小説・文芸の高評価レビュー
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真殿知彦氏の『日航123便墜落「撃墜説」の真相』は、青山透子氏の主張(撃墜説等)に対して真っ向から反論を試みた著作である。著者の論理展開は一見すると非常に綿密であり、読み進めるうちに一定の説得力を感じさせる内容となっている。しかし、批判的な視点を持って本書を読み解くと、いくつかの課題や疑問点も浮かび上がってくる。
第一に、青山氏・真殿氏の双方に共通して見られる「自説に都合の悪い事実に触れない」という姿勢である。例えば本書では、発災当時に報道陣や捜索隊が現場特定に向けて混迷を極めた事実にほとんど言及していない。当時、政府や自衛隊から出された墜落地点の情報は二転三転し、それが初期捜索や救助の遅れ -
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ネタバレとても面白かった。展開がどんどんと進み、御子柴を知る度にどんどん話に引き込まれていった。最後のどんでん返しの連続には何度も驚かされた。感情を表す表現や風景などの表現の一つ一つが細かく、臨場感があった。初めは性格が悪くて冷酷だと思われていた御子柴が、過去を知るうちにいい人だと見方が変わっていったのも面白いし、御子柴や登場人物の心理表現が本当に繊細で情景を想像しやすかった。
ただ自身の読解力不足かもしれないが、里美についての深掘りがあまり無かったため、御子柴の悪徳ぶりを引き立てるのにはいいかもしれないが、最終的にはなんだったんだという若干なんとも言えない気持ちになってしまった。もっとこの女性の苦 -
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ネタバレ『断崖』、「おとなだってそうよ。どんな苦しみにあえいでいる時でも、その中で遊戯している、遊戯しないではいられない」が印象深い。
ラストの「夕日は大空を焼き、断崖の岩肌を血の色に染め」と「女の姿は/人形とように可愛らしく」の対比にゾクゾクした。その直後の「つぶらな目は、大空を映して異様に輝いていた」も印象的。毒々しい空の色に目を輝かせるヒロイン……。まだ殺したりなさそう。これも「遊戯」ってやつか。
『屋根裏の散歩者』や『心理試験』も、この「遊戯」的な側面がある気がする。
『目羅博士の不思議な犯罪』の一文「何の動機がなくても、人は殺人の為に殺人を犯すもの」というのも、この「遊戯」とよく似ている -
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ネタバレ『白昼鬼語』がすごくお気に入り。
園村のキャラクター性にすごく引きつけられた。
読む前は長い話だと思ったが、特に最後は読む手が止まらずスルスル読めた。園村の狂気と知性の絡みあいがいい。展開はほしい物を余すところなく、それでいて無駄なく見せてもらえた感じ。園村が殺められるのが山場だと思うが、ここが案外あっさりしているのは逆にリアル。話者の「私」の戸惑いを考えるとこれくらいで書くのがやっとだろう。
短い中に園村の嘆きや苦しみや解放が詰まり、苦いのに甘やかな味わい。『少年』の山場の艶めかしく美しい蝋燭のぼうっとした光を思いだす。
ストーリーの枠を越えて彼の日々や苦悩や悦びが想像できる。
別の世 -
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ネタバレいやあ――――こういう本を読みたくて私は近代文学を読んでるんですよ! と言いたくなる1冊。文豪は文章力が巧み。描きだす力が強い。
『富美子の足』すげーー好きでした。谷崎潤一郎作品で一番好き。特に足に対する怒涛の描写が圧巻。元々「脚」は好きだったけど足フェチになった。富美子に甘いときめきを覚えた。
『憎念』も好き。業の深い心理を細かく描写してくれる話好き。
解題も読めてよかった。
表紙イラストもいい。虚無僧の女の子の片方の靴下が投げだされているところも色っぽい。彼女の生々しい足の傍に力なく横たわる靴下が味を出している。履いているほうの靴下も、タコ足が……。いい意味でぞわぞわする。剥きだしの足 -
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ネタバレガリレオシリーズ 第3弾
天才数学者でありながら、心ならずも高校教師をしている石神。
ある日、隣人の花岡 靖子と美里の親子が、暴力をふるいつきまとう、前夫の富樫を殺してしまう。それを知った石神は、二人を救うために完全犯罪を企てる。
論理的思考により真実は隠されていたが、石神のもとに、大学の同期であり親友の湯川が訪れる。
もう何度、映像で見たことか。
もう何度、ラストで泣いたことか。
ガリレオシリーズを読むなら、この本から!と思ってはいたのです。好きだから。
でも、なんとなく読み出せずにいたんです。好きだから。
石神の「献身」は、親子に対する崇拝であり、深い愛情の形なのに、花岡親子に強 -
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ネタバレシェイクスピアの『ハムレット』を題材にした中編が収録された、充実の短編集。
クローヂヤスさんは山羊のおじさんかあ。可愛い名前。山羊のおじさん山羊のおじさんって懐いてるハムレットは愛嬌がある。でもこんなホワホワだとオフィリヤちゃん、……。
オフィリヤちゃん、すげぇよかったね。「これからは/考えている事をなんでもぽんぽん言おうと思うの」このセリフすげーーいい。シェイクスピアの『ハムレット』でも、オフィリヤちゃんって自己主張できてない印象あったから。
シェイクスピア作品の日本語訳に携わった翻訳家、松岡和子さんは某所で「シェイクスピア劇の女性はたいてい強い。唯一の例外がオフィリヤ(=オフィーリア) -
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装丁の美しさに惹かれて手に取った、伊坂幸太郎さん25周年記念の書き下ろし小説。
「知能は人間だけのものではない」という視点がとても新鮮だった。光や物質を感知したり、危険から身を守ったり、他者を利用して問題を解決したり……植物にも、人間とはまったく違う形の知性があるのだと知ると、面白くもあり、少し怖くもなる。
舞台は、天災や疫病によって人類滅亡の危機に陥った世界。なぜか西遊記を思わせるネーミングである、五十九彦・珊瑚嬢・蝶八塊の3人は、AI「天軸」と「先生」の居場所を目指して旅をする。伊坂さんらしいユーモアのある設定だなと感じた。
物語後半の、「私たち人間はずっと世界が終わりそうだと大騒ぎ
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