小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白くて一気に読んでしまった。解説にもある通り、B級感のあるホラー&ミステリーです(世にも奇妙な物語に出てきそうと言った方がイメージしやすいかも)。賛否が別れそうなラストですが、個人的にはゾクゾクする終わり方で好き。
ただ、文章や設定が変(?)な部分が所々あったのが気になったけど、デビュー作ということで少し甘めの評価。例えば関西人キャラがいるわけでもないのに突然『茶をしばく』という文章が出てきたり、鼻ギプスをしてるのにフルフェイスのメットを被ったり。肝心の大穴もその一つ。『直径10m程の、傾斜がついたすり鉢状で底が見えない大穴』とあるが、仮に傾斜を45°とすると(勾配100%)、単純計算で深 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画が良かったので原作小説も、と読み始めましたが、上巻と同じく映画版とは雰囲気が全然違っていて、さらに下巻には映画にはなかった部分が多数ありとても楽しめました。
映画で私が辛く思ったのは市駒や彰子の扱いで、特に映画の彰子は騙された上に顧みられないのですが、小説の方は喜久雄が白状した後も彰子の意思で一緒にいるし最終的には彰子の父親・千五郎にも許しを得るという違いがあって、私は大いに救われました。
私がもっと知りたい読ませてくれと思っていた映画の行間、出奔中の俊ぼんに何があったのか知れたのも良かったです。想像以上に様々な経験をしてましたね。
細かい部分の感想をもっとつらつらと述べたいところで -
Posted by ブクログ
ネタバレかつて起こった一つの事件とその裏にある空白を追いかける記者、彼が真実を捉えて描き出した記事から物語が始まる。3年間の被害者にして現在の写実画家の空白、その同級生、断片的に語られる物語。様々な人間の人生模様と立場を巡りながら近づいていく前編(一人一人の人生や考えがよく作り込まれている、写実の細部のように書き込まれているのだ。顛末や経緯が描かれなかった人々も作り込みから明かされなかった物語が感じはれる。例えば誘拐犯である野本兄は犯罪者に堕ちた理由も過程もわからないが過去での弟や幼馴染との交流と現在の振る舞いに見えるその残滓が何らかの深みを感じさせる)、その中で写実画の知られざる魅力と現代との親和
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Posted by ブクログ
凄いです…凄すぎました…
もう、読み終えて、最後はもう嗚咽に近い感じでボロボロ泣いてしまいました。
主人公は中学生。アラフォーの私には感情移入できるかな?なんて気持ちで読み始めました。
辻村深月さんの本は「傲慢と善良」しか読んだ事が無かったので、途中から、そっかファンタジーなんだと気づきふーんと驚く。
辻村さんの文章は読みやすく、前半はいったんミステリー要素の部分は棚上げされた感じでそれぞれの主人公たちの人間関係や繊細な心理描写に感心しながら、どんどん物語に惹き込まれていく。
そして後半に入り、それまでの伏線が一気に回収!!もう震えながら、心臓ドキドキしながら一気に読みました。一緒に泣きな -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えてから、どんよりとした読後感に覆われてうまく言葉にできず、しばらく感想を書くことができなかった。
最終巻でスカッとする展開を期待していたからだと思う。
この物語の背後にあるものの大きさに圧倒され、どう受け止めればいいのか戸惑う。
それが現実なんだと思うとさらに辛い。
信念を曲げずに生きる恩地と、組織の中でどう動くべきかを見極めながら戦略的に立ち回る行天の対照的な二人。
個人的には、恩地よりも行天の方が気になる存在だった。なぜ行天が気になるのか。
読み終えてからもずっと、ふとした時に考えていてやっと気づいた。
恩地はどこまでも真っ直ぐで、その信念もわかりやすい。
一方で行天は、本 -
Posted by ブクログ
ネタバレAIがさらに進化した後の話。
本当にそうなるか?という要素はたくさんありつつも、興味深い設定も多かった。
タイタンが全ての「仕事」を代行することで資本主義が破壊される。
→そうあるべきだと思うと同時に、あと100年では厳しいとも思う。たぶん、人間の倫理が追いつかないし、それをよしとできるほどの知性にもたどり着けない。
仕事をする、という概念がなくなる。その上でどう生きるのか。何が価値なのか。
→これは誰しもが考えておかないといけない問題かもしれない。仕事はある意味で土台だから、土台ありきで私たちは自由でいられる。だから、それがなくても土台をもてるか、支えられるかはどこかで考えなくてはならな
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