ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 正欲(新潮文庫)

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    価値観や正しさの明確な基準は存在しないのだと思いました。その基準は自分を形成してきた過去経験や環境によるわけで、多数派である事が正しさを形成しているという視点は持ち合わせておらず、ちょっとした衝撃でした。YouTubeを観るのもちょっと躊躇ってしまう、悪い事してる、そんな感覚に陥りました。
    世界観が少し変わってしまい、自分の判断基準を発動する前に一度立ち止まってしまう、そんな思考に変化させられた本でした。
    いちいち当たり前を疑ってしまう、少し面倒くさい人間になってしまったかも知れません、、、。
    面白いか、面白くないか?と聞かれたらもちろん面白い部類に入れてしまうけれど、そんな枠に収まらない衝撃

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    2026年08月08日
  • 京都寺町三条のホームズ : 24 アートの巡礼 後編

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    後編。なんか変だなとは思っていた。アートに関わる人が何億もの価値が付いた絵画を爆破するだろうかと疑問に思っていた。爆破された車、事務所、関係者しか知り得ない情報。いつも通りに清貴さんの推理で謎が解かれていく。

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    2026年08月08日
  • 食堂かたつむり

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    ネタバレ

    ひとりの女性が、料理を通して周りの人を幸せにし、夢に向かってひたむきに努力する姿に読んでいるこちらが励まされた。倫子さんは魅力的だ。

    エルメスの解体シーンにすごくドキドキしてしまったけれど、これが命を頂くということだよね。普段、何も気にせずに食事をしていたけど、命を貰うことって本来はこれほど重いことなのだよね。

    きっと、昔だったらこの小説はハマらなかった。
    自分が料理をする立場になったからこそ、この小説の良さがわかるようになった気がする。

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    2026年08月08日
  • 四季 夏 Red Summer

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    夏はそう、「四季」の高まり

    「四季」シリーズ二作目の今作品はより四季の内面に触れながら、S &MシリーズとVシリーズとの繋がり、補完を成す作品であった。個人的にいうとある登場人物の正体がはっきりと本人の口から出たのは初めてなのではないかなと思う。今までの伏線から読み解いてきた予想を、このように作品の中に落とし込んでくれているのもありがたい。

    今作品で描写された四季の姿にはどうしても年相応の等身大の「女性」であってみたいといった気持ちと天才が故にもう全てがわかりきっているといった状況との狭間の中で、一夏の彼女の実証実験だったのではとも思ってしまう。叔父である聖二との関係性にもどこか、

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    2026年08月08日
  • 海を破る者

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    鎌倉時代、元寇に参陣した伊予の御家人の話。
    「るうし」から連れて来られた女性と、高麗から連れてこられた男性の2人がキーとなる。

    500ページを超えるが、長さを感じず、非常に面白かった。

    この設定でラブロマンスの話が何もないのがいいと思う。

    主人公も、一遍も、船で逃れた2人も結局どうなったかが書かれていないが、それが読後の余韻を生み、想像を掻き立てる。

    文庫の表紙が少女漫画風ではない方がいいと思うが。。。

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    2026年08月08日
  • 流星の絆

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    ネタバレ

    かなり分厚い。だけど、ストーリーに引き込まれて一気読みしちゃった。
    体感的に600ページもあったとは思えない。それほど没頭して読みました。

    かなり序盤に傘の描写(ゴルフ練習の様子)が出てくるのだけど、そこから真犯人が判明するところは鳥肌ものだった。
    そしてなにより、行成がいい男すぎる。
    そりゃ静奈も惚れちゃうよ。

    みんな茶色のジャケットや服を着てることが多かったけど、あれはハヤシライスが鍵だったからかな?とか思ったり。

    タイトルの「流星の絆」のなかには、3兄妹の他に行成も含まれているんだろな。
    彼らに明るい未来が待っていますように。

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    2026年08月08日
  • 文庫版 鵼の碑

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    ネタバレ

    1300ページ、あっという間だった。久しぶりに再会する登場人物の面々、いつものやり取りが楽しくて。ゲストキャラクタもみんな良かったし。すごく面白かった!


