【感想・ネタバレ】菜の花食堂のささやかな事件簿のレビュー

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菜の花食堂で開かれているお料理教室やそこに通う生徒たちの日常ミステリー。出てくる料理が野菜メインの家庭的で美味しそう。ひとつひとつといていく謎も楽しい。暖かい人々に囲まれたい時に。

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2024年03月13日

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こういう料理教室があれば、通いたくなりますよね。なかなか面白い本でした。料理が好きでも好きじゃなくても、楽しめる一冊ですよ❗

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2022年09月05日

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2024年28冊目
ミステリーと言うには申し訳ない程、のほほとした物語。読んでいてお腹が空くミステリーは初めてだ。

「おいしいものを食べるって、それだけでしあわせな気持ちになれるでしょう?」
「おいしいものを作れるってことは、しあわせになる方法を知っているってことだと思うの」
ミステリーで、こんな素敵な言葉に出会えるとは…。
読むのが楽しみなシリーズに出会えた。

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2024年05月06日

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ネタバレ

旅のお供として。初読みの作家さん。思ったより面白かった。食べ物系の日常ミステリが多すぎて、どうせありがちな話でしょ、と思っちゃうんだよね。菜の花食堂の料理教室の靖子先生が素敵すぎる。こんな素敵な人になりたいわ。自宅を改装してレストランをやっているというのも羨ましいし。子供がいない人が友達の子供を預かっていた話は何かもっと深刻なことが起きそうな話だよな。こんな関係、ほんとにありそうだ。親子だからといって相性が合わないことがある、というのは本当にそう思う。だからこそ、親以外の大人と関われる場所が必要だよな。おしゃべり村田さんの息子との話が一番ハートフルだった。ちょっと泣いてしまった。何か最近読んだ別の本にもあったけど、お互い腹を割って話すべきだよな。

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2024年03月01日

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食堂に来るお客さんとのやりとりを期待して読み始めたら、まさかの料理教室ものだったという。この作家さんは初めましてでしたが、どうにも主人公が好きになれないタイプでしたね。料理教室の助手を務めているとはいえ、参加者のプライベートに立ち入りすぎ(理由があるにしろ、盗撮はやりすぎ)だし性格がちょっと…ある意味リアルなのかもしれませんが。物語は主人公目線で語られるものですから、ちょいちょいうーんとなりながら読み進めていきました。それでもストーリーは面白かったです。靖子先生の観察眼には驚かされるばかりでした。えっ?全然わかんないのに先生はわかってるの?先生すごい!ってはしゃぐ主人公と同じ気持ちになれて、楽しかったですよ。

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2023年10月17日

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日常の謎のお仕事ミステリーですね。
東京の武蔵野の住宅街の一画、昔ながらの細い街道沿いに、ふつうの住宅を改装して、小さな庭と、テラスのある昭和モダンな木造家屋が印象的なお店『菜の花食堂』がある。
定休日に『料理教室』を開いている。
物語は、『菜の花食堂』の店主靖子先生と、助手の優希さん、そして『料理教室』にやって来る生徒たちで紡ぎ出されます。
六話の短篇連作です。
もちろん『菜の花食堂』の『料理教室』ですから、グルメ満載、レシピが嬉しいですね。
『菜の花食堂事件簿』はシリーズになっています。
一作目は『料理教室』が主体に構成されていて、生徒たちの持ち込んでくる謎を、靖子先生が鮮やかに解き明かします。
成長物語、お仕事物語、人情、恋愛、武蔵野の生活のなかの人びとの生活を描きながら朗らかに綴られています。
靖子先生ののんびりとしながらも、意思の強い毅然とした謎解きは『ミス・マープル』を連想させます。
優希さんの抱える悩みや、希望も共感を持ちながら成長物語を読ませます。
読んでいて、楽しくなる物語ですね。

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2023年07月13日

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碧野圭さんだから、主人公はきっとものすごく辛い目に合うんだろうって覚悟して読み始めたけど、そんなでもなくて一安心。本当にささやかな事件簿で、読後感もよくて、満足です。ごちそうさまでした。

