【感想・ネタバレ】紛争地の看護師のレビュー

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Posted by ブクログ

こんなにも情熱的な女性がいたのか…!と、感銘を受けた。

自分の暮らしがいかに恵まれているかを再確認しつつ、今の日本の実情を思い、人の幸福とはなんだろう?とも考えてしまった。

自分の視野を広げたい!と思われる方に、強くお勧めしたい1冊。

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

瀬谷ルミ子さんの本を読んだときも思ったけど、自分も命の危険にさらされるところに行って、他の人の命を救う仕事をしている人には、頭が下がる。
私を含め、ほとんどの人はできないことだ。
著者がいくら有能で強い人であっても、凄まじいストレスであり、帰国するたび呼吸困難が一ヶ月ほど続く、とある。現地では気を張りつめているから、ほっとしたとたんに発症するのだろう。
そして、こうして実情を伝えてくれることで、私たちは世界を知ることができるし、どうしたら命が奪われない世界を作ることができるのか考えることができる。その程度しかできないのが申し訳ないけど。

安心して勉強できる日常を取り戻すために銃を取ったシリアのムスタファ。
父を殺され、自分も足を打たれた10歳の少年が、退院したらすぐに(仕返しに)「殺しに行く」という世界。
大学を出ても60%は仕事がないガザの若者。
これらの人たちを忘れないでいたい。
満足な設備も薬も、ときには水さえ足りない中、文字通り命がけで治療に当たっている医療関係者がいることも。
読める人には全員読んでほしい本。

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2023年11月30日

Posted by ブクログ

「為政者たちのさまざまな思惑によって国と国、民族と民族の衝突は止まることはありません」が「世界のどの紛争地でも、政治上は対立しているはずの市民同士が、実は心を通い合わせているという場面を何度も見てきました」(あとがき)という白川優子さん。
「平和を願う市民たちを支える一員であり続けたい」との生き様に大きく拍手する。
ガザで驚くほどの惨状を生み続けるイスラエルに心を寄せる日本の為政者よ。恥を知れ!
生命を奪われた人がたった5日で1万1千人を超え、4割の4500人が子どもだ。どうして止めずにいられるのか、どこまでアメリカの犬であり続けるのか。

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2023年11月12日

Posted by ブクログ

世界の紛争地域で看護師として働く著者白川さんが現場で経験したことをまとめたノンフィクション作品。まあとにかく読みやすい。読みやすさのあまり、各地での出来事が淡々とつづられているけど、そこで目の当たりにする作者の計り知れない憎しみ悲しみ、ときには喜びもあり、感動のルポルタージュになってます。
ぜひ、ご一読を。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

 「国境なき医師団」の手術室看護師として、20回近くにも及ぶ海外への派遣をつとめた白河優子さん、派遣先は、シリア、南スーザン、イエメン、パレスチナ…等の紛争地…。水も電気も充分に使えず、そもそもの医療提供体制が整っていない地ばかり…しかも、いつ空爆がはじまるか不安と恐怖を抱えながらの医療活動…もう何て言ったらいいのか、言葉もありません…。

 この作品では医療活動の過酷さだけでなく、紛争地で生きる住民の様子も描かれています。高学歴なのに、女性であるがゆえに、仕事に就けず将来に不安を抱える若者、空爆のない夜間にそれとは知らず時限爆弾で遊び負傷した子どもたち、負傷してもなお早く退院して親の仇を打つために殺しに行きたいと言う10歳の子ども…。

 現在勃発しているハマスとイスラエルの戦闘でも、ガザ地区の病院が破壊されました…。ガザ地区での死者は2万人を越え、うち8000人は子どもだと…胸が痛いです。本当は、誰も戦うことを望んではいないのに、一部の為政者の思惑に翻弄されているかのように感じます。平和を願わない人はいません…どうか、世界中どこにいてもすべての人が安心して生活できるような社会に変わっていきますように…。

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2023年12月23日

Posted by ブクログ

「怖いと思う者は帰国したほうが良い。ただし、怖さに麻痺してしまった者は一番に帰国させなくてはならない。」
どんな戦地にも赴いて活動している国境なき医師団。
戦場を恐れない勇敢な人たちのイメージだったけど、彼ら彼女らも恐怖を抱えながら活動していることが衝撃だった。なんて強いんだろう。そして戦地と平和な日常を行き来するってどんな感覚なんだろう。

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2023年11月29日

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