小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ善光寺界隈の解像度が高くて驚く。そうそう、仲見世通りの喧騒を離れるとびっくりするほど静かなんだよね、宿坊や古いお店が多くてなんだかノスタルジックで……と、作り物感がない物語の世界にあっという間に引き込まれる。
作者の長月天音さんは長野市出身か在住なのかな?と思って調べたら、全然違った。善光寺は取材で何回か訪れただけらしい。それなのに、ご近所さんみたいにあの辺りを描けるのが素晴らしい。
さらに色々とインタビューなどを読むと、長月さんご自身も飲食業界で長く働き、そして旦那様を闘病生活の末に亡くされているという。まるで、本作の主人公・茜さんの悲しみが長月さんの悲しみみたいに思えて、余計に涙が出て -
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壮絶な母娘の関係。母と娘の関係性については、よくドラマなどになるように決して一筋縄でいくものではない。一見良好にみえていても、お互いに何らかのわだかまりがあることも多いと思う。この本からではモンスターになってしまった母がどんな人であったのかを娘からしか聞けないのだから、母には母の言い分やそうなってしまった理由やそこに至る過去があるのだろう。でもなぜにここまで?というのが正直な感想。私も母との関係性について思うことはあるし、娘もいるので両方の立場がわかるので一層そう思う。きっと周りもこの異常性に気づいていただろうに、誰にも助けを求められなかった彼女を気の毒に思う。でも罪を罪として認め、憎しみも残
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「リラの花咲くけものみち」で獣医師を志す少女の姿に胸打たれましたが、今度は看護士を志す少年が主人公。
読み終えるまでに、一体どれほど感情を揺さぶられたか……!
看護師学校が舞台の「医療×青春小説」。看護師になるための勉強に、家庭でも弟の身の回りのお世話のために日々忙しくしている成道。母のために、弟のために……成道の歩む看護師への道のりは肉体的にも精神的にも過酷で、でも、どこまでも彼は優しくて、娘を持つ母として胸が痛くなりました。
しんどいとき、心が折れそうなとき、誰かの存在や言葉が励みになり、未来に繋がる「今」に繋ぎ止めてくれることがある。
成道が実習を通して患者さんと共に過ごした時間やご -
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ネタバレ【黄金の稲とヘッジファンド】 波多野 聖 著
第一次産業中央金庫(農林中央金庫)、略して産中(農林中金)を舞台とした経済小説。一般から預金を集める銀行とは異なり、農共(農協)、農林水産共同組合(農林水産業協同組合)から安定した資金を集めて運用する「系統金融」が、やがてヘッジファンド化する実態を描いています。
主人公は自分とほぼ同世代。リーマンショックまでを描いていますが、実体験と重なる上、「なるほどね~、農協(JA)、農林中金とか、こうやっているのか」とか、地域の農業・漁業の話もあって、とても面白く読みました。恐らく著者の実体験によるものと思いますが、古典からの引用も多く、ページをめく -
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【ママ評価】★★★★★
お菓子を食べるのも作るのも大好きなので、とても興味深く読めて楽しかった。
王道のお菓子はもちろん、知らない外国のお菓子も載っていたので「食べてみたい…!作ってみたい…!」とどのページもワクワクするようだった。
それも絵の上手さ、質感のわかるような描かれ方があってのことだと思う。
どの国のお菓子かがわかる国旗やプチ情報が載っているところも読んでいて楽しく、情報量が多すぎないところも読みやすかった。
ところどころ遊び心があるのも良い。
ただ、フランスの国旗が青白赤ではなく黒白赤なのがとっても気になった。
他の国旗を見ても青が使えない訳ではないし、お菓子の絵本なのでフランスの -
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とても深いお話しだった。残酷で許し難い殺人者が
死刑執行されるまでの、知らない世界。
娘を残忍な形で殺された親の気持ちなんて、
そんな、そんな、想像もできない、できるわけがない。
それを事実として受け止めるしかない家族の
深い深い苦しみ。
異常な感情をむき出しにし、止められない怒りを露わにし、意の赴くまま行動し殺人を犯す。
精神鑑定は正常であっても、自分と向き合わず、感情のままに言葉を発しているようでは、悪い事も悪いとわからない。恐ろしいことだ。
犯人が教誨師に伝えた被害者の最後の言葉には身の毛がよだつ思いだった。
いままでの自分と一つ一つ向きあい、もつれた糸を少しずつ解く。教誨師に導 -
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教科書やマスコミが伝えない、日本の戦争と質の高さが纏められている一冊。
明治後の日本がこれまでになぜ戦争を行ってきたのか、その戦争が何を目的としたものだったのか、について簡潔明瞭に解説されています。
日本はアジアにおける白人支配を終わらせたい、という一貫した目的を持って戦争を行ってきました。
これまでに日本は侵略戦争などは起こしておらず、韓国や中国から列強国の勢力を阻み取り除き、アジア人による独立した国作りを支援してきたのです。
疲弊した日本国内では当時のマスコミが「講和反対!」「戦争継続!」を煽ります(今は「戦争反対!」がブームでしたか)。
実直で真摯な日本軍は海外から信頼されるとともに存在
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