ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ナイルに死す

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    audibleにて再読。読むのが20年ぶりでもさすがにこのトリックは忘れられない。クセのある登場人物が多くて、誰も彼も怪しい行動をして捜査を引っかき回してくる。楽しい。乗船客の犯罪者率高め。そして後半ぽんぽん人が死ぬ。いくらなんでももうちょい防げなかったのか。今まで読み返している範囲だと、クリスティーの3冊か4冊に1つは、意外な共犯によって不可能が可能になる話なのではないかという気がしてくる。どっちの犯人も早業が過ぎる。
    頭空っぽ直情型みたいに言われているサイモンが意外と賢くかつ咄嗟の判断ができるのですごいなと思う一方、そんなに必死に取り合うような男なの?とはどうしても思ってしまう。明暗分かれ

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    2026年07月07日
  • 読書について 他二篇

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    読書について篇について
    ・ゆっくり一節一節読みます。何文節読むかは任意ですが、ある程度長いほうが良いです。
    ・声に出してそこを読んだりもしてみます。
    ・本を閉じて「こう言うことが言いたかったんだよね?」と思索します。
    ・もっかい声に出さず読み直します。
    ・ショーペンハウエル爺さんとの距離が近づいたり離れたりしますが、可愛く感じます。
    ・読書てこんなに考えて読まないよね、と立ち返ります。
    ・小学校低学年のときに初めて国語の授業を受けた感覚を思い出します。
    ・ホントは原語を理解した上で読みたい。

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    2026年07月07日
  • 流浪の月

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    現時点で1番好きな本
    文のかっこよさ(ふみの落ち着いた雰囲気→人生と自分の置かれた状態に対する絶望や苦しみ、その奥底にある純粋な優しさ)
    さらさのはつらつさ(子供の頃のはつらつさ→社会が作成した相反する堅苦しさ→その中で自分の原初を選んで自分のものにした決定力、強さ)
    それに加えてこの作品の分かりやすく重要なレッテル、ラベリングの使い方(ストックホルム症候群等)

    終わり方
    恋愛感情だけではない人間関係
    誰も立ち入らない関係→流浪の月
    大好きです

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    2026年07月07日
  • 死に髪の棲む家

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    いやー、面白かったです。
    発生した謎が解決していないのに次から次に謎が出てきて事態の収拾がつかないー!という印象でした。

    ホラー要素とミステリー要素が上手く絡み合っていました。ただ、ミステリーの割合がかなり大きかったです。

    中盤あたりでは、解決していない謎が本当に多すぎて、人間がやったことなのか幽霊がやったことなのかも分からない状況だったので、グッと引き込まれました。

    特筆したいのは、著者の語彙です。
    恥ずかしながら、聞き慣れない言葉がたくさん出てきて、調べながら読むのが大変でした。ただ、文体が堅いわけではありません。「うわッ」みたいな表現もあったし、セリフの語尾に「!!」もちょくちょく

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    2026年07月07日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    これまでは恩地の物語だったが、突如ルポルタージュに変貌。
    御巣鷹山で起きた凄惨な事故についてただただ実直に綴られた一冊。
    遺体が完全な状態で戻らず、遺灰がほんの少ししか残らなかった描写に接し、涙が止まらなかった。

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    2026年07月07日
  • ジキルとハイド

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    ネタバレ

    1886年に書かれたのかと関心してしまうほど、新しい構成のように思える。
    今では登場人物が、最後に回想することは珍しくはないが、当時は新しかったのかもしれない。

    翻訳が読みやすいのか、とてもさらさら読めて、今までの海外小説の中でもダントツで好みだった。

    ヘンリー・ジキルとエドワード・ハイドが同一人物であると言うことを知ってはいたが、同じ人間の中に渦巻く二重性、葛藤や苦悩が語られていたり、使用人たちが恐怖する場面も面白かった。

    もし結末を知らなかったら、より面白いミステリー?小説かもしれない。

    200年も前にこのような作品が書かれたことを本当に素晴らしく思う。

    英語版でも読んでみたいと

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    2026年07月07日
  • 崩れる脳を抱きしめて