    結局身体のパーツの端々の生き物を追いかけて、謎が増えて、形が見えて、実は私も【ああこれは軍部の陰謀!?大掛かりな軍事的秘密!?】つて。もう完全に憑かれていましたので、最終章にてすっかり祓われて、ああこれは一体なんだったんだ、となりました。
    事件はたしかにあったけどそれは概ね終わった話で、たしかにこれは【化け物の幽霊】かと。よく出来てる。出来すぎてる。
    緑川さんがすごくいいキャラで。御厨さんも最初は煮えきらなくて(何だこの人)と少し思ってい

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    2026年08月08日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    「そして、バトンは渡された」の解説で、上白石萌音さんが、瀬尾麻衣子さんのイチオシ本として挙げてたことで、気になって手に取りました。

    感想としては、元気になりたい時、ちょっと読書したい時、たぶん大体どんなシチュエーションで読んでも、さらさら読める本だと思いました。

    外に出て、いろんな環境や人に触れることって、自分には予想しない形で、役にたつ時があるのだろうなと感じました。
    私はヘイスケと同じ長男ですが、器用でもないし、卒なくこなせるタイプでもないけど、ストロガノフをサラッと作ってあげれて、自分はお茶を飲んで、ニコッと笑っていられるお兄ちゃんになりたいと思いました笑

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    2026年08月08日
  • 変身

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    でっかい無視じゃなくてちいさくてかわいい虫だったらどうなったんだろう。
    カフカさんなんで虫の人の気持ちわかるの

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    2026年08月08日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    端的に素晴らしかったと思います。ヒロインの造形、人々との交流描写、物語の主役となる料理のどれをとっても素晴らしく、物語から終始優しさが感じられ、心がじわっと温まる、そんな素敵なお話でした。

    本作は、アルバイトをしながら生活する女性の物語。その女性には料理の才能があり、料理コンテストでも優勝するような実力がある。その主人公がある料理コンテストに参加したことをキッカケに物語が進んでいくというお話。

    あくまで私の個人的な好みですが、こういうツンデレ系ヒロインはめちゃくちゃ好みですね。憎まれ口を叩きながらも、心の芯の部分で優しいところがヒロインから感じられるのがすごく琴線に触れました。

    本作を読

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    2026年08月08日
  • おにがわらう

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    最後のお話『ばけねこ』が最高だった。
    ばけねこの白丸様とおしろの、ばっちばちのやりあいがなんともw
    白丸様の、お殿様が大好きな感じも可愛いし。
    みょうやくの騒動の顛末も楽しい。若だんなの解決方法もナイス。
    若だんなの未来が明るいものであると信じている。

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    2026年08月08日
  • ライアーハウスの殺人

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    ネタバレ

    『キスに煙』がまったく自分の好みでなかったから、こちらも読むのを躊躇してしまっていたけれど、やっぱり気になるから読んでみた。

    おもしろい!
    【クローズド・サークル×孤島×館×お嬢様】最高!

    確かにクローズド・サークルものには、刑事、医療従事者、そして何よりミステリアス枠大事だよねーっと納得。
    そして有名作のネタバレをする人に殺意が湧くのも納得!笑

    最後もうひと展開くるかなと思ったら、まさかの入れ替わりだったとは。

    トリックに関しては、ショーゴをあちこち移動させるのが結構大変なんじゃないかなとは思った。
    ショーゴって小柄なんだっけ?
    死体って重いだろうし、女性が男性をあちこち移動させられ

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    2026年08月08日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    青春ノスタルジー×音楽の恩田陸が送る最高傑作。かつて何かを目指して夢を見た方にはとっても刺さる1冊です。努力、才能、時の運。音楽で生きていくために、死屍累々を乗り越えて芳ヶ江に辿り着いたコンテスタントたち。プロとして光を浴びるのはほんの一握りに限られるからこそ、目の前の一瞬に懸ける登場人物たちの描写が感動的でした。明石、塵、亜夜、マサル、チャンと全く異なるキャラクター像も競技こそ違えど当て嵌めてしまうぐらいリアリティがあり、とても良かったです。本作は文字だけで音楽、しかも旋律を語るという一見無茶な試みに見えますが、流石は恩田陸さん、抽象•具体の波状描写でコンサートホールを見事に再現、演奏が自然

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    2026年08月08日
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

