小説・文芸の高評価レビュー
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そのこサンタからのクリスマスプレゼントだよおおおおおお
極上のファンタジーを堪能しました。
堪能しすぎて一食飛んでしまったけど(食べるの忘れてた)後悔してない(真顔
町田そのこにかかれば王道ファンタジーがこんな形で幕を閉じるのだなぁと昨夜は放心してしまって、うまく言葉がまとまらなかった。
ネタバレ防止のために詳細は書けないけれど、誰にとっても苦味の残る恋になったなぁ、と。
それが悪いというわけではなく、だからこそ後世に残る恋になるわけです。
ただふたりを想えば、だれの記憶にも記録にも残らないようなありふれた幸せな恋をしてほしかったと願うばかり。
いやしかし、ほんと男って肝心なところで -
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磯田さんの最新作は、2026年大河ドラマ主人公•豊臣秀長の歴史を俯瞰したもの(最終章には『奈良出身の高市早苗総理』という文言もあるから執筆は今年の後半と思われる)
非常に面白い。
“豊臣秀長本人が出した書状など一次史料は130点余しかない”ことなど、第一級の歴史研究者としての視点で書かれている点が興味深い。
『歴史学者の本は古文書の引用が多いわりに評論が少ない』『説明せずに、事実や古文書そのものを並べがち』
その一方、
『もっぱら人物評は司馬遼太郎先生•堺屋太一先生など、小説家の仕事になっている感がある』『小説家の描く人物像は、必ずしも史実ではない』
そこで、
『しっかり、古文書なり良質の史 -
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加害者家族の苦悩とは、殺人など重大な犯罪を犯した加害者家族のことだろうと思っていた。
本書には窃盗を犯した加害者家族の苦悩も書かれていて、自分が思っていたよりずっと多くの加害者家族が苦しんでいることを知った。
さらに被害者家族ですら、地域や社会、マスコミから好奇と偏見をもってみられることに恐れ慄き目立たないように振る舞い続けてきたという。
日本は個々人が曖昧な「世間」によって成り立っていて、そういった社会だからこそ攻撃はエスカレートする。集団で同じ行動をすれば、匿名の個人は目に見えない存在として安全地帯から意見表明をすることができるのだから。
自分が殺人犯の加害者家族になるとはほとんどの人は -
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ネタバレ「彼女が今知り始めていたのは、自由の重さだった。自由は、それを担おうとする者にとって、実に重い荷物である。…それは、決して気楽なものではない。自由は与えられるものではなくて、選択すべきものであり、しかもその選択は、かならずしも容易なものではないのだ。坂道をのぼった先に光があることはわかっていても、重い荷を負った旅人は、ついにその坂道をのぼりきれずに終わるかもしれない。」(P.241)
そして、翻訳された清水さんによる解説。
「奴隷でいることの何と安気なことか。たとえ滅びにつながろうとも、闇に身を置き、狂気に身をゆだね、一時の安逸をむさぼり食らっているほうがどんなに楽か。私たちの人生は何とその -
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コロナ自粛期間中に、本に関わる3人の女性が交わした往復書簡。
本や、外食、自分の人生にとっては至極大事な色んなものを「不要不急」と決めつけられ、「自粛」をしないと周りから白い目で見られる、そんな期間。
読んでいて「あ〜、そうだったなぁ」と思う。色々大変だったはずなのに、もう私はすっかり忘れて今の生活を過ごしているのだ。なんだかんだ、しぶといのだ。
p12 わたしは「わたしたち」じゃない。
わたしは「わたし」として生きている。
はずなのに、突然、「わたしたち」にさせられたような、居心地の悪さというか、お尻の座らなさ
p14 なんというか、「わたし」である前に「わたしたち」でいなきゃいけないよ -
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話の内容自体は、読んでいて気持ちのいいものではありませんでした。
本当に母親同士の世界がありありと描かれていて、読んでいて苦しくなる所ばかりでした。読みながら息を止めてしまっていて、本をとじたら、息がつける感じ。
なんで人は影響し合うのか、無意識にお互いの世界に入り合うのか。気にしてないと考えながらもその事ばかり考えている。気にし過ぎて、先読みし過ぎて、自分の首をしめる。
母親や妻という立場にとって「子ども」とか「生活」は、他人からどう見られるかが、ものすごく気になることだと思うし、地雷でもある。だからこそ崩れていってしまう人間関係が見事に描かれてました。