ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 熟柿

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    熟柿の読み方も熟した柿以外の意味も分からず読み始めました。
    →熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来ることを待つこと

    轢き逃げの罪に問われ、裁判中に息子、拓を出産。出所後、息子の顔見たさに園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、西へ西へと各地を流れていくお話です。
    元夫には、言いたいことは山ほどあるが置いといて(笑)
    不運が重なり、そこにあった幸せが夢だったかのように全てをなくしてしまったかおり。
    わが子を手放すときの気持ちや一緒に暮らせない現実をどう受け止めたかを想像するだけで苦しい。
    生命保険の受け取りを息子にして、毎日一生懸命働く。しかし、不可抗力だ

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    2025年12月04日
  • イニシエーション・ラブ

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    何か言葉には表せないけどグッときた。
    イニシエーション・ラブ…通過儀礼…
    愛とは何なんだろう……
    普通にもありそうな展開だからこそ考えさせられる。絶対はない、、、

    解説読んでやっと少し理解した

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    2025年12月04日
  • ハックルベリー・フィンの冒険(下)

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    ヘミングウェイやエドワードゴーリーがこの本を勧めてて、興味あったので読み始めた。やんちゃな男の子の生態も知りたかったし、単純に楽しめた。
    それと同時にアメリカの歴史や文化、風土が知れた気がした。ほんと風と土の匂いを感じた。
    ハックは鋭くて可愛げがあって魅力あるキャラクターだった。
    今の世にも当てはまる、問われている問題もたくさんあって、子どもの本という感じではなかった。
    トムソーヤはすっ飛ばしてこっちを読んじゃったけど、別に大丈夫だった。

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    2025年12月04日
  • 死神の精度

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    書店でタイトルに惹かれ、手に取りました。
    初めて読んだ連続短編小説。
    「死神の精度」から「死神対老女」まで、次々と繰り広げられる展開にページを捲る手が止まりませんでした。
    非常に楽しく読ませていただきました。
    是非再読したいと感じた一冊でした。

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    2025年12月04日
  • ひとつの祖国

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    ネタバレ

    東日本がソ連に占領され分断国家となった後、東日本が西日本に吸収される形で統一する。しかし、旧東ドイツと同様に東日本住民は二等国民として非正規雇用にしか就けない。自衛隊員の息子で西日本人に子供のころからの親友がおり、生化学を専攻したが、引っ越業者の契約社員をやっている一条がテロ組織に巻き込まれる。SNSを駆使して国民を煽るポピュリストの党首、非正規雇用の下層化など現在日本の階層化社会を東西に置き換えたような話。

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    2025年12月04日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    素晴らしい!!青春×スポーツで感動必至!
    走、ハイジ、そのほかのみんな、それぞれの苦悩や生きる世界があり、皆がまとまって一つの目標を目指す美しさ。時に脇役に徹することができる強さ。何度も涙しました。

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    2025年12月04日
  • スター

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    ネタバレ

    私はYouTubeを拠点に活動するバーチャル配信者…VTuberだ。

    そして同命者(≒私の中の人)は、まがりなりにも、とある別の創作活動をしている。
    そんな同命者は、自身もむかしは尚吾のような考えを持っていた……。
    そのことを、思い出させられたみたいだ。

    「歴史に名を残したい。
    一流のものに触れるべき。
    クリエイターたるものストイックたるべき。」……。

    ただ、大人になった今、作中尚吾に覚えていたのは、ある種の同族嫌悪だったのかもしれない。
    あるいは嫉妬だったのだろうか。

    その教えをまさしく実行し、実現せんとする一人の青年に対しての。

    同命者は、その「べき」を頭の中で盲信しつつ、実行で

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    2025年12月04日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    衝撃的だった。
    叙述トリックに完全にしてやられた。
    映画も見たけど、原作の方がずっと良い。

    ラストはどうなんだろうって思ったけど、それ以外は衝撃的に良かった。

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    2025年12月04日
  • バルセロナで豆腐屋になった 定年後の「一身二生」奮闘記

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     SNSの投稿で紹介されていたので、ちょっと気になりました。
     著者の清水建宇さんは、朝日新聞の記者やテレビ朝日のニュース番組でコメンテーターを務めたこともある人物です。
     本書は、その清水さんが定年後に一念発起してスペインのバルセロナに「豆腐店」を開業したときの奮闘記であり、その日々の出来事や想いを綴った心暖まるエッセイでもあります。

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    2025年12月04日
  • 失せ物屋お百

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    適度にコミカルで
    適度に優しくて
    適度に切なくて
    適度に怖い。
    そしてずっと面白い。
    また新しいシリーズが楽しめそう!

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    2025年12月04日
  • 殺し屋の営業術

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    1行目から惹き込まれた
    「キムネコウヨウジャク」???
    設定はエンタメ要素が強いのたけど、
    展開と鳥井さんの営業トークにしてやられる
    連作になったら次も読みたい

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    2025年12月04日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    テレビクイズ番組『Q-1グランプリ』
    主人公三島玲央は、本庄絆と対峙する。
    その最終問題、問い読みが問題文を読み上げようとしたまさにその瞬間、本庄の早押しボタンが押され、彼は正解し、賞金1000万が渡された。

    なぜ、彼は『ゼロ文字押し』で正解することができたのか?

