あらすじ
名探偵 密室殺人 ダイイングメッセージ
パロディか悪ふざけか!?
ミステリーの“お約束”をネタにした
異次元のショートショート集
世界25言語に翻訳された
『人生写真館の奇跡』著者
書き下ろし24作!
(あらすじ)
孤島でわらべ歌に見立てた連続殺人を計画する家族、倒叙ミステリーの世界に憧れる主婦、難読ネームに翻弄される犯人、神隠しに遭った人間だけが入れるという奇妙な研究会、どんな物語もアッと驚く結末にできる大発明、夜の釣り場に現われる怪異、どうしても決め台詞を言いたい名探偵……。奔放なイマジネーションが迸る、ミステリーのお約束と戯れた驚天動地の傑作ショートショート集!
(著者プロフィール)
柊サナカ
1974年、香川県生まれ。第11回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『婚活島戦記』で2013年デビュー。他の著書に『人生写真館の奇跡』『古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖』『一駅一話! 山手線全30駅のショートミステリー』「谷中レトロカメラ店の謎日和」シリーズ(以上、宝島社)、「機械式時計王子」シリーズ(角川春樹事務所)、「二丁目のガンスミス」シリーズ(ホビージャパン)、「天国からの宅急便」シリーズ(双葉社)、『お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖』(PHP研究所)、『ひまわり公民館よろず相談所』(KADOKAWA)などがある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
柊サナカさんのミステリのショートショートですね。
二十四編のショートショートです。
一篇が、かなり短いので、ちょっとした空き時間に読むのに丁度良いです。
いずれもミステリのプロットを、ジョークかユーモアで書かれているので、肩がこらずすんなり読めるのがいいですね。
それにしても、柊サナカさんがこんなにユーモアに長けているとは思いませんでした。
いつもは、ほのぼのとした心が温まる物語を書かれているので、思わず作家名を確認してしまいました。
わりと凝り性の柊サナカさんならではかもしれません。ミステリを極めて、ショートショートに仕立てあげてみせてくれたようです。
ミステリの『パロディか悪ふざけか!?』と、帯に記されていましたが、出来の良いユーモアは、読んでいて気持ちがよいですね(=^ェ^=)
Posted by ブクログ
ショートショートを初めて読んだ。
今まで主に長編や連作短編を読んできたから少し物足りない感じはあったけれど、これは好みだからパパッと読みたいとか読書が苦手な人はにはおすすめ。
いろいろな視点?切り口?のミステリーがギュギュッと詰まっていて、クスッと笑えるような話もあればゾッとする話や斬新な話もある。
『九マイルは遠すぎる』の著者ハリイ・ケメルマンが、
「ミステリは短編がいい」というようなことを書いていたのを思い出した。謎→解決が大事だから、長編になると余計な人物やエピソードが増えて肝心の謎がぼやけるというような意味だったと思う。
そういう意味では、このショートショートは無駄が削ぎ落とされていたなぁ。
他の3分で読めるシリーズも読んでみたい。
Posted by ブクログ
すごく面白かった!
さすが、柊サナカさん(といってもまだ2作目だけど……)!
○すきなやつ
復讐の傀儡師一家
アイラブ倒叙ミステリー
注釈の多い料理店の殺人
星月夜のお茶会
「この中に犯人がいます」
Posted by ブクログ
ミステリの様々な「あるある」をモチーフにしたユーモラスなショートショート集です。ミステリ好きなら食いついてしまう要素がいっぱい。実に楽しい一冊でした。
お気に入りは「雪山山荘・難読殺人事件」。雪の山荘で連続殺人を繰り広げようとする主人公がぶつかった難問は「漢字が読めない」。うっわー、たしかにそれだけきっちり計画を立てたのに、なんてこったい、って気分になります。そしてなんだかラストがいい感じになっちゃうのも良し。
「殺人同窓会」も素敵な話になっている気がしますが。いや、この先どうなるかはまだ分からないのか……?
一番やられた、と思ったのは「星月夜のお茶会」。途中の展開までは読めたのですが、まさかこんなラストに。そしてこれもなんだかいい感じなんですよね。
Posted by ブクログ
どの短編もくすっと笑えたり、ゾッとしたり、感動したりといいお話ばかりでした。
とても読みやすくて面白かったです。
個人的には、『時刻表ミステリーの精霊』が好きでした。
Posted by ブクログ
ミステリー殺人という物騒なタイトルとは名ばかりの、笑いあり、おふざけありの短編ミステリー集でした。
先の読めない展開とユーモラスな話の数々は心地よい読後感がありました。
クスッとしたいミステリーをお探しの方には本書はぜひおすすめです。
Posted by ブクログ
孤島でわらべ歌に見立てた連続殺人を計画する家族、どうしても決め台詞を言いたい名探偵、ネタに困りミステリーの精霊を呼び出そうとする作家……。
ミステリーのお約束をネタにした、ショートショート集。
「吹雪の山荘」や「童謡殺人」「ダイイングメッセージ」など、ミステリーのお約束である題材をテーマとしたショートショート集です。
『ミステリー殺人事件』と題していますが、ミステリー要素は主に題材だけで、それぞれのストーリー自体はユーモア・コメディといった感じ。
くすっと笑いながらすぐに読めてしまいます。息抜きしたいときに軽く読むのに良いかもそれません。
気に入った作品について少しだけ。
『【童謡殺人】復讐の傀儡師一家』……どことなく某じっちゃんの孫が主人公のミステリ漫画のような香りがします。弟は人間が出来ている、
『【館】上高地「八望星屋敷」施工記録』……館モノあるある満載。ミステリアスで好きです。
『【現場不在証明】鉄壁のアリバイ』……好きです。それだけガッツあれば何でもできる。
『【シリアルキラー】死体の描き方』……この作家さんは応援したくなる。