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    勧められて読んだ一冊。
    ミステリー+恋愛要素の作品で、2章にはいってからの二転三転する展開にニヤっとなったりハラハラしたり、痛快だったりと読んでいて飽きずにスラスラ読めた。
    読み手の感情を揺さぶる事も多く、今まで喜怒哀楽の全てを出して読める作品は多くないので、読み終わった後は達成感もあった。
    最後は涙しました笑

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    2026年07月07日
  • まどろみの星たち

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    ずっと気になってた作品。保育園児の母としては、リアルな描写もありつつ適度なフィクション制もあって読みやすくすごく良い物語だったと思いました。

    夜間保育というのは実際に利用したことはなく、YouTubeのドキュメントで見たくらい。本当はこの物語よりもたくさんの背景があるんだろうなぁと想像します。

    働く親としては、保育士さんや保育園には頭が上がらない。この園長先生や文乃先生のような先生がいると心からありがたいなぁと思います。

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    2026年07月07日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    いやー、これは久々にやられましたわ。面白かったです。

    時は19世紀、探検隊を乗せた帆船が北極圏を目指すシーンで幕を開けるこの作品。徹頭徹尾、主人公の目線で描かれていて、主人公と共に冒険を進めるうちに読者の視界も開けていく巧みな構成。
    「あれ、これ、SF・・・?」と訝しみながら読み進めると、あっと驚く展開が待ち受けています。細かく章分けされていて、ざっと並べると

    第1章:ふーん・・・
    第5章:?
    第6章:!?
    第9章:これはまさかの「果しなき流れの果に」パターン・・・!?
    第10章:!?
    第11章:!!
    第15章:・・・(ドキドキ)
    第16章:えぇっ!?
    第17章:戻ったぁ!?
    第19章:こ

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    2026年07月07日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    全体として、生と死や自己存在の証明について究極を求め、43歳前後で亡くなった冒険者たちの事例と著者の実体験を比較しながら考察した本だと感じた。中年になるまで何となく生きてきた私には共感しづらい内容も多かったが、著者の考え方には興味を引かれる点がいくつかあった。特に、取材作家を辞めた場面で語られる、言葉や文章の本質的な理解や、経験を通して内面と外界が有機的に結び付くというあたり。また、後半では50代以降をどう生きるかについても触れられており、読み進めるうちに少し気持ちが楽になった。

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    2026年07月07日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    完全な犯罪、完全な人形に残った思いとは

    占星術殺人事件は自分が高校生くらいの時に一度読んだことがある作品で、そのときにそのトリックに度肝を抜かれた作品でもあった。作品の時代設定、遺体の見つかる場所やその順番の意味づけ、どうやって殺人を行ったのか、全てに繋がりや意味があり、震撼させられたのを覚えている。

    再読するにあたりトリックは知っているものの、ここまでに多くのミステリー作品を読んできたこともあり、殺害状況や家系図などから薄々と焦点が絞りやすくなっている作品でもあるんだなということがわかり、何度読んでも新しい発見があると思った。

    こういったバディー探偵ものとしては珍しいのかワトソン役がホ

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    2026年07月07日
  • カフネ

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    最後が良かったです
    色々あってどうなっちゃうんだと心配しました。元には戻らないです。
    今年ベストの一冊です

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    2026年07月07日
  • ほたるいしマジカルランド

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    連作短編集が好きな方なので、楽しく読めた。

    篠塚八重子さんの話はじんわり泣けた。
    野上さんとお二人のペースで寄り添いながらながく続く関係であるといいな。
    佐竹は不器用そうだけど、いいやつだ。
    三沢はきらい笑
    抱えるものがあるにせよ、好きになれないタイプだね笑
    市子さんもただの突飛なマジカルおばさんじゃなくて、きちんと背景があって強くて優しくてよかった。
    佑もいい子だった。
    みんなそれぞれに幸せになってほしいなぁと思う。

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    2026年07月07日
  • 月の立つ林で

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    月を見たくなった。
    月の優しい光の中で、大切な人と語り合いたくなった。
    月の姿が見えない新月の真っ暗な夜もいい。その中で特別な一夜を過ごすのもいい。
    いろいろな人が見えないところで関わり合いながら生活している、そらこそが生きているということなのかも、と考えさせられた。

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    2026年07月07日
  • ロッコク・キッチン

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    福島原発事故から14年
    みんななに食べて、どう生きてるんだろう?