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    ネタバレ

    ポップな表紙のカラーとタイトルをみてクスッと笑える内容かなと思って手に取ったのだが、とんでもなく胸糞悪い物語だった。

    以下ネタバレ。
    自他ともに認めるちょっと変わっているサリー・ダイヤモンドは養父が亡くなったことをきっかけに自分の過去を知ることに。
    それは産みの母親が11歳で誘拐され、幽閉されて自分が産まれたこと。そしてその犯人は捕まっていないこと。
    養父が「自分が死んだらゴミと一緒に捨てて欲しい」と言っていたことを真に受け、自宅の焼却炉で遺体を焼いたことから大ニュースになり、そこから人生が変わっていく。
    サリーは努力して人と関わるようになり、周りの人はそれを受け入れてくれる。それと同時に世

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    2026年08月08日
  • 名探偵のままでいて

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    小学校教師の孫娘楓と元校長の祖父、そして、楓と同僚教師の岩田、岩田の後輩の四季の3人、それぞれの関係が見事に描かれていて、上質のミステリーになっていることに感激した。
    認知症のおじいちゃんが名探偵なんて今まで読んだこともない。それも幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を自分が自覚したまま知性がしっかりとしていて、幻視が結びついた物語(推理)を紡ぎ出す。
    こんな安楽椅子探偵のミステリーを考え出す作者は本当にミステリーや物語が好きだということがよくわかる。密室殺人、人間消失、『11人いる!』ではなく『33人いる!』、『幻の女』といった題材での連作には、楓と祖父の謎解きを軸として、岩

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    2026年08月08日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    裁判長のあの言葉、読んでいて泣きそうになった。
    ここまでよく耐えれたな、私なら自殺していた。

    評価していいものなのか、、と悩んだが、
    あかりの今後は明るい未来である事を願って、星5とする。
    あかりには、絶対に幸せになって欲しい。今までできなかった事をとことん楽しんで生きてほしい。

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    2026年08月08日
  • タイム・アフター・タイム

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    吉田修一さんの作品は、どれも力強くて、分厚くても読み通してしまう力がある。この前「悪人」を10年以上ぶりに読み返したけれど、やっぱりそうだった。でも、暴力描写とか性描写は読むのが苦手なので、そこはすーっと読み飛ばした感じで読んでいる。
    ところで、今回の「タイム アフター タイム」は、私の苦手なところがなく、純粋に作中世界に入れ込めて、とても心地よかった。終わるのが惜しいなと思う作品。
    実写化された感じが容易に目に浮かんだ。きっとすてきになると思う。オッソーは、私の中では錦戸亮さんでした!久遠は誰がいいかな。なんて考えて楽しんでいる。

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    2026年08月08日
  • ブティック

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    久しぶりに新刊を買って読んだけど、さすがの面白さでした。M&Aとか別に興味ないけど、引き込まれる描写はさすが。このボリュームでも飽きさせない展開で、結局ほぼ一気読み。

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    2026年08月08日
  • ブティック

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    久しぶりの経済小説。痛快、爽快な池井戸ワールド健在。バブル期以上の胡散臭い経済状況下、数字ありきの経営しか話題にならないが、「世の中の会社の力になりたい。困っている会社を救いたい」と奮闘する絶滅危惧種の秋都。クライアントの為に働くランパスと自分達の利益のために働き悪魔に魂まで売るエリート銀行マン。最後は強い者でなく正しい半沢直樹が勝つ社会であってほしいという願いを実現してくれる貴重な作家。大手町、丸の内あたりでベストセラーになれば、まだ日本も捨てたもんではないが。

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    2026年08月08日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    『宙わたる教室』2作目。
    やっぱり、読んで良かった!

    1作目から6年経ち、快挙を成し遂げた科学部は消滅、藤竹先生もいない。
    そこに、小学生の頃からこの定時制の科学部に憧れていた佐那が入学し、1人、科学部の再起に部員集めから奔走するのだが…

    正直、あー、藤竹先生いないのか、と思った。
    でも、佐那の空回りしながらもまっすぐな思いが、いろんな人を巻き込んでいって大きな力になっていくのがワクワクした。
    ここに藤竹先生がいたら、どんな言葉をかけるのだろうと思わなくもなかったが、佐那たちが自ら前に進んでいく感じも良かった。
    前作メンバーや、他のいろんな人々が少しずつ助けてくれるところも。
    佐那たちが直

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    2026年08月08日