【感想・ネタバレ】菜の花食堂のささやかな事件簿のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

旅のお供として。初読みの作家さん。思ったより面白かった。食べ物系の日常ミステリが多すぎて、どうせありがちな話でしょ、と思っちゃうんだよね。菜の花食堂の料理教室の靖子先生が素敵すぎる。こんな素敵な人になりたいわ。自宅を改装してレストランをやっているというのも羨ましいし。子供がいない人が友達の子供を預かっていた話は何かもっと深刻なことが起きそうな話だよな。こんな関係、ほんとにありそうだ。親子だからといって相性が合わないことがある、というのは本当にそう思う。だからこそ、親以外の大人と関われる場所が必要だよな。おしゃべり村田さんの息子との話が一番ハートフルだった。ちょっと泣いてしまった。何か最近読んだ別の本にもあったけど、お互い腹を割って話すべきだよな。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょうど、ご飯を作りたくない気持ちMAXのときに読んで、心を押された気がする。

レシピを教えるよりも、一工程ごとのコツを教えるお料理教室いいなぁ。行ってみたい。
茄子の揚げ浸しとか、ゴボウの柳川風とか、どれもこれも美味しそう。家庭的な料理ばかり作るから、想像が身近で、より憧れる。

全部が全部、優しい話で包まれてる訳じゃなくて、ヒトの嫌なところだったり、後悔だったりを変に美化せず書いててよかった。ちゃんと悪意を持った人だったり、無神経な人だったり。

短編が終わるごとに、毎回挟まれる主人公の不穏な予感が、最終話でちゃんと明かされてちょっとカタルシスを感じた。壮大な伏線回収とは違った、心の落ち着きっていうか。

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2020年10月14日

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ネタバレ

人から見ると、ささやかに見えるかもしれないが、当事者にとっては深刻な悩みだったりする。
それらを解決する料理教室の講師。

小豆は知っているの話で男の子が最後の場面で母親に『手を出してごめん』と一言ほしかった。

味見をしないで食卓に料理を出すのは、化粧せず外を出歩くものだ。みたいな例えが良いね。

では、ささやかな『恩返し』で幕を閉じましょうぞ。。

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2020年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『書店ガール』でおなじみ(?)の碧野圭さんのライトミステリー。
6編の短編集。

下川辺靖子は東京の武蔵野で「菜の花食堂」を営んでいる。
地元の野菜をふんだんに使ったランチが売り。
もうひとつの人気は月に二回開催される料理教室。
生徒たちから靖子先生と慕われている。

館林優希は靖子先生が開いている料理教室の助手。
といっても、靖子先生の好意でのこと。
そこに至るまでにはちょっとした縁が…

靖子先生の料理教室で起こるちょっとした事件。
う~ん、事件とまではいかないちょっとした出来事。
靖子先生が解決してみれば、それは全て”あたたかい謎”だったから。


■はちみつはささやく
和泉香菜は婚約者が「菜の花食堂」の料理の大ファンという理由で、料理教室に通ってきていた。
毎月熱心に通っていた加奈が突然料理教室に来なくなった。
ついには料理教室を辞めると言い出した加奈。
生徒たちがささやく様々な憶測。

■茄子は覚えている
杉本春樹は料理教室ではたったひとりの男性。
他の生徒たちからは、定年後悠々な生活を送り、趣味で料理を習いに来ているのでは?と思われていた。
その春樹が「妻の茄子の揚げ浸し」をもう一で食べたいと願う。
あれ?杉本さんって奥さんがいなかったの?離婚?死別?
生徒たちは興味津々!

■ケーキに罪はない
優希が靖子先生と出会えたのは、優希の身に降りかかった悲しい出来事があったから。
派遣社員として働きながら、料理教室の助手をして、元気を取り戻しつつあった優希に再び悪夢がよみがえる。
そこから救い出してくれたのは、やっぱり靖子先生だった。

■小豆は知っている
村田佐知子は50代の女性。
ベテラン主婦の彼女はまるでもうひとりの助手のような存在。
助手の優希としては、時々、その存在がうっとおしくなる。
ある料理教室の日、当日キャンセルの電話をかけてきた。
気になった優希が村田の自宅を訪れたのだが…

■ごぼうは主張する
料理教室に通って来る大澤小百合、前田桃子、八木千尋の三人組。
優希には三人をママ友と思っていたが、その関係がなんとなくしっくりこないと感じていた。
優希がその関係の真実を知った時、事件が起こる…

■チョコレートの願い
靖子先生と出会ったことで優希の暮らしは一変した。
暮らしだけでなく、生き方そのものが変わり、未来が開けてきた。
優希は靖子先生を信頼し、大好きだが、靖子先生のことを何も知らないことに気付く。
自分は必要とされているのだろうか…
そんな不安が頭を持ち上げてきたとき、靖子先生自身に事件が起こる。
ここは優希の出番です!

碧野圭さんの『書店ガール』シリーズも大好きですが、この本も良いです!
普通の暮らしの中で起こる小さな出来事。
その出来事の中心にいる当事者たちは混乱の中にいるのだから、自分たちで解決しようとしたら悪い方向に向かってしまう。
そんなとき、靖子先生のような人がいたら、みんながハッピーになれるのに。

ゆったりあったかな気持ちで読める本でした。
これはシリーズ化されるかな…

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2020年04月10日

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ネタバレ

下河辺靖子
料理教室の先生。菜の花食堂の店主。

舘林優希
料理教室の助手。料理の月謝を払えないために先生が考えてくれた肩書き。ただで下働きをするかわりに、授業の見学と試食を許されている。派遣社員で、日々切り詰めた生活をしている。

植田
料理教室の生徒。三十代前半の独身OL。

村田佐知子
料理教室の生徒。五十代主婦。

杉本春樹
料理教室の生徒。定年退職した後、悠々自適の日々を送っている。

和泉香奈
料理教室の生徒。二十四歳。音大を出てピアノを教えている。

杉本の奥さん
大手の生命保険会社に勤めるキャリア・ウーマンで、独身貴族を謳歌してきた。

志垣智子
優希の前の会社で一番苦手だった同僚。

吉田
優希の前の会社に出入りしていた大手ホテルチェーンの営業マン。

宮脇結衣
優希の前の会社の先輩。

八木千尋
料理教室の生徒。大澤とは大学が同じ。

大澤小百合
料理教室の生徒。前田とはママ友。

前田桃子
料理教室の生徒。

下河辺美穂
靖子の娘。フランスに滞在。

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2024年01月03日

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ネタバレ

あれ? 最後の章だけ、次に引っ張るためか中途半端。先生のキャラがイマイチ掴めない展開から、最後だけ情報が大渋滞。わざと?
登場人物たちは、キャラはきちんとたっているけど、誰もあんまり好きになれない感じ。なんだろう? しっくりこない。

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美味しそうな描写がうまくて、お腹空く感じ。
事件というよりは謎が出てくるけど、気づきに無理がなくて、するっと読める。
ジャケ借りだったけど、結構当たり。
でも、やっぱり主人公が好きじゃないやつだった
会社辞めた理由とか、変な同僚とか、同情の余地はあるけど、同僚を見下したのは自分だし、多分それに気づいてないし…
ぬるっと動き出しそうな予感はするけど、続編は読まないかな。

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2022年12月15日

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