あらすじ
あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」は、星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男の命までも奪った。
火神の死から三年、ナースエイドと外科医の二刀流で働く桜庭澪は、新時代のがん治療装置「オームス」のテストオペレーターとしてハイレベルな手術を一手に引き受けていた。
オームス実用化に向けた重要な手術を控えたある日、医師免許を剥奪され海外に渡っていた竜崎大河が突然姿を現す。
澪と大河は再びタッグを組み、シムネスの驚くべき秘密に迫っていく。
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医療ミステリー、面白かった。医師免許を剥奪された超絶外科医、画期的ながん治療機オームス。急激に進行する腫瘍のシムネス。「目の前に助けられる者がいたら、ただ全力で助ける。それこそが医者って生き物だ」
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となりのナースエイドのシリーズ2作目。
もしかして知念実希人さんはガンダムのファンだろうか?題名のサーペントってモビルスーツだったような。そして新時代の癌治療機「オームス」のオペレーターは親和性が問われる。桜庭澪は唯一のオペレーターだ。そして超人的外科医の竜崎大河は前作で医師免許を剥奪されている。
星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男は前作であらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」により命を落とした。ナースエイドと医師の二刀流をこなす桜庭澪と竜崎大河はシムネスを駆逐できるのか?
竜崎大河を追う立花刑事、火神の娘玲香、猿田、澪を補助する萌香、それぞれに想いがある。彼らはどんな立場で何をしようとするのかも読みどころだ。
暗殺者に狙われる場面もあったが、そこは中途半端でこの作品にはそぐわない感じを受けた。
万能免疫細胞「火神細胞」を改良した「新火神細胞」とシムネスの相性の良さから爆発的に癌を拡大する、ウイルスにも似たような感じがする。火神細胞を守りたい者、オームスを守りたい者、そして患者を救いたい者が交差し、ハードボイルドを呈している。
友理奈ちゃんの手術は臨場感もあり、興味深い術式だった。スピード感もあり読みやすい作品だった。
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となりのナースエイドの続編!必ず前作から読むべし。前作で謎のまま終わったシムネスの秘密が少しずつ明らかになり、新たにオームスの問題も出てくる展開は良かった。医療の内容よりも裏社会や殺し屋などが出てくるのは違和感に感じた。少々ぶっ飛んだ設定も多いなと思う。
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前作で猛威をふるった「シムネス」の秘密が明らかとなり、バラバラだったピースが繋がっていく様に驚愕!!
前作並みにアクションシーンが多く、「医療小説なのか?」と思ってしまうほどだった。
何が何でも患者の命を救おうとするサーペントと、彼の背中を見て学んだ澪の想いは変わらない。
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サーペントの凱旋 となりのナースエイド
著者:知念 実希人
**あらすじ**
「となりのナースエイド」シリーズ再び! 難病シムネスの驚くべき真実。
あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」は、星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男の命までも奪った。
火神の死から三年、ナースエイドと外科医の二刀流で働く桜庭澪は、新時代のがん治療装置「オームス」のテストオペレーターとしてハイレベルな手術を一手に引き受けていた。
オームス実用化に向けた重要な手術を控えたある日、医師免許を剥奪され海外に渡っていた竜崎大河が突然姿を現す。
澪と大河は再びタッグを組み、シムネスの驚くべき秘密に迫っていく。
**感想**
好きな作家である知念実希人さんの「となりのナースエイド」シリーズの続編ということで、今回も楽しく聴くことができました。作中では医学的にかなり専門的な内容が多く登場し、フィクションであることを理解しつつも、「シムネス」という病気にモデルとなる実在の疾患があるのか、つい気になってしまいました。
今回はナースエイドとしての澪の仕事にはあまり焦点が当たらず、むしろ新しい治療装置「オームス」を使った高度な手術に従事する外科医としての活躍がメインでした。特にクライマックスの澪と大河がタッグを組んで挑む手術シーンは、まるでRPGのラスボス戦を見ているかのような臨場感があり、息をのむ展開でした。
知念さんの作品はいつも読後感が爽やかで、今回もすっきりとした気持ちで聴き終えることができました。次回作も今から楽しみにしています。
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前作を読まないと展開がわからない続編。これを読んで、前作読後のモヤっとした気持ちがすっきりした。
夢のような医療には闇があるというドラマっぽい内容だけど、先の展開が気になるワクワク感もあった。
竜崎と澪の信頼関係と命を助ける強い意志が、なんだかすっきりした。
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前回より大河と澪の2人が信頼し合っている様子を読むのが心地良かった。
この2人の関係が好き。
ドラマに出ていた猿田先生が良いキャラで頼もしくなっていた!