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2023年06月08日

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心温まる人情系ミステリー。
行動や言葉の裏側、見えていない部分を想像するのはとても難しい。どんな思いでその行動に出たのか、何を考えて選んだ言葉なのか。それを読み取るためには人の心に敏感でかつ自身の心が豊かでないとそもそも気が付けないだろう。
靖子先生のような先人に出会いたい。また、自分自身もそうなりたいと思った。

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2023年04月26日

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最近、ちょっとした謎解きと食べ物を組み合わせた心温まる話が増えた気がする。極上のミステリーと紹介されているが、個人的には読みやすいハートフルな小説と位置づける。少し人付き合いに不器用な女性が、自分らしく生きていける場所が見つかるというラストも良かった。

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2022年03月19日

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書店ガールの著者のシリーズを、別のだいわ文庫の書籍で知って読んでみたいと思った。
食堂で助手を務める優希と食堂主で料理教室の先生でもある靖子先生。日常の謎をふっと靖子先生が紐解いていくところがいい。

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2022年01月27日

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菜の花食堂の料理教室。鋭い観察眼で生徒たちの悩みや謎を解決してしまう靖子先生。相談者だけでなく謎の裏側にある人の気持ちにも優しく寄り添ってくれる。
読んでいて色々な気づきもあり先生の言葉にも癒される。
穏やかで優しいお人柄に、生徒の優希がもう1人の母親のように慕う気持ちがわかります。

『おいしいものを作れるってことは、しあわせになる方法を知ってるってことだと思うの』

本当にそう。美味しいものを食べてるときって幸せな気分になる♪
今回は里芋料理やナス料理の他に東洋医学の薬草療法も気になりました。

特に心に残っているのは、
*「小豆は知っている」
*「ゴボウは主張する」

しっかり向き合い、相手の言葉にゆっくり耳を傾けること、それは簡単なようでいて難しい。
とてもとても大切なこと。
そんなことを感じさせてくれるお話です。

『地味だからといって、なくていいわけじゃない。その人だからできることがある。』

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2021年02月18日

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ネタバレ

ちょうど、ご飯を作りたくない気持ちMAXのときに読んで、心を押された気がする。

レシピを教えるよりも、一工程ごとのコツを教えるお料理教室いいなぁ。行ってみたい。
茄子の揚げ浸しとか、ゴボウの柳川風とか、どれもこれも美味しそう。家庭的な料理ばかり作るから、想像が身近で、より憧れる。

全部が全部、優しい話で包まれてる訳じゃなくて、ヒトの嫌なところだったり、後悔だったりを変に美化せず書いててよかった。ちゃんと悪意を持った人だったり、無神経な人だったり。

短編が終わるごとに、毎回挟まれる主人公の不穏な予感が、最終話でちゃんと明かされてちょっとカタルシスを感じた。壮大な伏線回収とは違った、心の落ち着きっていうか。

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2020年10月14日

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ネタバレ

人から見ると、ささやかに見えるかもしれないが、当事者にとっては深刻な悩みだったりする。
それらを解決する料理教室の講師。

小豆は知っているの話で男の子が最後の場面で母親に『手を出してごめん』と一言ほしかった。

味見をしないで食卓に料理を出すのは、化粧せず外を出歩くものだ。みたいな例えが良いね。

では、ささやかな『恩返し』で幕を閉じましょうぞ。。

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2020年08月19日

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ネタバレ

『書店ガール』でおなじみ(?)の碧野圭さんのライトミステリー。
6編の短編集。

下川辺靖子は東京の武蔵野で「菜の花食堂」を営んでいる。
地元の野菜をふんだんに使ったランチが売り。
もうひとつの人気は月に二回開催される料理教室。
生徒たちから靖子先生と慕われている。

館林優希は靖子先生が開いている料理教室の助手。
といっても、靖子先生の好意でのこと。
そこに至るまでにはちょっとした縁が…

靖子先生の料理教室で起こるちょっとした事件。
う~ん、事件とまではいかないちょっとした出来事。
靖子先生が解決してみれば、それは全て”あたたかい謎”だったから。


■はちみつはささやく
和泉香菜は婚約者が「菜の花食堂」の料理の大ファンという理由で、料理教室に通ってきていた。
毎月熱心に通っていた加奈が突然料理教室に来なくなった。
ついには料理教室を辞めると言い出した加奈。
生徒たちがささやく様々な憶測。

■茄子は覚えている
杉本春樹は料理教室ではたったひとりの男性。
他の生徒たちからは、定年後悠々な生活を送り、趣味で料理を習いに来ているのでは?と思われていた。
その春樹が「妻の茄子の揚げ浸し」をもう一で食べたいと願う。
あれ?杉本さんって奥さんがいなかったの?離婚?死別?
生徒たちは興味津々!

