ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 授乳

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    面白い。これを読めるのが読書の醍醐味だと言ってもいい。自分だけでは触れることのない価値観、世界観をSFではなく、想像の範疇として捉えることができる。
    皆、自分の独自性と異常性を抱えながら、世間の枠の中に納めながら生きているのだと思う。
    各人の異常行動よりも、それを社会に染み込ませる作業に本当の怖さを感じた。

    "あたしは思う。たとえば自慰の才能があって、自分の性欲を完全に満たすことが出来る人がわざわざセックスなどしなくてもいいように、あたしのように愛を自己生産できる人間は、わざわざ他人との人間関係なんていらないんじゃないか。あたしはホシオをポケットにいれてさえいれば、誰もいない海の上

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    2026年03月19日
  • ヘヴン

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    いじめの描写があまりにも生々しくて、読んでいて胸がヒリヒリしてしまいました。かなりビターな内容ですが、学校のいじめの物語にとどまらず、人が理不尽さや矛盾とどう向き合い生きるかを問われているようで、強く引き込まれました。

    読みながら考えたのは、
    人はなぜ集団になると残酷さに鈍感になり、正当化してしまうのか、ということです。本来、人が人に暴力をふるう権利なんてないはずなのに…、理不尽な暴力の場面に何度もやるせない気持ちになりました。

    特に印象に残ったのは、百瀬が語る「世の中の仕組み」と「世界はひとつじゃない」という言葉です。
    認めたくはないけれど、
    身近な人間関係だけでなく、歴史の中で繰り返さ

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    2026年03月19日
  • 世界99 上

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    良い意味で不快な気持ちになった。
    ディストピア小説と呼ばれるような物語の設定もあって自分自身と物語を切り離して考えていたが、登場人物たちは単に振り切れているだけで、私たちにもどこか彼らと同じ部分、似た部分もあるのではないかと思えてきて嫌になる

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    2026年03月19日
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱

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    シリーズ3作目、悲しく重いテーマを扱っているのに
    毎回何かしら救われるような読後感で、映画人気と
    相乗効果かなと思いますが、もっと続編に触れてみたいと感じます。

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    2026年03月19日
  • みんなのうた

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    やっぱり 重松清さん よいなぁ。。
    一番好きな作家さん。

    今回のテーマは家族、ふるさと、そして生き方。。
    岡山が舞台なので、本当に懐かしい。
    岡山弁が心地よい。
    自分がしたいことは何なのか。
    読後感もよくって、いつも元気をもらえます。
    この本も老若男女にお勧めですが、受験生にも読んでもらいたい一冊でした。

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    2026年03月19日
  • 失恋の準備をお願いします

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    この時の作風大好きなんです……
    面白おかしい展開もそうだけど、各ストーリーに散りばめられた伏線が最後にまとめられるのが良い。気持ちよささえ感じられる。
    浅倉さんの単著コンプリート!新作待ってます………

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    2026年03月19日
  • 私たちの世代は

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    冴と心晴のコロナ禍とその後を描いたストーリー。だんだん引き込まれて、心が温かくなりました。瀬尾先生ありがとうございます。

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    2026年03月19日
  • 神の光

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    特に表題作が良いですね。
    その瞬間·その場所でしか使えない消失トリックを、完遂させたアイデアは見事!!

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    2026年03月19日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    久しぶりに「読み終えてしまうのがもったいない」と感じる一冊に出会えた。 「身につけた知恵は誰にも奪われない」と信じて努力を重ねる彼女たちが戦時中の抑圧から脱却し、現代の私たちですら翻弄される「論戦(ディベート)」を繰り広げるまでに“自由”を獲得していく姿が心に響いた。 特に「学びを活かすには、世の中がどうあるかが重要である」という言葉にも、ハッとさせられた。戦争という言葉を意識するようになってしまった今だからこそ、民主主義の意義を学び直し、その種を大切に守り育てていかなければならないと感じた

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    2026年03月19日
  • 14歳までの犯罪

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    タイトル通り中学2年生の非行や学校の実態を描かれていましたが、現実は学年問わず、一部でも多少起きているのではないでしょうか。生徒が周りに引き込まれる、やり続ける怖さと、教育現場の杜撰さがここまで混在しているのは、義務教育において生徒が可哀想に思いました。非行の裏背景に目を向けていかないと無くならない気がします。

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    2026年03月19日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    桐野夏生さん大好き。間違いなく、絶対に面白い。
    本書は、バブル前夜、証券会社に就職した若い3人の物語。
    社会の不合理をありのまま描いている印象です。
    彼らの証券会社は、昔ながらの男尊女卑社会で、総合職の女性もただのお飾り。男性社員の結婚相手として入社させた、という程度の存在。ましてや短大卒や高卒は一人前の労働力として認識されない。学歴や容姿でランク付けされる。
    男たちは、早朝から深夜まで、ひたすら競争させられ、営業成績を上げるように叱咤激励され、先輩からいびられる。男性営業マンも、出自や学歴であからさまに差別される。

