩みつつ、作家として、母として
    とりあえず生き抜くを目標に邁進した日々。
    何とか頑張れる気持ちになる本でした。

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    2026年10月02日