楽しくて一気読みした!
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「となりのナースエイド」の続編。前作では明らかにされなかった,澪の姉が殺された背景が明らかになる。そしてそれはシムネスとは何なのかという謎,そしてそれを何故火神が隠し続けたのかというより大きな謎に繋がっていく。
そして医師免許を剥奪された天才外科医竜崎大河はどうなったのか。前作の読者であれば読まずにはいられない内容。
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前作があるのかな?知らずに読み始めてしまったけど話の流れから関係性が分かった。
だだ、玲子さんの態度や言葉などオーバーでちょっとウンザリした。大人がこんなに取り乱すかな、と現実味がなかった。
万能免疫細胞「火神細胞」を改良した「新火神細胞」を患者の血管内に投与し、オペレーターが「新火神細胞」でがん細胞を攻撃することで、腫瘍を体内から消し去るという革新的なシステム、という着想はとても斬新だな、と思った。
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短編ばかり最近読んでいたので、久しぶりの長編。
物語が深くて、数日楽しみが続くので、やっぱり長編が好き。
天才外科医である竜崎が凱旋帰国し、パートナーである桜庭と一緒に同時多発的に発生するがん(シムネス:架空の病気)を治療するため、オームスという最新医療機器・火神細胞を利用して闘う。
ただ最新医療機器に隠された闇があり、長年かけて実用化を目指す火神と対立。
竜崎が海外で手術をした時の暗殺者がやってきたり、最新技術+格闘ものがあって、どきどき・はらはら。
天才外科という物語はよくあるよね。
人の命を救うために闘うから、かっこよくみえる。
最新技術の臨床試験をそうそう簡単にできるのか
いろいろとむちゃな設定はあるものの、
物語は結構面白いので、おすすめ。
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今回はナースエイドの仕事より、オームスでの治療がメインの澪。そこに医師免許をはく奪されて外国でブラックジャックのように陰の手術を請け負っている竜崎大河が駐日のアメリカ大使の手術がらみで帰国、竜崎を恨んでいる澪の姉のもと恋人で刑事の橘、竜崎の手術ミスで父親が死んだと思い込んでいるオームス開発者火神教授の娘玲香が交錯しながら話が進みます。一巻で解決しなくてもやもやしていた部分はこれと続けて読むとすっきり解決します。
これは知念作品にしてはかなり治療などの叙述が多くて、ちょっと読みにくいなあと思った部分もあるのですが、大きな流れでなにかとよく似ているけどなんだっけ?と思いながら読みました。最後に少し出てくるけど、ワクチンと副作用の問題がそっくりなんですね。ワクチンも過剰に反応して生命の危機に陥る人もいますが、メリットの方がはるかに大きい。でも、世間はデメリットに過大反応しがち。そのあたりは改めて考えさせられました。
殺人なども出てくるけど、読みたがったら小学生でも。基本は中学校以上。
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先の展開が読める箇所もあったが面白かった。
ただ、大使館は治外法権が適用される、というのは常識だと思っていたが…
その他気になった誤表記・誤字・表記揺れ:
P. 330 取り囲んでいた。←句点ではなく読点
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ナースエイドシリーズの2作目。と言いながら、主人公がナースエイドをしている場面は前作と比較してかなり少なく、外科医としての活躍がメイン。
医療は何のためにあるのか。そういう本質的な部分がメインテーマかと。
3冊目は出るかなぁ?
