小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ年代ドンピシャとまではいかないまでも、ほぼ同じ時代を生きてきたので突き刺さる数々のエピソードたち。小学生女児の話でうちのタマ知りませんかやみんなのたぁぼうなど記憶の彼方にいたキャラが話題に上がっただけでとてつもない郷愁に見舞われた。
小学生のときの少しめんどくさい友情や思春期の頃のルッキズム、社会人になってから子を産むか否か、産んだ後の悩みに至るまで共感ばかり。
そして己のミソジニーとの和解という言葉が心に残った。確かに学生の頃は女って人間関係めんどくさいって思っていた時期があった。
次世代の女の子たちのために呪いを一つでも解いていきたいな。 -
Posted by ブクログ
大阪府吹田市にある国立民俗学博物館を一ファンの視点で紹介した本。通称ミンパクの成り立ちから、そこで行われている研究、展示の様子、バックライトヤードにある収蔵庫、そしてそれら全てに関わる研究者の方々。様々なフィールドで調査を行い、世界の今を記録保存して来たミンパク、開館約50年にして初めてこういった本が出た。
ミンパクは、人類や文化についてそして人生とはどうあるべきかについて静かに思索する場所であることを再認識した。
どの部分も面白かったが、研究者の話が細切れになっていてそこは読みにくかった。
関西に住んでいた頃もっと行けばよかった。
またリニューアルアルされたことも知らなかったので今度また行 -
Posted by ブクログ
60年近く前に書かれた本の30年ほど前の新訳版だが昔の話という気がしない。ガンの治療はかなり進化し、情報量は格段に増え家族や周囲の在り方も大きく変わっているはずだが、ひとが死に瀕するということはそう変わるものではないのかもしれない。訳者あとがきによるとこの新訳版では末期患者へのインタビューを省略せずに収録したとのこと。自分もその場でオブザーブしているような感覚で読み進められる。
医療スタッフの拒絶や敵意にもめげず、根気よくアプローチを続け、死にゆく末期患者に寄り添うことの意義という従来になかった価値感を創出する偉業を果たした著者が、その後、死後の世界にのめり込んでいったというのが意外な気がし -
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朝井リョウさん推薦本。
(朝井リョウに最近傾倒しすぎている…けど未知の文学や作家さんに出会えたりするのでやはり推し作家が1人でもいると世界が拡がって楽しい有難い)
めちゃくちゃ良かった………
ドイツの作家さん。ドイツって無骨でビジネスライクな印象で、こんなにも繊細で柔らかな筆致の書き手がいるんだなぁ、いや翻訳家さんの底力か?と思いながらするする読み進められた。
千早茜さんに似てるなぁ、なんて思っていたら
「ミヒャエルとの再会後、帰宅したザビーネはペンダントのついた金の鎖をアクセサリー用の箱にしまった。しかし、ミヒャエルの死後、それを取り出して、毎日身につけている。」
↑この文章を読んで、以前 -
購入済み
『愛を注ぎ注がれるような、たったひとりの魂の番のようなひとときっと出会える』と期待し諦めながら誰にも聞こえない声で歌う52ヘルツのクジラ達の物語に涙し、最後には温かい余韻に心包まれました。
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重い、けど読んでよかった。
自分は「多様性」に寛容だと自認していたが、その「多様性」がいかに狭いものだったかを突きつけられる。
身近な、大事な人であれば、理解しようと対話をすることも大事。だが、そもそも許容できる/できないを決める立場であるという意識自体が傲慢であり、理解しようとかではなく、そもそも「いる」ということを認めることがまず必要だと感じた。
大多数であることは偉いのか。マジョリティであることに固執し、マイノリティを糾弾しようとする人は、不安なのではないか、という視点も良かった。
一方で、どうしても寛容できないもの(たとえば私の場合は小児性愛)と自分の子供が結びついてしまった場合( -
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もうあかんって関西弁がいいよなぁ。
東京人だから、もうあかんわの本当のニュアンスは汲み取れていないかもしれないけど。関西弁があってよかったなぁ。
岸田さんの文章は、声を出して笑える。「ふっ」とか「くすっ」ではなく、「わっはっは」と声が出る。
笑える文章を書けるだけで尊いのに、ずしんと胸にくるものもあって、感情のジェットコースターがもうすごい。
・人生の幸せっていうのは、人と比べるものではなく、自分の経験の中で比べるものなのかもな。
・すべての弱さは、社会の伸びしろ
・ユニバーサルデザインは前向きなあきらめと、優しい妥協と、心からの敬意があるもの