【感想・ネタバレ】愛されなくても別にのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

愛されなくても別にいいじゃん。って言ってる江永が陽彩の愛に救われてるのがすごく良かった。愛は必要かもしれないけど、別にいーやって思ってるだけで強くなれるんだなあと。欲しい欲しいって思ってると疲れるしね。

親子の問題は本当に深いと改めて感じさせられる。自分が子供を持ったらまた違う観点から読めるかも、、自分の一つ一つの言動が子供の人生や性格を左右してしまうことは凄く恐ろしいように感じるし、未知の世界すぎてわからん。自分が気にしてないような振る舞いが子供の心を傷付けちゃうんじゃないかなって恐怖でしかないよね。子供が、親も人間だし間違えるし結局他人って 思れば楽になるのかな

お金にだらしない親を持つヒイロと、学費も払ってもらって仕送りも沢山もらってるのに不幸だと感じる大学の同級生の子の対比が良かった。「私を苦しめるものが、もっと分かりやすい不幸なら良かったのに。」が印象的。やっぱり人の苦しみはそれぞれだし、結局は自分にしか分からないよね。自分は苦しくても他人にとっては高望みだと思われるかもしれない。それでも寄り添うことはできるから、寄り添ってくれる誰かがそばに居てくれるといいよねって思った。

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2023年12月07日

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武田綾乃さんは「響け!ユーフォニアム」シリーズで元々知っていた。
物語は大学生の日常で一見よくありがちな設定だが、「孤独」に焦点を当てている。家族や友達でもない人間関係、恋愛以外の「誰かに愛されたい」気持ち。日常を描いているのに何故か今まで考えたこともなかったことを考えさせられたり感じたりできる物語だった。

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2023年11月30日

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宮田と江永が理想の関係すぎて羨ましいなって思った!お互いに抱えた生きづらさを分け合いながら生きていく様が好きだった。やり取りが面白いし、共感出来るところも多くて読みやすかった。家族は血が繋がっているだけの他人だという2人の考え方がとても好きだった。
愛されることが全てじゃないし愛することが全てじゃない。生きていく方法はいくらだってあるし自分で選んでいいんだと気付かされる物語。再読したい気持ち。

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2023年11月08日

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わかる、誰かにカルピス作ってもらえるだけで嬉しいし気持ちが柔らぐ
この本読んで救われる人多いんじゃないかなー愛されなくても別に

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2023年10月25日

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友情とか絆とかいう言葉が安っぽく感じる
泥沼にはまる親が子どもの手を離さない
子どもが親の手を離せないのは愛とは違う
二人が今後安らかに暮らせることを願ってしまう

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2023年08月28日

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ネタバレ

簡単に書くと孤独だった大学生が友達をつくるお話でおもしろかった、なのだけれど。
自分の生い立ちをこれくらい不幸だと見積もって、それよりも幸せなのだからいいだろうと思ってしまうことはわたしにもあるので、それは客観的にみればこういう風に不快なんだと納得させられた、感じさせられた作品。
実際はひとそれぞれに不幸があって不快があって嫌なことがあって、それでも自分なりに改善しようと、幸せになろうとしていて、それを阻む権利はないなあ、気をつけないとなあと思った作品。
わたしはわたしが弱い人間だと思っていて、江永のようなかっこいい、さばさばした、と表現されるような人に憧れるけれど、そんな人にも不幸があって不快があって嫌なことがあって。当たり前のことなんだけれどそうだったな、って思い出させられた。
重い話がライトに綴られていくなかで、ふと挟まれる日常の会話や日常パートに口に出して笑わせてもらったりもした。
うわー!うまく感想書けないけれど、このご本と出会えてよかったです。

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2023年08月12日

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自分が抱える孤独は他人と比べようがない。

自分が一番苦しい訳じゃないのは分かっていても、やり場のない気持ちをどう昇華すればいいのかひとつの示唆を与えてくれる作品だった。

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2023年08月10日

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主人公である宮田ちゃんのご両親(特に母親)が見事な毒親っぷりで途中辛かった。対する江永ちゃんも自身を覆っている不可抗力の闇に押し潰されそうになっている過去を持っていて、チューハイ缶を片手に宮田ちゃんに詳細を打ち語る描写には読んでるこちらも辛くなってきた。

でも、最後は最後ですごく素敵な終わり方でホッとした。若い女の子二人のこれからが幸で溢れてますように。

◉3月14日再読

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2023年08月06日

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友達を作らず日々バイトに明け暮れる宮田。見た目も過去もワイルドな江永。そんな二人がひょんなことから一緒に住むことに。

