小説・文芸の高評価レビュー
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その界隈では有名な家がある。三階建てのその豪邸は医者夫婦とその子どもが住んでいたはずなのだが、いまそこに自称霊能者の美女とその息子が住んでいるらしい。しかもその家は行き場のない女性を迎えてくれる、シェルターとしても機能しているそうだ。近所のひとは新興宗教の集会所のようだ、と噂していて、ご近所トラブルのあった隣の家の住人は不審な死を遂げている。滝川美優は偶然出会った女性から、その家についての話を聞いたことをきっかけに、その家の人間と関わりを持つようになる。そんな美優も、母親や義理の弟との間に問題を抱えていて……。
家族間の不和に起因する不快感が丁寧に描写される導入、(ネタバラシになるので具 -
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ネタバレまさか実際に存在した事件だったとは、思っても居らず。解剖のシーンは、文字だけで映像も何も無いのに、想像されてなかなか読むのがきついものがあったが、故に現実を知らされる。
日本もなかなかの戦争犯罪を犯してきたと初めて知れた本。
日本人の思考は、きっとそのような罪を犯してしまった彼らを庇護してしまうところにあるのでは無いか。ヒルダの「神様がこわいとは思わないのか」という一言は核心をついている。彼らは神という絶対存在が自分の上にある。自分の一挙一動を監視し、裁判を下す神という存在が。なので悪には容赦なく敵意を向けるし、善にはとことん慕う。しかし日本人には基本服従の対象がない。故に悪意を見せられても -
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えぐい。すごい本だった。。読み終わって思わず天井を見上げ唸るくらい良かった。読み応えありすぎる。ただの家事エンタメエッセイではない。
序盤は「なんだこのファンキー主婦は」と笑いながら四コマ漫画を読むくらいのテンションで呼んでいたのに後半の深すぎる貫禄のあるようなエッセイが刺さりすぎてページをめくる手が止まらなかった。「この人おもろいなー」からのギャップがすごい。とてもファンになってしまった。絶対ほかの小説を読もう。
読むか悩んでる人は最初の方のエッセイに加えて、後半の方の『モモと私』を読んでほしい。
なんでもないような日々でも学ぶことがあり笑える日に変えることができると思えました。 -
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お…おもしろかったーーーー!!!!
方舟からの十戒。
方舟の時も思ったけど、表紙の重々しい雰囲気とタイトルに反して、割と読みやすい文体と内容。
そして方舟同様、
8割くらいまでゆったりと不穏に進む展開なのに、急激にラストで見えていた景色が一変させられる。
すぐにでも2回目を読み直したくなる作品。
そして、2回目読み始めるとあまりに見え方が違ってゾワゾワします。
え、なんで気づかなかったの?という。
以下ネタバレ
方舟からの経験もあり、序盤で何となく、犯人の目星はついていたものの、
ミスリードがあまりにきれいにハマりすぎていて、あれ?今回は違う?考えすぎたか?
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これが今年一番好きかな。
シリーズ2作目だけど、前作に負けず劣らずの素晴らしい作品でした。
友人、家族、仕事、人生、そして死。
誰もが通る全ての事象に正面から向き合って、
一緒に答えを考えてくれる稀有な作品。
作品中では敵対するキャラも出てきます。
主人公のマチ先生はもちろん、花垣先生も飛良泉教授も西島先生もそれぞれに信念があり、医者としての矜持と葛藤を見せてくれるから誰も憎めない。
繋がりって大事。
誰かのことを考えるって大事。
誰かのことを大切にするって大事。
語り部は穏やかだけど、秘めたものはめちゃくちゃ熱い素敵な小説でした!
誰かの役に立てるように仕事頑張ろう!!