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突然、事故死した経営コンサルタントの北条。そこに現われた黒スーツ姿の天使・Kが提案したのは、現世に復活するチャンスだった。ただし、人生崖っぷちの5人を、会計ノウハウを使って幸せにするという条件付で……。その5人とは、黒字続きなのに給与と家賃が払えないアパレル会社の元アイドル社長。アニメグッズを販売する直営店ビジネスが大コケして株価が急降下したオタク社長。親が買収した子会社で粉飾決算が発覚した経理担当の娘。決算書が読めないのに「売上至上主義」で出世できた大手専門商社のやり手部長。多角化経営に失敗して資金繰りに行き詰った青年実業家(実は娘の婚約者)。北条は追い詰められた彼らを救い、現世に戻って娘の結婚式に出席することができるのか――。初心者でも「財務3表」が読めて使えるようになる。仕事で役立つ決算書&会計知識が満載。
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Posted by ブクログ
会計に関する読み物を探していたところ、評判も良かったので読む。
著者は青木寿幸、竹内謙礼の二人で、他にも『給料戦争』『相続仮面』などビジネスノベルとしてシリーズ化されており、そのシリーズの最初の作品だ。
主人公はコンサルティング会社を経営している北条、ある日娘の結婚式に出席するために向かっている途中事故にあってしまう。そこに現れた天使Kによって天国か地獄かそれとも復活かという選択肢を与えられる…
幽遊白書の霊界探偵編のような設定で、1時間のアドバイスで経営に行き詰っている人を救うという話が5編の短編にまとめられている。
内容は黒字倒産や粉飾決算などが起こるからくりを損益計算書や貸借対照表を使いながら解説していき、その解決を図る。
基本的にほぼ会話なので読みやすい。会計や決算の知識が無くてもある程度は分かるが、多少は知っておいたほうがより面白い。設定が現実味がない分、会計上のやりとりの現実味が増して説得力がある。
SFという設定が活きてくるおかげで笑えて泣けるエンターテインメントの要素がしっかり入っているところもよい。
Posted by ブクログ
『会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力し合って、売上を上げて利益を稼ぎ、その中から給料を分け合う組織体なんじゃ。その給料によって、社員やその家族が幸せになって暮らせる、これを目標にすべきなんじゃないのか?
だからこそ、世界中で会社という制度は繁栄してきたし、これからも存在できるんじゃ。責任を取らせる人を探す組織体で、不幸な人を増やすだけの存在なら、もうこの制度はなくなっているわい!』
面白い!しかも、最後は泣ける。
ストーリー仕立てのハウツー本ではなく、しっかり小説としても成り立っていて完成度が高い。
経営の本質、決算書の読み方、会計知識の理解を分かりやすく助けてくれる素晴らしい内容。
読んで良かったなぁ。他の作品も読んでみようかな。
Posted by ブクログ
会計はもともと難解な分野なので、謎解きミステリー風の味付けと非常に相性が良い。本作「会計天国」は厳密にはミステリーではなく、会計というツールを使った人助けストーリーなのだが、財務諸表と登場人物の証言だけを頼りに、傾きかけたビジネスの問題点を探り当てる主人公の活躍には、安楽椅子探偵のような痛快さを感じる。
設定もなかなかユニークだ。この優秀な経営コンサルタントは物語の序盤で交通事故に遭い、意識不明の重体となる。そして「生き返りたければ会計知識を駆使して現世の5人を幸せにせよ。失敗すれば地獄行き」という、まるでデスゲームのようなミッションを課される(彼には、結婚間際の愛娘がいて、もうすぐ結婚式が控えているのだ!)。荒唐無稽ではあるが、物語世界に引き込むには十分な仕掛けだと思う。
肝心の本編も充実している。キャッシュフローを読み解いて資金難を解決したり、固変分解によるコスト最適化で事業を立て直したり、無計画な多角化経営を軌道修正して利益体質へと導いたりと、実務にも通じる内容が盛り込まれている。それでいて各エピソードは短編集のような長さに収まっており、専門的になりすぎずテンポよく読み進められる。
ストーリーの厚みはそれほどなく、会計に詳しい人にはやや物足りないかもしれない。しかし、会計をこれから学びたいビジネスパーソンにとっては、楽しみながら基礎を学べる良質な入門書だと思う。
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ビジネス・実用
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