新版 貧困旅行記

新版 貧困旅行記

737円 (税込)

3pt

日々鬱陶しく息苦しく、そんな日常や現世から、人知れずそっと蒸発してみたい――やむにやまれぬ漂泊の思いを胸に、鄙びた温泉宿をめぐり、人影途絶えた街道で、夕闇よぎる風音を聞く。窓辺の洗濯物や場末のストリップ小屋に郷愁を感じ、俯きかげんの女や寂しげな男の背に共感を覚える……。主に昭和40年代から50年代を、眺め、佇み、感じながら旅した、つげ式紀行エッセイ決定版。

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新版 貧困旅行記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読みやすさ ★★★★★
    面白さ ★★★★★
    ためになった度 ★★★

    何度も読んだ、自分にとってバイブルのような本の一つ。つげさんは、ご自身では文章を書くのは苦手と言っているが、なかなか味わい深い文を書く。p250の家畜小屋のくだりが特に好きだ。

    0
    2023年09月19日

    Posted by ブクログ

    千葉県の大原や、上野原の旧甲州街道、東京都の深部など観光にとってマイナーな場所のマイナーな宿を綴った一風風変わりなC級旅行記。

    0
    2022年02月24日

    Posted by ブクログ

    巻頭に昭和45年当時の鄙びた山村、漁村、温泉宿の写真が載せられるが、もはや探しても見られなくなった絶滅風景か。ここ写る子どもたちは、そうか、ちょうど自分と同じくらいの年齢なわけだ。かつて、未舗装路に並ぶ掘っ立ては我がまちにもあったが、ここまで寂れて侘しい風景は記憶にあるような、ないような。わずかばか

    0
    2018年06月25日

    Posted by ブクログ

    「失踪」に憧れ、
    全国を広範囲でうろうろしているはずなのに、
    何故か
    『日常』から逃れられないつげさん。

    彼が描く異世界に何故か既視感を覚えてしまうのは
    そういうとこが原因か??

    0
    2015年09月02日

    Posted by ブクログ

    ファンレターを頼りに、会ったこともない女性と結婚するため九州に旅立つという蒸発シーンからスタート。
    相変わらずのショボくれ感と、厭世的な貧しさがジワジワと滲み出る文章がたまらなく心地よい。

    0
    2013年07月24日

    Posted by ブクログ

    全編、何ともまったりとした侘びしさ。いや、でも暗くはないのだ。
    それは著者が、自分で自分を面白がってしまうようなユーモア性を隠し持ち、淡々としながらもどこか魅力的な文章を書くせいなのかもしれない。
    知る人ぞ知る山奥の鉱泉で出会う不便で粗末な作りの宿屋や、陰々滅々として絶望的な景色の中にこそ、著者は心

    0
    2012年05月19日

    Posted by ブクログ

    数ヶ月ぶりに出会う良本!すごいおもしろい!
    マンガ家が書いたエッセイなのに、つげ義春なのに、こんなにおもしろいとは予想できなかった。
    殿堂入りです。

    0
    2010年10月30日

    Posted by ブクログ

    ちょうどインドのラダックを真冬に旅している時に読んでいた本。寒さと貧困さが身に沁みてなかなか読み進まなかったが、ネパールでまったり過ごしていた時に読んだらとても痛快だった。なによりも昭和のしなびた温泉街の写真が貴重だった。原風景は、今やほとんど残ってない。

    0
    2010年05月25日

    Posted by ブクログ

    淡々とした良い文章で、ほのぼの。金銭的には「貧困」でも時間的にはとっても「贅沢」!電車に揺られながら読みたい一冊。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    つげ義春『新版 貧困旅行記』新潮文庫。

    社会に縛られることを好まず、それでいてあり得ない妄想を抱く臆病で小心者の著者が昭和の時代に主に温泉地を巡った貧乏旅行記。

    多数のレトロな写真と共に様々な所を訪れた旅行の顛末が味わい深い文章で綴られる。

    漫画や小説を書くということは自身の身と心を削る大変な

    0
    2022年04月26日

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