    そんな社会で、主人公の3人は、なんとか恵まれない環境から抜け出そうとそれぞ

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    2026年03月19日
  • 落雷と祝福 「好き」に生かされる短歌とエッセイ

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    作者と友達になりたい。
    切実に。

    犬、花、お酒、スキップとローファー、
    私も好きなものにこれ以上ない言葉で愛を表現している。ぜひ語り合いたい。

    見ている世界の切り取り方、歌人になるまでの想い、創作できた時の喜び方、人との付き合い方、お散歩の仕方、
    何もかもがタイプ。

    この人が好きなものは、一旦全部触れてみたい。
    私の感想を伝えてみたい。

    ああ悔しい、
    この本に現れているその人柄がどれほど好きか、
    私も岡本さんみたいな言葉で表現したい。

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    2026年03月19日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    2005年刊のロングセラー。私の手元にあるには2024年発行の第17版。
    洒落たサブタイトル通り、「フランケンシュタイン」がこれほど解剖しがいのある作品だとは思ってもみなかった。
    2部構成。第一部は、この作品の小説技法を、語り手、焦点化、性格描写など、15の観点から分析。第二部は、この作品をどう読むか、伝統的批評、ジャンル批評、文化批評など、13の批評で読んでいる。
    構成は緻密。語りも巧い。しかも楽しんでいる。トリビアもあちこちにある。
    (p.s. メアリー・シェリーが妻子あるパーシー・シェリーと駆け落ちし、スイスにいたバイロンと合流。退屈しのぎに、めいめいが幽霊話を書くことになる。その時にで

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    2026年03月19日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    塙保己一という偉人を寡聞にして知らなかったので江戸時代にこんな人が居たんだなぁ、ヘレン・ケラーも尊敬する人?この人が居なけれいまの昔話はなかったかもしれない……なんて見たら読むしかない。
    しかも発売日にオーディブルでも配信されていた。著者の蝉谷さんの希望らしい。保己一同様話を聞いていくことを体験することになるんだからとオーディブルで聞いた。

    物語は等身大というか、保己一の一生に関わった人達からの視点も描いていて、仕事に人間関係に四苦八苦している様子が可笑しい悲しい。
    最後の保己一とてるあきのやり取りに感動した。保己一はずっと自分であん摩は下手くそだと言っていたのに、それは学問をしたくてわざと

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    2026年03月19日
  • 星を編む

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    最後、「北原先生は海だった」という描写。
    海があり、櫂があり、その中で生きてきた人生。
    壮大な人生の主役は自分。
    他人からの噂の渦の中で自分を生きる。狭い世界から精神的に解き放たれた清々しさの晩年が待っててよかった。
    とても『凪』なおはなし。久しぶりに読後感がとても良い本に出会えました。

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    2026年03月19日
  • 星を編む

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    汝星の如くよりも大人なかんじで、意外とこっちの方が好きかもと思った。北原先生の海のような安心感良いです。後半ご飯が美味しそうで、夕星を眺める景色も穏やかな感じがして良かった。人に優しくなれそう

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    2026年03月19日
  • 汝、星のごとく

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    穏やかに流れる小説、という印象。
    読み返すたびに、読むシチュエーションを変えるたびに、感情を誰に置くかによって、イメージが変わるんだろうな。
    映像化されたらいいな、って思ってたらすでに公開決まってた。映像化ありきで書かれたのかな?この世界観、どの視点で作られたのか楽しみです。

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    2026年03月19日
  • 終わった人

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    現役世代こそ読むべきだ。
    終わった人。過去に囚われてるからこそ終わったと言えるのかな。積み上げてきた自負と膨張した役職やプライド。
    現実を見る、終わった人。自分になにがあって何もないことを知る、終わった人。
    小さな恋をして、会社を背負って、人の死を見届けて、借金をして、故郷に帰る、終わった人。

    登場人物の全員の言葉に力があり、意志があり、本当に面白かった。
    今読めて、よかった。

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    2026年03月19日
  • 赤と青とエスキース

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    以前どこかで紹介されていて読みたいと思っていた本。ひとつの絵とそこに関係するストーリー。だんだん話が繋がっていくのが面白かった!ハラハラはするかもしれないが癒し系。

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    2026年03月19日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    オウム真理教をモデルにした長編。
    カルトに狂っていく人の怖さと、それに取り巻いて甘い汁を吸おうとする警察や国会議員達がみんな愚かでなかなかの大作だった。
    乱暴にも感じる文章がより物語を荒々しく感じさせて、映画を見ているような感覚に…
    高学歴で賢いはずの人々が、なぜ教祖を慕い狂っていくのか。以前森達也監督のオウム真理教のドキュメンタリー「A」「A2」を見たけど、松本サリン事件で容疑者とされた方へオウム幹部が会いにいく場面で、ぐだぐだとして謝罪もできずその方を苛々させるところを思い出した。上手く立ち回ることができない詰めの甘い行動が多く、社会で生き辛いから余計宗教にのめり込んでいったんじゃないかと

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    2026年03月19日