【感想・ネタバレ】パリのすてきなおじさんのレビュー

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Posted by ブクログ

この本をそばに置いて、中学・高校の歴史と社会の教科書を読み直したい!
授業がつまらないなぁ、試験勉強しんどいなぁと思っている学生さんに「こんな本ありまっせ」と紹介しようと思います。

インタビューされるおじさんたちは、みなさんとてもチャーミング。第二次世界大戦を経験した人、移民でパリに来た人、難民として来た人、彼らの語る個人史から社会、歴史が見えてきます。

自分が生きる世界にはどんな歴史があって、誰が傷ついているのか、誰がどんな風に生きてきたのか。これらを想像することは、きっと社会を(あと自分を)少し変えるきっかけになると、この本を通して思いました。

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2024年02月28日

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ネタバレ

めっちゃくちゃおもしろかった!!⁡⁡⁡
⁡まず開いた瞬間⁡に目に入る
⁡「ひらめいた。パリでおじさんを集めよう」⁡
⁡という一言で一気にワクワク感が増す。

工房でピカソと一緒に過ごした⁡
⁡ことのある⁡おじさんとか⁡
⁡地下洞窟に魅了されたおじさんとか⁡
ホロコーストの⁡⁡隠された
子供だった⁡おじさんとか…
⁡⁡
⁡おじさんを通して大事なことが⁡
⁡たくさん書かれてある。⁡⁡⁡
ぜひたくさんの人に読んでもらいたい一冊⁡⁡
⁡おじさんってすごい笑

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2024年01月01日

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いわた選書2冊目!

タイトルからどういう内容の本か想像できなかったけど、読み出すととても面白かった。パリって華やかな観光地のイメージしかなかったけど、重い歴史があるんだなあと

おじさん一人一人の生き方、哲学がとてもかっこいい。これ、日本でやるとどんなおじさんが集まるのかなあ

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2023年12月05日

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人生経験豊かな"おじさん"。
そんな"おじさん"をこよなく愛する作者の金井真紀さんが、パリ在住のジャーナリスト広岡裕児さんと共に、パリのおじさん達へインタビューをしていく。
実にそのおじさんの数67人!
インタビューした、おじさん達の似顔絵も毎度描かれており、イメージがしやすく、端的に纏まった文章は、とてもわかりやすかった。

様々なおじさん達の人生、生き様に、私自身もいつからか魅せられていた...
日本とは違い、多数の移民や難民を受け入れているフランスでは、様々な宗教や文化が入り乱れており、その人たちを本当に理解するためには、歴史を理解する必要がある。本編とは別に、そういった歴史的背景も記載されているため、勉強になった。

おじさんは偉大だ...

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

色んな人の人生が一冊に詰まっていた。
世界は救えないけど、ただひとりの人に向き合うだけ。わたしたちはそれしかできない。
でもそれが大事なんだと思っていますという言葉が
響きました。

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2023年03月23日

Posted by ブクログ

視点がとても面白くて、一気に読み進めました。おじさんの視点で見る彼らの人生は様々で、地に足についた楽しい話も、苦労した話も、辛い話も、楽しい話も話が沢山聞けて、刺激的でした。こんな話、普通に生きていたら聞けませんよね。
みんな違ってみんないいんだなと改めて思いました。良い本でした。

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2023年02月25日

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フランスは色んなところから色んなところから理由で来ている人たちがいるんだなあ。と改めて分かる。
戦争など大変なこと、苦しいことを体験している人たちがさらっと言う一言の重さよ…。急に涙が出そうになったりする。
色んな国と接しているからこその、受け入れたり、理解しようとする心がある人が多い気がする。

金井さんのイラストと文章が好きだあ。
色んな国におじさん探しに行ってほしい!!

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2022年06月26日

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一人一人の人物像が鮮やか。
難民問題や、植民地支配、
ユダヤ人虐殺の
歴史などが個人のストーリーから
リアルに迫ってくる。
一方で、こんな風に魅力的な
「東京のすてきなおじさん」は
いるのか、自問してしまった。

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2022年05月29日

Posted by ブクログ

タイトルを見た瞬間、惹かれた。
パリという場所がよくわかるかなと思って読み始めたら、この本はもっと深かった。
長く生きている「おじさん」だからこそのドッシリした考え方がとても勉強になった。そして絵が本当に素敵!色使いも最高でした。

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2021年12月31日

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おじさんを語るならこのくらいの分厚さがほしい・・!最高!!