    競技クイズについての物語を超えて、人生とは?という壮大なスケールまで話が進む。

    物語に出てくる『熊の場所』
    それはその人の人生にとって、あらゆる恐怖の源となっている原因のこと。
    『熊の場所』から運良く逃げだせたとしても、それは心の中に残り続ける。
    『熊の場所』を取り除くためには、『熊の場所』に戻って、自分の手で熊を退治しなけれ

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    2025年12月04日
  • エピクロスの処方箋

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    この著者の作品を読むたびに思うことだが今回もとても良かった。
    この著者は好きな作家ベスト3の中に確実に入る。
    このシリーズはこれからも続きそうな感じなので嬉しい。
    早く次の作品が読みたい。

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    2025年12月04日
  • メスを置け外科医 泣くな研修医8

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    久しぶりに読んだ、「泣くな研修医」シリーズ、その最新作。キャリアを順調に積み重ねた雨野医師が向かうのは…。

    離島に赴任していた作品を思い出しながら、そんな動機でメスを置くの?やめとけ、やめとけー、と思ってしまうのは自分がもう若くないからか。

    新たな赴任地で待ち受けていたのは…。
    初めての単身赴任中としては、わかる、わかる!そのアウェイ感と共感できるところもありつつ、え??そんな急展開が…というのも医師や医療を取り巻く環境ならでは。

    いつもながらの臨場感が素晴らしかった。
    ロスになっちゃいそう…。

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    2025年12月04日
  • 聖母

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    母は強い、良くも悪くも子どものためならなんにでもなれる、ということを感じる一冊でした。
    イヤミスやっぱりいいなあ

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    2025年12月04日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    研究や論文発表の内容を、研究者や知識者じゃない一般ピープルが読んで、分かりやすく、しかも面白い文章なのがすごい。仮定をたて必要なデータを集め、論理的に説明できるのがスゴイです。
    ぜひぜひ若い子に読んで欲しい。自分の好きなことを仕事にできるって、一番幸せな人生だろうなと思う。

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    2025年12月04日
  • ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性

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    原書はオランダ語、2019年刊。邦訳書は636ページ+カラー口絵48ページ。圧巻のひとことに尽きる。
    ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル(1862-1925)。あのゴッホ(フィンセントorヴァンサン)の弟、テオの奥さん。彼女なくしては、現在私たちが知るようなゴッホは存在しえなかった。なぜなら彼女がゴッホのほぼ全作品を管理することがなければ、そしてゴッホとテオの間で交わされた途方もない量の手紙を保管し公刊しなければ、ゴッホの作品の真価、その制作過程、さらにはゴッホその人についても、なにも知りえなかっただろうから。(なんだか、宮澤賢治の草野心平や宮澤清六、カフカのマックス・ブロートみたいだ。)
    ゴッホ

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    2025年12月04日
  • エピクロスの処方箋

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    大好きなスピノザ診察室の続編。
    好きと言いながら前作が少しづつ薄れゆく中でも、やっぱりマチ先生好き!と何回も思った。
    今回は医療に関してもだけど、マチ先生のプライベートな話も詳しく書いてある。
    マチ先生は素晴らしいお医者さんだけど、原田病院にいる今のマチ先生は妹さん、甥っ子くんの影響がかなりあり生だけでなく死についても考えるようになったんだと思う。
    医療小説だから重たい部分もあるけど、重くなりきらないのはやっぱりマチ先生の雰囲気と患者さんと向き合う姿勢からだと思う。
    とにかくマチ先生の言葉が素敵で覚えておきたいけど、忘れてしまう…でも
    治せない病気が山のようにある。けれども癒せない哀しみはない

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    2025年12月04日
  • 月の立つ林で

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    タケトリ・オキナは劇団ホルスのお父さんかなと思ってたので、息子さんの方で良い意味で驚きました。父視点で嫁いでいく娘への想いを綴った話は泣いてしまった。芸人をもう一度頑張ろうと決意する話も良かった。私も上京組なので励まされました。仕事を辞めた人、将来が不安で悶々とする人、親子関係に確執のある高校生、夫婦関係と仕事の両立に悩むアクセサリー作家など各々悩みを抱えるスタートなのも良かったし、気付きを得て希望が見える温かなお話ばかり。とても前向きな気持ちになりました。誰かの蒴/レゴリス/お天道様/ウミガメ/針金の光

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    2025年12月04日
  • 変な絵

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    伏線回収のながれがとても秀逸。よくある最後に全ての伏線を回収という流れではなく、まさかこことここが繋がっているのか、?となるような場面がいくつかあり、そのたびにハッとさせられた。結局3回くらい読み直したと思う。とても面白かった。

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    2025年12月04日