宮田と江永と、途中で離脱した木村。3人3様の家族とトラウマを抱えながら、懸命に生きている。いつの時代も親との葛藤、確執は変わらずエグいものだなと。

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2023年07月31日

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ネタバレ

タイトルに惹かれて購入。帯に書いてあった通り、一気読みしました。
星5つじゃないのは、私の年代よりは、高校生や大学生くらいの若い子向きな小説かなと思ったからです。厳しい家庭環境で育った20歳前後の二人が、大学で出会って、生きる力を得ていくストーリー。
同じような境遇で、進路や家族関係に悩んでいる高校生とかが読んだら、「大学」といういろんな人間が集まる場所に行けば、一人でいても別に大丈夫だし、もしかしたら理解し合える人との出会いがあるかもしれない、と希望が持てると思う。(そういう意味でも読書習慣って本当に大事だと思う。救いのない環境に育って、本を読むことも知らないままだと救われるきっかけが得づらい)。
主人公のヒイロは母親が浪費家で、自分のアルバイト代に依存してくる。家事も一人で全部こなし、母が「愛してるわよ」ということを疑うこともできず、愛されているから親を許さなければいけない、と思わされている。
大学で出会う訳ありの友達、「エナガ」は、父親が殺人犯と噂されていてみんなから避けられている。
ヒイロは、自分より不幸そうな人に興味があり、「それでも私の方がまだ不幸だ」と思うことで自分を保っているところがあり、エナガに興味をもって近づく。
二人は友達のようになっていくわけだが、正直言って、「親からここまでヒドイ扱いを受けて育って、そんな簡単にお互いの心の内を打ち明けられないはずだ、だから現実はもっと複雑なんだ」と突っ込みを入れながら読んでいた。
しかし、物語の終盤、なぜ二人が友達になれたのか、ネタばらしのような仕掛けもあり、「おぉ!なるほど!」と納得。テーマは重いけどライトノベル?と思ったけど、ライトノベルと言い切れない完成度だった。
(解説によれば、著者はライトノベルから出発して、最近では一般文芸として高く評価され始めているらしい。本作も確かに、ライトノベルの筆致ではあるがライトノベルとは言い切れない作品だと思った。←偉そう。

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2024年03月23日

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「家族」「友達」「恋人」そういった人々の存在が世間ではもてはやされている。
時にその存在が人生の全てで、そこから逃げ出せないような感じすらしてくる。
でもそうじゃないだろ!!
そう叫び出すみたいな、潔さと勢いのあるお話だった。

「この人のためになら生きてもいい」
そう思えることがとてもかけがえのないことで、時に「愛」よりも救いになる。
宮田と江永は、名前のつけ難い緩やかな関係性の中で、お互いの存在に救われている。
それは世間の言う「愛」とは少し違うのかもしれないけど、確実に生きる力になっている。

人と人との関係って、こうあってもいいんだと思えて、心がなんだか軽くなった気がする。

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2024年03月13日

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愛されなくても別に
タイトルから依存系百合作品かな、と思ったけど
惜しいけど違った。

自分が不幸と思う気持ちは、人と比べてもなんの意味もなく、本人が不幸だ、と感じていれば、他者からそれは不幸なんかじゃないと言われても関係ない。
隣の芝は青く見えるもの。
家族というものは、無条件に愛し愛され、許し合わなければならないのか?
親は愛する義務があるかもしれないし、子はそれに応える義務があるのかもしれない。
でも、そんな依存的な関係は歪だ。
親と子だって、結局は同じ人間じゃない、他人だ。
子は一人立ちするまで育ててもらった恩はあるかもしれない、だからと言って個人としての尊厳を脅かされる必要はない。一人の人間だ。
愛してる、という言葉は美しいようで呪詛のようだ。
愛してる、だから私のことを許してね
そんな言葉にも聞こえる。
私は誰かに対して、愛してるという気持ちは分からないが、誰かを必要だと思えるようになりたいなと思った。

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2023年12月16日

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「愛する」ということを初めて知った時、孤独から抜け出せた2人を応援したくなった。大学生になると色んな人がいて、宗教にハマるも、学業を放棄するも、バイトに明け暮れるも、自殺する人も、、、振り返ると色んな人がいたなと思う。現代の問題がたくさん蔓延っている話だった。大学生の貧困もニュースで取り上げられることがしばしば。まさに今の「生きづらさ」を表現していると思う。そんなクソみたいな日々でも、愛されなくても別に、愛したいと思える人がいるだけで生きていける。
とにかく、愛してあげたい。と思える人がいるということはとても幸せなんだ。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

