【感想・ネタバレ】乳と卵のレビュー

あらすじ

2008年の第138回芥川賞受賞作! 娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取りつかれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった傑作。

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Posted by ブクログ

『夏物語』を読むのに読み直した。
ちちとらん。
音だけだと父と乱かなぁ。
男っぽい響きのタイトル。
父と蘭(名前)とかもあり?
だけど実際は乳と卵。
豊胸と生理、母娘関係。
初めて読んだ時、さほど面白くはなかったきがしたのだけど、今読むと面白かった。
落ち着いて人に興味を持つきになれば持てる様にでもなったのだろうか。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

長っ、ていう文章はそれでも読みやすい。すらすら入ってくるのは著者と自分のリズムが合うからなのか、単純に口語に近いからなのか。

自身の性(とそれに付随する身体)に社会が貼り付けた役割に対して嫌悪感を抱いている緑子。女性の身体の中には、生まれる前からたくさんの卵子がすでにあるらしい。
考えは煮込まれていって反出生主義的な考えにまで至っている様子。

母・巻子は、いくつも仕事を掛け持ちして緑子を養っている。スナックでの仕事ではお酒をお腹いっぱい飲んで、客の相手をする。ママからも足元を見られて雑用まで押し付けられるが、それで給料が上がるわけでもない。決して裕福ではない暮らし。
そんな中、豊胸手術をすると言い出す巻子。体にメスを入れてまで大きくしようとする胸は、緑子が生まれたことによってなくなったもの。それを取り戻したいのは何のため?男を喜ばせるため?
母が、自分を(そして緑子を)捨てた男に会いに行った夜、緑子は泣いて問いかける。冷蔵庫から取り出した卵を手当たり次第に潰して、自分を汚しながら。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

母娘もの?ガチでおもろい。
夏休みの間、姉巻子はその娘緑子とともに、はるばる関西から東京に住まう私のアパートへ泊まりに来ることになっていた。豊胸手術について饒舌に語る巻子、母のその様子に言い得ぬ不安感を覚えている緑子、噛み合わないふたりを観察する私。みたいな話。
地の文にもわたる関西弁が良すぎてすぐ読み切ってしまった。クライマックスの心情吐露シーンが、内容は本当に辻褄があっているんだけど、ビジュアルを想像するに派手でえらいこっちゃすぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。たぶん楽しみ方は間違っている。大人になるとは、とか、ジェンダーとは、みたいな論点があって面白かった。途中で出てきた、ツイッターでよく見るジェンダー論大喧嘩みたいのがめちゃくちゃ面白かった。関西弁はやっぱり面白い。
面白かった。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

なんか夏物語読んでたけどこれ読んでなかったかもとか思って買ったけど絶対どっかで読んでた、か持ってた、文体が本当に好きでずっとするする読める、けど最後飛行機の中で読んで涙止まらなくて変な感じの耳を持って着陸した。

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2026年03月27日

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ネタバレ

緑子が怒るシーン、胸がギュッてなった泣
家庭環境に恵まれない母子の話で暗くなっちゃいそうなんだけど、緑子の無邪気で面白い日記が挟まることで緩和されてたし微笑ましさすら感じられた。卵割るシーンは、滑稽なんだけど、生まれてこなきゃよかった、みたいな感情とリンクしてる感じがして少し苦しくなった。。

2個目の話、面白すぎる笑

川上未映子さん、女性ならではの感情とかを書くのが上手な方だな〜

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

パキッとした対立構造と、思考の流れをそのまんま書き記したような関西弁の文体とのアンバランス感が何とも不思議な体験。玉子割りというなんらかの儀式性を帯びたイベントを経て緑子は成長したのだろうか。だとすれば巻子の方は?豊胸手術はどうするのだろう。モチーフとして豆乳が出てくるが、あまりエピソードとして膨らまずに、読者を突き放すばかりだ。

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2026年07月31日

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あえて整理せず、頭の中の思考のログをそのまま反映させたような文章。読みづらいのに読み進めてしまう不思議な魅力があった。

女性としての体を取り戻したいという衝動は、欲求とか下心とかではなく、もう制御の効かない動物としての本能に近いものなのかなと感じた。
あらゆるものに関して「ほんまのこと」は意外と存在していなくて、普段の自分の行動も、大切にしている拘りも、理由づけがされないまま出力されている。









