行方

行方

660円 (税込)

3pt

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。――22年後。自堕落な生活を送る幸子のもとに、一通の手紙が届く。差出人は、消息不明の妹を捜し続けている男だった。同じ頃、浜名湖畔で楓は父親の誠司とペンションを営んでいた。ある日を境に、誠司に対して不信感を抱く楓。父は何か秘密を抱えて生きているのではないか。交わるはずのなかった人生が交錯したとき、浮かびあがる真実。切ない想いが胸を満たす長編ミステリー。

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行方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この結末は予想出来なかった。

    過ちは赦し、哀しみは乗り越えれば良い、シンプルだが、簡単ではない。そのメッセージを結末に乗せ、それを悟らせず、読み手の想像力を掻き立てる起承転までの展開に感服した。

    結末は、通勤電車などではなく、自宅でじっくりと味わう事をお勧めしたい。

    0
    2022年03月30日

    Posted by ブクログ

    3歳の子供が行方不明になり、22年後、話しは動き出す。展開は読めたがグイグイ読まされました。解決からまだだいぶページがあったのでどんでん返しがあるのかと思ってしまいました。

    0
    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    三歳の娘が公園からいなくなり・・・
    それから二十数年
    いくつかの話が並行して進行していき
    消えた娘とどんな関係の人たちかな?と思いながら
    読み進めました
    そして明かされる謎
    そういう展開でしたかと、なるほどなるほど
    と物語を楽しめました

    0
    2023年05月04日

    Posted by ブクログ

    急に子供がいなくなることがあったら、正常ではいられないと思う

    なによりも怖いことだと思う

    1日で一気に読んでしまった
    琴美ちゃんのお母さんの気持ち、自分を責める気持ち、時間が経つにつれ胸が押しつぶされるような感じ

    絶対体験したくないと心の底から思いました

    0
    2022年08月04日

    Posted by ブクログ

    3歳の子供は生きることを決め、あなたにあの本をさし出した。
    家族を忘れ、あなたのことを心からパパと呼んだ。

    どんな大義名分であっても、
    やはり児童誘拐は許されません。
    決して許されません!

    読みやすくて一気に読み終わりました。

    0
    2022年05月07日

    Posted by ブクログ

    娘がいなくなった前半を読むと、熱い息のような塊が胸でぶくっと広がるような辛さが追体験させられ、痛かった。展開がわかるような進行だったけど、丁寧に語られていく物語が心に染みた。

    0
    2022年03月26日

    Posted by ブクログ

    展開については予想通りの所が多かったがそれぞれの特徴ある個々の空気感が分かりやすく感じられる所など面白く結末がきれいに纏まっていてすっきりした。

    0
    2021年09月23日

    Posted by ブクログ

    後半はあっという間に読んでしまった。もう少し一人一人の人間描写が欲しかったし、さおごの解決への展開が急すぎて。またエンディングはテレビドラマの最終回みたいでまとめすぎ。

    0
    2021年05月28日

    Posted by ブクログ

    今回も春口さん独特の不穏な空気感が冒頭から如実に表れて、一気に物語に入り込み琴美の「行方」と小説の「行方」が気になり一気読みでした。

    ママ友の星野朱里(ほしの あかり)娘の恋文(れもん)を初め、癖のある登場人物がたくさん登場し、途中から推理的要素も含まれ、飽きる事無く最後まで読めました。

    0
    2021年03月12日

    Posted by ブクログ

    子どもが行方不明になるというのは、世の中で起こる事の中でも一番に近い位に悲しい出来事だと思います。他に色々な悲しい出来事が有るけれど、どこかで怖い思いをしているのではないか、お腹を空かせているのではないか、自分を呼んで泣き叫んでいるのではないかと想像すると体を引き裂かれたような気持ちになることでしょ

    0
    2019年07月16日

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