毒舌じゃないけど、悲観でもないけど、斜に構えてるわけでもないけれど、なんかそういう感じ。
褒めてます。私の好きな世界の見方。だって綺麗事ばかりじゃないんだもの。

こんな毒親の元に生まれていないし、こんなに不幸だとも思ってないけれど、いつかこんなことを考えてたし、その精神はいまでも持っている気がするの。
やり取りの描写もううちらじゃんって親近感。
読んでほしいな。親友に勧めたくなった。

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2023年10月30日

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読書YouTuberの紹介を観て購入しました。あまり有名でないのが不思議なほど、面白かったです。登場人物の個性も色鮮やか。重いテーマの割に、ぐいぐい前に進んでいくような勢いを感じました。当事者にしか分からない繋がりを描く作品は、暗い雰囲気のものが多いように思いますが、そんな作風が苦手な方には是非こちらの一冊をお勧めしたいです。

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2023年10月10日

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2話目が特に!好き!でした!
こんなに不幸、でも幸せ!元気になれる、そんな話。
自分自身が綺麗な家庭環境に置かれていないから、この先も家族に悩ませられるから、宮田、江永、木村の3人の人生を見て、ちょっと前向き?な気持ちになった。わたし、恵まれてるな、って。励ます側になると、一変、ポジティブになるのは私だけ…?

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2023年09月30日

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愛情はすべてを帳消しにできる魔法じゃない。
まさにその通りだと思う。
1人で考えてるとこの結論に辿り着くことは難しいと思うので、本からきっかけを得られて良かった。

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2023年09月02日

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家庭の実情は分からない。幸せそうに見える家庭も外面だけかもしれない。家族と良好の関係を築いている人こそ読んでほしい本である。(理解できないかもしれないが。)

『愛情は、全てを帳消しにする魔法じゃない。』
そう断定できる宮田は江永さんとの出会いにより強くなれたのだろう。

生い立ちを言い訳にせずに真っ当に生きる彼女たちの強さをひしひしと感じた。

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2023年08月22日

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いわゆるシスターフッド作品。不遇な女子大生が不遇なりに自分達の人生を恨みつつも、仲間と共に生きていくお話し。
最後は前向きに終わり清々しい気持ちで読み終えられました。

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2023年08月19日

Posted by ブクログ

気持ちを理解できる支え合う人が出来て良かった!
家族って言葉で縛り合わなくてもいいんだと思わせてくれます。

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2023年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすい。家庭環境に恵まれなさすぎた女子大生2人の話。
2人の家庭環境(木村はまた毛色が違うが含めると3人)があまりに酷すぎるけれど私はしんどくならずどっか他人事に感じる、のは2人がもう成人だからなのか、逞しく生きているからなのか、なんでだろう。文中にある猫ちゃんは可哀想だけど人間は可哀想じゃない、というのと似たものなのか。
江永が達観していて宮田を引っ張っていく感じなのかと思いきや、江永の弱い部分、甘い部分、もがいている様子も描かれている。
登場人物は決して達観もしてないし悟ってもない。むしろ弱くて脆くて流されやすくて意地張ったすごく人間らしい人たち。日常に近い感覚を覚える。
本を読むと大体グッとくる考えや言葉、何か胸にくるものがあったりするけどこの本はすごい軽い気持ちで読み終えた。他の本とかで触れたテーマとかだからかな。最後の方に明かされる江永の過去は流石にしんどかったけど。
年齢が近いから脳みそを使わない会話は新鮮味がない。堀口と宮田の会話とかほんとにすごい身近。そういう人いるよねー、そういうことあるよねー、それ言うよねー、みたいな部分が所々あった。
他人事といえど何も感じないわけではない。2人には好感が持てる。特に江永のセリフは時々笑えるし、たまーに良いこと言ってる。


解説部分あまり好きではなかった。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

親に恵まれず、宗教、毒親、風俗などに翻弄され、親から自立しようとする女子大生の話

不幸でも、不器用ながらなんとか居場所を作り、生きていいんだよね、と確かめながら生活をしていく 不運な境遇の中、強く成長していく様子が描かれています どうか幸せになってほしいと、親目線で読みました

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2023年08月16日

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