行方

行方

660円 (税込)

3pt

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。――22年後。自堕落な生活を送る幸子のもとに、一通の手紙が届く。差出人は、消息不明の妹を捜し続けている男だった。同じ頃、浜名湖畔で楓は父親の誠司とペンションを営んでいた。ある日を境に、誠司に対して不信感を抱く楓。父は何か秘密を抱えて生きているのではないか。交わるはずのなかった人生が交錯したとき、浮かびあがる真実。切ない想いが胸を満たす長編ミステリー。

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行方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読みました。
    もどかしい感はあるけど、母親の深い、自分の思いは娘のために飲み込むような愛情に泣かされました。
    取り返せない年月を思うと犯人を恨むのも当然なのに、大切な娘を作ったのはその犯人との年月でもあることを受け入れる家族の偉大さ、寛容さに涙します。
    欲を言えば最後に犯人と主人公の後日譚も知りたか

    0
    2025年11月24日

    匿名

    購入済み

    子供が行方不明になる。母親の悲しみが痛いほど伝わってきて何度も涙が出ました。ずるい人間や、自分達の保身に走る人達。関係のない人間からの心無い言葉。被害者家族に対してそんな酷いことができる人が本当に存在するのが事実で怒りが湧いてきました。そんな中でも子供を思う親の強い愛は変わらなく。琴美ちゃんが見つか

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    義母、夫、ご近所、どこにも味方がいない、娘が行方不明になる、辛すぎる第一章。その22年後の第二章。そりゃぁこの構成なら真実はそうでしょうけど、至る過程や描写が丁寧で引き込まれる。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    この結末は予想出来なかった。

    過ちは赦し、哀しみは乗り越えれば良い、シンプルだが、簡単ではない。そのメッセージを結末に乗せ、それを悟らせず、読み手の想像力を掻き立てる起承転までの展開に感服した。

    結末は、通勤電車などではなく、自宅でじっくりと味わう事をお勧めしたい。

    0
    2022年03月30日

    Posted by ブクログ

    保育園へのお迎えが少し遅れただけで、3歳の娘がいつも遊んでいる公園から姿を消した。
    代わりに保育園から連れ出したという、それほど交流のない同じ保育園に子供を通わせる女の怪しいこと、怪しいこと。
    母親の必死の捜索にもかかわらず、娘は見つからない。

    行方不明のまま月日が流れ、浜名湖でペンションを営む親

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    全体を通して起承転結がはっきりしており読みやすい。
    序盤に琴美が行方不明になる場面では、家族含む関係者の心理描写が非常にリアルで繊細で胸を締め付けられた。
    真相解明のための話の繋げ方が上手く驚かされた場面もあったが、物語の結末は正直予想通りだった。
    ミステリーというより感傷的な小説で、しかし他人事に

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    三歳の娘が公園からいなくなり・・・
    それから二十数年
    いくつかの話が並行して進行していき
    消えた娘とどんな関係の人たちかな?と思いながら
    読み進めました
    そして明かされる謎
    そういう展開でしたかと、なるほどなるほど
    と物語を楽しめました

    0
    2023年05月04日

    Posted by ブクログ

    急に子供がいなくなることがあったら、正常ではいられないと思う

    なによりも怖いことだと思う

    1日で一気に読んでしまった
    琴美ちゃんのお母さんの気持ち、自分を責める気持ち、時間が経つにつれ胸が押しつぶされるような感じ

    絶対体験したくないと心の底から思いました

    0
    2022年08月04日

    Posted by ブクログ

    3歳の子供は生きることを決め、あなたにあの本をさし出した。
    家族を忘れ、あなたのことを心からパパと呼んだ。

    どんな大義名分であっても、
    やはり児童誘拐は許されません。
    決して許されません!

    読みやすくて一気に読み終わりました。

    0
    2022年05月07日

    Posted by ブクログ

    娘がいなくなった前半を読むと、熱い息のような塊が胸でぶくっと広がるような辛さが追体験させられ、痛かった。展開がわかるような進行だったけど、丁寧に語られていく物語が心に染みた。

    0
    2022年03月26日

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