    食べてるものから 今 どう生きてるか 考える本なんて いいなあ!
    と思いました。
    作者の有緒さんは ご主人と娘さんを置いて 福島に
    取材に来ています。
    なかなか子供を置いて しょっちゅう福島に行くのも 大変なんだろうなあ!
    と思います。
    このロッコク街道が取材の場所
    最初は なんとインドの女の子
    チャイを作ってくれました。
    私は インドの人が いるなんて想像もしていませんでした。


    東京電力と関連会社の人が多い
    だから しっかり食べられる量の多いご飯を出すお店が多い

    地元の人はまだ少ない
    1人住まいで 大きなお家に住む渡辺

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    2026年07月07日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    北町貫多が作家北町貫多になる前、北町貫多になる気配で終わる苦役列車中編と売れない作家北町貫多の頃の2篇。

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    2026年07月07日
  • 地雷グリコ

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    面白かった。

    このミスとかで一位という事は知っていたけど
    内容については全く知らずに読みました。

    タイトルの「地雷」という文言から
    「戦争もの」かと思っていたぐらい…
    ※グリコは、主人公の名前かなんかだと思っていた

    まさか、昔遊んだ「グリコ」だったとは。

    5つの連作短編で、
    カイジみたいなゲームを
    各編で戦っていく。

    主人公の真兎のゲームの隙を突く洞察力

    続編が読みたいなと思っていたら、
    巻末の著作リストに
    「射守矢真兎」シリーズとの記載が…
    いまは本書しか載っていませんが楽しみです。

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    2026年07月07日
  • 神都の証人

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    初めての作家さん。
    直木賞候補とのことで。

    冒頭、時代や方言で読みにくいなと思ったのも束の間、どんどん引き込まれ、第一部と第三部、時代と共に文体も違ったテイストで、500ページ程の分厚さも、存分に楽しめた。

    途方もなく長い年月。。当事者がどんどん亡くなる中、最後の最後まで、どこに終着するのか、ハラハラした。うーーん。まさか。。

    何年もかけて追ううちに、真実よりも都合の良い結末を求めてしまったのだろうか。ここまで執着する意味とか、気付きながら引き返せなくなるほどに取り憑かれたように。

    結果的に、全ての冤罪事件に関わる人たちの苦労が、泡になってしまうような結末、しかも、それはもっと前から隠

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    2026年07月07日
  • 水木サンの幸福論

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    しないではいられない好きなことを好奇心のままにやる。
    そうやって本能のままに続けていくと、どっかで目が出てくる。

    打算的に考えるのでなく、他人の評価のためにやるのでなく、ただ自分がやってみたいこと、好きなことをやっていく。

    そうやって没頭して充実する過程こそが幸せなんだと思いました。
    成功とか名誉のためにすることは幸福でないしつながらない。

    これからも好奇心を大事に生きていきたい。
    読書が好きなのでいろんな本を読みまくりつつ、いろんな体験を通して好きなことを見つけていきたい。

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    2026年07月07日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

    1940年代前半のロシア(ソ連)の女性狙撃手の物語
    改めて感じる戦争の残酷さや愚かさ異常さは戦争を繰り返す人類自体の問題であるわけで、怒りも悲しみも通り越して諦めしか残らない
    本作では現実的な終わり方が描かれているけど問題の解決は”ハーモニーシステム”(ex.伊藤計劃氏)しかないまである
    その世界観にどっぷりはまり「777」とも「世界99」とも違った濃密な読書体験でした

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    2026年07月07日