あらすじ
謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディション。孤島で開催される最終審査に集まったのは、クイズ大会で敗れたリベンジを誓う高校生コンビの想空と七色、9年間オーディションを受け続ける真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。しかし夢をかけた合宿は、常軌を逸した悪夢へと変わるーー。
謎を解いた先に待つのは、絶望か、希望か?
感情タグBEST3
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最初は主人公のはしゃぎっぷりが、受け入れがたかったが、最後、犯人にナイフ向けたのはとても良かった。
トリックは大掛かりではないが、納得感がある。
動機と物的証拠を別々の探偵が解くのも新しい。
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孤島での謎解きアイドルのオーディションという設定に、「金子玲介作品なら一筋縄ではいかないだろう」とワクワクしながら読んだ。
どんな展開になるのか……と引き込まれ、読みやすい文章のおかげで一気に読み終えた。
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タイトル名にあるクイーンとアリスは早い段階で作品中に登場するのに、なかなか殺人に行き着かないから、実際に事件は起きないのかと読み進めていきました。半分くらいで、ようやっと本編に入りました。探偵と助手が2組出てきたら、勝負してどちらか一方が謎解きして解決すると予測されます。しかしこの作品では動機を解決する組と、現場を解決する組に分かれ斬新だと感じました。それで終わりかと思いきや、ちゃんと最後まで伏線回収がありました。
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前半はクイズに参戦するアイドルたちのオーディションの話。実際にクイズが出題され、早押しで回答するスタイル。最後まで聞いても全然分からない問題文が多数。「クイ研」の2人が、周りをかえりみることなく2人の世界で争っているのが楽しかった。もともとクイズ番組は好きだし、それに回答していくアイドル候補たちというストーリーが良かった。
そして後半は本のタイトルにもあるとおり、本当に殺人が起きてしまう。全く緊迫感のなかった前半に比べ、一気に緊張感が走る…と思っていたが、そうでもなかった。七色のキャラクターのせいだろうか。
殺害されたのが私の中では意外な人物だったのもあって、七色や真昼がどう犯人にたどり着くだろうかとちょっと頼りなげなこの探偵たちに期待しながら読んだ。なかなか捜査は難航していたようで、大変そうだった。
結果、見事犯人も言い当てられた訳だが、どうにも犯行が雑じゃないか?そこはイマイチ気に食わなかったな。
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面白かった!
謎解きアイドルのオーディションを勝ち抜いてきただけあって、クイズは得意。だけど推理はしたことない。
そんな素人探偵の想空(そら)&七色コンビ、真昼&瑠璃コンビの二組が、素人丸出しで事情聴取していく様子が面白い。
いきなり怪しい人に「あなたが犯人ですよね?」と怪しんでいることを教えてしまったり、「犯人を追い詰めるってどうやるの?」と戸惑ったり、とにかく謎解き以外の部分はポンコツ。
そのギャップが面白い。
最後の種明かしの部分は胸糞悪かったけれど、終章の会話で救われた。
良いお友だちができてよかった!
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今嵌まっているんですよね、クイズノックさんに。競技クイズの面白さを知り、確定ポイントでの早押しについてなんかも推理の一環として解説されれて非常に興味深かかった。
謎解きがあるのも楽しめた!
金子令介さん、会話多めで読みやすい。
ただ、七色ちゃんのキャラがちょっと好きじゃなかったかなぁ。でもそこもちゃんと皆に怒られてたからヨシ。
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個人的には「孤島のクローズドサークス系のミステリー小説が苦手なのに最後まで読めた」「蘊蓄が入るミステリー小説は嫌いなのに面白かった」「なにより、文体が好き」なので、思いの外大満足だった。特にクイズや謎解きがちゃんと犯人捜しに貢献してるところ。最近のミステリー小説って読者放置の蘊蓄披露して終わりみたいなのありません……?それがないのですごくうれしい。あとやっぱり文体。こういう文体好きなんです。好みの話ですが。読んで良かった。
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最近の若手の作家にはこう云う今までにない話を産み出せる力を持ってる方が結構いて、新たな驚きを覚えることがあるが、この金子さんにも感心する。目の付け所が凄いわ。でも、クイズの話は少ししつこい。あと、七色ちゃん、うざい!
