小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
とある左翼政党に所属する父親と、
その家族が向き合うひと夏の選挙戦の物語。
父は勝ち目がないと分かっていながら知事選に出馬する。
家ではまともな会話が成立せず、何か話そうとしても、すぐ政治の話にすり替わってしまう。そんな父を、主人公の千秋はずっと恥ずかしい存在だと思っている。
序盤、この家族の関係は正直「もう救いようがないのでは」と感じるほどだった。互いに相手を見ているはずなのに、言葉は届かない。近くにいるのにすれ違ってばかりで、読んでいて息苦しささえあった。
それでも物語が進むにつれて、少しずつ家族として向き合おうとする気配が見えてくる。終盤の出来事を経て、千秋と兄がそれぞれの形でぶつ -
Posted by ブクログ
ネタバレさくっと読めてちょうどよかった!!!
私も世にも奇妙な物語大好き勢。
「そういうアンタもな。」みたいなオチ、「気付いてないのアンタだけですよ…」みたいな構造!まさにそれが本で読めたーーー!
またシェアハウスか、昨日まで「パレード」で散々読んでたわ。&性癖異常者か、これ正欲で読んだな。の1話目はまあまあだったけど、
2話目のリア充裁判は好みだった。
コミュニケーション能力、自称だもんね、資格化(視覚化?)するという試み面白い。
リア充のコミュニケーション能力はダテじゃ無い。主人公の女の子が「いまだにリクルートスーツを着ている」というのが切なすぎました。
3話目の学校の話、生徒たちを -
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木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助が果たした見事な仇討。父の仇、作兵衛の首をとる。
それから二年後、目撃者を訪ね歩くところから話ははじまる。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。
「立派な仇討」と語られるあの夜の真実とは。
それぞれの「目撃者」たちの話にものめり込んでしまうほどの生き様がある。
仇討ちといえば忠臣蔵か蘇我物か。
芝居の町だからこその人情劇。
人との関わりが薄くなりつつある昨今、ラストの真実に辿り着くと胸が熱くなる。
ラストを読み終えたら、また最初からもう一度読みたくなる。
色の表現も美しく、読みながら場面が頭に浮かんでくる。
映像化されるのも納得。
ますます映画が楽しみになった -
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タイトルだけみて読んでみました。
霜降り明星のせいやの自叙伝小説。
という情報だったので、
有名なM-1のコントのお話かな...
と思って読んだら、
そんなよくある話ではなくて。
高校時代に学園祭で
コントを考えて活躍した話ではあるのだけれども、そんな楽しいお話でもなくて。
よくぞ人生を諦めずに生きてたな、
と思うくらいの内容です。
いじめの話がメインじゃないか
と思うくらいではあるし、
ここで加害者を責めてもいいと思うのだけれども
決して、加害者を責めた発言もしてないし
加害者の事情もきちんと書かれてある。
そしていじめを受けた
ひとりの人間としてのいじめに対する見解もある。
けれ -
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映画を観たあと、原作も読んだ。
映画はやっぱり景色がきれいだったし、同世代のわたしにとって、家の中の様子や小道具が懐かしかった。
役者さんの丁寧な演技や方言もよかったなあ。
小説では、映画で省略された事情や考えていたことなどが細かいところまで分かったので、読んでよかった。
家族であっても、愛せない、理解できないこともあって当たり前で、それでも、存在を認めてかかわる、そんな形でもいいんだと思うと気持ちが楽になりました。
小説から抜粋
「役に立たないものがごくあたりまえに存在をゆるされる世界は、なんと豊かなのだろう。」
本が大好きなわたしにとって、強く心に響いた。
この平和な世界がこれからも続 -
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死んだはずの従兄弟から天国へのたまねぎ密輸バイトを持ちかけられた主人公は、従兄弟のSNSアカウントが乗っ取られていることに気づき、彼に促されるまま犯人探しを始める。
ストーリーが「神様」「たまねぎ」「天国」というどことなく面白味のある単語が立ち並ぶため、ユーモアファンタジーなのかと読み始めたが、中学生特有の自意識、葛藤、羨望、嫉妬に満ち溢れていて、読んでいて笑えるどころか痛々しさで一杯になった。普通に拘ることと特別であることへの憧れの間で揺れ動く主人公の行動一つ一つに、いつかの自分と重なり合うようで共感性羞恥をおぼえるようで。久しぶりにリアルに揺さぶられる小説を読んだように思う。
本筋とは外れ
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