【感想・ネタバレ】正体のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

誰よりも強くて優しい人。最後まで正義を貫き、自分も周りの人も全てを包み込む温かい人。続きが気になって久しぶりに深夜まで一気に読み切る。ラストまで切なく、読書中はたくさんのことを考える時間になった。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

変わらない毎日、変えられない日常の中に、異質な人物がふと現れて、これまで常識だと思っていたことが必ずしもそうではないと気づかされる物語でした。

脱獄した死刑囚が名前と姿を変え、逃亡を続けます。
この逃亡劇は、死刑囚の視点ではなく、逃亡先で出会った人々の心情によって語られていきます。
死刑囚だと知らずにミステリアスな青年を受け入れる人々。
彼らがいつ青年の「正体」を知るのか、ハラハラしながら読みました。
そして、脱獄した死刑囚という情報を知るわたしたち読者も、さらにその先にあるはっきりした「正体」は、わかりません。
読み進めるうちに、脱獄犯への感情移入は強くなっていきました。

「事件解決」というゴールへの執念によって「真相解明」が置き去りにされることが恐ろしくもあり、悲しく感じられる作品でした。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

私も彼の正体を知るひとりになっていた。そうあって欲しくないと願っても簡単にはいかないのは、フィクションではなく現実なのかもしれない。結末に何故か鳥肌がたってしまっていた。彼を思うと未だ胸を締め付けられる。忘れないでおこう、彼がこの作品の中で生きていたことを。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

分厚かったが、気になりすらすらと読めた。
脱獄先での人生で鈴木慶一の人柄がとても良く分かり、読み手までこの人の事をもっと知りたいと強く感じた方も多いのではないか。
決して、ハッピーエンドではないかもしれないが、だからこそ「冤罪」について考えさせられる物語だと感じた。

逃亡先での鈴木慶一と出会っていく方達が、自分を見つめ直す、向き合っていく=正体
と感じた。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

死刑囚の脱獄先での一つ一つのエピソードが多く結構長いのですが、死刑囚となった彼の本音を聞きたいし、真相が知りたくて一気に読んでしまいました。

どの場所でも彼が本当に「いい」人間であることが伝わってきます。彼に救われた人たちもまた本当に善良な人たちなんです。市民としては警察には言わなきゃいけないし、でも嘘であってという思い…葛藤が切ない。

結末には賛否あると思いますが、私はこれで良かったと思います。とにかく警察の人はちゃんと調べてくれ…

作者のあとがきが本当に優しいです。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【この本を選んだ理由】
書店のおすすめにあったから
【内容】
三人家族の殺害事件があり、死刑判決を受けた犯人の脱走先での生活を描いた作品。なぜ殺害するに至ったのか、またなぜ脱獄したのか、犯人の目的が徐々に分かっていく。
【感想】
読み応えがあり、良かった。脱走先で様々な人と出会い、その出会いの場毎に話が短編のようになっている。長編でありながら区切りがあるので読みやすさもあった。最終的にはキーマンの集結シーンが熱い!

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

普段読まないジャンルだけど、読んで本当に良かった。どの章も描写が細部まで行き届いていて、説得力がある。沢山取材しはったんやろうやなぁ。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

久しぶりに重量感のあるものが読みたくなって、手に取った。脱獄した死刑囚の少年と、逃走中に彼が出逢った人たちとの、ひとときの交流。それぞれのシチュエーションは違っても、みな彼の魅力に惹かれずにはいられない。彼は一体何者なのか、彼の本当の正体は?
ドラマチックな展開と、胸が締めつけられるようなラスト。久々に、没頭できる小説だった。

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2024年04月28日

匿名

購入済み

脱獄し、別人になりきって暮らしてゆく鏑木、幾度も周りに正体を知られ、さらに何度も逃走してまた別人になりきるを繰り返す。ほんとに凶悪犯人?と、何度も思いました。純情で優しさ溢れる人だから、途中から犯人であってほしくないと何度も思いました。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

