【感想・ネタバレ】菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャムのレビュー

あらすじ

「これはもう、推理するまでもないわね」
おいしいランチと予約制のおまかせディナーが評判の菜の花食堂のオーナー・靖子先生は、洞察力が鋭くて謎解きが得意。
食堂や料理教室で起こる小さな事件を解決してくれるだけじゃなく、そっと悩みを掬い上げて静かに背中を押してくれる――
妻が夫のダイエットに急に厳しくなったのはなぜ?
仲の良い息子夫婦との同居をためらう姑の秘密とは?
小さな食堂と料理教室を舞台に『書店ガール』の著者が描き出す、やさしくて少しビターな大人気日常ミステリー、第四弾!

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Posted by ブクログ

今回の表題作でもある裏切りのジャム
人々に安らぎを与えるはずの「食」というものが、悪意によって利用される、しかも菜の花食堂のみんなが思いを込めて作ったものが……
もちろん靖子先生が華麗に事件を解決してくれるのですが、読んでいて辛かったけど怒った靖子先生の強さが表現されていて本当によかった!
また、事件の緊迫感とは別に、優希ちゃんと川島さんの二人の関係が少しずつ進展していく様子も、物語に穏やかな彩りを与えており、読者としての楽しみをさらに深めてくれました!

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2025年09月24日

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春菊と嫉妬とダイエット
セロリは変わっていく 
  捨て犬じゃなく助けてのサイン
表題の裏切りのジャム
  逆恨みと正しい対処法
  ジャムを買いわざとカビをつけるって!
  ひどい嫌がらせ!
玉ねぎは二つの顔を持つ
  味付けと感覚は人それぞれ 
  得意な事もあればそうじゃないこともある
タケノコは成長する
  怪我をして何もかもうまくいかないと
  落ち込んでいた姿を見て推理する先生
  さすがだなぁ〜
  きっとこの続きは素晴らしい未来!

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2024年06月19日

Posted by ブクログ

初めて本当に事件簿らしい(笑)話しだった。
ジャムの一話はムカムカした。でも、正直に誠実に対応したおかげでマイナスを取り戻す以上の成果が得られてホッとした。優希の恋もちょっぴり進展。サラッと楽しめた。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

セロリは変わっていく

犬と小学生の女の子二人のお話しでした。

お金持ちで恵まれた環境の女の子が犬を飼っていた。

菜の花食堂のご主人は この子が犬の世話ができなくなって 捨てた と読み解く。

いやあ すごい推理力

お金持ちの両親 犬を飼いたがっていた片親の女の子

その子の母親

みんなに こじれのないように 説明していく。

私も犬を飼っているので どうなるのかしら とハラハラしながら読みました。

裏切りのジャムも 犯人がわかるだけでもすごいのに

そのあと どこもこじれないように解決する。

いやあ こんな手腕があったら 素敵です。

これが4冊目ですね。

5冊目は先に読んじゃったので そのあとの話しが早く読みたいですね。

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2022年12月14日

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大好きなシリーズの第4弾!
おっと、最後には優希に春が!?
裏切りのジャムは悲しいお話だった。選定されるために、同じことを続けることも大切だが、日々頑張っている人も多いはず。

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2022年05月10日

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今回も美味しそうな料理が沢山!春菊とセロリ、苦手な人多いですよね、私はどちらも好きです。身勝手に飼われて捨てられて、結果いい子に貰われたから良かったけど、無責任すぎる!ジャムの犯人、同じ食品を扱う商売なのにバレなきゃいいと思ってたのかな。私も料理苦手なので玉ねぎのおばあさんの気持ちわかります。優希さんと川島さんは新しい展開を迎えるのかしら、次回が楽しみ!

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2021年11月06日

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菜の花食堂シリーズ第4弾
今回も先生の推理が冴え渡る
ハラハラ ヒリヒリしても ちゃんと心に温かな物をくれる先生の優しい謎解きが好き
最後も素敵な予感を残して終わり 後味まで良かったです

