小説・文芸の高評価レビュー
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なんて自責なふたりなのだろう。
置かれた環境的に、
あの人のせいでこの人のせいでって
いくらでも他責にできただろうに。
おそらく櫂くんのママの年齢に近い私は
早く大人にならざるを得なかった/
期待することを早々と諦めてしまったふたりに
切なさを感じてしまった。
でもどんなに他責にしたところで
世界がやさしくなるわけじゃなく
ますます孤立するだけなのだから
(暁海ママはこのタイプ)
腐らずにいられるふたりでいてよかった。
お互いに、お互いがいてよかった。
"過去は変えられないと言うけれど、
未来によって上書きすることはできる。"
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お話はとてもすきだったのだけ -
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ネタバレイギリスの作家、コリン・デクスターのモース警部シリーズ第一弾。ドラマ化もされており、あまりにも有名だけどなんとなく読んでなかったシリーズ。
ある女性の惨殺された死体が発見される。その女性は、もう一人の女性と共にバスを乗ることを諦め、ヒッチハイクをしたそうだが、そこから先の足取りが掴めない…
なるほど、こういう作品か。雰囲気としては、モース警部と一緒に推理をしていくような感じ。もちろん間違えもするし、回り道をするけど、その過程も面白い。なんというか、捨て推理も読ませる。
真相も捻ってあって、最後の最後までどう転ぶかわからない。中々良いシリーズ。 -
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魅せられた点。それはズバリ、「自分の中の僅かな触れて欲しくない部分が炙り出されてしまうこと」だ。登場人物を俯瞰して観察させられてきた私たちを、最後の最後に舞台上に引きづり出す。時折高い位置から評価を下す観察者になっている自分に、そこで気付かされる。朝井リョウという作家の、他者の批判にとどまらない、鋭い'人間観察力'を感じた。
「何者」を読んで知った。就活とは、こんなにも自分自身と真正面から対峙させられるイベントなのか、、と。あと数年で私も迎えることになるそのイベントに、身が震える。申し分ない経歴をもつ登場人物達がこんなにも苦戦する就活に自分は果たしてどのように挑むのだろう -
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ネタバレ海外の知り合いに「Yellow House、僕の国で大人気だよ!」と言われ、逆輸入のような形で手に取った本。
ー圧巻だった。
今年はまだ始まったばかりだが、おそらく2026年ベスト3に入る。
花は本当にどこにでもいる、責任感が強くて、少し自分に自信がない女の子。そんな子が、ただその時々で最善(のように見える)の選択肢を選びとり、向かった先は闇社会だった。
花の育った環境が特殊だったとはいえ、おそらく他にもたくさん選択肢はあっただろう。きちんと教育を受け、持ち前の責任感を活かして、正しい方法でそれなりのお金を稼ぐこともできただろう。
ただ、それを教えてくれる大人が、誰もいなかった。
では、は -
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2021年4月、体調不良から病院に行ったところ膵臓がんのステージ4と診断された著者が5月から10月まで、亡くなる9日前までつけていた日記。はじめ抗がん剤治療を行なったが、あまりに副作用がつらいため断念し、緩和ケアに切り替えた。部外者が言うことではないがQOLの観点から見て英断だったと思う。
突然の宣告による驚きから死の覚悟に至る心理が書かれている。闘病期間がコロナ禍と重なり人と会うのが難しい時期だったのはタイミングが悪かった。
死の覚悟といっても診断からわずか半年間の短さ、50代という若さもあり、諦念に近かったように見受けられる。生きようとしている人を突然襲う病いは残酷だ。
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