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絶海の孤島で行われる「謎解きアイドル」の最終オーディション。個性豊かな参加者たちと、何か怪しい雰囲気をまとう運営者たち。
何も起こらないわけがない。
2組の探偵コンビによる解決編を読むと、張り巡らされていた伏線の数々に圧倒される。
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『アイドル×クイズ×クローズドサークル=奇想天外ミステリ』
謎解きアイドル“Queen & Alice”の最終オーディションに集まった、8人の候補者と7人のスタッフが孤島で繰り広げる素人探偵ミステリ。会話劇を中心に個性的な登場人物たちがてんやわんやする、金子先生らしい奇抜な作品である。
前半はオーディションパート。歌やダンスのレッスンから、競技クイズやひらめき系の謎解きを通して登場人物たちの人柄が描かれる。後半からは事件が発生し、満を持して探偵パート。終盤から一気に物語が動き出す構成だ。このクイズからの探偵の流れは、小川哲さんの「君のクイズ」を彷彿とさせるような非常にワクワクさせる展開であった。違和感がしっかり伏線となっているところが良き。
一方、気になる点もいくつかある。全体的にスロースターターな展開で、第一の事件が発生するまでが長い。そのため、後半に起こるいくつかの事件についてはやや唐突感が否めない。ここまで引っ張るのであれば、●さずに犯人・被害者vs探偵の構図で悪事を見破る展開でも良かったと思う。第二の事件も不意打ちすぎて、置いて行かれた感があった。(個人の感想です)
とは言え、メタ的な展開で伏線をしっかり回収していくのは、さすがメフィスト賞作家。臨場感あふれる独特の文体や、躍動するポンコツなキャラクターたち。劇場型でコメディタッチな作品には新しさと挑戦を感じる。本書でデビューから5作目。今のところすべて読破しており、今後も新作が楽しみな作家の一人である。
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「孤島に変な館とか、殺人起きるの確定っしょ!やべぇ上がる!クソる!こういうのまじれてた!誰か殺されたらさ、あたし探偵やっていい?想空が助手ね」
「不謹慎だから」
「いやいや、この状況で殺人起きないほうが不謹慎っしょ」
「話はぜんぶ聞こえてた。要は、重海くんが仕掛ける謎とは別に、予期せぬ殺人が起こったんでしょ。せっかくだから、犯人、みんなで推理しようよ。九時からボイトレだっけ?あれ、なしにしよう。今日の予定は、ぜんぶ変更。犯人を言い当てた人は、確実にアイドルとしてデビューさせてあげる。ぴったりじゃない?謎解きアイドルのオーディションに。こういうの、ずっと僅れてたんだよ。ボクが用意した孤島の館で殺人が起きるなんて、夢のようだよ」
「そういうことに、なったのかと」
「そういうことって何?どういうこと?」
「だから、聖来さんが殺されて、あぁ、そういうのもありなんだ、って」
「お願い。分かる言葉でしゃべって。意味が分からなすぎて、頭が割れそう」
「だって、鯨井さん、昨日言ってたじゃないですか」
「何を」
「『どんな手を使ってでも、生き残って。この合宿が終わったとき、残っていた人が、合格』って。それで、聖来さんが死んだから、わたしも生き残るために、誰か殺さなきゃ、って」
「わたし、虫とかぜんぜん、殺せるタイプなので。だから、人も頑張ればいけるかな、って」
「生き残るために、誰かを殺さなきゃと思ったとして、なんでそれが、真昼だったの?」
「それは、真昼さんがいちばん、」瑠璃ちゃんが、急に照れたみたいに、おでこを掻く。「許してくれそうだったので」
「許さないよ?すみません殺しちゃいました、って言われて、許してくれる人、この世にひとりもいないよ?」
「わたしが代わりにノックしましょうか?」
「いや、ノックだけ代わってもらっても、意味ない。そこから先が問題だから。ノックは別に、やろうと思えばできる」
「できるなら、ノックしましょうよ」
「いや、だから、ノックの向こう側にあらかじめ心の準備が必要だから、まだできない。今、準備中だから。準備を進めているから。もう少しだけ待って。今、大急ぎで、準備してるから」
「とりあえずノックして、それから準備したらいいんじゃないですか?」
「だから、ノックしたと同時に、もう次の、会話するという工程が来ちゃうから、できない。そこはセットだから。全部の準備を終えた上でノックしないと、間に合わないから」