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2021年10月26日

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ネタバレ

 今回も靖子先生の推理が冴え渡ってました。

 お気に入りは春菊。私も春菊苦手だったのですがこれはやってみたくなりました。そして旦那さんのダイエットと奥さんの女心のすれ違い。靖子先生の仲裁が見事でした。

 やっと軌道に乗ったジャムのトラブルも解決できて良かったです。老舗とは言えアップデートしないと飽きられるんでしょうね。良い方向へ向かえてホッとしました。

 そして優希にも幸せが訪れたのも嬉しかったです。色々あったけど幸せになって欲しいです。

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2021年08月30日

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 「菜の花食堂」は、東京 武蔵野にあります。
びっしり建ち並んだ住宅の間に、古い神社や墓地やキウイ畑の格子棚が見え隠れする、昔ながらの細い街道沿いに、その店はあります。
 元々は普通の住宅として建てられた家を一部改装して店にしています。

 この店の店主は、下河辺 靖子(しもこうべ やすこ)さんです。すでに20年以上も女手ひとつで店を切り盛りしてきました。
 店の定休日を利用した料理教室が開かれるようになってからも、5年ほどが経ちました。店はランチの時間から午後4時まで営業していて、料理教室は月に1回だったのが2回開くようになりました。店も料理教室も評判がよく、地域の人たちに愛されています。

 そんな店や料理教室でも、ささやかな事件と呼べるようなことが起こります。
その時は、靖子先生の推理が役に立ちます。靖子先生は、細やかな観察による鋭い洞察と論理的な推理、そして何よりも人の心の機微を理解し誠実に事に当たることによって、事件を解決していくのでした。
 そう、この本は、小さなレストランと料理教室を舞台にした、靖子先生のささやかな事件簿(連作短編集)なのです。

 本書の表題作「裏切りのジャム」は、菜の花食堂が地域の店に卸している瓶詰のジャムに「カビが生えている」というお客のクレームから事件が始まります。販売している3種類のジャムに、別々の販売店から1種類ずつクレームがあがります。全商品を回収してもカビが生えていたのは各店に1瓶だけ。しかも3つの瓶は、すべて賞味期限内で、製造日は2週間以内なので、カビが生えるはずはありません。。。
 さあ、謎が深まるこの事件を靖子先生はどんな推理と行動で解決していくのでしょうか?

 他の4作も興味深い作品です。野菜の特徴や料理方法についても学べます。
 ぜひ、お楽しみください♡

〔目次〕
春菊は調和する
セロリは変わっていく
裏切りのジャム
玉ねぎは二つの顔を持つ
タケノコは成長する

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

今回も楽しませていただきました。
アニメとか見てると、一緒に見てる人に「ほんといい視聴者だよね」って言われる程感情移入とかしやすい方なので、そのせいもあるかもですが、“裏切りのジャム”の話は一緒になって辛くなりました。
逆に“タケノコは成長する”の話はおいらて犯人は分かったし、にこにこしながら読めたんじゃいฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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2024年06月27日

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菜の花食堂シリーズ4作目。今巻も面白くてあっという間に読んでしまいました。とくに、表題作である「裏切りのジャム」では今まで見たことのないような靖子先生の一面が見られてよかったです。いいなぁ。カッコイイなぁ。憧れてしまいますよ。靖子先生のもとで一緒に働ける主人公は幸せ者ですね。

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2023年10月18日

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私も味音痴なので、お嫁さんに甘えられない姑さんの気持ちがよく分かります。微妙な味の違いが分かる人の方が上、というコンプレックスはあるけど、何出されてもそこそこ美味しい馬鹿舌もそれはそれで幸せだと思うのよね。高級品の良さが分からなくて悔しいし残念だけど。

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2023年07月19日

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日常の謎のお仕事ミステリーですね。
『菜の花食堂事件簿』の四巻目です。
下河辺靖子先生は六十台。
館林優希は、二十八才。
和泉香奈は二十七才。
三人の『菜の花食堂』『料理教室』の営みの中で起きる事件を通しての謎解きと人情あり、恋愛あり何より人間模様の楽しさ辛さを、優しさと慈愛に満ちて物語ります。
リーズもここまで進むと、『菜の花食堂』『料理教室』もかなり忙しくなってきます。
そこで、様々な事件が発生。
優希の恋の行方も進展をみせてきます。
香奈の押し掛け弟子も板についてきて、靖子先生の代わりを勤める程に成長します。香奈の恋はマイペース。
『菜の花食堂』『料理教室』に出入りのメンバーの協力と地域との連帯の広がりは増すばかり。
短篇連作の五話なのですが、全編を通して物語は進みます。
ここまでくると、ワクワク感は高まるばかりですね。
次回作が楽しみです。