P.S.
どこかの記事で読んだか動画で見たか忘れたが、椎名林檎の作品について
「椎名林檎の本質は女じゃないと理解できない。男がいくら考察を重ねようが研究しようが、女という性の根源の体現者である椎名林檎の作品を男が根元から体感するのは不可能だ(意訳)」
的なことをおっしゃっている方がいた。
『乳と卵』もそういう作品のひとつなのかもしれない。私がいくらこれを読み返そうがどれだけ調べ上げようが、真にこの作品を理解することはできないかもしれない。悔しいけれど。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

2008年に芥川賞を受賞した「乳と卵」を約10年経ってリメイクしたものが「夏物語』で、私はそちらを先に読んでいたので、内容はわかっていたけど、今回の方が読みやすかった。
評価が完全に二分する作品らしいけど、私は好きだ。
感想にはならないが、
わたしたち女の思考ってこうなんだ。ぐるぐるとめどなく頭の中のおしゃべりは続くよ。

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2026年05月27日

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『乳と卵』 川上未映子

「ほんだら生まなんだらよかったやん、お母さんの人生は、あたしを生まなんだらよかったやんか、みんなが生まれてこんかったら、なんも問題はないように思える、うれしいも悲しいも、何もかもがもとからないのだもの。」

多様性が叫ばれる時代に生まれた。
いつのまにかテレビのコンプラはすごく厳しくなって、昔のように父親が笑いながら「これ見ぃ」っていう顔が見れなくなった。
整形は悪ではなくて、同性を好きになってもおかしくなくて、離婚も悲しくて悪いものではない。
そうとでも言わないと、なんだか、疎外感を覚えてしまう。そんな時代。

この作品もそうなのかな、と最初は思った。
だけどもっと、「多様性」を正しいと思わなくて良くて、リベラルで良くて、なんというか、私らしく居ていいのかなって。

私はそのように受け止めた作品です。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

著者らしい美しい文体の中に葛藤や反目が赤裸々に描写されていてとても良かった。ただ、夏物語をこの前に読んだのは明らかなミス…

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2026年04月14日

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ネタバレ

縁子が玉子を自分に向かって叩きつける場面が印象的でした。なぜ川上さんは、縁子が自分に叩きつけるものに玉子を選んだのか、理由があるようで考えてしまいます。縁子は自身の体内にある卵子について、「かきむしりたい」「ぶち破りたい」と日記に書いており、玉子はそのように縁子が厄介に扱った卵子と関連があるような気がします。その一方で、作中では「玉子」と「卵」で表記を変えていたりして、やっぱりなんの関係もなかったのかな、、、?と思ってしまい、謎のままです。

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2026年03月23日

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去年の今頃、男性である私の乳房が膨らみ、痛みを伴うしこりが生じた。乳がんを疑いパニックになりかけたが、乳腺内科で薬の副作用による女性化乳房と診断された。
ごく最近無事完治したものの、普段から自分より相手の乳房のことばかり考えてきた人間にとって、「女性らしい外見」としてシンボリックな膨らんだ乳房を自らが持つことは想像以上の違和感とストレスを覚える経験だった。

本作の登場人物である、豊胸手術を受けようとする母親と初潮が来て生命を育める身体になることを恐れる娘。それぞれ女性の外側と内側のシンボルの存在を象徴する彼女たちの関係性は、終盤の「玉子のシーン」で変化する。それが「女性である」ということ、また「女性として生きていく」ということそのものに対する肯定のメッセージであるのかなと解釈した。

…とかなんとかそれっぽい事を書き連ねようとしたが、やっぱり諦めた。私は今作を高く評価しますが、正直にいうと女性作家が女性の身体について書いた作品は完全には理解できません。できるわけがありません。だって女性だった事がないのだもの。それでも理解しようと努めることと、理解できたなどと思い上がらないようにすることは、大好きな読書を楽しむためにも固く自分に課しています。

余談。今作が芥川賞を獲る際の選考会で、村上龍は今作を推す一方で石原慎太郎は全く評価しなかったという。まあそんな感じはしますよね。

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2026年03月23日

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登場人物各人の感情を、すごくざらざらと、直接表現しているから、
人の『本心』
と、
「こう考えるべき」という社会の模範的な思考に促された本心のつもりの『実際に表出した感情(他者から読み取られる感情)』
が同時に登場する。自分でもたまに嫌気がさす小さな二面性をひとつの話にしてもらえて、
「自分だけでは無いのかもしれない」と思った。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