「すぐ出ないかもしれないじゃないですか」
「すぐ出るかもしれないから。準備って、そういうことだから。発生しうる全てに備えることが、準備だから。すぐ出る前提で準備しとかないと、準備していることにならないから。それが準備だから」
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孤島でのアイドルオーディションという設定には既視感があるが、候補生たちのキャラが立ちすぎていて目眩がする。
途中でクイズや謎解きが出てくるのは楽しい。
クローズドサークルものではあるが、定型をずらしてきていて面白い。
候補生たちが起きた事件を推理することになるが、手がかりが限られていて、(ミステリのお約束にしても、)これもまた謎解きの延長という感じで、とことん作り物めいている。
なお、殺人事件が起きているのに警察をすぐには介入させない(真の)理由がラストで判明するが、その小ささに脱力する。
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謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディション、孤島で開催される最終審査。クローズドサークル定番のようなお膳立て。なんですが、登場人物のコミカルで軽快なやり取りが続き、クイズに関する話も多いので、ミステリーは忘れて楽しめる。
でもちゃんとミステリーでした。最後まで目が離せない。
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コミカルな会話が楽しすぎ! 変態さとキュートさが交ざるアイドルミステリー #クイーンと殺人とアリス
■あらすじ
競技クイズが特技の女子高生、麻木想空と佐藤七色。クイズ大会で夢破れた二人は、謎解きアイドルのオーディションに応募する。そこには長年アイドルになれない石崎真昼、元バンドマンの志村聖来など、若い女性たちが参加していた。最終審査の孤島、帽子島に訪れる彼女たちだったが…
■きっと読みたくなるレビュー
金子先生がまたやってくれましたね~。独特の発想、コミカルな会話が楽しいミステリー。本作はクローズドサークルの孤島本格もので、さらに競技クイズや謎解きのエンタメも入ってる豪華版です。装画のイラストも可愛いし、つい手に取ってしまいたくなる一冊ですね。
物語はクイズが得意な麻木想空と、アイドルオーディションに落ちまくってる石崎真昼の二人の視点で進行。アイドル候補生たちは孤島に集まり、プロデューサーやカメラマンなど運営とともに、最終オーディション合宿が行われてゆく。
とにかくキャラクターがユニークで魅力的なんですよね~。まず想空と七色のクイズ研コンビが尖り過ぎで惚れちゃう。二人の会話がウィット&エスプリが効いてて最高におもろい!キュートすぎるでしょ。
二人の会話をずーーーーっと見ていたくなるんだよな~。これまでの作品も金子先生は会話シーンが上手なんですが、本作でも強みが輝いてましたね。
そして前半おとなしかった真昼も、後半からは踏ん張りを魅せてくれる。候補生たちと交流を深めるうちに、これまで本気になれなかった自分自身を越えていくんすよ。これが結構カッコ良くてさー、なんかもう娘を見るような親目線になってしまいましたね。
さて本作の謎解き、当然事件が起こるんですが果たして犯人、手法、動機はなんだったのか。そして謎解きアイドルはどうなるのか…
前半は謎解きクイズもあってライトな感じでしたが、終盤の緊張感は目を見張るものがあります。変態さとキュートさが交ざる不思議な世界観、アイドルミステリーをご堪能あれ!
■ぜっさん推しポイント
七色が可愛すぎて尊い。そして本質を見抜く力をもってるので名探偵の能力も間違いなくある。自分自身に素直で、欲も我慢もなくてき、気持ちいいくらいさっぱりしてる潔さ。彼女みたいに正直に生きれたら、きっと人生は幸せなんだろうなーと思いました。
Posted by ブクログ
孤島で開催される謎解きアイドル『Queen&Alice』のオーディション、集められた8人の候補生達、謎解きから一転本物の殺人事件が起きるクイズ×クローズドサークル×殺人事件という魅力的な要素が揃っていながら上手く噛み合わずミステリー自体もあっさりしていて本格ミステリー、または作者特有の外連味を求めている自身としては肩透かしの読書体験だった。登場人物達の個性や掛け合いは持ち味が出ていて良かった。