小説・文芸の高評価レビュー
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怖しい。
正に『デンジャラス』。
いつの世も女性の嫉妬や妬みは怖いし、
いつの世も、いくつになっても男性がそんな女性たちに振り回されるのは変わらない。
…と言うことか。
実際の人物たちをモデルにしていると言え、
作家の想像が入った小説。
そうだとわかっているが、
狡猾な女性がひとり登場していて、
どうも好きになれない。
なのに!
小説の最後に謝辞を記している。
“えっ⁈この小説の内容を知っているの⁈”
“自分がどう描かれているか知っているの⁈”
その心の余裕、器の大きさを知り、
印象が変わった。
こういう女性だから谷崎潤一郎のお気に入りだったのだろうか。
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人が喜ぶのが見たくて 美味しいものを作る中森百合(リリー)
料理は本当は好きじゃないけどって…
好きと料理が上手はイコールじゃない に納得。
しかしながら
リリーの作る数々の料理や作るときのコツ
めっちゃ参考になった。
リリーは両親の離婚のとき 母親に選ばれなかった
というトラウマがずっと心にあり、
自信の持てない人生を送っているが
料理を通じて周りを幸せにしている
めちゃくちゃ凄い人!
離婚のとき離れた妹とのやり取り
この伏線も大事なストーリーの要になっている。
私の中では、
バイトしてた食堂あらきを最後まで訪れてくれなかったのが残念。
きっとこの後 行ったよね?
瀬尾まいこさんの作品らしい人物がたくさん出てきて、
口が悪かったり何となく周りと距離を置いてしまうリリー。
それでもお互いを思い遣ったり、どこかでずっと繋がっていたり
そんな交流に心が温まる。
リリーのヒントが詰まった料理本がほしい〜 -
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ネタバレマーシャル諸島を占領し、次なる攻勢を仕掛けようとする米軍と、その目論見を頓挫させようとする日本軍の戦いを描いた巻。
とんでもない大勝利である。読んでて気持ちよかったなぁ。
ポウノール提督率いる任務部隊が見事に振り回されるのは、やはり序盤からの航空戦に長けた人材が戦死しまくった影響だろうか。しかも今巻ではスタンプ少将が戦死(トーマス・スプレーグ少将も怪しい)するという、米軍、とことん消耗するなぁ。
武蔵も対艦戦で無双といっていいほどの活躍をするのが素晴らしい。
阿賀野の活躍があまりなかったのはちと残念ではあったが、些事と言える。
あと、いよいよ空母陸奥と零戦の後継機陣風が登場。出番は最終巻のみだが、その活躍に期待である。
戦時下で山本五十六が海相ではなく首相になるってのはこれまたそうそうない。
この戦争、どういう終わり方をするのか、楽しみである。 -
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検察ミステリー「能面検事シリーズ」の第2作。
収賄疑惑を捜査中の大阪地検特捜部に文書改ざんの疑いが。身内の捜査に駆り出された能面検事が辿り着いた驚きの真相とは・・・
前作のインパクトがなかなかに大きいものだったので、2作目はやや落ちるかもと思っていましたが、変わらずに面白かったです。
一分の隙も無く検事の本道を突き進む能面検事、感情や先入観を隠しきれない補佐役の事務官、この凸凹コンビの安定感が増しています。
二人が関わることになった収賄疑惑、文書改ざん疑惑も、読中に予想したのとはまったく別のところへ着地する結末で、期待通りに裏切ってくれます。(日本語がおかしいですね)
今回も前作と同様に、能面検事が一瞬だけ仮面の下の人間の素顔を垣間見せる箇所があるのですが、これはシリーズを通して恒例化の予感。 -
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第39回柴田錬三郎賞受賞作品
まだ上巻だけど、辻村深月さんが「今のすべてをかけて、書き上げました。」というのも納得。
「身近におきた非常事態」に関わると、知っているという優越感を隠しておけないという、身勝手な言動の怖さを感じた。悪気がないだけに余計に怖い。
そしてそれを聞いた人は事実の中に興味をひくような話を作りあげていき、次々と事実であるかのように広めてしまう。自分は絶対に正しいという立場からものをいう。これは日々の事件や事故で起きていることではないかと思った。「無神経で、それゆえに優しいけれど、どこまでも鈍い」ことに気づく人はなかなかいないように思った。
459ページもあるけれど、長く感じることもなく次が気になりどんどん読めてしまう。
これからどうなるんだろう。結末まで一気読みしたくなる作品だ。
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