切実な女性性。女性の生々しい、葛藤とも言えないようなドロドロしたものを、ここまで鮮やかな言葉たちで描くのは、すごいな。
本当のことを言ってと繰り返すシーンで泣けた。
本当は、たぶん、娘は母が大切なだけ。母も娘が大切なだけ。
本当はみんながみんな幸せならいいと思ってるはずなのに、違う人間ゆえに、そんなシンプルな気持ちに辿り着くまでに、あまりにも遠回りをしている人たちのように見えた。

「テレビの中からの笑い声の粒が枠からこぼれてこちらに届くまえにしゅっと蒸発するのが見えるよう、」とか、
「一人が通ればそこは埋まってしまう細長い階段を」
とか
好きなフレーズがいくつかあって、メモした。

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2026年06月10日

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「最大の事なかれ主義よ。そりゃあまともな本も読めなくなるわよ。だってなんにつけたって関係性において努力するってことを知らないんだもの。」

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2026年08月07日

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女性の思考という感じ、正解を明示せずニュアンスで会話が進む感じ、区切りがなくタラタラと溢れてくる言葉をそのまま書き起こしているような。私も小さい頃には初潮を喜ぶ文化や、胸が大きいことを善とする風潮に疑念を抱いていた。緑子は読んでいる感じ中高生のように思えた。

男友達と女性に生まれて良かったことを考えたことが最近あり、記憶を抜いて生まれ変わるなら迷わず男を選ぶだろうと思った。処世術や空気感を学び直すことはもう面倒だと、内心感じているのかもしれない。

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2026年08月04日

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あまり純文学は読まないので、新鮮な感覚で読むことができた。口語?、思考?がそのまま文章になっているのが、珍しいなと思い面白さもあった反面、読みづらいなと感じてしまった。

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2026年08月01日

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ネタバレ

この、絶対スッキリ解決しないだろうという感じ、文学だわ。芥川だわ、と思いながら読むと、思わぬところから卵が出てきて、ああ、そういう意味での乳と卵なのねと納得したりするのだけど、でもやっぱり解決とはいかなくて、でも仄暗い、小さな台所についた蛍光灯の明かりくらいの明るさの、希望というものが、あたりを包んでいるようなそんな不思議な温かさがあった。

と、分かりやすいけれど長い不思議なリズムの文章が、読みにくいような、心地いいような、ということで、感想も早速それに引っ張られてしまうのであります。

個人的には、乳と卵、で、終わらせて欲しかった。2話構成と知らなくて、彼女たちの先の未来の話があるのかと期待してしまった。
知り合いの親子に重なって、幸せになってほしいとつい願ってしまった彼女たちだったので。

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2026年06月29日

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作者の文体がすき。女同士のごちゃごちゃ、どーでもいいけどほっとかれたくない情景が目に浮かぶようだった。面白いというより、3人の人生気になるなぁという感じ。

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2026年06月20日

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女性ならではの話が関西弁で勢いよく綴られていく。

年代によって悩みが異なり、それをお互い隠したがるから、余計に理解できない。そのせいで関係も悪化する。

似たようなことって周りにも起こりうる。
そんな時は西武ライオンズの今年のスローガン、「打破」でいこう。本作もそのパワーは負けてないと思う。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

すごく生々しかった。
女性が抱える、女性ならではの悩みが生々しく描かれている。女性は男性よりも身体的な成長が早い。成長に合わせた身体的な変化も特徴的(表現合ってるのかわからんけど)。生理とか胸の成長とか。特に緑子の身体と心のギャップから生まれる疑問や感情に、「ほぇ〜」ってなってた。そらそうよなぁ。自分で自分のこと気持ち悪いって思う時期絶対あるやろうなって思った。
豊胸を考えてる巻子がホステスっていうのも絶妙。女性の行動心理は男性精神のうえに立ってるんやろか。いくぶん生きにくいやろうな、、って。他人事のような感想超えて、もはやそれを理解しようとまで思えた。最後はハッピーエンドやったと信じてる。緑子話せるようになってよかった。
もう一つの話は、バッドエンドやろうな。恐らく最後、女は死んだと思う。百貨店と本屋の対比、光の対比、形(本屋と百貨店の鏡)の対比がおもしろかった。思い込みの理想と現実。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本の薄さから読みやすいと思ったら、読点だらけで、句点のない文章が本いっぱいに詰まってて、戸惑いました。改行もほぼなし。でも、慣れると頭には情景が浮かぶ不思議な文章です。独身の主人公、豊胸を考えている主人公の姉、しゃべらなくなった姪っ子。これは母娘の物語なのか、女の物語なのか、わからなくなりました。三宅香帆さんは母娘としてあげられていたけれど、意外にさっぱりしてるんですよね、この母娘。卵を頭にぶつけ合うという謎の心理戦(?)は、床掃除がとても心配になりました。芥川賞、ふーむ、不思議。豊胸は怖いです。