■ケーキに罪はない
優希が靖子先生と出会えたのは、優希の身に降りかかった悲しい出来事があったから。
派遣社員として働きながら、料理教室の助手をして、元気を取り戻しつつあった優希に再び悪夢がよみがえる。
そこから救い出してくれたのは、やっぱり靖子先生だった。

■小豆は知っている
村田佐知子は50代の女性。
ベテラン主婦の彼女はまるでもうひとりの助手のような存在。
助手の優希としては、時々、その存在がうっとおしくなる。
ある料理教室の日、当日キャンセルの電話をかけてきた。
気になった優希が村田の自宅を訪れたのだが…

■ごぼうは主張する
料理教室に通って来る大澤小百合、前田桃子、八木千尋の三人組。
優希には三人をママ友と思っていたが、その関係がなんとなくしっくりこないと感じていた。
優希がその関係の真実を知った時、事件が起こる…

■チョコレートの願い
靖子先生と出会ったことで優希の暮らしは一変した。
暮らしだけでなく、生き方そのものが変わり、未来が開けてきた。
優希は靖子先生を信頼し、大好きだが、靖子先生のことを何も知らないことに気付く。
自分は必要とされているのだろうか…
そんな不安が頭を持ち上げてきたとき、靖子先生自身に事件が起こる。
ここは優希の出番です!

碧野圭さんの『書店ガール』シリーズも大好きですが、この本も良いです!
普通の暮らしの中で起こる小さな出来事。
その出来事の中心にいる当事者たちは混乱の中にいるのだから、自分たちで解決しようとしたら悪い方向に向かってしまう。
そんなとき、靖子先生のような人がいたら、みんながハッピーになれるのに。

ゆったりあったかな気持ちで読める本でした。
これはシリーズ化されるかな…

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2020年04月10日

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お料理教室の先生が鋭い観察力を持っていて、生徒さんの悩みを解決していく。

主人公の行動や考え方には少し引っかかったけど、
さらっと読みやすい。

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2024年01月29日

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ネタバレ

下河辺靖子
料理教室の先生。菜の花食堂の店主。

舘林優希
料理教室の助手。料理の月謝を払えないために先生が考えてくれた肩書き。ただで下働きをするかわりに、授業の見学と試食を許されている。派遣社員で、日々切り詰めた生活をしている。

植田
料理教室の生徒。三十代前半の独身OL。

村田佐知子
料理教室の生徒。五十代主婦。

杉本春樹
料理教室の生徒。定年退職した後、悠々自適の日々を送っている。

和泉香奈
料理教室の生徒。二十四歳。音大を出てピアノを教えている。

杉本の奥さん
大手の生命保険会社に勤めるキャリア・ウーマンで、独身貴族を謳歌してきた。

志垣智子
優希の前の会社で一番苦手だった同僚。

吉田
優希の前の会社に出入りしていた大手ホテルチェーンの営業マン。

宮脇結衣
優希の前の会社の先輩。

八木千尋
料理教室の生徒。大澤とは大学が同じ。

大澤小百合
料理教室の生徒。前田とはママ友。

前田桃子
料理教室の生徒。

下河辺美穂
靖子の娘。フランスに滞在。

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2024年01月03日

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ネタバレ

あれ? 最後の章だけ、次に引っ張るためか中途半端。先生のキャラがイマイチ掴めない展開から、最後だけ情報が大渋滞。わざと?
登場人物たちは、キャラはきちんとたっているけど、誰もあんまり好きになれない感じ。なんだろう? しっくりこない。

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2023年12月10日

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書店ガール以来の青野圭さん。
お料理教室の先生が生徒のちょっとした日常の困り事に的確にアドバイスしたり謎解きしたりする。
主人公の優希は前の職場で人間関係で辛い思いをして辞めて今は派遣社員。料理教室のマネジメントをきっかけに自分の取り柄に気付いて…次の展開が楽しみ、