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2023年07月18日

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菜の花食堂シリーズ第4弾。

料理教室には、新たに入ってくる人もいてその人の悩みも靖子先生の洞察力でするっと解決。
迷い犬の件も厳しい口調で大人にもわからせるというのは流石だなと思った。
裏切りのジャムの件もあわや販売の危機⁇かと思ったが、これもすんなりとおさめるんだから靖子先生って名探偵プラス商売上手というか敵なしなんやね、と。
ちょっと違う新たな一面を見ることができた。

すべてが上手く回りだしたところで、優希が自転車で転び骨折し、しばらく料理もできないし…と最低最悪な気分で落ち込んでいたが、ここでやっとなのか、まったくと言っていいほど恋愛というものが感じられなかったのになんかふんわりと良い予感が…。

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2022年09月20日

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ネタバレ

菜の花食堂と料理教室を営む靖子先生が、鋭い洞察力で小さな事件を解決に導いていく。そして、助手の優希が抱える悩みや少し後ろ向きな考えを汲み取り、良い方向に背中を押してくれる。人に関することがらを料理や食べ物に例えるのが面白い。靖子先生が、嫌がらせをしてきた相手に釘をさすシーンがかっこよかった。問い詰めるのではなく、こういう攻め方って一枚上手だなと思う。

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2021年10月27日

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春菊は調和する/セロリは変わっていく/裏切りのジャム/玉ねぎは二つの顔を持つ/タケノコは成長する

ささやかな事件?当事者にとっては大変な事件。靖子先生の謎解きは鮮やかだけど、関係者がほっとしていると良いな。

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2021年08月05日

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菜の花食堂シリーズ第4弾。いつも通り出てくる野菜たちが魅力的で、レシピも参考になるし、1日で読み終えてしまった。川島さんと優希の恋の行方にドキドキ。

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2021年08月03日

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今回は特にビターなお話が印象的。
でも、菜の花食堂のオーナー、靖子先生の謎解きは、どんなにビターで悲しい結末でも、立ち居振る舞いか素敵で、厳しさも混ざることもあるけれど、優しさに溢れている。
最後、優希さんに恋の予感が。
続編も読みたい。

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2021年07月25日

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怒りの靖子先生が格好良くて、本当に強い女性の姿を見られて良かったです。そして少しだけ、優希の恋の行方も一歩前進。今回はほのぼのした謎解きと、それ以外に少し重い内容もあったものの文体が重くなり過ぎずに読めました。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

5つの短編。

表題の話は中ほどにありましたが、すごかったです。
何を考えてそういう行動に至ったのか。
人の顔は覚えているのは重要だな、と。
そしてプライド。
一話目の話も、ちょっとプライドな話でしたが
妻たるもの、こんなものかと。
2話目は、家庭環境大事だな、と。

付かず離れず、であればごまかせた事も…な4話目。
そしてちょっと関係が進んだ? な5話目。
いつもの事ながら、読みやすく、美味しそうです。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下河辺靖子
菜の花食堂の店主。月に二回だけ開かれる料理教室の先生。

舘林優希
料理教室の助手。菜の花食堂ではフロア・マネージャーも担当している。

和泉香奈
菜の花食堂でシェフ見習いとして働いている。優希より一つ年下。

村田佐知子
料理教室の生徒。

杉本春樹
料理教室の生徒。定年退職して数年経っている。

水野裕美
料理教室の生徒。三十代で幼稚園に通う子どもがいる。

水野和之
裕美の夫。ダイエットしているが体重が減らない。

水野瑠璃
裕美の娘。四歳。

相模
保護犬を預かるボランティア。

六花
母子家庭の女の子。

結月
六花のクラスメイト。

金井巻
さくら食品の代表。

守屋正一
商工会議所。

保田俊之
農家。昔からの付き合い。

一ノ瀬佐和子
和菓子一ノ瀬の三代目の奥さん。

一ノ瀬武志
和菓子一ノ瀬の当主。

小松原さつき
料理教室の生徒。渋谷のファッションビルのショップに勤めている。

川島悟朗
保田のアパートの唯一の独身。雑誌の編集者。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

ランチと月に二回の料理教室を下河辺靖子先生一人でこなしていた〈菜の花食堂〉は、館林優希(営業・サポート)と和泉香奈(料理人)という二人の助手を得て予約制ディナーに瓶詰販売と商売も順調に拡大中。
合わせて今回も靖子先生の謎解きで事件もサクッと解決。

