小説・文芸の高評価レビュー
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むごい……ただその一言に尽きる……。
そして内容があまりにも深すぎて一読では味わいきれないので、また再読したいと思う。
ただの信仰の話ではないのは確か。
日本という閉鎖的な国家はやっぱりどこかおかしいらしい。キリスト教の本来の信義を曲解して日本流の宗教にしてしまっていたり。
そもそも信仰する習慣そのものがない気がする。
お正月の初詣だって、都合よく神様にお祈り。
クリスマスなんてそもそもキリスト教徒でもないのに今や国民全員に染み付いてしまって。
すぐにいろんなことに対して、神だ!神だ!といったり。
読んでて苦しかったのは、日本人を救いたい一心でキリスト教を布教をしようとしたのに、その行為が -
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すごかった。素晴らしかった。
ユニークで新しい読み口の語りに興奮しながら、ハンガン(少年がくる)、トニ・モリスン(Beloved) 、宮藤官九郎 などが頭に浮かんだ。
そして何より、小説の声の遠慮や制御のなさに胸がすく思いがあった。当事者が自分の声で、自分たちの目線で、自分たちの語りを全開のパワーで訴えかけてくるところに、そうしていいんだ、そうできるんだ、声を出すべきなんだと何か勇気づけられるような気がした。あまりにも今のニュースや新聞は大きなもの、中心に居座っているものの声だけを主流として流すばかりだから。
80年前のシーンに読者を引き摺り込む文章はハンガンの「少年がくる」のようである -
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【あらすじ】
身長2メートル超のマッチョなオカマ・ゴンママ。昼はジムで鍛え、夜はジム仲間が通うスナックを営む。名物には悩みに合わせた特別なカクテル。励ましの言葉を添えることも忘れない。
いつもは明るいゴンママだが、突如独りで生きる不安に襲われる。その時、ゴンママを救ったのは、過去に人を励ました際の自分の言葉だった。
笑って泣ける人情小説。
こんなこと書いて大丈夫なのか?と思うほどガッツリな下ネタも交えて展開されるゴンママと愉快な仲間たちの日々。
森沢明夫さんはこんな作品も書くのか!と少し驚きました。
笑えて泣ける、とは正にこの作品の良さを言い得ているなと思いました。
【ゴンママ名言】
①
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八重野統摩さん続けて2冊目。『ペンギンは空を見上げる』と同様、読みやすさと読後の爽やかな余韻があとを引く秀作でした。
読みやすさの具体は、思春期女子の内面描写の巧みさ、先の読めない謎の誘拐事件設定で、これらに引っ張られ、エピローグまで一気に駆け抜けます。
爽やかな余韻の具体は書けませんが、ミステリーの形式を借りながら、主軸は優れた人間ドラマである点が読み手に刺さるのだと思います。
両親による虐待・ネグレクトで過酷な環境下にあり、身の危険さえ感じる中2少女・沙耶が、児童相談所職員の男・渡辺に誘拐され監禁されます。しかし、渡辺が提供する監禁生活は、優しさにあふれ穏やかで、衣食とも豊かで -
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被害者が加害者となり、加害者が被害者になるような不思議な感覚が、たちのぼり言葉の構成で成り立つ。最相葉月は、『絶対音感』で、すごい探究心の強い人だと思い、『青いバラ』で、丹念にインタビューを積み重ねて理解していく作者だと思った。そして、この本を読んで、ズシーンときた。鋭利なナイフで切り取ったような凄みがある。境界線があり、その境界線は簡単に飛び越えることができるのだ。そして飛び越えた時に、自分の在り方が問われることになる。
「生む・生まれる」「支える・支えられる」「狂う・狂わされる」「絶つ・絶たれる」「聞く・聞かれる」「愛する・愛される」「見守る・見守られる」という7つのエッセイ。
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芦沢央さんって、灰色で背中がゾクッてなるような怖い世界観を描く名手だと思っていますが、この作品のなんとあったかいこと
読み終わったあと、前を向いていけるような気持ちにさせてくれます
あとがきで作家としての葛藤と作者さまがずっと大切にしていることが『自分が怖いと感じていること』
今回でいえば
「わだかまりを残す死」
をこんな風に形にできる作家って凄いと感嘆して、最後まで作品を楽しませていただきました
余談ですが…
デジタルが主流になって、写真って手軽になりすぎて、逆に写真自体あまり撮らなくなったよねぇ~。と友人と話したことをきっかけに写真(スマフォで)を撮るようにはなったり…
それこそ遺影に -
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再読。
江戸時代から明治にかけての日本文学の進歩。5年前に読んで、様々な本を読んできたことで、新たな視点が芽生えました。
【文学は成長する】
時代や世相、社会模様が影響することはもとより、あえてまとまりのない文章にするようなことは、独白や特異な主観性を表すときでないと、現代文学においては文章を長くすることはしない。一方で過去の文学は読点までが長く、句点は改行で区切られるなどする。一見すると非常に場面転換が分かりにくい文章構造となっているが、実は10年前くらいのミステリや純文学などでは、句読点をあえて挟まない技法はけっこう頻出していた。
ここ数年の文体は目まぐるしく変わってきており、場面転換も非 -
- カート
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試し読み
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313P
金成隆一
茨城県出身。2000年朝日新聞入社。2005~09年の大阪社会部ではトラック運転手の同乗ルポや事件の取材に没頭。2009~10年米国留学。2011年に社会部に戻ると、東日本大震災を機に米公文書館に通い、1950年代の米政府の対日本「原子力平和利用」政策を調査報道。その後、教育担当になり、オンライン教育の急速な発展を米国やモンゴル、ドイツで取材。2014~19年ニューヨーク支局員として国連本部や米社会を担当。戦闘部隊の強化など、変容する国連平和維持活動(PKO)をコンゴ民主共和国から報道。2016年大統領選では前年からラストベルトに通い、草の根のトランプ旋風を伝えた。201
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