乳と卵

乳と卵

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

2008年の第138回芥川賞受賞作! 娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取りつかれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった傑作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    乳と卵
  • タイトルID
    :
    282408
  • ページ数
    :
    133ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年09月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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乳と卵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とにかく文体が良い。が、これは自分と相性が良かったからで、合わなかったら振り落とされていただろうな。

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    『夏物語』を読むのに読み直した。
    ちちとらん。
    音だけだと父と乱かなぁ。
    男っぽい響きのタイトル。
    父と蘭(名前)とかもあり?
    だけど実際は乳と卵。
    豊胸と生理、母娘関係。
    初めて読んだ時、さほど面白くはなかったきがしたのだけど、今読むと面白かった。
    落ち着いて人に興味を持つきになれば持てる様にでもなったのだろうか。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    長っ、ていう文章はそれでも読みやすい。すらすら入ってくるのは著者と自分のリズムが合うからなのか、単純に口語に近いからなのか。

    自身の性(とそれに付随する身体)に社会が貼り付けた役割に対して嫌悪感を抱いている緑子。女性の身体の中には、生まれる前からたくさんの卵子がすでにあるらしい。
    考えは煮込まれていって反出生主義的な考えにまで至っている様子。

    母・巻子は、いくつも仕事を掛け持ちして緑子を養っている。スナックでの仕事ではお酒をお腹いっぱい飲んで、客の相手をする。ママからも足元を見られて雑用まで押し付けられるが、それで給料が上がるわけでもない。決して裕福ではない暮らし。
    そんな中、豊胸手術をすると言い出す巻子。体にメスを入れてまで大きくしようとする胸は、緑子が生まれたことによってなくなったもの。それを取り戻したいのは何のため?男を喜ばせるため?
    母が、自分を(そして緑子を)捨てた男に会いに行った夜、緑子は泣いて問いかける。冷蔵庫から取り出した卵を手当たり次第に潰して、自分を汚しながら。

    0
    2026年06月21日

    Posted by ブクログ

    母娘もの?ガチでおもろい。
    夏休みの間、姉巻子はその娘緑子とともに、はるばる関西から東京に住まう私のアパートへ泊まりに来ることになっていた。豊胸手術について饒舌に語る巻子、母のその様子に言い得ぬ不安感を覚えている緑子、噛み合わないふたりを観察する私。みたいな話。
    地の文にもわたる関西弁が良すぎてすぐ読み切ってしまった。クライマックスの心情吐露シーンが、内容は本当に辻褄があっているんだけど、ビジュアルを想像するに派手でえらいこっちゃすぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。たぶん楽しみ方は間違っている。大人になるとは、とか、ジェンダーとは、みたいな論点があって面白かった。途中で出てきた、ツイッターでよく見るジェンダー論大喧嘩みたいのがめちゃくちゃ面白かった。関西弁はやっぱり面白い。
    面白かった。

    0
    2026年05月13日

    Posted by ブクログ

    句読点改行が少なくいかにも純文学という印象ではあるものの、内容がとても勢いがあって面白かった。

    女性として身体に向き合う三人の視点。
    ああそうだ、わたしも初めて生理になった時は怖くて泣いてたなぁと思い出した。どうしようもなく、抗いようもなく変化していく身体に心が追い付かない。言葉に出来ない、うまく生きられない心象が見事に描かれていてリアルだけど瑞々しいなと思った。

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    勢いがすごかった。
    「ほんまのことなんてないこともある。」
    夫の言ったそれらしい言葉を全く理解できなかった人物がこれを言うところがすごく好き。
    確かにみんな「ほんまのことは必ずある」と思って生きてるような気がする。
    一緒に載ってある短編も、人が勝手に思い描いてる線を飛び越えてみる主人公の話。面白かった。

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    表題である『乳と卵』、『あなたたちの恋愛は瀕死』、2編の短編作品。
    どちらも小説というより詩に近い作品かもしれない。「女性であること」の嫌な部分やグロテスクさを濃縮還元したジュースのような。

    『乳と卵』は口語の関西弁で書かれていて、若干の読みにくさはあるのだけれど、口語体であることで登場人物をよりリアルに感じられた。事態の深刻さの割に語り口はやたら軽妙なところが面白くて癖になる。
    『あなたたちの恋愛は瀕死』は、主人公の見た目を想像するとかなりおぞましい姿になって怖かった。

    川上未映子さんの作品は初めてだったが面白かった。また別の作品も読んでみたい。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    ずーーーっと話し口調。関西の方言で綴られている一人称視点での話し口調が、読みづらいのに読みやすいというすっごく不思議な感覚。そして情景の描写がすごい。空気感や匂いまで感じてくるように思った。

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    パキッとした対立構造と、思考の流れをそのまんま書き記したような関西弁の文体とのアンバランス感が何とも不思議な体験。玉子割りというなんらかの儀式性を帯びたイベントを経て緑子は成長したのだろうか。だとすれば巻子の方は?豊胸手術はどうするのだろう。モチーフとして豆乳が出てくるが、あまりエピソードとして膨らまずに、読者を突き放すばかりだ。

    0
    2026年07月31日

    Posted by ブクログ

    あえて整理せず、頭の中の思考のログをそのまま反映させたような文章。読みづらいのに読み進めてしまう不思議な魅力があった。

    女性としての体を取り戻したいという衝動は、欲求とか下心とかではなく、もう制御の効かない動物としての本能に近いものなのかなと感じた。
    あらゆるものに関して「ほんまのこと」は意外と存在していなくて、普段の自分の行動も、大切にしている拘りも、理由づけがされないまま出力されている。









    P.S.
    どこかの記事で読んだか動画で見たか忘れたが、椎名林檎の作品について
    「椎名林檎の本質は女じゃないと理解できない。男がいくら考察を重ねようが研究しようが、女という性の根源の体現者である椎名林檎の作品を男が根元から体感するのは不可能だ(意訳)」
    的なことをおっしゃっている方がいた。
    『乳と卵』もそういう作品のひとつなのかもしれない。私がいくらこれを読み返そうがどれだけ調べ上げようが、真にこの作品を理解することはできないかもしれない。悔しいけれど。

    0
    2026年07月30日

乳と卵 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    乳と卵
  • タイトルID
    :
    282408
  • ページ数
    :
    133ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年09月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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