ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 幻夏

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    「冤罪」をテーマにした本作
    自分にもあった少年時代の夏の思い出
    近所の名前も知らない友達と神社の境内や公園で夢中になって遊んだ記憶が蘇る

    クライマックスに近づくにつれて読み終わるのが惜しまれる大変良い作品でした。

    著者の他の作品も近々手に入れたいと思う。

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    2025年12月03日
  • 屍人荘の殺人

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    とある大学のコンペに参加する事になったが、想像しえない事態に見舞われ籠城の最中、次々と殺人が起こる‥

    ペンションの見取り図や文章の中に張り巡らされたアリバイにもトリックにもなり得る数々の事実を突きつけられても最後まで真犯人は解らず。

    凄い。

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    2025年12月03日
  • 夏鶯

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    ネタバレ

    最後まで、「もしかしたら、もしかしたら……」と思いながら読んだけど、やっぱり駄目だった。

    赤神さんの文章は、感情移入させられる。さまざまな感情を共有した。

    谷雲に夏鶯は枝のさき 蛇笏

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    2025年12月03日
  • ファラオの密室

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    久しぶりに当たりに出会ったと感じました。
    めちゃくちゃおもしろかった!

    欠けた心臓を探す中で、主人公はなぜ死んだのか、葬送の儀はなぜ失敗したのかが少しずつ解明していき、古代エジプトの死生観への理解が深まりました。
    謎が解けたり登場人物が真実を告白するシーンはあまりにも予想外で毎回驚いてしまいました。
    意味がわかってからもう1度読むのも新しい発見がありそうです。

    言葉を映像化してイメージするのが楽しく、映画にしたらおもしろいと思います!

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    2025年12月03日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    西さんの中ではかなり純文学よりな一冊だと思う。派手な何かが起きるわけじゃなく(起きるっちゃ起きるのだけど)、静かに温泉旅館での一泊二日が過ぎていく。その間の登場人物それぞれの心の動きと独白をかなり濃密に描写した物語は、ボタンのかけ違いのよう。修復しようにも歩み寄らないと実現できない。修復不可能なまま、凸凹な四人の現在地を炙り出している。

    チューニングをミスした楽器が奏でる不協和音を聞いているような不穏な読み心地なんだけど、うわー、人生ってこんなことあるよなーって共感してしまう場面が幾つももあった。

    物語は章ごとにナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの一人称独白で展開されるのだけれど、その書き分け

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    2025年12月03日
  • きみの友だち

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    志望校の過去問に出てきたから…という理由で読み始めたら、どっぷり沼に浸かってました。
    重松清さんの本が好きだなぁと思わされた話!

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    2025年12月03日
  • 百年の時効

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    すごく好みで面白かった!とにかく警察官たちの執念がものすごく心も熱いし物語も読み応えがあり大満足のままに読み終えた。現代の令和で藤森が調べた1人の男の遺体がこんなに長い事件と物語へ繋がるなんて思いもしなかった。忘れていたハルノアラシから始まる冒頭が最後の伏線回収で生きる。登場人物が多いし話の中で過去の出来事が語られ時系列が複雑化しそうだけど丁寧に書かれているのでついていけた。時代背景や時事問題にも触れていてそこも楽しめる。湯浅と鎌田コンビがとても良くてすてきだった。未解決事件の解決を見届けられて良かった。

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    2025年12月03日
  • 雲を紡ぐ

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    高校に行けなくなった17歳の美緒は、家族との折り合いが悪く、一人で新幹線に乗って父方の祖父が住む盛岡へ向かう。
    祖父が営む「山崎工藝舎」では羊毛を手仕事で染め、紡いで織るホームスパンを作っていた。
    盛岡の美しい景色と、膨大な量の手作業から羊毛が一本の糸になっていくその魅力にどんどん引き込まれ、羊毛の感触までもが手に伝わってくるようです。

    これは、三世代の家族の物語です。
    家族は時に激しくぶつかり合ったり離れたり、だけど羊毛の糸のように切れてもつながるものなのです。
    物語の中で、おじいちゃんが美緒やその両親に語りかける温かく包み込むような言葉がたくさんあります。
    中でも、「今は決められない、そ

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    2025年12月03日
  • こゝろ

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    本当に本当に面白かった。推理小説を読んでいるような気分で、先生は一体何者なのか、どんな人生を歩んできたのか、読めば読むほど気になって仕方ない。先生の遺書では、共感できる部分がとても多かった反面、共感しにくい部分もやはりあって、自分ならどうするかを読みながら深く考えられた。こんなにも余韻がすごい小説は初めて。名作と言われる所以がやっと分かった

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    2025年12月03日
  • 朝が来る

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    すごくよかった。
    中学生で妊娠してしまい、その後も全然幸せになれず、読み進めるのも辛くなる内容でしたが、、
    ひかりがこの後、暖かい人たちに囲まれ幸せになっていくに違いない!と思える終わり方で、よかったです。