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2023年04月05日

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優希が助手をする菜の花食堂の料理教室。そのオーナーの靖子先生の言葉「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ。食べたものであなたの身体はできているのよ。ちゃんと食べないというのは、自分を大事にしないということよ」に納得。その料理教室を舞台に起きる事件を、靖子先生が解決していく。近所にこんな教室があれば行きたいなぁ。

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2023年02月08日

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ネタバレ

美味しそうな描写がうまくて、お腹空く感じ。
事件というよりは謎が出てくるけど、気づきに無理がなくて、するっと読める。
ジャケ借りだったけど、結構当たり。
でも、やっぱり主人公が好きじゃないやつだった
会社辞めた理由とか、変な同僚とか、同情の余地はあるけど、同僚を見下したのは自分だし、多分それに気づいてないし…
ぬるっと動き出しそうな予感はするけど、続編は読まないかな。

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2022年12月15日

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敷居が高い料理教室ではなく、普段のありふれた食事のための教室でこういう料理教室だったら入りたいなと思う。
野菜の美味しさ、家庭の味、食事の大切さ
さまざまな日常の謎からその答えを探す物語。

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2022年12月11日

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菜の花食堂のオーナーである下河辺靖子は、定休日に月2回料理教室をしている。
優希は、料理教室の助手としてオーナーのお手伝いをしている。
なぜ優希がここへ通うことになったかの経緯も含め、オーナーが、料理教室の生徒さんたちの困りごとを解決する物語。
メインの料理や食材とともに6話の短篇。

オーナーである靖子先生は、素朴で家庭的な料理の腕前も凄いのだが、料理教室に通う人たちの悩みや困りごとを瞬時に理解して、的確なアドバイスをする。
料理だけでなく心まで癒やしてくれる。

物語自体は、悩みを解決するのがメインなので詳しい料理のレシピが無いのが残念。

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2022年09月15日

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『東京郊外の、武蔵野と呼ばれる一画』の『坂下の、びっしり立ち並んだ住宅の間』の『細い街道沿いにある』<菜の花食堂>。
『地元の野菜をふんだんに使ったランチが売り』の店で、かつではディナーもやっていたようだが店主の靖子先生が『体力的な衰えを理由に止めてから』『定休日を利用した料理教室が開かれるようになった』、その下河辺(しもこうべ)靖子先生が探偵役で料理教室の助手・館林優希が助手役。

杉田比呂美さんのカバーイラストと言い、還暦の探偵役と言い、少し世代は若いが吉沢南央さんの草さんシリーズをイメージしてしまうが、靖子先生は草さんと違って押しつけがましさがないのが良い(あちらは草さんのキャラあっての押しつけがましさなのだが)。
他人のプライベートや心の中に踏み込むことはタイミングもやり方も難しいし、その後の生徒との関係を考えれば、優希のようにそもそも踏み込んでいいものかどうかを考えてしまう。
靖子先生は基本的に生徒の村田が好きなうわさ話には加わらないし、本人に頼まれてなぞ解きをするときもいそいそという感じはない。

だが、いざなぞ解きとなると鮮やか。
恋人に作った料理が気に入られなかったのは何故か、妻が作ってくれた茄子の揚げびたしは他のレシピと何が違うのか、買ってきたばかりのケーキはなぜ酸っぱかったのか、息子が灰汁が残ったまま小豆を煮ていたのは何故か…。料理を元にその人の想いをくみ取り、その先に向かう一歩まで後押ししていく。

優希と同じ目線と推理力しかない私は靖子先生の洞察力に恐れ入るしかないが、その靖子先生もまた辛いものを抱えていた。だからこそ追いつめられていた優希を救うことが出来たのだろう。
優希が職場を辞めた理由はあまりに理不尽だが、こういう人はどこにでもいるし、結局は靖子先生の言うように『関わらないのが一番』というほかないのだろう。関わらない状況になれた優希は良かった。

