小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ひとつの問いを丁寧に掘り下げていく読書体験でした。主人公と先生の対話を追ううちに、価値観を考え直す良い機会になったと感じます。
物語は非常にシンプルですが、これは「ぼく」が先生から受ける授業こそがテーマなのだと理解しました。秋山先生とのやり取りは、まるで良識ある道徳の授業を受けているようで、もし中高生の頃に読んでいたら人生観が変わっていたかもしれないと思うほど印象に残りました。
「ぼく」が小学生とは思えないほど思考が成熟している場面もありますが、これは先生を通して読者自身に問いかけているのだと感じられます。自分ならどう考えるか、どこまで他者を理解できるのか──そんなことを考え続けてしまう作 -
Posted by ブクログ
ネタバレ乱歩作品を初めてちゃんと読んだのがこの本。
江戸川乱歩ってこんな面白かったんかい! と知りました。
『人間椅子』最初は泥棒のためってのが生々しいね。「な〜んだ☆」ってオチ……のようにも見えるけど、何でこの家のことをここまで詳しく知ってんだ、と思うとゾワッとする。椅子をどこで買ったとか。書斎の窓に撫子の鉢植があるとか。ガチやん。
『心理試験』『屋根裏の散歩者』も好き! 犯人側から描く話(倒叙ミステリ?)すげ〜〜〜好き。しかもいたしかたなく殺人しましたとかでなく、独善的思考やピュアな好奇心が発露なところがいい。これぞ人間の狂気。
『赤い部屋』どんな方法で「善人のフリをした完全殺人」をするのか -
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Posted by ブクログ
パン屋の謎解き第二弾!
前作に引き続き、パン屋『ノスティモ』を通して起きる日常のちょっとした謎解きミステリー。
パン屋にちなんだ各章のタイトルも絶妙にいい。
また、主人公の小春を凌ぐ周りのキャラの濃さがまた味わいを出している。小春はミステリーオタクでもなく、デビューしたての現役大学二年生の漫画家で一見頼りなくも見える。しかし、小春は周りに振り回されながらも、最後にはしっかりと名探偵役を演じる。また、パンに関するうんちくも勉強になる。
本書の中では、フレンチトーストの章が面白かった。落ち込む小春、恋愛祈願のお初天神、常連のおじさんと高ニ男子からのナンパ、“やっさいもっさい”(笑)、などなど -
Posted by ブクログ
1回目読んだ時ももちろん素敵な物語だけど、2度3度と何度も楽しめて、読む度に違う読み方ができるんだろうな
最後のエピローグで綺麗に、全部のエピソードの主人公たちが出てきて、この人はこの人で、この関わりがあって、ってこの本一冊を全て思い返しながらもう一回ページを戻りながら読んだ
物語の構成、アイデアにあっぱれ、、
自分に刺さる言葉、大事にしたい言葉もたくさんあった
絵のモデル、絵にふさわしい額縁を作る職人、絵が飾られているカフェ、画廊で働く人、それを描いた画家、一つの絵を介してこんなにたくさんの人々が関わっていて、その人たちのそれぞれの人生、そして、この絵が見てきた物語
画家が亡くなったとしても