小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
『禁忌の子』で印象に残ったのは、最後に真相が明かされることで、タイトルの意味が推移するところだった。
禁忌の子。読み始めは、主人公とその片割れを指していた。でも読み終えたあと、その題名はまったく別の輪郭を持ちはじめる。ああ、そこだったのか、と気づかされるあの瞬間がよかった。
真相についての驚きはただの衝撃では終わらず、そこにはやるせなさがあり、少し意地の悪い残酷さがある。けれど、救いのなさの中には愛もある。そこも含めて、この作品らしいと思った。
最後に一気に真相が収束していく流れや探偵役の存在感にも魅力が詰まっている。
重いテーマを扱いながらも、鮮やかな仕掛けを楽しませてくれる1冊だった -
Posted by ブクログ
言うまでもない、雨穴先生の「変な」シリーズの最新作(^ ^ 独特の、イラストと引用を多用した相変わらずの作風で、読み始めるとすぐに作品の世界観に引き込まれる(^ ^
本作は、何やら伝奇的な雰囲気がぷんぷん漂っているが、「民俗学的」「おどろおどろしい」というよりは、もっとカラッと理系な謎解きである。青年栗原の、ひねた理屈っぽい思考や言動の「ルーツ」が明かされたり、雨穴ファンには堪らないような(^ ^
探偵役が「超人過ぎて」とても嘘くさい...とも言えるが、追求される側の「本当に何でもお見通しなんですね...」みたいなセリフで、何故か違和感が薄まるような(^ ^;
解決した、と思っても、そこ -
Posted by ブクログ
これまで読んだ作品の中で1番のどんでん返しを喰らった。呆然としてここまで感想が出てこない作品は初めてだ。拙い感想になるがその事がこの作品の魅力を表すことになるだろう。
改めて物語を振り返ってみれば登場人物の名前など高齢者達の話であることを匂わす要素はあったが、自分の中にある固定概念や若者だと思わせる叙述トリックが圧巻だった。
ミステリー作品に当たると思うがその中で繰り広げられるヒューマンドラマも魅力的だった。
成瀬将虎と麻宮さくらの若者らしい恋愛だったが、成瀬の相手が古屋節子になると大人の恋愛な一変する。
人生の最盛期を桜の最盛期に例えると満開をすぎた葉桜の季節が人生の晩年を表すこととな -
Posted by ブクログ
『普段どんなに行儀よくしていても、いったん箍が外れたら人間なんて感情の動物ですから』(作中の台詞より引用)
中山七里作品で幼稚園教諭の話!?とびっくりして購入。最初の方はそのまま幼稚園のお話でさらにびっくり!
主人公の凛先生の思ったことをはっきり口にしてしまう性格が、自分と似てていつも以上に感情移入して読んでしまいました…笑
幼稚園での心温まる話、モンペとの闘い、そして最後の方にミステリー要素も……!!七里作品でお馴染みのあの警部も出てきます!!
でも、いつもの中山七里作品のような最初っから最後までの濃いミステリーを期待してる人には物足りないかもしれません。
私自身はめちゃくちゃ楽しめたので
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