インタビューのほんの一欠片というか、相当断片的なはずなのに、なんかその人自身が垣間見えるような、そういうコミュニケーションをとっているインタビュアーのお二人もすごい。

そして全おじさんが素敵

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2021年12月15日

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おじさんを集める?!
イラストも素敵だし、パリのおじさんはおしゃれなんだろうなと思ったり。

ほとんどがパリの街を歩き回ってインタビューしたおじさんたちなのだそうだ。
おじさんたちには、それぞれに歴史があって、よくこんなに話が引き出せるモノだと思う。

戦争、テロ、宗教、差別、移民など、色々と考えさせられるし、そんなバックボーンのあるおじさんたちの言葉には含蓄がある。

一万円選書の一冊。

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2024年01月31日

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パリのお洒落おじさんを紹介してくれる本かと思ったら、それ以上の考えさせられる本だった。
フランスの移民問題、戦争の歴史、宗教、人種…
おじさん(というかひとりひとりの人)を通して、その背景を知る。
とても深い本でした。

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2023年12月24日

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パリだからということでもないが、本当にいろいろな人生、考え方、生き方があるな、と感心してしまう。
パリ×おじさん、という組み合わせで、行き当たりばったりで聞き出す、その人の個性。面白い。

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2023年11月28日

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表紙からパリの人のファッション・お洒落についての本かと思ったら、全く違った。
いい感じに裏切られた。

現在のフランスの事情(2023/07/04現在)を知るために知りたい人は手に取って欲しい本。
移民・難民の受け入れてきた国だからこそ「パリのすてきなおじさん」に出会えたとも言えそうだ

たまたまカフェで、居合わせた人。
そのひとりひとり、どんな人にも深い人生の経験があると感じた。

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2023年07月04日

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絵も雰囲気も素敵だった〜。カフェで読書してたんだけど、その場が一気にパリの雰囲気に(笑)!おりしもBGMはクレモンティーヌ。いいねぇ。
パリにフリーメイソンの博物館があるなんて知らなかった。秘密結社の匂いがするから、こんなにオープンで明るい感じとは!

「人生を学んでいるあいだに手遅れになる。だから大事なことを後回しにしてはいけない」そうそう!
「細かいことにくよくよしない。今を生きるしかない」
「人生で大切なのは、今、この時を味わうこと。大事なのは将来ではない。今、この瞬間に大事なものをちゃんと愛すること」

ユダヤ人のロベール・フランクさんの話は重く辛く苦しさとともに忘れてはならないことだなぁと思った。「人は変わることができる。変わらなければならない」

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2023年05月07日

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文筆家・イラストレーターの金井真紀と、フランス在住ジャーナリストの広岡裕児による、パリのおじさんたちのイラスト付きインタビュー集兼エッセイ。数十人の一般のおじさんと少しだけ女性のインタビューが、それぞれの顔のイラストや風景イラストなどと共に構成されている。普通のレストランオーナーや弁護士のおじさんのほか、結構珍しい人(かつて東洋アルミニウムに対してハンガーストライキをして”勝った”国会議員や、ピカソ・ダリ・藤田嗣治などを知るモンパルナスの画家など)も出てきたり、旧植民地や紛争地域などからの移民・難民、ヴィシー政権下で迫害を受け家族と生き別れたユダヤ系の人、同時多発テロの被害を受けた飲食店の人などのフランスの負の面も知る人も登場したりする。フランスってこんな歴史があったんだなとか、こんなふうに受け止められているんだなとか、個人の言葉で語られていることで血の通った理解を少しだけできる気がする。

いろんな人が出てきて、飽きる前にまた新しい人にと話が変わっていき、さまざまな話を聞けた、という意味で単に面白かった。似顔絵があることも、興味を持って話を聞きたくさせる(読みたくさせる)要素の一つ。

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2022年10月09日

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おばさんはエキセントリックで自分勝手だけど←(個人の感想)おじさんは味わいあるなあ。それぞれが自分の生き方に自信を持っていて堂々と
してる。みんな自分の言葉で語ってる。ちゃんと自分の足で歩いてきたことがわかります。こんなおじさんみたいになりたいと、既におばさんになりきってる自分は憧れますね。絵がとても可愛いです。ただ、文に挟まれるうふふ、とかぐふふという言葉が引っかかりました。そんなの入れなくても親しみやすい文なのに。

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2022年09月15日

Posted by ブクログ

パリのおじさんについてのライトなエッセイ、とタイトルから想像した内容は読むと全く違った。移民、難民、テロ、外交とフランスの内なる問題をおじさんを通して知ることができる。

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2022年06月27日

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2022年14冊目。
すてきなおじさんだらけでした。
挿絵もかわいくて、文章も何とも親しみやすい。
ゆるく楽しく読めるのに、内容は実に奥深い。

パリで、道行く(?)すてきなおじさんたちとのさまざまな会話から、人生について、歴史について、人種や戦争についてなどなど、多くのことを教えられます。

特に、ナチスの迫害から逃れることができた方のお話は、本当に貴重だと思いました。
シリアスな内容だけでなく、ほっこりするお話もいっぱいです。
定期的に読み返したくなる本のひとつになりました。

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2022年06月12日

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「Artは古代ギリシャ語を起源とし「芸」「技」という意味。そこから生まれた単語が芸術家Artiste、職人Artisant。芸術家と職人は根っこが一緒。」
ー愛においても料理においても早いことはよくないー
カビール、ベルベル人 rf『貧者の息子』ムルド・フェウラン著。

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2022年05月06日

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文字通り、パリで出会ったおじさんのはなし。
パリという街に理由もなく憧れていて、歴史や、美しい街や、旅気分を味わえたらと気軽な気持ちで買った。