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前作同様ハラハラドキドキの展開で凄く面白かった。若干日本では有り得ないヒットマン登場とかありますが、それはまぁ小説という事で、、、
前作の連続ドラマに引き続きこの話も映像化され2時間ドラマになりましたが、ドラマキャストにちょっと寄せてるよなぁ、、特に猿田先生=小手伸也は、前回の小説から更に寄せてます。まぁ、良い味出してるので良かったです。
更に続編が有るのか楽しみに待ちましょう。
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となりのナースエイドから3年後の続編
進行性シムネスの謎
竜崎大河の日本への帰国
巨大製薬会社のオームスを守ろうとする利権問題
日本で医師免許を剥奪され、海外で腕を磨き続けた竜崎大河
ナースエイドをしながら、オームスのテストオペレーターとして腕を磨く桜庭澪
新火神細胞に致命的な欠点を見つかるが、利権を優先する製薬会社のヒットマンに命を狙われるはめになる
最後の火神と澪の大手術の中で、1番の功績はまさかの医局長の猿田先生
最初は2人に嫌味を言うだけの嫌な奴だけど、最後は、2人の手術を助けるために大奮闘
きっと普段は頼らない上司とイザとなったら、こうなるのかなというぐらいにカッコよかったです。
目の前の命を犠牲にして、将来の何百万の命を救うのか。医療に関わる人には、永遠の謎解きな気がします。
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となりのナースエイドの続編。前作は読んでないのですが、ドラマで拝見。個人的にはシムネスの話より、ナースエイドとしての活躍を描くヒューマンな物語の方が好み。
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となりのナースエイドの続編。
がん患者を救うはずの火神細胞・新火神細胞が 実はシムネスや急速進行性シムネスの原因になっていた、というストーリー。
面白かったのは間違いないのですが、途中からなんとなく予想がついてしまい どんでん返し感はなく。
澪と大河を襲った人物や 信頼していた人物からの裏切りも、伏線かな〜と思ったものがそのまま回収されていきました。
あまりよくない感想を書き連ねてしまいましたが、ベースとなる 製薬会社の闇を暴く というストーリーや 真実を知った人たちの葛藤は とても面白かったです。
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一冊目の方を読んでいないと内容が分かりづらい。
以前に読んでいたのであ〜なるほどねと気付いたけれど、こちらを始めに読んだら取り残された感があったと思う。
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ナースエイドシリーズ二作目
外科医の話がメイン。ナースエイドの話がメインだったら良かったのに。
前作で残った疑問がすべて解決されたのか。
澪と大河の共演はあらゆる病気を完治させそうだね。
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ナースエイドシリーズの2作目。主人公のナースエイドとしてより外科医としての活躍がメインでオームスと火神細胞のくだりが多く個人的には前作の方が登場人物達も個性的で秘密があったりとスケールもそこまで大きくなく楽しめたかも。今作で予想外に活躍したのは猿田先生かな。
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1巻から数年後。
オームスの実用化が目前となってきたが、いまだに火神教授の手術中におきた、特異な現象の理由がわからない。
そして、ついに帰国した大河と澪は火神教授の別荘で、火神細胞とシムネス、そしてオームスの関係に気づく。まぁ、これは想定の範囲内。設定が細かいので、そりゃそうなるよねと、医療者なら思うはず!
製薬会社の闇が実際にありそうでドキドキした。
最後の子供を助けるため、大河の外科手術と澪のオームス治療を融合させた手術は圧巻。
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医療もんは面白いよなぁ^_^
ちょい飛び過ぎな気もしないわけじゃないが^^;
スピード感もあり一気読みしました。
映像化向きな一冊で楽しみにしてます♪
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なんだか集中して読むのがなかなかできなかった。何故だろう。英語やアラビア語が書かれててその後に訳がついてるのすごいなー。猿田先生が最終的にいいキャラだった。
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となりのナースエイドの続編。
この作品は結構ファンジックというか規模感大きめですよね。前作よりさらに大きいかも。暗殺者に狙われてるし…。
シムネスの秘密が明らかになります。
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となりのナースエイドの続編。知念さんの作品は特にお気に入りで色々と追いかけている。お医者さんならではの醍醐味もあってハラハラドキドキがたまらない。今回はオームスと火神細胞のくだりに終始して途中から少しだれてしまった。架空の設定についていくのが難しかったし、イメージがしにくかったようにも思う。個人的には猿田先生の奮闘が最高だった。自分の立ち位置を最大限に生かすことに奮闘した姿に拍手喝采。このシリーズはこれでおしまいなのかな。お腹いっぱいのような、もう少しおいかけてみたいような(笑)
Posted by ブクログ
ナースエイドと外科医を兼任して三年。
新しい手術手法「オームス」の開発にも
力を注いでいる澪と亡き火神医師の娘。
だが澪は、姉の死に関係していた火神の
最期の言葉がひっかかっていた。
そこへ国外逃亡していたらしい
大河が接触してきて…。
前巻とおもむきを変えて
こちらはサスペンスアクション。
解くべきは遺された謎という
目的がはっきりしているので一気に読めました。
架空の治療法とはいえ
もし実現したらすごいだろうなぁ。