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Posted by ブクログ
巷で「マンションポエム」と呼ばれている不動産広告コピーを収集・愛好する著者が、集めに集めたマンションポエムから(時代時代の新築マンション購入層の)人々の都市への欲望を読み解く本。
マンションの広告に関しては、かねてから謳ってるなあ、読めない熟語出てくるなあ、建設予定地光ってるなー、と思ってはいた。しかし実例を並べられると壮観というか、無茶苦茶なコピーに見えてしっかりとしたパターンがあるということが分かり興味深かった。量から見えてくるものがある。
あと「マンションポエム」という名称については広告コピーを馬鹿にしてんのかという話と詩を馬鹿にしてんのかという話があったようだが、まあそれはそうですねいう感じ。特に後者は著者が悪いというよりはネットの人々が雰囲気重視の胡乱な文書を「ポエム」と称してしまっているのがいけないですね。
物体としては、やわらかくて手触りが良いので好ましい。
Posted by ブクログ
団地育ちで団地大好きな私は、大山顕さんの本が好き。今回は、「マンションポエム」(これは、太山さんの造語!)という、マンション売り出し時の広告の言葉、あたかもポエムの如き文言を観察したもの。マンションは、購入時にはまだ建っておらず、モデルルームと「マンションポエム」を元に、イメージして購入を決定する。そのため、そのマンションのイメージを、その土地や街等のイメージから、いや、その街のイメージすらも制作して購入者の気持ちをあげる役割を果たす。質や構造についてではなくイメージ。それが非常に面白い。特に土地に対するイメージ合戦、ステータスの高い地名をどう利用するか、ここで暮らす生活スタイルの、ここで暮らす人生の提案、もう壮大な「妄想」の言葉集。実際にそのマンションに暮らす日には忘れられるであろう言葉達。読んでいて愛おしくすらなる。でもそこに見えるのは、「住む」ということへの意識の変化。マンションを購入するとは、サービス、ステータスの購入であって、その土地に関わり人生を送ろうという意識は薄い。そんな少し不安な都心の風景もかいまみながら、新宿・池袋発の路線の「どこまでを東京と思うか」調査でまた爆笑。笑いながら、でもちょっとした未来への警鐘も感じる一冊でした。おもしろかった!
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