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    2025年12月03日
  • コメンテーター

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    「イン·ザ·プール」、「空中ブランコ」、「町長選挙」に続き、相変わらずの伊良部先生の暴走ぶりに笑わされて、スッキリ。こんな医者に出会ってしまったら、患者さんは災難?でしょうが、なかなか利にかなっていて、医学的な理論にも基づていて、突拍子もない治療法でも、不思議と快復してしまう。
    今回は、伊良部先生と看護師のマユミちゃんの絶妙なコンビネーションとそれぞれの底力がますます発揮された感じでした。
    このシリーズのファンとしては、前に登場した先端恐怖症の元ヤクザさんが再登場したのも嬉しい。「あの先生、人間に対する先入観が一切ないんだな。見た目で判断しねえんだ。……早い話、赤ん坊と一緒だな。」という言葉が

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    2025年12月03日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    今年度読んだ本の中で、個人的No. 1です。現代の言葉について、とても大切なことを学ぶことができます。何度も読んで、傍に置いておきたい本です。

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    2025年12月03日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    フィクションとして手に取った作品であったが、実在の女性狙撃兵や史実に基づく描写が随所に折り込まれており、物語の背景に広がる現実の重みを強く感じさせる作品であった。
    戦中の出来事を善悪や正誤といった単純な枠組みでは扱いきれず、価値観が揺れ動き、時に歪められていく様子が印象に残った。極限状況下で人間が変質していく過程や、そこで生まれる複雑な感情の連なりが丁寧に描かれ、その異常さが胸に迫る。

    本作を通じて、これまで十分に光が当てられてこなかった女性兵士の存在や、戦時下における女性の置かれた境遇が改めて可視化されたように思う。単に“女性が戦った”という表層ではなく、その背後にある歴史的背景や社会のま

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    2025年12月03日
  • メスを置け外科医 泣くな研修医8

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    泣くな研修医シリーズの最新作。幼い子を持つ親として読んでいてツラくなる場面もあった。
    物語の中では、「自分の選択は正しかったのか」「もっとできることがあったのではないか」といった葛藤が丁寧に描かれる。その揺らぎは医師という特殊な現場に限らず、仕事や日常の判断にも通じる普遍的なものだと感じる。自分にも似た思いが少なからずあり、読みながら自然と考えさせられた。

    印象的だったのは、「病気と闘いたいのか、人を救いたいのか」という問いである。医療現場の話ではあるが、自分の仕事に重ねても大切な問いだと思う。大局的なことに目が向きがちで、そうであることが重視されがちであるが、向き合うべきはあくまで“目の前

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    2025年12月03日
  • その本は

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    私1人のために書かれた本にいつか出会えるかもしれない。だから本を沢山読もうと思いました。その本は私のための本を探し続けます。

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    2025年12月03日
  • お探し物は図書室まで

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    青山美智子さんの本は、本当にどれも心が温かくなり自分にとって希望を与えてくれる作品。

    私も小町さんに本を選んでもらいたい。

    出会えてよかった作品。

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    2025年12月03日
  • ふしぎな図書館と魔物の館 ストーリーマスターズ7

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    ネタバレ

    シリーズ7冊目。
    今回はホラー。ドラキュラ伯爵、ドリアン・グレイが登場します。
    登場はしませんが、クトゥフ神話もちょろっと出てきます。
    メンバーはいつもの4人。葵ちゃんが主軸かな。表示のドリアンが怪しくて格好よくて癖になる…。
    ドラキュラ伯爵とドリアン・グレイの本のあらすじも紹介されてました。
    映画やゲームで吸血鬼の生態的なものは知ってましたが、元祖のドラキュラ伯爵の本は全く知らなかったので新鮮でした。
    後、ドリアン・グレイはホラーなんですね。耽美小説だと思ってました。
    葵ちゃんが最後に自分の言葉で誰かを追い詰めるのを楽しく感じてしまったと言ってて今問題になってることだなと感じました。
    この本

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    2025年12月03日
  • 言語化するための小説思考

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    小説思考の本なのに小説が出てくる。内容に納得できるかどうかよりも、実はハウツー本と見せかけて小説だったのだ、ということをやりたかったのかもしれない。

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    2025年12月03日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    とても素敵な物語でした。
    あまり書くとネタバレになるのでかけないのが寂しい。
    母が語った最後の物語が悲しすぎて泣けた泣けた。

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    2025年12月03日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    シャールさんだぁーーー。と嬉しくなった。マカン・マランのシリーズを読んだのは読書を始めた2020年頃。読書に目覚めさせてくれたシリーズで、なんか懐かしさも覚えながら読みました。シャールさんが元気そうで良かったー。

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    2025年12月03日