一見面倒だったり取っつきにくそうだったり、逆にスマートで何でも上手くやって来たような人でも、その人なりに抱えているものはいろいろあるんだなと思える。靖子先生同様に。
最後になって靖子先生にも優希にも転機になりそうな出来事が。これは記憶が薄れないうちに続きを読まねば。

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2022年03月25日

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舞台は「菜の花食堂」というより併設している料理教室。料理や食材の豆知識もあり、楽しく読めました。
ほっこりミステリーかと思っていましたが、子どもがいない昔の友達を下に見たり、気に入らない会社の同僚を無視したりと嫌な人間関係も描かれています。
綺麗ごとだけではないのが却っていいのかな。次巻も読んでみます。

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2021年09月14日

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コージーミステリーは心が疲れている時にいいですね。人が死んだりあまりに辛い目にあったりする事が少なくて、ミステリーとしての味わいもあると。
書店ガールが終わってしまって非常にさみしいので、新たなシリーズ嬉しいです。
美味しそうなのでお腹がすくのが難点ですが、結構楽しく読めます。

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2021年08月12日

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野菜料理を得意とする菜の花食堂のオーナーが講師を務める料理教室を舞台にしたミステリー。

人が死んだりするタイプのミステリーではなく、それぞれの人の抱える事情や、面と向かって聞き出せない悩みを解きほぐしていくタイプ。

料理教室の主宰者の靖子先生が、料理を通して抜群の洞察力を発揮する。

人の事情に首突っ込むんじゃありません的な靖子先生の態度とは裏腹に、結局靖子先生が解き明かしていくのだ。

還暦の靖子先生の歩んできた道のりも平たんではなさそうだが、視点人物の優希が少しずつ成長していくところも心温まる。

碧野さんのプロフィールには江戸東京野菜コンシェルジュなる資格もお持ちのよう。
本作にはそこでの知見が生かされているのだろう。
帰宅する電車の中で「茄子は覚えている」の章を読み、その足で思わず茄子を買ってしまったほど。

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2021年06月26日

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シリーズ第一弾。

菜の花食堂の料理教室を舞台に描かれる、連作6話。

作品紹介では“ミステリー”と書かれていますが、剣吞な事件が起こるわけではなく、日常の謎やお悩みを食堂のオーナーで料理教室の先生をしている、下河辺靖子先生が鋭い洞察力で解明していく、という内容です。
全体的な雰囲気は温かな感じではあるのですが、ちょいちょい人の醜い部分にも触れていて、本書の主人公で、料理教室の助手をしている優希が前に勤めていた会社で受けた嫌がらせの話(第三話「ケーキに罪はない」)とか、リアルにしんどいです。
当の靖子先生の背景は謎のヴェールに包まれていて、第六話「チョコレートの願い」でフランスに娘さんがいるらしい事が判明し、その娘さんからの謎のメッセージを受けて、慌ただしくフランスへ旅立ったところでこの巻は終わります。
読みやすいですし、料理の描写も楽しめるので、次の巻も読んでみる所存です。

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2021年05月14日

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手軽に、さくさく読むのにはいい感じです。読み疲れる感じはありません。ただ、ミステリーではないかな。人の詮索をして、それが人助けになりました的な話です。
舞台は東京の設定ですが、都内にしては雑木林とか戸建てや農家の描写があるので、都心に住んでいるとギャップが激しいです、都下のほうですかね。

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2020年12月07日

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料理教室の先生が、探偵も顔負けの推理力をもち、ひとりまたひとりと悩みや問題を解決します。
こういう優しい料理教室とか行ってみたいです。初心者用の、変わった材料を用意しなくても作れて、応用が効くようなレシピとか教えてほしい。

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2019年12月01日

Posted by ブクログ

あらすじに『日常ミステリー』って書いてあると「ミステリーというほどのことかいな」といつも思うのだが、この本もしかり。まあ、『ささやかな事件簿』ってタイトルなんでこんなこと言うのは野暮だが.....。菜の花食堂は食堂兼お料理教室。オーナー靖子先生は料理の腕もさることながら、驚くべき洞察力を持つ。ミス・マープルみたいで靖子先生は素敵だけど、いかんせん話がささやかすぎて....。私にはちょっと期待外れだった。でも続編が続々と出ているということは人気シリーズなんでしょう。

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2019年09月24日

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