小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
前半はなかなかのファンタジーなのかと思って読んでいたが、後半からの加速度と惹き込まれ具合が凄かった。
自分の死が間近に迫ったからこそ、何も守るものもなく思うがままに生きること。全てを受け入れること。
そうすることで人を変えられること。思ってるより周りは悲観した目ばかりではなく、様々なこと。
それらを感じつつ、人生は時間だけじゃないところに価値があるんだと改めて感じさせてくれる本。
残りの三十年余りより、三十日余りより、三日間がどれだけ価値があって幸せなものか。
それは、富や名声でもなく、本当に自分にとっての価値とはなんなのか。
それだけの濃い日々を過ごしていける人になりたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文句のつけどころが一切ない。本当に素晴らしく綺麗で読んでいて楽しい作品。
アヴォンリーがアンにとってどれほど希望に満ち溢れていて、想像以上に素晴らしい場所なのか自分も見てみたくなる。意外だったのは、アンが自分の名前をそこまで気に入っていなかった事と、赤毛に対しても気に入っていなかった事は読んで初めて知った為びっくりした。
アンのおしゃべりは本当に長い。けれど、読者である自分もマシュウとマリラのように、そのおしゃべりを楽しんでいるし、あれだけ純粋に学んで成長していくアンの姿は心打たれるものがあった。
文学としてもとても素晴らしい作品なので、誰が手に取ってもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
私が特に心に残ったのは、「会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない」という言葉です。
人生に起こるできごとは、いつでも突然であり、人はどれほど考えても、本当の意味で準備をすることはできません。それでも私たちは、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んだりしながら生きています。
だからこそ、大切な人や目の前の時間を後回しにせず、今この瞬間を大切にすることが一期一会なのだと感じました。
本書を通して、私たちにできることは、今を味わうことしかないのだと改めて思いました。
過去も未来も手の届かないものである以上、今この瞬間を丁寧に味わうことが、 -
Posted by ブクログ
オーロラいいなぁ。。。フィンランドに行ってみたいなーと言う気持ちがあり、
フィンランド気分を少しでも味わうために読もうと思って手に取る。
週末北欧部という、日常の中に自分の好きなことする時間を作って活動されている
本の中で、彼女がフィンランドが好きなのは、日本で育った彼女の中に、少しフィンランドに近い感覚を持っていたからだと気づかれる
自分の拠り所みたいなものが他の文化や他者の価値観の中に存在していて、大切にしたいことを自分で選択するのは、大事なことだよな、と、当たり前のことを言っているけど、そう思わせられる
人生の中での気づきフレーズも節々にあって、ずっと手元に置いておきたいなと思え -
Posted by ブクログ
おそらく梅崎春生は、根本的に体力が乏しかったのだろう。蝋燭に例えるなら、芯が細く、強い風や無理が効かない身体。私自身、健康な人と比べれば虚弱な方なので、彼のこの「グダグダな感じの文体」が妙に身体に馴染むというか…刺さる。
梅崎の生活態度は、古代ギリシャのエピクロスが説いた「隠れて、生きよ」、「アタラクシア(心の平穏)」とも重なるように思える。外界の過剰な刺激を遮断し、自分にとっての最小限の快楽を守る姿だ。
彼の「怠惰」は、単なる「サボる」という意味ではなく、虚弱な個体が、生きづらさから自分を守るための、切実な防衛本能だったのだと感じる。
体力のない人が、無理に世間に合わせようとして疲弊し