広岡裕児の作品一覧
「広岡裕児」の「EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―」「世界争乱 2024 揺れる世界をフランスから見る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「広岡裕児」の「EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―」「世界争乱 2024 揺れる世界をフランスから見る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
色々面倒な世の中である。本が好きで本の話をしていたら、本好きの人はああだこうだとハンを押したような陰口を書かれたり、もう人のことなんかどうでもいいじゃんと思うのだが、私は人に色々言われやすい人間らしいから仕方ないのか。いやもう心の声は誰も聞かれないところに留めておいて欲しいのだが、みんな相手にぶつけないと気が済まないのね。ストレス溜まってるのかなあ。それはさておき。
そんな自分と筆者を一緒にするつもりはないが、金井さんはおじさんを見極める目がある、外国が好き、人が好きという、自分の好きを貫いていて羨ましい。
きっとこれを企画として出版社に持ち込んだりするからには企画力があり、私とは雲泥の差が
Posted by ブクログ
パリに住んでいる“おじさん”にインタビューしたものをイラストと共にまとめたもの。
それが、こんなに面白い本になるなんて♪
『パリは人種のるつぼ』
ひとつの都市に、まずこんなに多種多様な人たちが暮らしていることに驚く。
世界中からさまざまな人種がパリにやって来て、一人一人その人だけの事情と歴史がある。
そんな彼らの唯一無二の経験から出た言葉には、深さと重みがありました。
金井さんの相手の話を引き出す力によるものなのか、そもそも出会う力なのか、実にフレンドリーで魅力的なおじさまたちがたくさん!
親近感を感じさせる雰囲気。その語りはどれもこれも実に深くて興味深く、どんどん話に引き込まれていく。
Posted by ブクログ
私は今日本にいて、『パリのすてきなおじさん』という本を読んでいる。
しかしそこは私が想像していたエッフェル塔のパリではなく、色んな国籍の人、バックグラウンドを持つ人たちのお話だった。特に印象に残ったのは75年前「隠れた子ども」だったおじさんの話。これまで『戦場のピアニスト』や『コルベ神父』などアウシュビッツの話は観たり読んだりしてきたけれど、おじさんから語られるユダヤ人としての戦時中の生き方は心を打たれるものがあった。私はまだまだ知らない、知ろうとしないといけないと思った。
他には解説付きでパリで起きた同時多発テロの話や、アフリカから移住してきた方のお話もあり、読み応えのある本だった。
Posted by ブクログ
パリでおじさんに話を聞き、そのおじさんの話をイラストと共にまとめたエッセイ。
「はじめに」の時点からすでにおもしろい。著者の親しみやすい書きっぷりから楽しい本の予感がしたが、大当たりだった。旅行記などはよくあるが、おじさんをまとめるというのはなかなか斬新で、おもしろかった。以下、一部抜粋。
『経験を積めば積むほど、「選おじさん眼」は磨かれた。気づいたらわたしは無類のおじさんコレクターになっていた。(略)
商売道具である好奇心、と広岡さんが自在に操るフランス語、とわたしの選おじさん眼。この三本の矢を携えて、パリの街を歩きまわり、おもしろいはなしをしてくれそうなおじさんを探した。』
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Posted by ブクログ
この本をそばに置いて、中学・高校の歴史と社会の教科書を読み直したい!
授業がつまらないなぁ、試験勉強しんどいなぁと思っている学生さんに「こんな本ありまっせ」と紹介しようと思います。
インタビューされるおじさんたちは、みなさんとてもチャーミング。第二次世界大戦を経験した人、移民でパリに来た人、難民として来た人、彼らの語る個人史から社会、歴史が見えてきます。
自分が生きる世界にはどんな歴史があって、誰が傷ついているのか、誰がどんな風に生きてきたのか。これらを想像することは、きっと社会を(あと自分を)少し変えるきっかけになると、この本を通して思いました。