ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • きよくしぶとくやかましく

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    白日町(しらびまち)を舞台に、個性豊かすぎる人たちの日常を描いた作品

    そこには、田舎町の閉塞的な人間関係、女だから男だからというジェンダーの問題があちこちにあふれていて、いろんな人の視点から話が進んでいく。
    ミステリな要素に軽快で皮肉なやりとりが交わされ、サクサク読める。

    最後までしぶとく生き残ること。
    そんなふうに、生きていきたいと思う
    読み終えた後、タイトルの意味をしみじみと噛みしめた。

    〝白日(しらび)〟町は、〝白日(はくじつ)〟とも読める。この町の歪な要素がいつか日の光にさらされる日が来るのだろうか。


    今回の装画が今までと雰囲気が違うなと思っていたけど、読後はとても愛おしくな

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    2026年08月28日
  • 星を編む

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    私の中で大切な本の中の一つとなった「汝、星のごとく」の続編。
    櫂と暁海の美しい物語を継承しつつ、残された人たちの平凡で必死で、それでも希望や明るさのある人生が見れてよかった。

    暁海のお母さんが回復していたの、本当に良かった。暁海にかけた負担は消えないけども、そのおかげで暁海は北原先生に出会えたんだよね。

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    2026年08月28日
  • ひとりずもう

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    なんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔するほど面白かったです。
    小中の周りと自分との違いに悩む思春期に大変共感し、女子校の生意気でぐうたらな日常においおい!と笑い、ラストの夢を叶えるために全ての時間と労力を捧げる姿に感動しました。

    夢があるならそれに向かって全力疾走するのはとても大切で、どこかで絶対にやらなければいけないことだけど、ずっと走り続けることが正解でもない。そこまで焦る必要もないんだと思いました。さくらももこの、のんびりとした学生生活があるからこそ、あのふにゃふにゃ(?)とした考え方ができて自分の漫画スタイルを確立できたのかなあと思いました。
    遠回りは近道だ、ということをこのエ

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    2026年08月28日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    亮と貴彦・優美の別れは、泣いてしまった。
    特に優美が亮と生きる中で、血の繋がりとか関係なく、大切に愛情深く育てる姿が描かれていたからこそ、つらかった。

    結局、優美と貴彦は、亮と別れたあとは辛い日々を送っていたようで。優美はまだ最後に亮といることがわかって嬉しかったけど、貴彦に関しては行方知らず。

    かといって、亮を数年間育てたことが過ちだったかというときっとそんなことはない。
    亮はあの二人が危険を冒してでも大切に育ててくれたことを糧に、画家としても人間としても素晴らしいひととなった。

    いつかまた、貴彦も含めて3人で暮らせる日を願わずにはいられない。

    いくつか疑問に思ってること。
    亮の母の

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    2026年08月28日
  • ほんとうの名前は教えない

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    語り手の『私』以外、登場人物全員が信じられなくなる、ずっと疑心暗鬼のまま読み進めました。
    私の一番の懸念は『デヴォンがミスター・スミスの手下だったらどうしよう』でした笑
    さぁ、デヴォンはどっち側なんでしょうか。
    これから読む方はぶんぶん振り回されてくださいね。

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    2026年08月28日
  • そして、バトンは渡された

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    優しい人たちの、優しい物語。

    初登場時、女子校生である主人公は、フィクションの世界でもそうそう目にすることができないすごい過去、そして現在の生活を生きている。
    しかも、その過去、現在の暮らしはおおむね不幸と結び付けて語られることが多いものだ。
    ところが、当の本人はそう感じていない。
    あまりにも波乱に満ちた人生で、主人公のメンタルが鍛えられたというのももちろんあるだろう。
    しかし、それ以上に大きいのは、主人公の人生を一変する原因となる人たちがみんな優しいことだ。
    誰もが主人公のことを愛している。

    そんな、優しい世界の、優しい人たちの物語。

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    2026年08月28日
  • 本が読めない33歳が国語の教科書を読む やまなし・少年の日の思い出・山月記・枕草子

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    これは本当に面白い。新しいジャンルが誕生したと感じました。
    斜め読みでいいです。むしろ、そのほうが作者の意図に合ってるかも!
    なので気軽に手に取って読んで!

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    2026年08月28日
  • 時の家

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    ネタバレ

    誰も住まなくなって汚れ、荒れてしまった家の前に青年は立っている。
    家に侵入し、リビングに座り、見えるものをスケッチブックに描く。
    家は住んだ人の記憶を刻んでいる。その記憶を少しでも残すために、青年は描く。

    自分が子どもの時、この家を建てた建築家の藪さんが住んでいた。ここで彼にスケッチを教えてもらった。
    次に住んだのは緑と飼い犬のマルタ。彼女はこの家で塾を開いた。
    その次は圭さんと脩さん。夫婦だったと思うのだが…。何やら隙間の空いたような関係性。
    それに、藪さんが家を建てる時の記憶。左官屋さんや大工さんと一緒に作業をしている。

    それぞれのタイミングにそれぞれの生き方がある。
    同じ家を見ていて

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    2026年08月28日
  • バーニング・ダンサー

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    ネタバレ

    この作品の続編を先に読んでいたのだが、それでもかなり面白かった
    ダークヒロインが非常に魅力的で、そこに立ち向かうトラウマを持った腕利きの刑事
    また、そこを取り巻く、若手の警官達
    魅力的な登場人物ばかりで、皆主役級だ
    早く三作目を読みたい