一家三人殺害の罪で死刑判決を受けた死刑囚が脱獄。各章違う人たちの視点で、逃走後の主人公が描かれる。オチはなんとなく想像できるが、結末が気になりスリルもあっておもしろかった。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

最初から最後まで鏑木慶一が犯人と思えずに読み進めた。
時間をかけ、1週間に一章ずつ読んでいたので途中は少しだれた気もするが、五章あたりから一気に読んでしまった。

それぞれの地で出会い、共に過ごした人たちとの作り込みが細かくて入り込みやすかった。
読み始めた時はなぜ脱獄から455日目から始めるんだ?と思ったが、全て読み終わり改めて目次を眺めてみると作者の意図がわかるような気がした。

鏑木の最後については賛否両論あるみたいだが、私はこの終わり方でよいと思う。あとがきで作者が言及している理由が、全てなのではないだろうか。

染井為人さん。初めて読みましたがとても読みやすく詳細な作り込みで、かつ訴えたいことが何なのか明確に伝わってきました。
他の作品も、どんどん読んでみます。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

長いけど、その分最後はグッときた
読書初心者だけどラストのために読む楽しさみたいなのを教えてくれた一冊
ドラマ見てないのに最後は亀梨のこと好きになっちゃったよ

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

フィクションなのだが、実際にも似たよう事例がありそうだ。

やるせない気持ちになった。
こんなこと2度と起きてはいけない。

文章はとても読みやすかった。スラスラと光景が頭の中で映し出された。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

もう冤罪って最初っからわかってしまいますが、面白かったです。
ハラハラドキドキの脱走劇、その先で会う人々とのエピソードはなぜか心が温まりました。
切なくも熱い物語だったと思います。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

脱獄犯が職を転々としていくなか、そこで出会った人が「この人はもしかして指名手配犯…?」と気づいた時の描写や葛藤したりするシーンが毎回面白く、長編でしたが、あっという間に読めました。この著者の作品は2作目です。文章に吉田修一さんみを感じました。この他の作品も、今後も楽しな作家さん!

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2024年04月12日

m

購入済み

凄かった

一気に読みました 言葉にできない…

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

ヒューマンドラマ的であり、社会的。
完全な形のハッピーエンドならなお良かったけれど、あとがきを読んで納得。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

失恋5作目
あの人は良い人、という判断は自分はどこでするのだろう。同棲していた彼女の気持ちがなんだか自分みたいな気がしてしまった。
社会問題を散りばめつつ、冤罪の恐ろしさ、情報の選択の難しさを考えてしまう。
ボリュームは多いが、読みやすい。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

久々にかなり厚さのある本に手を出したが、それを感じさせないくらいだった。面白かった。

脱獄した死刑囚という緊張感ある設定、時期によってシーンを変えて新しい驚きを呼び込む仕掛け、何より一本筋の通ったダークヒーローがそこにいるという。こういっちゃなんだが、きたー!というワクワク感。

どれもが頁を繰る手を止めさせない魅力だった。

ハッピーエンドちゃんちゃんで終わらせないのも作者らしい。悪い夏では随分イヤな思いをさせられたものだ。褒め言葉よ。

すでに何冊か積読してるので今から読むのが楽しみ。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

未成年死刑囚が脱獄して東日本各地に潜伏する逃避行。
文量は多いものの、ペダンチックではなくスラスラと読める。
神戸から東京へどうやって行ったのかという過程と、山形編で原付を入手して乗れた理由については疑問だが、それ以外は結末も含めて楽しめた…が、結末(最終章)はアッサリしすぎかな。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

う〜せつない
私の中でせつない小説と言えば、「望み」や「青の炎」あたりが頭をよぎるのだけど、こちらもそれに匹敵するほどのせつなさ。
もうラスト、震えたよ〜。泣いたよ〜。

600頁もある分厚い本だったのに、めっちゃ読むの早かった!
それほど先が気になって気になって、やめられない面白さだった。

一家3人を惨殺したとして、死刑判決を受けた男が
脱獄した。

彼は何のために脱獄したのか?
彼の正体とは?