でも、様々なおじさんの話は、予想以上に文化から多種多様で、
パリの美しいだけじゃない、悲しい出来事も垣間見えた。

4種類の帯のモデルとなったおじさんのルーツは、カリブ海、チュニジア、アルジェリア。
肌の色も、宗教も、もちろん職業も違うそう。
そんな、パリの断面が少し見えた気がした。

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2022年04月09日

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ネタバレ

著者の金井真紀さんと案内人の広岡裕児さんが、フランスで出会ったおじさんたちを紹介したもの。
おじさんたちはみな平凡で素朴ながらも、その人生経験からさまざまな金言やモットーが出てくる。
金井さんの筆致、好きだなぁ。

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2022年01月26日

Posted by ブクログ

単純なおじさん集かと思いきや、歴史や各国の関係性、難民問題などなどすごく勉強になる。
息抜きのつもりで読め始めたのに、携帯で検索しながら真剣に読んでしまった。
世界には知らないことがたくさんあって、もっともっと知っていきたいと思った。
マキさんの語り口調では、ところどころに「ふふふ」などが入ってきて、雰囲気的には世界街歩きのナレーションのような感じ。

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2022年01月24日

Posted by ブクログ

パリには様々な人種が集結している感じだ.おじさんへのインタビューは知りたいことを的確に掴んでいるようだ.途中にある"解説"や"ちょっと寄り道"も面白かった.「難民・移民」の欄で、"フランスでは、人は、民族宗教など集団の一部である前に独立した個人なのだという認識のもとに、フランス語でコミュニケーションができ、人権や他者の尊重・連帯など「協和原理」を守る限り、国民全体の一大共同体の一員だとされます.(p174)" は重要な視点だと感じた.

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2021年11月20日

Posted by ブクログ

移民問題や治安面でパリに対して暗い印象がずっとある。
本書はシャルリーエブドや同時多発テロ以降に現地の「おじさん」達にインタビューしたもので、表紙のすてきな字面に相反して、濃密で奥が深い仕上がりになっている、というのが読後第一声の感想。

おじさん達の趣味や仕事、人生観から移民問題・宗教・戦争の歴史と彼らのバックグラウンドに至るまでちょこっとだけ踏み込む。そのスタイルの読み応えがまたGOOD。

「オッチャン」「おじちゃん」ではなく、どうしても登場する彼らを「おじさん」と呼ばずにはいられない。

筆者のおもしろ豊かな妄想や好奇心から成る直球質問がますます読者を引き込む。撮った写真を観て描かれたみたいだけど、(恐い人もいたが)どれも温かみや人間らしさが滲み出ており、おじさんなのに(!?)愛くるしさすら覚えた。

カレー街のタミル人おじさんと幼少期にナチスの魔の手を逃れたおじさんのエピソードにジンときた+共通するものを感じた。詳しくは書けないけど、苦い過去がある故郷や人種をそれぞれのやり方で受け入れ、その先の人生を生きる。
最も印象的な「生きるということの断片」だったと思う。

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2021年10月21日

Posted by ブクログ

これ面白かった!偉人でもなく、パリにいるおじさんの話し。おじさんの考え方や、経験してきたこと、そこには難民問題やテロ、LGBT、外交、様々なテーマがある。勉強になるし、すっと心に落ちる言葉がある。

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2021年08月31日

Posted by ブクログ

おもろい!金井真紀さんのイラストのタッチが好きで帯で中島京子さんが推薦していたので購読。パリの事情 おじさんの事情 悲喜こもごも。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

パリが好きで、3回行きました。
いろんなおじさんがいて、多国籍。
日本のおじさんてイメージが固定されてるけど、パリはこれって型がなくて面白い。

特に世界中で起こってる戦争の話は、今も続いている。日本にいる私たちは、知ろうとしなければわからない。

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おしゃれな中身の本だった。ウソかホントかピカソの絵の高額化したからくりも載っていた。
〇大事なのは将来ではない。今ですよ。(癌の研究をしていたベトナム人)
〇選択肢は一つ前を向いて生きていくしかない。(アラブのお菓子を売るユダヤ人)
〇静かな心でいれば強くなれる。(出版人中国)
〇人は変わることができる、変わらなくてはいけない。(75年前隠れていたユダヤ人)

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

この本は著者と、通訳ジャーナリストと共に、パリのおじさんに話を聞いていくノンフィクション本である。
街で気になるおじさんに声をかけ、生い立ちや文化、時事問題などからそれぞれの人生観に迫っていく本だ。

タイトルの通り、どのおじさんもすてきだ。

パリの普通のおじさんが何を考えてどういう生活をしているのか、興味があったためとても面白く読めた。

印象に残っているのは、モンマルトルで画家をやっているおじさん。
かつて有名画家たちの溜まり場だったこの場所での最後の画家だという。彼は絵を直接販売している。絵の価値は決して経済としての価値ではない。そして彼の絵にまつわるエピソードで人生や生命、そしてアートについてを考えさせられた。

1人のおじさんにつき5-6ページとなっておりとても読みやすい。
ただその反面、興味のあるおじさんについてもう少し深く知りたいところで終わってしまうのが残念なところ。

人生の節目でまた読み返したい。


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2022年02月20日

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