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    2026年08月28日
  • タイム・アフター・タイム

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    過去と、二十数年後の東京。過去と現在を往還する構造が、そのまま登場人物の心の揺れになっている。あの頃の眩しさを見つめ返せない今の二人が、少しずつ過去へ引き戻されていく展開が痛くて、優しい。取り返しのつかない間違いも、手放したものも、時間は消してくれない。でも消えないからこそ、大切な人のそばに居続けた歳月が輝く。読後もしばらく、余韻が残った。

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    2026年08月28日
  • ゲーテはすべてを言った

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    恐らく、多くの人が教養主義的な文章が読みにくいといなると思うが、その文章こそが人文知の深淵にはまり、その世界に生きる住人の狂気さの表現になっている。

    現代社会で生きていくうえで人文科学は軽視されがちだが、人文科学こそが人を人とたらしめ、より良く生きるための羅針盤になると個人的には思っている。

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    2026年08月28日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    副題にもなっている「おおきなかぶ」では、今昔物語の話が出てくるが、親子で大笑いした。今昔物語(もちろんすべての話が入っているもの)が読みたくなった。村上さん、ありがとう。

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    2026年08月28日
  • 白夜行

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    長いお話だった。主に通勤時に読むので、なかなか読み進められなかった。いつもミステリーを読むときは、伏線を探しどのような結末を迎えるかを予想して読むのだけれど、その小説に関しては、長いがゆえに結末を予想することはあきらめて、亮二と雪穂の人生を辿ることに注力して読めた。

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    2026年08月28日
  • 夜のピクニック

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    一晩の歩行祭についての話。

    爽やかな朝から始まり、太陽が照り付ける昼間を経て、真夜中をただ淡々と歩くだけ。そしてまた朝が来て、ゴールを目指す。
    一見するとストレートな青春小説。ただし、読み手の年代によって感じ方が変わるかと思います。
    歩行祭自体が長い人生を表現しているように見えました。

    登場人物である高校生たちが「この一瞬はもう戻らない」と認識していることに感心しました。

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    2026年08月28日
  • JK、インドで常識ぶっ壊される

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    中学3年生から3年間インドで暮らした女子高生の体験談。インドの抱える社会問題など、考えさせられる部分もあるが、それ以前に読み物として面白い。インドでの生活ってどんなの?という好奇心を、"JK"のポップな語り口で満たしてくれる。
    異文化に対する豊かな視点とセンスのある文体、次作も期待したい著者。

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    2026年08月28日
  • 陰陽師

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    安倍晴明は映画とイメージが同じでぴったりはまる。野村萬斎さんの声がリンクします。物語も実際に起きたとされるエピ-ソード(蝉丸とか箏のはなしとか)がちりばめられていて、田辺聖子の古典が好きな人にはたまらない。続きが楽しみ。

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    2026年08月28日
  • 暁星

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    ずっと辛い話ではあったが、読み終わった後は温かい気持ちになった。
    決してハッピーエンドではないけれども、お互いを思い合う気持ちが素敵だった。
    実際こういうこと起こってるんやろうなあと思うと、世の中って気持ち悪いなあという感じ。
    全体的には色々考えさせられる作品だけれども好きな作品。

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    2026年08月28日
  • 秘密の花園

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    朝井まかて先生が書かれる話はしっかりしていてドラマをみているかよう。
    八犬伝は学生の頃に読みました。非常に面白かったという印象が残ってます。
    滝沢馬琴という人物を知れたことに感謝。
    また百がこれまた肝の座った女性で面白い。この夫にしてこの妻あり。笑
    映像で朝井まかて先生書く秘密の花園をみてみたい。

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    2026年08月28日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    魅力たっぷりの短編集。

    『風の便り』、「作者は例外なく、小さい悪魔を一匹ずつ持っている」という言葉が印象深い。まさかあの作家さん、この作家さんの中にも悪魔が……!?「真の尊敬というものは/遠い距離を置いて寂しく眺め合う事なのでしょうか」この言葉の持つ寂しさも考えるものがあった。

    ところで。大正〜昭和初期の文学ってカタカナ語は「ー(伸ばし棒)」をほぼ使わないイメージだったんだけど、全部が全部ってわけじゃないのね。「ノオト」「ジャアナリズム」とかは伸ばし棒なし。でも「モーゼ」「アパート」「コーヒー」「オーライ」このあたりは伸ばし棒あり。どういう言葉は伸ばし棒でどういう言葉はそうじゃないとかある

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    2026年08月28日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    馳星周『ロスト・イン・ザ・ターフ』文春文庫。

    『黄金旅程』に次ぐ競馬小説。と思ったら……

    自分自身は競馬には一切興味が無い。昔、ディック・フランシスの競馬ミステリーを読んでいたこともあるのだが、馬券を買うどころか、競馬場に足を運んだことが無い。従って、『黄金旅程』を手にした時も読むのに抵抗があったのだが、読んでみると非常に面白い作品だった。

    さて本作。競馬を知らなくてもロマンを感じる、なかなか面白い展開で物語は進んでいくのだが、メインストーリーは何とラブコメであった。馳星周が時代小説に挑戦した時にも驚いたが、今度はラブコメということで、腰を抜かしてしまった。

    笑いあり、涙ありのなかなか

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    2026年08月28日