でも、娘は生理を隠そうとしたり、母娘の軋轢があの卵合戦で解消されたとは、なんか納得ができない。もっと描くべきことがあった気がする。もっと深いドロドロとした感情の応酬があってもよかった気がする。結局、なんで母が豊胸をしたがったのかの理由が明確じゃないんだよね。そこまで知りたかったのかも、私は。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

変な小説。
エピソードトークを喋りかけられてるような、話のその場面に実際にいて脳内を覗いているような、不思議な文章。ふんわりしているので、女性が生まれながらにして背負う重たくしんどい宿命のことをテーマにしても軽快に受け取れる。
短編の『あなたたちの恋愛は瀕死』が面白い。やるせなさが好き。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

少し難しく、登場人物の感情がとりとめもなく書かれていて読みづらい点もありましたが面白かったです。緑子のやるせなさに共感できました。

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2026年05月12日

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ネタバレ

思春期に入った女の子が、体の変化に戸惑い嫌悪し、自分のこころは体という入れ物に入ってるだけと感じている。一方、シングルで育てている母親もなぜか豊胸手術をしようと企てる。ままならない境遇を、この体がもっとこうだったら違う人生になるかもと期待してか。それにしても、この娘が賢い。声を発しなくなったのはなぜか。読後感がよい。母子に幸あれ!

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2026年04月30日

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東京に住む妹の所を訪れた姉とその娘が営む夏の3日間。何故か豊胸手術に取り憑かれている母と思春期の娘の関係が痛々しく切なかった。独特の文体で読みにくさはあったが段々慣れた。女性のからだの真髄を探るチチとラン。なるほどと思う事も。熱さのある作品。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

私も10代前半で「女性になること」への抵抗感を感じていた。初潮が来ると赤飯を炊くという慣習も意味わからなかったし、身体の変化にもついていけなかった。そのときうまく言葉にできなかった苦しさが、緑子の一言ひとことに詰められていた。正直決して読みやすい小説ではなかったが、その読みにくさこそが、今まで誰も正しく表現できなかった、女であることの苦しい感情たちを見事に表現していた。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

なんだか不思議な感覚がじんわりくる小説でした。

言葉での表現があまり得意でなく、良く観察し、独特の感性で物事を感じとるタイプの人たち。
芸術的なセンスが強くて、真っ直ぐな心を持ってるから世の中を上手く泳ぎことが苦手でちょっと生きづらそうな遺伝子を持つ人たちかな。って思いました。
若い緑子は思春期に入りこれから色々と戸惑うだろう。
でも卵かぶり事件で母子の絆が再確認されたのかな。
このシーンは笑えてしまった。どこの家庭でもありそうな思春期の子とのぶつかり合い。それをこの家族は殴り合いや、言い合いではなく、卵かぶりでしたのだなあ
彼らは本当に個性的で平和的で、独特の魅力を持つ人たちだ。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

ふわふわでいてどろどろな、女の一部をゆっくり咀嚼して飲み込んだような読後感。独特な文体と浮遊感のあるストーリーで、女の奇妙で歪な部分を丸ごと食わされたかのようだった。

女は女を嫌うのに結局はどこまでも女なのだと思わされた。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ


基本的には主人公の心の語り+登場人物のセリフ+緑子の日記で物語が進む。文章は一見読みづらいが、主人公の思考がそのまま頭で再現されるので感すんなり頭にはいってくるし、リアリティがすごい。思考を追体験してる感覚になるのが面白い。

あと、描写がすごくリアル。生理の描写もあるあるって感じだし、巻子や緑子もこんな人いるよねと目に浮かぶ。個人的には銭湯の描写が好きだった。

よくいる中年女性の描写がリアルだからこそ、巻子の抱えている悩み・問題や、緑子との関係性のネガティブさが際立つ。そして、まったくイコールではないにせよ、普通に暮らしているように見えるそこらへんの人たちも、何かしら悩みを抱えているんだろうなとも想像した。

緑子の日記もとてもよかった。緑子はよく考えている。私は子供の頃、こんなに物事を疑ったり考えたりしてこなかった。緑子の思考を通じて、昔の自分の思考を追体験することができた感じがした。

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2026年07月06日

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