「春菊は調和する」
夫の減量のため料理で努力する妻だがなぜが夫の体重は減らず…。
個人的には劣等感いっぱいの妻の追いつめられた気持ちが分かるが、傍から見ると痛々しい。一方で自信満々な夫の物の見方も何だかなという気持ち。
靖子先生の解決策、上手く行って良かったけど私は嫌だな。

「セロリは変わっていく」
飼い主により菜の花食堂に捨てられていた犬。新たな飼い主が見つかるまで預かることになったが、居合わせた親子客の少女が犬を気に入って…。
この話の靖子先生はなかなか辛辣。関係者が道理の分かる人で良かったが、感情的になってしまう人だったらどうなっていたかと心配になった。

「裏切りのジャム」
売り上げを順調に伸ばし『地元の逸品』にも選ばれ、商品を置いてくれるお店も増えてきた瓶詰商品に何とカビが生えていたというクレームが。
どれほど誠実に堅実に商売をしてもこういうことは起こるのだろう。だが優希が来るまで一人で商売をやってきた靖子先生、このくらいでは狼狽えなかった。謎解きよりもどうことを収めるのかに注目した。

「玉ねぎは二つの顔を持つ」
新婚夫婦は納得の上で同居を決めたのに、大らかで親しみやすい姑は何故拒否するのか。
誰もが出来た母、妻、姑ではない。だがここまで見通した靖子先生はさすが。このまま良い関係になれれば良いが。

「タケノコは成長する」
個人的に頼まれた料理のアルバイト先、川島氏宅に自分ではない、料理をする人の存在を見つけてしまった優希。その上川島氏からそのアルバイトのことで話があるとまで言われ動揺、思わぬ怪我までしてしまう。
靖子先生でなくとも誰が見ても…という状況なのだが渦中にいる本人には見えない。真面目過ぎる優希らしいと言えばそうなのだが、可愛らしい。

※シリーズ作品一覧
全てレビュー登録あり
①「菜の花食堂のささやかな事件簿」
②「菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日」
③「菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る」
④「菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャム」本作

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2022年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事件と謎を美味しく解決! 大人気ミステリー第4弾!
本当に大切にしたい縁なら勇気を出さなきゃ──
小さな食堂のオーナー・靖子先生が謎と心を解きほぐしてくれる、美味しい日常ミステリー!

靖子先生の決してでしゃばらない謙虚な姿勢、いいなぁ。謎解きだけでなく、人の心の機微を大切にするお話としても読み応えがある。
表題作は珍しく悪意のある話でモヤモヤした。年齢は関係ないかもしれないけど、年を重ねても嫌がらせをする人って嫌だな。
主人公にももう少しで春が来そうな予感!次回作も楽しみ。

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2022年05月17日

Posted by ブクログ

シリーズ第4弾!
このシリーズ、軽い読み心地で謎解きも料理もちょこっと楽しめて、そっと背中を押してくれる。温もりを感じられるのも良い。

「菜の花食堂」のオーナー で、料理教室の靖子先生の言葉が深い。大切なことをさりげなく伝えてくれるから、言葉がスッと入ってくる。
そして相変わらず洞察力がすごい。
読後、ちょっと幸せな気分になりました♪

今回の料理教室のテーマ食材は、「春菊」「タマネギ」。
このシリーズは凝った料理はないけど、手軽に試せそうな旬の食材を使った「づくし料理」がいっぱいあって毎回読んでいて楽しくなります。

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2021年12月25日

Posted by ブクログ

毎回とても優しい物語で、すごく好き。
今回も先生はかっこよかった。正面から向き合って勝負する先生のようになりたい。
優希さんも気になるし、次回作もあるかなぁ。

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2021年10月10日

Posted by ブクログ

【収録作品】春菊は調和する/セロリは変わっていく/裏切りのジャム/玉ねぎは二つの顔を持つ/タケノコは成長する

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目のコージーミステリ連作短編集。
お話の世界の中でも少しずつ環境が変わったり、関係性に変化があると、口角が上がってしまう。
表題にもある『裏切りのジャム』の話では悪意のやりとりが真っ向勝負なところが好きだった。周りを巻き込んで悪意を無駄に撒き散らしたりせずに向き合う先生の姿がカッコいい。

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2021年07月15日

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