小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ尼崎連続変死事件をモチーフにした小説。あらすじにクライムエンターテイメントとあるが実在の事件をモチーフにした小説を「エンターテイメント」と称するのはいかがなものか。
尼崎事件が起こった時、北九州の事件を思い出したが、この小説を読んで、改めて北九州事件との類似性に気付かされた。それは「暴力による支配」と「疑心暗鬼にさせ互いを憎み合うようしむけること」。
もしも自分がこのような事件に巻き込まれたとしたらどうするだろうか。暴力による支配に抗うことはできるだろうか。またいくら暴力が怖いからと言って血のつながった、それまで一緒に暮らしてきた家族に対して暴力を振るえるものだろうか。様々な問いが頭に浮かぶ。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ彼女がどうして私に愛犬を託すことにしたのか、その理由はやはりわからない。わからないまま私は暮らしてゆく。
何も成し遂げた実感のないまま、何もかも中途半端のまま、大人になりきれず、幼稚さと身勝手さが抜けることのないまま。確実に死ぬまで。
プラナリアぶりの山本文緒作品
短編集だけどどれも好きな作品だった
派手な展開や変わった設定があるわけでもなく、「
生活」がベースのものだったけど、どの作品のキャラクターも地味に癖があり、実際の世界にいそうで、かつ立体感があるので見応えがあった。
いつくかのものにはちょっとした仕掛けもあり見事に引っかかったので面白く読めた。
個人的には最後の主人公が自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は意図せず人類の命運を背負わされる。
しかしいつのまにか人類を救うためのミッションに全生命をかけて取り組むようになる。
そのさまは、まるで初めから強い意志をもって問題の解決に身を賭してきたかのようだ。
不可解な現象に直面すると問いを発せずにはいられない。問いがあれば解を探らずにはいられない。それが科学者であり、人間である。衝動に突き動かされた探究がいつの間にか道を切り開く。「意志」は後から付いてくる。
そんなことを考えさせられた。
ついでに、ストラットのような覚悟のキマったキャラが割と好きであることにも気付かされた。
バディもの特有の胸が熱くなる展開も盛り沢山で、良い読書体験だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ豊臣秀吉の物語
新史太閤記
NHKの豊臣兄弟に触発され、読んでみることに。
ドラマ「豊臣兄弟」では、物語を面白くする為、史実に無い作り話が多いが、司馬遼太郎の著書は史実に基づいて書いているため、真実味が有り、興味深く面白い。
著者は秀吉を一人称視点で「猿」と称して、全編を通している。史実では信長が秀吉を「猿」と言った証拠は乏しいそうだが、これも面白い。
主な登場人物
小僧(猿)…… 寺の喝食(かつしき)後の稚児。尾張の萱津(かやつ)村に住む。高野聖に「ひよし」と呼ばれる。後の豊臣秀吉。
寺の喝食 仁王 …… 小僧をいじめる。
小僧の実父 …… 萱津から小一厘の中村出身。木下弥右衛門。貧
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