小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
多様性という言葉を多用している世の中や人々。本当にこの意味を理解して受け入れて発信したり受け入れたりできている人がどれだけいるだろうか。
自分もその一人。深く考えず、なんとなく多様性っていいよねと漠然と思っていても、自分の知らないところで枠を作って周りに蔓延っている常識の中で生きて、その枠から外れていたり、外れそうな人とは距離を置いたり、
朝井リョウは三作目だが、どの本も価値観や多様性や、一見綺麗に見える言葉の奥底を紐解いてくれるような作品が多く、
気がついたら自分は周りの環境の中で生きているんだと思い知らされる。
世界への視野をグッと広げてくれる、別の角度の思考を提供してくれる感じがこの本も -
Posted by ブクログ
古典部シリーズや小市民シリーズみたいな感覚で読み始めたら、最後にズドンとものすごく重たい話だった。
「ユーゴスラビアってなんか戦争とかしてた辺りだよね」くらいの知識とも呼べない知識しかなく、調べながら読んだ。
“なんか戦争とかしてた辺り”と思ったことが、読後すごく恥ずかしく感じた。
たった一人でも大切な人がいるだけで、何もできないけど、だからこそ心乱れる気持ちを忘れずにいたいと思う。
今だって世界のあちこちで、戦争や紛争が日常の場所があって、それでも日本で知るニュースでは「まだ戦争やってんのか」と感じる程度。
大人になると仕方ないで済ませてしまうこの気持ちを、10代のひたむきな目線で感じられ