小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
価値観や正しさの明確な基準は存在しないのだと思いました。その基準は自分を形成してきた過去経験や環境によるわけで、多数派である事が正しさを形成しているという視点は持ち合わせておらず、ちょっとした衝撃でした。YouTubeを観るのもちょっと躊躇ってしまう、悪い事してる、そんな感覚に陥りました。
世界観が少し変わってしまい、自分の判断基準を発動する前に一度立ち止まってしまう、そんな思考に変化させられた本でした。
いちいち当たり前を疑ってしまう、少し面倒くさい人間になってしまったかも知れません、、、。
面白いか、面白くないか?と聞かれたらもちろん面白い部類に入れてしまうけれど、そんな枠に収まらない衝撃 -
Posted by ブクログ
夏はそう、「四季」の高まり
「四季」シリーズ二作目の今作品はより四季の内面に触れながら、S &MシリーズとVシリーズとの繋がり、補完を成す作品であった。個人的にいうとある登場人物の正体がはっきりと本人の口から出たのは初めてなのではないかなと思う。今までの伏線から読み解いてきた予想を、このように作品の中に落とし込んでくれているのもありがたい。
今作品で描写された四季の姿にはどうしても年相応の等身大の「女性」であってみたいといった気持ちと天才が故にもう全てがわかりきっているといった状況との狭間の中で、一夏の彼女の実証実験だったのではとも思ってしまう。叔父である聖二との関係性にもどこか、 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり分厚い。だけど、ストーリーに引き込まれて一気読みしちゃった。
体感的に600ページもあったとは思えない。それほど没頭して読みました。
かなり序盤に傘の描写(ゴルフ練習の様子)が出てくるのだけど、そこから真犯人が判明するところは鳥肌ものだった。
そしてなにより、行成がいい男すぎる。
そりゃ静奈も惚れちゃうよ。
みんな茶色のジャケットや服を着てることが多かったけど、あれはハヤシライスが鍵だったからかな?とか思ったり。
タイトルの「流星の絆」のなかには、3兄妹の他に行成も含まれているんだろな。
彼らに明るい未来が待っていますように。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1300ページ、あっという間だった。久しぶりに再会する登場人物の面々、いつものやり取りが楽しくて。ゲストキャラクタもみんな良かったし。すごく面白かった!
結局身体のパーツの端々の生き物を追いかけて、謎が増えて、形が見えて、実は私も【ああこれは軍部の陰謀!?大掛かりな軍事的秘密!?】つて。もう完全に憑かれていましたので、最終章にてすっかり祓われて、ああこれは一体なんだったんだ、となりました。
事件はたしかにあったけどそれは概ね終わった話で、たしかにこれは【化け物の幽霊】かと。よく出来てる。出来すぎてる。
緑川さんがすごくいいキャラで。御厨さんも最初は煮えきらなくて(何だこの人)と少し思ってい -
Posted by ブクログ
「そして、バトンは渡された」の解説で、上白石萌音さんが、瀬尾麻衣子さんのイチオシ本として挙げてたことで、気になって手に取りました。
感想としては、元気になりたい時、ちょっと読書したい時、たぶん大体どんなシチュエーションで読んでも、さらさら読める本だと思いました。
外に出て、いろんな環境や人に触れることって、自分には予想しない形で、役にたつ時があるのだろうなと感じました。
私はヘイスケと同じ長男ですが、器用でもないし、卒なくこなせるタイプでもないけど、ストロガノフをサラッと作ってあげれて、自分はお茶を飲んで、ニコッと笑っていられるお兄ちゃんになりたいと思いました笑
-
Posted by ブクログ
端的に素晴らしかったと思います。ヒロインの造形、人々との交流描写、物語の主役となる料理のどれをとっても素晴らしく、物語から終始優しさが感じられ、心がじわっと温まる、そんな素敵なお話でした。
本作は、アルバイトをしながら生活する女性の物語。その女性には料理の才能があり、料理コンテストでも優勝するような実力がある。その主人公がある料理コンテストに参加したことをキッカケに物語が進んでいくというお話。
あくまで私の個人的な好みですが、こういうツンデレ系ヒロインはめちゃくちゃ好みですね。憎まれ口を叩きながらも、心の芯の部分で優しいところがヒロインから感じられるのがすごく琴線に触れました。
本作を読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『キスに煙』がまったく自分の好みでなかったから、こちらも読むのを躊躇してしまっていたけれど、やっぱり気になるから読んでみた。
おもしろい!
