広岡裕児の作品一覧
「広岡裕児」の「EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―」「世界争乱 2024 揺れる世界をフランスから見る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
古本屋をぶらぶらしていて発見した本。
カバー裏の「ひらめいた。パリでおじさんを集めよう」という太文字にピンときて購入。
おしゃれゆるい本なのかと思っていたけど、フランスの現状というかありのままをリアルに知れた感じがして良い買い物だった。
ユダヤ人で家族がホロコースの犠牲者になったおじさん、難民支援をしているおじさん、画家のおじさん(ピカソと知り合い)など魅力的なおじさんが多すぎる。おじさん集め最高。
個人的に刺さったのは「どこの国に行っても、たとえことばが通じなくても、気持ちよくはたらいている人というのは、すぐにわかるものだ。独特の光がさしている」という文章。
個人的に仕事で思う事があり、これでいいのかということもあったけど、真面目に働こうと、パリでもたくさんの人がこうやって生きてるんだし、と背中を押してくれた。本当に読んでよかった。
Posted by ブクログ
色々面倒な世の中である。本が好きで本の話をしていたら、本好きの人はああだこうだとハンを押したような陰口を書かれたり、もう人のことなんかどうでもいいじゃんと思うのだが、私は人に色々言われやすい人間らしいから仕方ないのか。いやもう心の声は誰も聞かれないところに留めておいて欲しいのだが、みんな相手にぶつけないと気が済まないのね。ストレス溜まってるのかなあ。それはさておき。
そんな自分と筆者を一緒にするつもりはないが、金井さんはおじさんを見極める目がある、外国が好き、人が好きという、自分の好きを貫いていて羨ましい。
きっとこれを企画として出版社に持ち込んだりするからには企画力があり、私とは雲泥の差があるのだが、色々言われる組に違いないと同類の匂いを感じる。でもその好きという点と点を繋いで、何かうっすらとではあるが面を見せてくれる力。
このパリのおじさんが先でその後でテヘランの女に続くのだが、取り上げる人物の背景に時事問題(パリの同時テロや、宗教問題)があるので少し古びている部分はあるものの弱者やマイノリティへの関心、丁寧に気持ちを向ける姿勢は同じ。そしてその温かさや好奇心はテヘランでパワーアップしている!両作とも読んで良かった。
一人異色なのはやはりホロコーストでご家族を亡くしたおじさんの懐古。自分だけがフランス国籍で自分だけが数多い子供の中からレジスタンスの人に救われて、自分だけが生き延びてしまったという。こちらの感受性も麻痺しているのではないかと反省しているところに改めて証言を聞くことができて、今の政治的立場やらなんやらとは別にして忘れてはいけない体験談であることは確か。