ネタバレになるのであまり言えないけど、実際にこういう事ってやっぱりあるんだろうな。
あまりに悔しすぎる。
ラストは、ただただ、なんで〜って思いでいっぱいになる。
こんなラストにしないで〜と、ちょっと腹立たしく思ったけど、あとがきの染井さんの言葉に、あ〜なるほどな〜と納得。

とても考えさせられる作品でした。

亀梨くんが鏑木慶一を演じてるドラマの方も見ました。
こちらも面白かった〜。
原作と大きく違うのはラスト。
どちらかと言うと、私はドラマのラストの方が良かったな〜!
こちらも泣けました(TT)









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2024年05月13日

Posted by ブクログ

一気読み。
影があるものの真面目で人思いの「本物の鏑木」に、関わるみんな(読者までも)が、心を許してしまう。
冤罪を晴らしたくてあがき続ける人生とは、なんとも悲しすぎて、逃亡するたびに胸が締め付けられました。
ちゃんと最後まで書き切ってくれて、作家さんありがとう!

星-1なのは、警察や検察、足利への苛立ちのせい。
ただの腹いせです。
それくらい入り込んでしまいました。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生きていて欲しかった。
疑わしきは罰せず。今後は自分もそう心がけて生きていこうと思った。
見るべきはやっぱり言葉より行動なのかな。
その人の真意や思想は無意識下の行動に現れる気がする。
どこの逃亡先でも彼は誠実で思いやりのある、記憶に残る人だった。
口上では嘘をついていても、行動は正直だった鏑木くん。幸せになって欲しかった。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

618P、一気に読ませる滑らかな文章。
登場人物がありふれているようでいて、魅力的て印象深い。
何より主人公の(物語に起因する)ミステリアスな部分と、一貫した人柄の良さが清々しい。
そこにブレがなく、結末に向かって上手くまとめ上げられている。
あとがきで作者本人が語った最後の一文…
読み進むうちに思い入れが強くなり、生きていて欲しかったと私自身思った。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

一家三人を殺害した罪で死刑を宣告された少年が脱獄した。
様々な場所で働き、そこそこで心を交わす人と出会ったりもしたが、正体がばれそうになったら逃走する生活。
彼が求めたものは何だったのか。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

ゴールデンスランバーを彷彿とさせる逃走劇!
と思いきや、中身は全く違いました笑

物語の中心人物は、殺人罪で死刑宣告をされた脱獄囚。ですが、彼は決してこの作品の「語り手」にはならないので、読者は各章の語り手と同じく「彼は果たして本当に殺人を行ったのか?」と思いながら、主役の逃走劇を追っかけていくことになります。

ゴールデンスランバーと舞台設定が似ていることもあり、最初はミステリー要素が強めかなと思って読んでいましたが、謎解きというよりは、心理ドラマの要素が強い作品でした。
「殺人罪で死刑宣告をされた脱獄囚」という言葉が生み出すイメージ・凶悪性と、今対峙している彼に対するイメージが違ったとき、この逃走犯を警察に突き出すことは果たして正義なのか。
早く「彼」の言葉で真相が聞きたくて、ページをめくる手がとまりませんでした。

小説ならではの没入感や骨太感を感じたい人にお勧めしたい作品です。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

主人公がいいやつは、面白いので
600頁はあっという間に読み切れる
一方でいろんな潜伏エピソードは、少し間延び感はあったのかもしれない。
最後はいい終わり方だったと