【クローズド・サークル×孤島×館×お嬢様】最高!
確かにクローズド・サークルものには、刑事、医療従事者、そして何よりミステリアス枠大事だよねーっと納得。
そして有名作のネタバレをする人に殺意が湧くのも納得!笑
最後もうひと展開くるかなと思ったら、まさかの入れ替わりだったとは。
トリックに関しては、ショーゴをあちこち移動させるのが結構大変なんじゃないかなとは思った。
ショーゴって小柄なんだっけ?
死体って重いだろうし、女性が男性をあちこち移動させられ -
Posted by ブクログ
青春ノスタルジー×音楽の恩田陸が送る最高傑作。かつて何かを目指して夢を見た方にはとっても刺さる1冊です。努力、才能、時の運。音楽で生きていくために、死屍累々を乗り越えて芳ヶ江に辿り着いたコンテスタントたち。プロとして光を浴びるのはほんの一握りに限られるからこそ、目の前の一瞬に懸ける登場人物たちの描写が感動的でした。明石、塵、亜夜、マサル、チャンと全く異なるキャラクター像も競技こそ違えど当て嵌めてしまうぐらいリアリティがあり、とても良かったです。本作は文字だけで音楽、しかも旋律を語るという一見無茶な試みに見えますが、流石は恩田陸さん、抽象•具体の波状描写でコンサートホールを見事に再現、演奏が自然
-
Posted by ブクログ
ネタバレポップな表紙のカラーとタイトルをみてクスッと笑える内容かなと思って手に取ったのだが、とんでもなく胸糞悪い物語だった。
以下ネタバレ。
自他ともに認めるちょっと変わっているサリー・ダイヤモンドは養父が亡くなったことをきっかけに自分の過去を知ることに。
それは産みの母親が11歳で誘拐され、幽閉されて自分が産まれたこと。そしてその犯人は捕まっていないこと。
養父が「自分が死んだらゴミと一緒に捨てて欲しい」と言っていたことを真に受け、自宅の焼却炉で遺体を焼いたことから大ニュースになり、そこから人生が変わっていく。
サリーは努力して人と関わるようになり、周りの人はそれを受け入れてくれる。それと同時に世 -
Posted by ブクログ
小学校教師の孫娘楓と元校長の祖父、そして、楓と同僚教師の岩田、岩田の後輩の四季の3人、それぞれの関係が見事に描かれていて、上質のミステリーになっていることに感激した。
認知症のおじいちゃんが名探偵なんて今まで読んだこともない。それも幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を自分が自覚したまま知性がしっかりとしていて、幻視が結びついた物語(推理)を紡ぎ出す。
こんな安楽椅子探偵のミステリーを考え出す作者は本当にミステリーや物語が好きだということがよくわかる。密室殺人、人間消失、『11人いる!』ではなく『33人いる!』、『幻の女』といった題材での連作には、楓と祖父の謎解きを軸として、岩 -
-
Posted by ブクログ
『宙わたる教室』2作目。
やっぱり、読んで良かった!
1作目から6年経ち、快挙を成し遂げた科学部は消滅、藤竹先生もいない。
そこに、小学生の頃からこの定時制の科学部に憧れていた佐那が入学し、1人、科学部の再起に部員集めから奔走するのだが…
正直、あー、藤竹先生いないのか、と思った。
でも、佐那の空回りしながらもまっすぐな思いが、いろんな人を巻き込んでいって大きな力になっていくのがワクワクした。
ここに藤竹先生がいたら、どんな言葉をかけるのだろうと思わなくもなかったが、佐那たちが自ら前に進んでいく感じも良かった。
前作メンバーや、他のいろんな人々が少しずつ助けてくれるところも。
佐那たちが直
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。