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

一家三人を惨殺した少年死刑囚が脱獄するところから始まる。

逃走先での様々な仕事、出会う人達との関係など面白くて一気読み。

冤罪事件は実際にある。
誰にも信じて貰えずやってもいない罪を償わされることに胸が痛む。
絶対に間違えてはいけない。
疑わしきは罰せず…

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 染井さんの作品を読んだのは「悪い夏」に続き これが2冊目です。
 最後が悲しすぎる理由で マイナス☆
 作品的には本当は★★★★★だと思います。



 脱獄死刑囚の逃亡劇です。
 章ごとに名前を変えて登場する背の高い青年が その都度 読者には(鏑木慶一じゃない?)(鏑木慶一なのね、やっぱり?)と あえて わかってしまう書き方です。
 ベンゾー、隆士くん、袴田さん、久間道慧、櫻井さんは、“見た目と言葉遣いがアンバランスで” 誰に対しても丁寧で親切で博学で 真面目で・・・好青年過ぎて
 脱獄死刑囚なのに、どうか逃げ切れますように と ずっと願いっ放しでした。


 「捕まれば」「ぼくは殺される」
 6章が 悲しすぎて駄目です。
 今までに ない 抉られ感です。


 できれば
 沙耶香と同棲を続けていてほしかったです。または 亜美ちゃんの想いが通じても良かったと思います。それから
 いずれ 鷲生さんに 銀落ちじゃなくても勝ったのではないでしょうか、と 思ったりも します。


 あぁ、喪失感が 酷いですが
 これは 染井さんの 疑惑通りですかね・・・この無念さを大事にしなければならないのでしょうね きっと。
 “だからこそ司法は高度な政治判断によって頑なに過ちを認めないのかもしれない” が刺さりました あとがき で。


 これはフィクションで 私は読者で ただの遠くの傍観者でしたが
 誰も意図していない(真犯人さえ意図していない)不思議な落とし穴みたいなものが 世の中には たまに ぽっかり 空いていて
 そこに うっかり居合わせただけで 音も痛みもなく すとんと落ちて
 落ちたら もう すでに どう足掻こうが   抜け出せないまま 死刑囚になってしまう ということ
 そういうことが 本当にありえる と実感しました。


 それが いつ身内に いつ我が身に
 降り掛かってもおかしくないんだと 気づき 怖くなりました。守ってくれるはずの法が この時とばかりは コペルニクス的に 翻ります。
 その時 何を信じられるのでしょうか。
 誰に 信じて欲しいと思うでしょうか。
 誰かは 私を 信じてくれるでしょうか。

・・・

きっと これから しばらく 鏑木慶一を
思い出してしまうワードの羅列

 焼き鳥の串
 ボイスレコーダー
 歩きながら読書
 六法全書
 黒子 左利き
 紙飛行機

・・・

冤罪事件 死刑廃止論
言葉だけしか知りません。
知ろうとしなくちゃ いけないですね
と 思いました。
個人として何もできないとわかっていても 知らないままと 知ろうとする では ちょっと 違うかな と・・・ はい。

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2024年04月18日

購入済み

初めて

本とか特に趣味でもなく、暇すぎて読んでみようかなと思って購入してみたのですが、飽きることなく、展開が気になって読み切ることができました。

#深い

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読ませるなぁ。最初のエピソードはなんだったのだろう?と思いながら続くエピソードを読み進める。
終盤に向かって最初のエピソードの理由がなんとなくわかってくる。
なんで殺人をしていないのに逃げているのか。こんないい若者が事件に巻き込まれた背景は。人が良いからこそ巻き込まれたのだと最後にわかるのだが。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

感動的、というキャッチフレーズにつられて読み出したが、うーむ、、、まあねえ、、、という感じ。
冤罪を元に脱獄、逃げ回りその終わりは、、、という感じでしたが、そうだよねえという感じ。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ


脱獄死刑囚が逃亡先で出会った人々の目線で描かれる。ちょっとというか、かなり予想外だったけど読み応えありました。

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2024年05月14日

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